M1アストレイ

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M1アストレイ - (2018/05/13 (日) 02:26:58) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/02/13(月) 00:45:40
更新日:2024/04/24 Wed 17:28:35
所要時間:約 6 分で読めます





ジンなんか!ジンなんか!


機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場するモビルスーツ(MS)。





M1アストレイ
Model1 ASTRAY

■基礎データ

型式番号:MBF-M1
全高:17.53m
重量:53.5t
装甲材質:発泡金属
動力:内蔵バッテリー

武装:
  • 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」×2
  • 71式ビームライフル
  • 70式ビームサーベル×2
  • 対ビームシールド
  • 対艦刀

パイロット:
アストレイ三人娘
ロンド・ギナ・サハク
オーブ軍パイロット 他


■機体解説

C.E.71にオーブ連合首長国が制式採用した国防用量産型MS。
半国営企業であるモルゲンレーテ社が開発した機体で、同社が資源衛星ヘリオポリスにおいて連合のGAT-Xシリーズの技術を盗用し開発したプロトアストレイシリーズ(P0シリーズ)を基にモルゲンレーテ本社の秘密工場で建造された。
「M1」は「モデル1」の意。

P0シリーズと同様に発泡金属装甲を採用していて、本機も「敵の攻撃は防御ではなく回避で対処する」というコンセプトで造られているが、量産化するにあたってオプションの換装機能のオミットや装甲の追加などの再設計が行われており、P0シリーズより性能は落ちている。
その反面構造が簡略化され、防衛用として極端な特殊装備を持つ必要も無かったこともあり、生産性や整備性が向上した。

背部にはエールストライカーを基にしたバックパックを装備。
これは短時間でオーブ領内を輸送機無しで移動するためで、本機に高い機動力を与えただけでなく単独飛行も行えるが、時間は短い。
なお、バックパックはボディと一体化した固定タイプであるため、P0シリーズやストライクのように換装機能は持っていない。

武装はオーソドックスなものながら小型ビーム兵器を標準装備し、機動性の高さも相まって総合性能は同時期の連合・ザフトの主力量産機と同等以上の物となった。


OSはナチュラル用を搭載しているが当初は開発が難航。盗んできたロウのレッドフレームのものを参考にしてみたものの独自のカスタマイズが激し過ぎてロウの癖が強く出てしまい、拳法家のような変なモーションを見せていた。
しかも最適化出来ていないため動きが鈍く、歩くのも苦労し、実戦には到底使えない有様だった。
後にキラ・ヤマトの協力を得て基本システムを再構築。運動性能も格段に上がり機体元来のポテンシャルを発揮し得る物となった
一方、外伝ではこの段階でも(キラの滞在期間の短さから)まだ完全ではなく、叢雲劾が時間をかけて手直しすると共にパイロットの訓練プログラムも作成し本編での実戦投入段階に漕ぎ着けた、という物になった。
なお、ナチュラル用OS自体の性質に関しては、連合の物とほとんど同じ説や独自内容説など確定的な詳細設定は出されていない。


機体の基礎フレームは赤色で塗装されているが、これは試作型のナチュラル用OSがレッドフレームに積まれていたことから来ている。
以降、オーブではナチュラル用の汎用機体の色は赤になった。


ちなみにこの機体、顔はいわゆるガンダムフェイスだがOSは「GUNDAM」ではないため、作中ではガンダムタイプに分類されない。



■武装

  • 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
頭部に2門内蔵。連合のGシリーズなどの物と同型。

  • 71式ビームライフル
メインウェポン。
軽くて取り回しが良い。性能は連合製と同程度。
非使用時にはバックパック側面に懸架でき、ライフル自体にもシールドを懸架するマウントラッチが設けられている。

  • 70式ビームサーベル
バックパック上部に2本装備。
ライフルより先に開発に成功し、アップデートを繰り返した結果、ビーム刃の長さを自在に変えられるようになった。

  • 対ビームシールド
耐ビームコーティングされた盾。
P0シリーズやGシリーズなどと同型。やや取り回しは悪いが本体装甲の薄いM1にとっては重要な装備。
オーブ戦では地面に突き刺して固定し簡易防壁として使用されている場面もある。

  • 模擬戦用ビームサーベル
M1の模擬戦用に製造された物。ビームサーベルといっても実体の刀身の一部がビーム刃になっているだけの棍棒のようなもので攻撃性能は低い。
劇中ではムウがMSに乗り換えた際の練習模擬戦でストライクとフリーダムが使用した。

  • 対艦刀
オプションの実体剣。
I.W.S.P.の試製9.1m対艦刀と同じ物で、腰にマウントされる。パックのテスト運用からの副産物みたいなもんらしい。
ちなみにバリー・ホーがこれを使った格闘戦術を考案している。



■劇中の活躍

□C.E.71(『SEED』)

