BURRN!(音楽雑誌)

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BURRN!(音楽雑誌) - (2022/02/21 (月) 20:33:45) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/09/23(木) 21:18:50
更新日:2024/01/09 Tue 15:23:17
所要時間:約 3 分で読めます




1984年から刊行されている音楽雑誌。
読みは『バーン!』。

ハードロック/ヘヴィメタル専門誌として知られ、同期に刊行されていた同ジャンル他誌が時代の流れと共に次々と廃刊される中、数少ない専門誌となっている。
ミュージシャン視点の他メタル誌も存在するが、BURRN!はリスナー視点であり、音楽用語を知らずとも読みやすい点が特徴の1つに挙げられる。

今大ファンのバンドを本誌で知った方も多いだろう。

誌名の元ネタはDEEP PURPLEの『(Burn)』。



本誌の最大の特徴は容赦無いレビューにある。

特に巻末のレコード・レビューコーナーはマイナーなバンドは勿論、大物バンドであろうと率直に感想と点数が付けられる。
レビュアーによっては辛辣な感想が述べられることも。
聖飢魔Ⅱのデビュー作に至っては“邪道”ということで0点を付けられる始末。
SEX MACHINEGUNSのデビュー作は“頭の堅いメタラーに何を言われるか危険”という理由で?点となった。


「大物バンドでも低評価」の例としては
  • 黒歴史と呼ばれるブレイズ・ベイリー時代のIRON MAIDEN
  • ジョー・リン・ターナー脱退→イアン・ギラン復帰の頃のDEEP PURPLE
などが挙げられる。


レビューにキレたStratovariusと下積み時代のX JAPANが抗議した事もある。
ゲイリー・シェローン時代のVAN HALENは当時は好意的なレビューだったにも関わらず、今現在は邪険に扱われている不思議。

ちなみに最高点は、2代目ボーカリストのサミー・ヘイガーが加入したVAN HALEN『5150』の99点
ガチムチジャケットが眩しい。


但しこれらは全てレビュアーの主観でもあるので注意が必要。

このコーナーは当月発売のアルバムと日本国内仕様版が発売されない輸入盤のカタログも兼ねているので、何かと便利でもある。


インタビューを修正せずに掲載する編集方針も特徴。
他バンドを名指しでケンカ売るようなものも、そのまま載せている。

他には特集や取材を行うバンドの9割が海外のバンドで、日本のバンドは殆ど扱わない偏った面も見られる。
明らかにハードロックでもメタルでもないバンドを取材するケースもある。

また(当時としては)モダンな要素を取り入れてブレイクしたパンテラを取り上げた際は「短パンやキャップなどメタルとして認められない」としてボーカルのフィル・アンセルモに柔道着を着せたり、表紙の顔ぶれが30年間変わらないなど異常な保守性も本誌の特徴。


以上のように何かと良くも悪くもな面が目立つ。



と、ここまでやたら否定的な事をズラズラ書き述べてしまったが、素人でも解りやすいメタルな雑誌が今の日本にはコレ1種のみということを忘れてはならない。
ハードロック/メタルがマニア向けジャンルという風評の中、我々メタラーにとってBURRN!は非常に有難い存在なのだ。

\m/


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