うちはオビト

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うちはオビト - (2019/01/26 (土) 06:34:03) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/10/10(水) 11:27:03
更新日:2024/03/28 Thu 09:09:22
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確かに忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる
……けどな!
仲間を大切にしない奴は、それ以上のクズだ

NARUTO‐ナルト‐』の登場人物。

CV.小森創介/潘めぐみ

◆プロフィール

忍者登録番号:010886
年齢:13歳
誕生日:2月10日
星座:みずがめ座
身長:154.2cm
体重:44.5kg
血液型:O型
性格:仲間思い、マイペース
好きな言葉:チームワーク、仲間

◆概要

第一部と第二部の間に掲載された『カカシ外伝~戦場のボーイズライフ~』で登場した、ゴーグルを愛用している短髪の少年。13歳。初登場は2巻の扉絵の写真。
本編より十数年前の人物。

木ノ葉隠れの里に所属する忍者
うちは一族出身の中忍で、波風ミナトはたけカカシのはらリン、オビトで構成される通称『ミナト班』に所属している。
チーム全体の仲は良好なようだが、カカシとは性格の違いから気が合わず、よく喧嘩をしていた。
ズボラなのか遅刻癖があり、遅刻するたびにカカシに怒られていた。

将来の夢は火影になって里の皆を守ること。その際顔岩にゴーグルをつけることを強調していたことから、ゴーグルには強い愛着があるようである。

なお孤児だったらしく(アニメでは祖母と二人暮らし)、両親の顔を知らない。*1

◆能力


中忍ではあるが、年齢ゆえにまだまだ未熟な部分が目立ち、特に精神的に脆いのが欠点。
うちは一族の出身ではあるものの、血継限界である写輪眼は開眼出来ていない。 それ故に自身を落ちこぼれと卑下している。
一方で、「出来れば一人前のうちはの忍」と言われている術である「火遁・豪火球の術」を既に習得出来ており、「火遁・鳳仙火の術」も使えるなど基本はできている。体術も十分実戦で通用するレベルであり、精神面さえどうにかなればそれなりに戦えるようである。

◆性格・趣味


マイペースだが仲間想いの熱い性格であり、お年寄りにも優しかったようで、荷物を運んであげたりしていた。
本人曰く「木ノ葉に住んでいるお年寄りに知らない人は居ない」らしい。遅刻の原因の大半がコレだったりする。
悪い事もやったけど、良いこともソレ以上にやったとの事。 割とドジだったようで、飴玉を舐めながら火遁を使おうとして喉に詰まらせた事がある。

幼い頃から同じ班に所属していたリンに好意を寄せており、彼女に告白を試みた事もあったが機会に恵まれず、未だに告白出来ずにいる。
しかし、彼女がカカシを好いている事に気付いており、複雑な感情を抱いている。
彼女を前にすると張り切っていいところを見せようとしてよく怪我をしていたようで、その度に彼女に手当てをして貰っていた模様。

因みに先祖はあのうちはマダラで、彼の子孫に当たるらしい。実際髪が伸びると少年時代のマダラそっくりである。(NARUTO603話 リハビリ より)
また、同期にあたり、同じくカカシをライバル視していたガイとも面識があったようで、彼の人の顔を覚えないクセについても知っている。
中忍試験では個人戦、団体戦共に彼にぶっ飛ばされている。


◆劇中の活躍


◇カカシ外伝〜戦場のボーイズライフ〜


第三次忍界大戦当時はミナト班として行動していたが、未だに実力面、精神面共に未熟な面が目立ち、敵を目の前にして恐怖で動けなくなったり、涙を流したりしていた。
この点はミナトにも指摘されており、忍として強い心を持つように言われている。

