T-800/T-850(ターミネーター)

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T-800/T-850(ターミネーター) - (2015/07/30 (木) 04:52:50) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/07/13(水) 22:11:34
更新日:2024/02/24 Sat 12:26:20
所要時間:約 5 分で読めます




“I'll be back”

私は戻ってくる


「T-800」及び「T-850」は映画「ターミネーターシリーズ」に登場する兵器の総称。

【概要】
ターミネーターシリーズの中でとりわけ人気の高い人物(兵器?)で、かのシュワちゃんが演じたことで有名。
ターミネーターと聞けば大体の人がコイツを想像する。


【作中概要】
機械軍を統括するコンピュータ「スカイネット」によって開発・量産された対人間用抹殺兵器(通称Tシリーズ)であり、人型の金属の骨格(エンドスケルトン)を人間の細胞組織で覆うことでより人間に近づけたものがT-800、さらに改良を加えたT-850が存在する。

基本性能は高く、並の実弾銃器はものともしない頑丈さを持つ。またコンピューターの性能もなかなかで、学習しつつ任務を的確に遂行していく(ただし、学習能力はCPUを書き換えない限り単独行動時以外は機能しないとのこと)。加えて旧世界の銃器の扱いも得意。

OSを書き換えることで人間側の兵器として運用することも可能で、未来では対ターミネーター用のターミネーターが開発されるなど徐々に性能は旧式化しつつある。

また、後継機に比べてあくまで人間に「見せかける」ことを主眼に置いているためか会話はぶっきらぼうで単調なものになりがちで、表情作りも下手で常時ほぼ真顔。笑顔を教えられて他者の表情パターンを再現しようとした結果、凄味のある笑顔になってしまったりオーバー過ぎて怖い笑顔になってしまったりしている(後継機のT-1000は緊張を和らげるような笑顔を浮かべてみせたり、「可愛いお子さんだ」「良いバイクに乗ってるな」などの世辞やジョークも使いこなしている)。

【劇中の活躍】

  • T-800
◆『ターミネーター』
抵抗軍のリーダー「ジョン・コナー」の母親「サラ・コナー」を抹殺するために1984年へと転送されるも、転送時のミスで「ロサンゼルスにいるジョンの母親サラ・コナーを殺害せよ」という命令が「ロサンゼルスにいるサラ・コナーという女性を殺害せよ」になってしまったため、ロサンゼルス内の同名女性を相次いで殺害していく。

遂に本命のサラ・コナーを発見したものの、時同じくして転送されてきたカイル・リースがサラを救出に現れたため、壮絶な逃走(追走)劇を繰り広げる。

二人を執拗に追廻し、最終戦では歩行機能に支障をきたした上にタンクローリーの爆発に巻き込まれ大ダメージを受け、エンドスケルトンが剥き出しの状態になりながらも追跡を続行。
二人を追い詰めた先の工場でカイルの命と引き換えの攻撃で上半身と左腕のみの状態になりながらもサラを追い続け、最期は誘き出された工場のプレス機により圧壊されてしまった。

この時点でサラの胎内にはジョンが宿っており、任務は失敗となった。

『ターミネーター:新起動/ジェニシス』 では冒頭の転送シーン後、たむろしていたチンピラ達から服を奪おうとしたところで後述のT-800ガーディアンが現れ、T-800型同士の激しい戦いを繰り広げる。
以下、未視聴の方のためステルス
ガーディアンとの戦いでは相手の経年もあって優位に立っていたものの、実はガーディアンは囮で遠距離からサラが狙いを定めており、対物ライフルによる狙撃で動力部を撃ち抜かれて撃破されてしまった。……が、なんと撃ち抜かれた部分を現れたT-1000が自分の一部を投与して擬態により補ってくれたことで再起動してしまう。カイルにグレネードランチャーで攻撃されたもののエンドスケルトン状態になっただけで攻撃を継続。しかも1と違ってほとんど損傷が無い状態だったために圧倒的な攻撃力と機動力を見せつけてカイルを追い詰めるも、間一髪のところで反撃を受け対物ライフルで首を吹き飛ばされ、頭部がもげたことで機能を停止してしまった。



◆『ターミネーター2
スカイネットは、直接ジョンを抹殺すべくT-1000を1994年に送り込むが、時同じくして抵抗軍に鹵獲されジョンを守るようにプログラムを変更されたT-800が転送される。

ジョンとサラを守りつつ性能の勝るT-1000と激闘を繰り広げるが、製鉄所で左腕を破壊されたうえに行動不能になるまで追い詰められるも、予備電源で復活。
機能不全を起こしていたT-1000を溶鉱炉に落とし、破壊する。

