惣流・アスカ・ラングレー

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惣流・アスカ・ラングレー - (2021/04/18 (日) 16:48:06) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/05/27 Thu 20:20:13
更新日:2024/04/19 Fri 09:28:41
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あんたバカぁ?


惣流・アスカ・ラングレーとは、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズに登場するキャラクター。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』に登場する「式波・アスカ・ラングレー」についても説明する。

+ 目次

プロフィール

生年月日:2001年12月4日
年齢:14歳
身長:157cm
血液型:A型
声優:宮村優子

人物

本作品のヒロインの一人。エヴァンゲリオン弐号機のパイロット。
ドイツ人と日本人のクォーターで、血はドイツの方が濃い。
他のチルドレンと違い、平常時でもヘッドプラグを付けている。

幼少時にエヴァへの適性が認められ、以降は二番目の少女、セカンドチルドレンとしてパイロットの英才教育を受けた。
飛び級で大学を卒業しており、日本語とドイツ語の両方を流暢に操る事が出来る。
性格は碇シンジ綾波レイと対照的に強気で、エヴァのパイロットである事に並々ならぬプライドを抱いている。
知能の高さとは裏腹に幼稚な部分があり、気に入らない事があればすぐに喚く事も多い。
特に訓練もなしに高いシンクロ率を示したシンジに強い対抗心と執着心を抱いており(恋愛的なものも含まれ余計複雑に)、彼の前では他の人間に比べて態度が悪い。
また、レイの事も碇ゲンドウのお気に入りだから贔屓されていること、シンジとの関係を邪推、嫉妬もあり、
名前で呼ばずに「ファースト」と呼んで嫌い抜いていた。
そういった性格の裏には、かつてエヴァの起動実験失敗により精神に異常をきたした母の存在が関係している。
彼女の母キョウコは精神崩壊を起こして人形を娘と思い込み、本物のアスカを省みなくなった。

そんな母を振り向かせる為に努力を重ねたが、エヴァのパイロットになった事を報告する際に母は自殺し、このことは彼女の心に深い傷を残した。
その事が転じて「自分の価値は自分で周囲に認めさせるしかない」として、自意識過剰とも言える性格を形成した。
ある意味で、シンジと正反対の方向に進んだとも言える。
努力の甲斐あってエヴァの操縦技量は非常に高く、単純なシングルコンバットであればチルドレン随一。
また弐号機自体にも拘りがあり、弐号機こそ本物のエヴァンゲリオンと信じて疑っていない。
加持リョウジに想いを抱いているが、前述のトラウマによる大人になりたいという願望から来る、背伸び的な恋愛感情な為か、
加持はそれを「恋に恋している状態」としてまともに取り合ってはいない。

レイに並んで、所謂「オタク向けアニメ」のヒロインとしては国民的なキャラクター。
最近ではパチンコ等の普及も相まって、エヴァ自体を知らない人もイラストと名前くらいは見た事があるだろう。
「レイかアスカか」という議論は、放送当時から今に至るまでファンの至上命題である。
因みに、人気投票では惜しくもレイに敗れた。

あるラジオドラマではダブルスコアで負けたと言われているが…


劇中での活躍

TVアニメ版

「アスカ、来日」で初登場。
初っぱなから使徒の襲撃を受け、シンジに自分の実力を見せる為に強引に弐号機をふたり乗りした。
以降は葛城ミサトの家でミサト、シンジとの共同生活を営み、徐々にシンジとも打ち解けていった。
ユニゾン訓練後はシンジを異性として意識しはじめ、「暇潰し」と称してキスに持ち込んだ事もあった。

「ねぇシンジ…キスしよっか」

しかし戦果としては殆どがシンジとコンビを組んだ成果であることや、*1
度重なる敗北から自信を失い、それに伴うシンクロ率の低下によりパイロットの座すら危うくなってしまう。
*2
最終的にはアラエルの精神攻撃で自身のトラウマを(追加されたシーンではそれに加えて認めたくない自分のシンジへの想いも)引きずりだされ、
加持が死んだ事を止めに完全に精神崩壊を起こした。
最終回のシンジの精神世界では何故か幼なじみで、いきなり出てきた挙句シンジに馴れ馴れしくするレイに強い敵意を示すラブコメを演じた。