またカカシとの関係についても、ミナトからカカシの事情について説明されていた(オビトはこの後、不器用ながらもカカシと和解しようと試みている)。
そしてカカシをリーダーに、カカシ、リン、オビトのスリーマンセルで任務達成を目指すも、任務の最中に敵にリンを攫われてしまう。
彼はリン救出を優先しようとするも、任務達成を優先しようとしたカカシと意見が対立。
カカシと喧嘩別れした彼は単独でリン奪還を試みるも、敵に見つかり窮地に陥る。
しかし、別れ際にぶつけた、

「確かに忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる……けどな! 仲間を大切にしない奴は、それ以上のクズだ」

という言葉にルール以上に大切なモノを感じ取ったカカシに助けられる。
そして二人で協力して岩隠れの上忍・タイセキを倒そうとするも、
敵の攻撃から自身を庇ったカカシが手傷を負って片目を失明してしまい、再び絶体絶命の危機に陥ってしまう。

しかし、友と自身の危機に際し、ついに写輪眼を開眼。タイセキの「迷彩隠れの術」を見破り、仕留めることに成功する。
カカシと共に敵を蹴散らしリンの救出にも成功するが、直後に敵の増援部隊の土遁からカカシを庇った為に岩に右半身を潰される重傷を負ってしまい、救出不可能な状態になってしまう。
「最初から共にリンを助けに来ていればこんなことにはならなかった」と嘆くカカシに対し、オビトはようやく思いついた上忍昇格祝いのプレゼントを託す。


この……オレの写輪眼を……やるからよ
里の奴らが……なんて言おうと……お前は……立派な上忍だ…
オレはもう……死ぬ……。けど、お前の目になって……これから先を……見てやるからよ……


カカシ……リンを……頼むぜ……


そして、岩隠れの忍達の放った術により、崩落する岩に押し潰されていった。


カカシの奴と……せっかく……仲良くなれたのになぁ……

リンには……結局、告白……出来なかったなぁ……



もっと……みんなと一緒に……いたかった……なぁ……



現在は「神那毘橋の英雄」の片割れとして名を慰霊碑に刻んでいる。
ちなみに、本編のカカシがよく遅刻するのは彼の慰霊碑に立ち寄り、その死を偲んでいるから。遅刻しない様に朝早くにやって来ているが、「バカだった自分をいつまでも戒めたくなる」という理由でついつい遅くなってしまうという。
カカシは自身がリンを守るという約束を守れなかった事を悔いており、慰霊碑の前で

お前が今のオレを見たらなんて言うんだろうな? なあ……オビトよ

と呟いている。
オビトの言葉は今でも「仲間を守る」という形でカカシの心に大きく影響を与えており、それは次世代のナルト達にも伝わっている。



追記・修正は仲間を大切にしながらお願いします。
























……し か し 。












! …………ここは……!?





















慰霊碑にその名を刻む「写輪眼の英雄」は、後に最悪の形で歴史の表舞台に舞い戻ることとなった。









オレは誰でもない。誰でもいたくないのさ……







第四次忍界大戦の首謀者である仮面の男・トビの正体は、本人が「うちはマダラ」だと名乗っており、それを思わせる実力を垣間見せていた事もあって、木ノ葉創設者の一人であるうちはマダラだと思われていた。
しかし、第559話「増援到着…!」にて薬師カブト穢土転生で「うちはマダラ」を転生させ、生前のうちはマダラ本人と面識があるオオノキがそれを見て「うちはマダラだ」と断定したため、「トビ」と名乗る人物がうちはマダラである可能性が消えた。

そして、第598話「粉砕!!!!」にてナルトによって面が破壊され、続く第599話にて遂にトビの正体が判明した。










これが現実だ。託した側も託された側も……。この世界で生き延びた忍は皆クズになる。
オレ達がいい例だ……カカシ






粉砕された仮面の下から現れたトビの素顔。
成長してなおかつての面影を残すそれは、前大戦で戦死したはずのうちはオビトだった。

CV.内田直哉(偽マダラ)/高木渉(トビ、大人)

●目次

◆概要(第二部)