オーブ兵や三人娘らが搭乗。
アークエンジェルがオーブを訪れた際、既に機体は生産されていたが上記の通りOS開発が難航していたためキラの協力を経て大きく性能を向上させることとなった。

その後、連合のオーブ解放作戦で初めて実戦に投入され、多数のストライクダガーを相手に戦果を挙げた。
しかしオーブ側も物量に押され、上陸してきたカラミティの攻撃に曝されるなどしてかなりの数が撃破された。
その後、残存機はクサナギに搭載されて脱出。三隻同盟の戦力として戦い続けた。

外伝『ASTRAY』ではロウたちがオーブに立ち寄った際に登場。
内一機にギナが搭乗しレッドフレームと模擬戦を行い圧倒。更にガーベラストレートを白刃取りして奪い取り逆にレッドを斬り付けるという離れ技を見せた。
しかし無理な体勢から攻撃を繰り出したため大きな負荷が掛かり直後に腕部が壊れてしまった。


□C.E.73(『SEED DESTINY』)

既に主力座を後継機であるムラサメに譲っているものの、依然現役で運用されている。



■派生機

◇M1アストレイ(シュライク装備)

型式番号:MBF-M1+EF-24R

バックパックにスラスターとローター内蔵型の翼からなる装備「EF-24R シュライク」を装着した形態。長時間の単独飛行が可能になった。
C.E.73年時にはこの状態でムラサメの支援機として使われていることが多い。



◇ジャン専用M1アストレイ


煌めく凶星「J」ことジャン・キャリーの専用機。三隻同盟に所属して以降はこれに乗り続けている。
白一色に塗り替えられているが、性能は変化なし。
ヴェルヌ35A/MPFM 多目的飛行モジュールを装備したこともある。



◇M1Aアストレイ

型式番号:MBF-M1A

主にアメノミハシラで製造されている宇宙用の機体。装甲は白と局地戦用機を示す青で塗られてるので、ブルーフレームとよく間違われる。
通常のM1から機動性をさらに高めており、脚はAMBAC機能に特化した造りになっている。しかし、そのせいで地上だと歩くので精一杯な強度しかない。
宇宙での遠距離戦闘を念頭に71-44式改狙撃型ビームライフルを装備。サイズが大きく若干取り回しに難があるが高性能センサーの搭載により最適環境下での有効射程は400kmに及ぶ。

アメノミハシラに防衛戦力として配備されソキウスなどが搭乗している他、クサナギにも数機が積まれ、バリー・ホーらが乗り込んだ。



◇レイスタ

型式番号:MWF-JG71

M1アストレイのパーツを使って造られた作業用MS。
元モルゲンレーテ職員の女性エンジニア、ユン・セファンが設計した。
名前の「レイスタ(RAYSTA)」は「アストレイ(ASTRAY)」のアナグラムから来ている。

脚はクレーンに変形する機能を持ち、背部をはじめとした全身にオプション装備を取り付けるハードポイントがある。
顔はダガーっぽくなっているが、趣味でガンダムフェイスに改造している機体も多い。

通常の地上用と背面に姿勢制御用のスラスターを装備した宇宙用の二タイプがあり、これらをベースにパーソナル機がつくられている。
ジャンク屋組合が販売やレンタルを行っている。基本的に自衛を除く戦闘目的での使用は禁止されているが、戦力のないレジスタンスなどは戦闘用に転用している。
後継機にシビリアンアストレイがある。



◇ユン専用レイスタ


ユンが自分用として改造した機体。カラーリングはオレンジ色。
一般機より各種性能は上昇。
各部に工具を入れるためのコンテナを取り付け、アンテナやソーラーパネルも追加している。

南米でエドを取材しているジェスの元を訪れ、アウトフレームバックホームに風呂を追加した。
その帰り道、コートニーのザク量産試作型と遭遇するが、そこに現れたバリーの操縦で難を逃れている。



◇ジェス専用レイスタ


マティアスがジェスの取材用に用意した機体。
ガンカメラを装備し、センサーが改良されている。顔もガンダムフェイスに変更。

デブリに隠れてジェネシスαを撮影していたところ、後ろからブルーフレームセカンドに頭を破壊されている。その代わりの機体としてジェスはロウからアウトフレームを渡されることとなった。




■立体化

ガンプラ

割と人気の高い機体にも関わらず、本放送時は1/144コレクションシリーズ(肘と膝が曲がらないキット)しか発売されていなかった。
HGアストレイとは構造上の違う部分も多いため、改造も一筋縄ではいかない。
とはいえ、後期に発売されたキットのためプロポーションはそれなりによく、塗装をすれば素立ちでもわりと様になる。

この度、新たにHGで発売。00AGEシリーズで培われた技術をふんだんに盛り込んだ、HG種シリーズ再開以降初の完全新規キットで、恐ろしい変態可動を誇る。また、ランナーに切り替えスイッチがあるためM1Aアストレイあたりがさらにキット化の可能性も……
追加設定の対艦刀が付属している。





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