最期は人間の「感情」を覚えるが、歴史上消えなくてはならない存在であることをジョンに説き、サラとジョンに見守られながら溶鉱炉へと沈んでいった。

この時、彼はジョンに向けてサムズアップを送る。



◆『ターミネーター4
冒頭にてレジスタンスがスカイネットの基地の一つを強襲し、データを収集していた際に開発されていた事が判明。
聞かされていた未来の話より早い時期であったためにジョン・コナーを驚かせた。

本格的に姿を表したのは終盤、カイル・リースを助けようとスカイネットセントラルに潜入したジョンの前に登場。相変わらず裸である。
顔が若いのはきっと気のせい。旧型のT-600より小型、頑丈に造られ、弱点であった背後の首の隙間も克服されている。

ジョンをターミネートしようと追い回し、追跡の邪魔と判断するや否やT-600をいとも簡単に破壊する。グレネードの直撃もまるで意に介さず、久しぶりに高性能なマシンであることを見せつける。

途中ジョンを助けに入ったT-RIPことマーカス・ライトと格闘し、心臓が弱点であることを見抜いて打撃を加え沈黙させる事に成功するが、目標をロストする。

直後に声帯模写機能を使いジョンを誘き寄せるが、溶けた金属を被せられた上に冷却ガスを浴びせられ、一時的に行動不能に陥る。
短時間で復帰し、マーカスの蘇生を試みていたコナーの背後から胸に鋼材を突き刺すも、復活したマーカスによって口に自身が使った鋼材を突っ込まれ、そのまま無理矢理捻られた結果頭部を損壊し、ターミネートされた。

◆『ターミネーター:新起動/ジェニシス』
通称T-800ガーディアン
幼少時を狙われたサラの前に現れ、T-1000に両親を殺害された彼女を保護。養育すると共に戦士として教育を施し、未来の知識を与えた。
サラを守るようプログラムされているが、送り主は不明。
サラからは『オジサン』と慕われており、本人もまたプログラムの域を越えてサラを愛している節がある。

体を覆う生体組織は経年で「老化」を起こすため、他のシリーズに比べて頭髪や皮膚が老いた状態になっている。
サラを守る守護者として、彼女と未来から送られてきたカイルと共に戦いに臨む。
序盤では1で登場した個体も登場し、T-800同士の激闘を繰り広げた。そのおかげでヒャッハーな若者達は今回酷い目に遭わずに済んだ

サラと出会ってから十数年人間社会に溶け込んでいたせいか、他シリーズの個体と比べると非常に人間臭く、
本人は至って真面目に会話しているのだが、第3者から見ると、天然な発言をしているオジサンである。
古い型である事を気にしており、やたら「古いが……ポンコツではない」という。
古いとか言っちゃうと、サラ曰く「傷つく」らしい。可愛い。

カイルが言うように古い部類の機体だが、数十年間の人間社会での生活もあってか結構柔軟な思考が備わっており、
遥か格上のT-3000相手でも即座に相手の弱点を見抜き、有効打を与える手段を思いつくなど、後期型の機体群と比較しても遜色ない戦闘力を誇る。
更に最終局面で大幅なアップデートを遂げる事となる。
T-3000を道連れにタイムマシンの雛形装置の中で大破するも、奇跡的にCPU等の主要部分が無事だったボディが装置外に放り出され、サイバーダイン社で研究中だった液体金属の中に入り、ガーディアンのCPUによって液体金属で肉体を再構成し、T-800とT-1000のハイブリット機体へアップデートした。T-1000のメインウェポンである腕部を使った刀剣生成も可能となっており、大幅にパワーアップを遂げた

  • T-850
ターミネーター3』に登場。

大人になった前作の主人公ジョンと未来の妻ケイトをT-Xの魔の手から救出した。
機体性能的には800よりやや高いといった程度だが、心理学をプログラミングされており、嘘をつくなど高度な知性を持っている。

ケイトの願いを聞き入れ、軍の高官である父ロバートの救出とスカイネット誕生を阻止すべく軍の研究所を訪れるも、既にスカイネットは独立しはじめていた。

ジョンとケイトが核シェルターに向かうまでの時間を稼ぐべくT-Xと対戦するが、圧倒的な性能差の前に敗北。ジョンを殺害するようT-Xにウイルスを仕込まれる。
その後ジョンを追い詰めるが、「自分の在り方」を問われパトカーを破壊しながら自問自答をくり返し、機能を停止する。

再起動後、T-Xに追い詰められたジョン達を救出し、最期はパワーセルをT-Xの口に押し込み爆発の中に消えていった……。

なお、ゲームでは未来で思考回路を別のマシーンに移植し、人類側の戦力となっていた。



「1」「2」「3」
演:アーノルド・シュワルツェネッガー

「4」
演:ローランド・キッキンガー
※頭のみ1時点のシュワちゃんの合成・CG



余談ではあるが「1」「2」「3」でシュワちゃん自身が着ていた革ジャンのデザインはシリーズ毎に違う。


さっさと追記・修正しろ、ベイビー

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