年齢31歳。身長182cm。
暁を裏から操っていた真のリーダーであり、生前のうちはマダラから月の眼計画を成就させるよう託され、無限月読による世界平和のために密かに暗躍していた。


◆能力(第二部)

万華鏡写輪眼の開眼と、右半身に移植されている柱間細胞によって、中忍時代と比べてケタ違いに戦闘能力が上がっている。

非常に優れた攻撃範囲と威力を持つ火遁忍術や、柱間ヤマトほど大規模ではないものの殺傷力の高い木遁忍術を扱うことができ、柱間細胞が生命維持の全てを担っているために心臓を潰されても飲まず食わずでも死ぬことがないなど、耐久力も高い。

左目に輪廻眼を移植したことで陰陽遁や他の性質変化も扱えるようになっているが、何と言っても右目が発動する神威が主力。
攻撃・防御・移動と戦術の大半をこれでまかなっており、カカシがいなければまともに戦うことも出来ないレベルで強い。

また、首切り包丁を片手で止めたり、うちは返しを使用できたり、不意打ちの心転身を数秒で解いたり、尾獣が割れないレベルの結界を単独で張ったりなど、それ以外の能力も高い。

神威による絶対回避ができない状態でのカカシとの一対一では敗北しているが、この時については「自身の心臓に施された呪印を取り除くためにカカシの雷切をわざと食らう」のが目的だった部分があるため、純粋に実力で敗北したのかどうかは微妙なところ。
とは言え、心のどこかで自分は間違っている、誰かに自分を止めて欲しいと思っている節があり、精神的に強固とは言いがたく、能力以外の部分で致命的な弱点を抱えている。


◆性格(第二部)

少年時代とは打って変わって冷酷であり、現実の世界に聊かの価値も見出していない。
サスケが香燐を傷付けた時も、「仲間を大切にしない奴はクズ」とかつては語っていたにも関わらず、「そう来なくては」と楽しそうに笑っていた。

カカシについては「後悔だらけの生涯を送るに相応しい男だ」「口先だけの男に成り下がったお前の言う言葉には何の価値も意味もない」「お前らに言うことはなにもない。現実に縛られたまま死ね」と散々な評価であり、もはや何の感情も抱いていないと語っている。カカシェ…

とか何とか言いつつ、カカシに負担のかかる神威の無駄撃ちを親切に止めたり、カカシが事あるごとに自分やリンの墓参りをしていることを知っていたり、自分への負い目から本気で戦えないカカシに対して、「お前が俺に罪悪感を抱く必要は無い」「お前ももう苦しまなくていい」とベラベラ自分の事を語り出し、しまいにはカカシを「月の眼計画」に勧誘したりと、どう考えてもカカシを意識しまくりであり、根底の部分は変わっていないのだと思われる。


◆劇中での活躍(第二部)


◇暗き辺獄の底から

実は神無毘橋の戦いで死んでおらず、瀕死の所をマダラによって助けられていた。
しかし、マダラ曰く意図的に助けた訳ではなく、たまたま通路に居たから拾ったとの事。マダラが、

「しかし…助かったのは奇跡と言っていい。よく岩に潰されなかったものだ。まるで岩をすり抜けたとしか思えんほどだ…

と述べていることから、おそらく神威を無意識に発動して落下してきたのだと思われる。岩に潰された右半身に千手柱間の細胞で作られた人造体を移植することでかろうじて生き延びていた(その際の移植痕は身体の右半身に痛々しく残されている)。

目覚めてすぐにはマダラが杖代わりにしていた鎌を見て死神と勘違いしてパニックを起こすも、動じないマダラに「痛みを感じるのは生きているからだ」と言われてやや冷静さを取り戻す。
その後、話している相手が写輪眼を持っていること、里の老人全員と面識がある自分が知らない顔であることから、うちはの抜け忍だと看破。


じじいてめェ、抜け忍だな……何者だ!?