旧劇場版

基本的にTV版の補完だが、彼女は大幅に活躍が増えている。
精神世界では出会って間もない頃からシンジに惹かれてアプローチしていた事、
それに対するシンジの態度からふたりの間にかなりの温度差があった事が明らかになっている。
シンジに対しては強い独占欲さえ抱くようになっており、シンジを精神的に追い詰める要因となった。
ツンデレの代表のようなキャラだが、この事からヤンデレでもあると言える。
ネルフ本部襲撃時には意識のないまま弐号機に乗せられるが、その際に母キョウコの「アスカを愛する魂」は弐号機に宿っていた事を知り、
今までの汚名を返上するかのように戦自を薙払った。

「ママ…ここにいたのね…ママ!」

その後のエヴァ量産機戦でも獅子奮迅の健闘を見せるがロンギヌスの槍に貫かれ、内臓電源も切れて活動停止、無惨に牙を突き立てられている。
そして彼女はエントリープラグの中で、喰われる痛みに苦しみつつ、恨みの言葉をつぶやきながら2つに裂けてしまった…
サードインパクト後、シンジと共に目覚めた。*3
彼に首を絞められ、頬を撫でる行為と共に「気持ち悪い」と告げたが、この真意は不明。

漫画版

髪色が茶髪から金髪(本来の設定通り)になっている。
ただ、トウジからは茶髪女と呼ばれていたりしたが。
基本的にTVと同じだが、シンジ達との出会いの経緯が変更(ゲーセンで遭遇)、猫かぶりな面が強調されている、親の設定などが違う他、
シンジ程ではないが本人も性格に若干の違いが見てとれる。
また原作アニメでは無かった、カヲルとの面識があるのも特徴。
変顔でアイス食ってるのはある意味必見。
ちなみにキスは未遂で終わっている。
量産機戦ではシンジの初号機が間に合ったため、ついに盛大にデレた。
片腕をちぎられたり、背中を刺されたりと、やはり痛い思いはするものの、原作アニメとは違いサードインパクト発生時まで生き残り、
加持の幻想に抱きしめられながら溶けた。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破

」から登場。
新劇場版において日本姓が「式波」に変更され、レイや同じく「破」から初登場となる真希波・マリ・イラストリアスと共に「三波」と称された。
ユーロ空軍のエースで、階級は大尉。
原作に比べて健全な精神の持ち主で、前述の歪んだ恋愛願望などは抱いていない為、加持に興味を持っていない。
暇潰しの為に携帯ゲーム機のワンダースワンを持ち歩いている。
最初はシンジを「親の七光り」と見下していた*4が、共同生活の中で打ち解け、彼に恋愛感情と独占欲を抱くようになった。

その為、同じくシンジに想いを寄せるレイをライバル視しており*5、旧作ではやらなかった料理に挑戦したりするが、
レイが企画した食事会の際は3号機のテストパイロットを自ら名乗り出る等、彼女に対しての気遣いも見られる。
しかしこの時にミサトに対し、盛大な死亡フラグを立ててしまう。
そして3号機ごと使徒に浸食され、初号機のダミープラグによって倒された。
その際エントリープラグを噛み砕かれ、一命は取り留めるも、使徒の重度の精神汚染により昏睡状態のままネルフに封印され、
リツコに「貴重なサンプル」と呼ばれた。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q

年齢は28歳。ただし「エヴァの呪縛」により外見は14歳のまま。
対ネルフ組織「ヴィレ」に所属する専属パイロットであり、数々の戦いを生き延びた「歴戦の傭兵」。
「破」で見せた女性らしさはほぼ鳴りを潜め、基本的には強気で男勝りな言動が目立つ。
使徒の浸食から回復した経緯は不明だが、眼帯で覆っている左目が時々青く発光しており、人間でない可能性がある。