オレは……うちはの亡霊。うちは……マダラだ


計画のことを聞かされるも協力する気はなく、あくまでカカシ達の下へ帰るべく白ゼツたちやグルグルのゼツとともに懸命なリハビリを行っていた(人造体のおかげで飲食の必要がなかった)。
そんなある日、外の偵察から戻ってきたゼツの一人によってカカシとリンが霧隠れの暗部に包囲され、危機に陥っていることを聞かされ、グルグルの体を全身に纏ってカカシ達のもとへと向かう。
しかし、そこで目にしたものはカカシがリンの命を奪う瞬間であった。

リンを失った悲しみと怒り、絶望に心を支配されたことにより万華鏡写輪眼を開眼。
その瞳力と木遁の力を暴走させてその場にいた霧隠れの暗部達を皆殺しにした後、「リンが存在する世界」を創るべくマダラの計画に乗ることを決意する。

ちなみにこのときリンは三尾の人柱力にされており、リンが里へ戻ったところでリンの中の三尾を暴走させて木ノ葉を潰すのが霧隠れの狙いだった。
リンはこのことに気づいていたため、カカシが霧隠れの忍に向けて放った雷切に自ら突っ込むことで自害したのである。

リンの死に上記のような理由があったことはオビトも知っており、彼女が木ノ葉を守るために自分自身の意志で自らカカシの手によって死ぬ事を選んだことも知っている。
だからこそ彼はリンやカカシにそのような選択をさせた忍世界に絶望し、その世界を否定するために行動することを決めたのである。

この時チャクラ切れで気絶していたカカシは放置したが、本人曰く、「情けをかけたわけではない。どうでもよかっただけ」らしい。

そして、「夢の世界」を創るためにマダラのもとへと帰還。
そこで「月の眼計画」の全貌とその進め方について聞かされ、十尾の存在、輪廻眼の力や長門の存在を教えられる。
その後、うちはの禁術「イザナギ」や陰陽遁の使い方を教わり、サポーターとして黒ゼツをつけられ、外道魔像から分離してマダラが死亡したのを見届けた後、自ら「うちはマダラ」を名乗って暗躍を開始した。

マダラ「…さあ…動け…。オレが復活する…までの間……お前が……」

オビト「うちはマダラだ」

◇地獄巡りの始まり

マダラの死後、本物のマダラが復活するまでの代行者として「月の眼計画」実現のため暗躍する。
その手始めに弥彦、長門小南に接触し「」を設立させ、弥彦の死後は暁を戦闘集団へと作り替えていった。

17年前のナルトの誕生日には木ノ葉に入り込んで「九尾事件」を引き起こし、自身の師である四代目火影・波風ミナトや、その妻・うずまきクシナをはじめとする数多くの人物を間接的に殺害した。

九尾事件の際にミナトと対峙した時は、ミナトは仮面を被ったオビトを見て「写輪眼を持っているうちはの忍者+木ノ葉に出入りできる人間+尾獣を操れる瞳力の持ち主=うちはマダラではないか?」と見当をつけたが、正体には至らなかった。
この時オビトはわざとらしくフードを外しており、また第四次忍界大戦で穢土転生ミナトと対面した時は「オレに気づきもしなかった」とミナトを罵っている等、本当は気付いて欲しかったと取れる描写がなされている。

それから数年の間は里に潜伏しており、下忍として大名護衛任務についていたイタチの前に現れたこともある。
この時はイタチを殺しかけたが、割り込んできたカカシに防がれている。ちなみに、この時の実力差がイタチの写輪眼開眼の引き金となった(「イタチ真伝」ではこの時点でトビを真似たひょうきんな性格を演じている)。

さらにそれからは神威を駆使してうちはの集落に潜伏しており、そのためクーデターの計画も知っていた。
それに乗じる形で「マダラ」として木ノ葉への復讐を実行に移そうとしていたが、自身の存在に気付いたうちはイタチから「うちは一族への復讐に協力する。代わりに里とサスケには手を出すな」との取引を持ちかけられてこれを呑み、うちは一族をサスケを残して全滅させた。

さらに霧隠れでは、リンの後任として三尾の人柱力となった四代目水影・やぐらを瞳術で操ったり、干柿鬼鮫を組織へ引き入れたりしている。
この時鬼鮫に素顔を見せているが、どうやらこの時も「うちはマダラ」として振舞っていたらしく、鬼鮫は素顔のオビトを「マダラ」と認識していた。


◇暁の影


第二部初期には「トビ」という偽名を名乗り、サソリの後釜の単なる平団員として暁に加入。
この時は別人のように陽気な男を装っていた。
これはオビトのリハビリを手伝ってくれた初代火影の細胞から作られた同名の人造人間(オビト自身は「グルグル」と呼んでいた)をモチーフにしており、トビの名も彼からとったもの。

加入後は新入りとしてデイダラとツーマンセルを組み、彼のサポーターに徹していた。
何だかんだで暁のメンバーのことも評価しており、死を惜しんだり、働きを賛したりしている。
その裏では、表のリーダーである長門に指示を出して尾獣狩りを行わせ、自身はひたすら影で暗躍。

デイダラの戦死後は彼の自爆に巻き込まれて死んだように見せかけた上で後に復帰。
一足先に暁に入り込んでいたゼツと組んで行動していたが、サスケ追撃任務に出ていたカカシ達と遭遇。
神威によるすり抜けであしらってまともに相手をせず時間稼ぎをしていたが、ゼツからイタチの敗死を知らされるや否や本性を露にし、時空間移動でうちはのアジト跡へ移動。
イタチの遺体と気絶したサスケを回収して自身のアジトへ戻った。

そして、目を覚ましたサスケに「うちはマダラ」を名乗って接触するが、仮面を外しかけた瞬間イタチが「転写封印」で仕込んでいた「天照」の直撃を受けてしまい、危うく死に掛けながらもギリギリで命を拾う*2

もう片方の目にも多分仕込まれているだろうと踏んだのか、今度は仮面をつけたまま表れ、マダラとして木ノ葉創設時のエピソードを語る。
この時語った内容はマダラ自身から聞いていたのか内容としてはかなり正確だが、自身が首謀者である九尾の事件の部分だけは「天災」だとして嘘を混ぜている。
そこからイタチによるうちは殲滅の真相を明かし、サスケを復讐へと駆り立てた。

その後はゼツと一旦離れ、サスケについて暗躍を続けた。


◇宣戦布告

暁の真のリーダーとしてサスケ達「鷹」を利用しようとするが、八尾狩りが失敗したことと木ノ葉が動いたことを受け、彼らを連れて鉄の国での五影会談へ潜入。
宿場町でカカシとヤマトに捕縛されるが、意に介さずあくまでも「うちはマダラ」としてナルトと会話。サスケについて語った後姿を消した。
そして、会談場に乱入して殺されかけていたサスケを神威で救出。
五影たちに向けて月の眼計画の全貌を語り、第四次忍界大戦の宣戦を布告した後撤退。
橋の上で帰途にあったダンゾウ達の前に現れ、フー・トルネと戦闘。
すり抜けで翻弄しつつ二人とも吸い込んで幻術にかけたが、トルネの燐壊蟲に感染してしまったため右腕を自ら切断している。

その後、ダンゾウに挑むサスケを見守る。
サスケが危機に陥った際はさすがに腰を上げかけたが、彼が危地を脱した後は再び傍観。
ダンゾウ撃破後に一時撤退し、魔像で培養した柱間細胞を使ってなくした右腕を補充していたところ、白ゼツから第七班が追いつき、サスケが危機に陥っていると聞きとんぼ返り。
ナルトを捕まえようとする白ゼツを制して撤退に入り、カカシが放とうとした神威をわざわざ「そんな術は効かないからやめておけ」と止めた上で今度こそ撤退した。