真希波・マリ・イラストリアスとはパイロット仲間で「コネメガネ」と悪態をつきつつもマリからも「姫」と呼ばれておりパートナーとして信頼し合っている。
一方、初号機からサルベージされたシンジとの14年越しの再会ではいきなり「怒りと悲しみの累積」と称したガラス越しのパンチをお見舞いしたり、
終始冷ややかな態度に徹し、何もわからずに混乱するシンジに同情するでもなく冷たい視線と言葉をぶつけたりと、彼への態度は酷く悪い。
だが反面、US作戦で危機に陥った時には「なんとかしなさいよ!バカシンジ!」と真っ先にシンジに助けを請うたり、
目覚めたシンジに会いに行ったことをマリに茶化されてムキになったりと、内心ではシンジに複雑な感情を抱いていることが示されている。

物語後半、アヤナミレイ(黒波)の誘いに乗ってヴィレからネルフに脱走したシンジが、自分たちに止められていたエヴァンゲリオンに乗っているだけでなく、
エヴァと『槍』の力で世界をやり直すと言い出すなどの稚拙な振る舞いを見せたことに幻滅して「バカシンジ」から「ガキシンジ」と呼び方を格下げし、
シンジの乗る第13号機と本気で戦うもバッテリー切れで返り討ちに遭い、「女に手を上げるなんてサイッテー…」とひとりごちている。
フォースインパクト発動時にはMark.09と戦闘し、コード777(ビースト強化型)で挑むも敵わず、長年付き添って来た2号機に謝罪し自爆させた他、
この時戸惑う黒波に「あんたはどうしたいの!?」と問いかけるなど、自我の芽生えを促している。

そして、自爆した2号機から脱出した後、フォースインパクトやカヲルの死のショックで廃人化したシンジの下に駆け寄り、
反応を返さないシンジに「助けてくれないんだ?私を」と、自身の彼に向ける複雑な心境や感情を覗かせる言葉をかけて無理矢理プラグから引っ張り出し、
勝手についてきた黒波とともにリリンが近づける場所まで移動するべくシンジを引っ張っていくところで物語は終わる。


余談

メディアミックスや二次創作においては、殆どがシンジに対するツンデレキャラとして描かれている。碇シンジ育成計画等のIF物では幼なじみ設定も多い。

シンジとレイとアスカの三角関係は大概の作品で共通だが、渚カヲル霧島マナ等の参入で四角、五角と増えていく事もザラで、場合によってはゲームキャラの山岸マユミやマリイ・ビンセンスにMAGI三人娘、新劇場版の真希波・マリ・イラストリアス等も参戦する。

「綾波育成計画withアスカ補完計画」では条件を満たすと(DS移植版では最初から)、レイだけではなくアスカの保護者にもなれる。レイ同様、プレイヤーの育て方次第で様々なアスカを育てられる他、接し方次第では結婚することもできる。主人公がエヴァパイロットではないためか、主人公に想いを寄せるようになると素直に好意を向けてくれる。「呼んでみただけ」をやってきたり、デートではなにかと理由をつけてキスをせがんできたりとデレデレアスカは非常に可愛いのでファンは必見。もちろんシンジとラブコメをするアスカを保護者として暖かく見守ることもできる。

speenaの曲「ジレンマ」は旧劇場版を中心にしたアスカのシンジへの想いをオマージュした曲と言われている。

代表的なツンデレキャラとされることが多いが、演じた宮村優子は『(アニメの)アスカはツンデレではないと思う』と語っている。一方でアスカのシンジへの想いには言及があり(本当に気になるのはシンジで加持には単に憧れなど。公式設定だから当然なのだが)、シンジへの想いの存在に気づかずツンデレではないと否定する見解(否定する人の意見の実は大半)とは異なる立場である。好意の存在を踏まえつつツンデレという言葉をどう定義するかの難しい問題の話である。*6

初期設定画では髪が短めでそばかすがあり、片隅に「ASUKA SŌRYŌ」と書き込みがある。



ホントにバカね…
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