サスケの要請でイタチの万華鏡写輪眼を彼に移植した後、白ゼツのオリジナルを監視につけ、ついでに6体ものコピーの白ゼツを胞子の状態で植え込み、輪廻眼を回収するため雨隠れへ赴く。

待ち構えていた小南と戦闘に入るが、開幕でいきなり起爆札を吸い込まされて仮面の上半分と右腕を飛ばされる。
さらに、彼女の奥の手「神の紙者の術」による10分間継続起爆にはさすがの神威でも対抗しきれず、やむなく左目を犠牲に(ストックを移植したものだと思われる)イザナギを使い、自身へのダメージを無かったことにすることによって勝利する。
その後、幻術で長門と弥彦の遺体のありかを聞き出した後彼女を殺害し、長門の輪廻眼を回収することに成功する。

左目は自らに移植し、右目は培養シートにはめ込んで隠し、面を戦闘用のものに新調した上で右腕を修復、戦争の準備に入る。

しかし、その矢先に薬師カブトからの接触を受け、サスケの身柄を交換条件に穢土転生による戦力の提供を提示される。
オビトとしては受ける理由もなかったが、カブトが本物のマダラを穢土転生していたことで断れなくなり、渋々協力を締結した。


◇第四次忍界大戦


穢土転生の人柱力を畜生道の「口寄せ輪廻眼」で呼び寄せて目をコピー。ナルトとビーを狩るべく前線に出撃する。
その中でカブトが勝手に本物のマダラを戦線に投入したことを知るが時既に遅く、とにかく尾獣を回収しようとナルト達と戦う。

しかし、カブトがイタチとサスケによって止められ、穢土転生を解かされたことで人柱力達が消えてしまったため、外道魔像を口寄せして十尾復活に入る。
ナルト、ビー、カカシ、ガイとの戦いの中、右目の瞳術が神威であることをカカシに看破され、それを利用した戦法でナルトの影分身を時空間に転送されたことで逃げ場がなくなり、螺旋丸の直撃を食らって面を粉砕されてしまった。

その後、五影を一蹴してやって来た本物のマダラと合流したのち団扇を返却し、自身は再びカカシ・ガイとの戦いに入る。
十尾を制御して連合軍を蹴散らすが、折れないナルトの信念と理想に真っ直ぐ進んでいく姿に少年時代の自分を重ね、その全てを否定しようと躍起になる。

そして、神威で十尾を飛ばそうとしていたカカシを神威空間へ引きずり込み、オビトはカカシを月の眼計画に勧誘するために、カカシはオビトを改心させるために、互いに相手を説得しようと試みるも両者共に失敗する。
その後、神威による回避ができない神威空間内でカカシに忍組手を挑むも敗北(実はこの時カカシの攻撃を心臓に食らったのは故意であり、マダラが仕込んでいた「禁個呪の札」を排除するための行動だった)。

重傷を負いながらも現実空間に戻り、最後の手段として十尾を取り込もうとする。

柱間細胞で構成された半身を通じてマダラのコントロール下に置かれそうになるが、なんとか耐えきり十尾を吸収……した瞬間に復活したミナトの飛雷神の術による強襲を受ける。
そのまま死亡したかと思われたが、十尾を吸収した恩恵かなんとか生存。

強大すぎる十尾の力に翻弄され自我が失われかけていたが、少年時代にミナト、カカシ、そしてリンと共に撮影した思い出の写真の記憶(イメージ?)が引き裂かれるのに抵抗し、打ち勝ったことで自我を取り戻した。

十尾制御後は六道仙人に酷似した姿に変貌し、その圧倒的な力で忍連合を相手に無双。*3
最強の忍と名高い初代火影・柱間すらも「自分より強い」と認める程の桁違いの力で大暴れした。

しかし、かつての自分そのものであるナルトとの激突の中で、
「火影になる」という少年時代の夢がフラッシュバックしたことで迷いが生じ、ぬのぼこの剣の力を引き出しきれず敗北。
尾獣を抜かれたものの、十尾の抜け殻たる外道魔像を体内にとりこんだ恩恵で死はまぬがれた。


◇「うちはオビト」


敗北した後、ナルトの説得やカカシ、ミナトとの会話の中で、生きるための原動力だったリンが死んだことで、それに代わる程の希望がどうしても見出せなかったこと、マダラに成り代わって世界を回ってもそれが見つからなかったことを吐露。
カカシから、ナルトとオビトが違うのは、ナルトは現実に立って夢を引き寄せようとしていること。
だからこそ仲間が集まって助けてやりたくなることを聞かされ、その先に希望があると諭される。

「自分のやって来たことはもはや生きて償えるものではない」と考えたオビトは、せめて最期に出来ることをしようと、輪廻天生の術で戦争の犠牲者を蘇らせようとする。
しかし、そのタイミングを狙っていた黒ゼツに寄生され、黒ゼツを通じて再びマダラによってコントロールされてしまい、輪廻天生の術をマダラに対して強制的に発動させられる。

黒ゼツが寄生しているおかげで辛うじて命は繋ぎとめつつも体の自由はきかないが、オビトの体を操って左目の輪廻眼を回収しようとする黒ゼツの力よりも黒ゼツに抵抗するオビトの力が僅かに優る。
黒ゼツも黒ゼツで、オビトの体から抜け出して輪廻眼を回収しようとすればカカシとミナトに自分が殺されてしまうためにオビトに寄生し続けているしかなく、膠着状態に陥る。

そこへオビトの輪廻眼を回収する為に十尾の人柱力と化したマダラが現れる。
マダラにとって自身は何だったのかを問い、問答の末に遅まきながらかつての己に立ち戻り、彼との決別を宣言。マダラを弱体化させるために彼から一尾と八尾のチャクラを少しだけ奪い取る。

カカシと十数年ぶりに共闘して見事マダラを出し抜き「神威」の時空間内に移動し、ナルトに尾獣のチャクラを与えて蘇生させ、彼の命を救った。

ナルトを現実世界に送り届けた後余力がなくなり、黒ゼツを押さえ込むだけで手一杯になったため、サクラに自身の左目の輪廻眼を潰すよう頼む。
しかし、その瞬間にカカシから左目の写輪眼を奪ったマダラが時空間内に侵入。
とっさに神威でサクラを時空間から逃がし、自分はマダラに捕まる。
オビトの心臓に仕込んでいた呪印札が無くなっていることに気づいたマダラに対し、カカシに貫かせ排除したと言い放つオビト。
曰く彼自身が十尾の人柱力になるためには邪魔だったとか。

その後、リンの死はオビトを闇に堕とす為にマダラが裏で手を引いていたこと、オビトと同じく彼女の心臓にも呪印札を仕込んでおり、リンはそれを排除するためにカカシに心臓を貫かせたことなどをマダラから告げられる。
抵抗空しくマダラに心臓を弄られて完全に意識を失い、黒ゼツに体を乗っ取られ輪廻眼を奪われてしまう。
左目を交換し合う上半身だけのマダラと黒ゼツが引っ付いたオビト。シュールである。

黒ゼツに神威の瞳術を使わされ、両目を取り戻したマダラと共に現実世界に帰還。
ついに無限月読が発動し月の眼の光を浴びるも、黒ゼツがくっついている影響か幻術にはかからず、神・樹界降誕にも絡み取られることはなかった。
チャクラの過剰吸収で膨張するマダラの体を抑え込む為に黒ゼツがオビトの体から完全に移行。
収縮する際に地面に放り出され、そのままカグヤの天之御中によりナルト達第七班と共にマグマの空間に転送される。

あわやマグマに落ちるところだったが、カカシのクナイにより左手を刺し止められ難を逃れる。よく手裂けなかったな。
黒ゼツが離れたことで絶命しかけるが、ナルトの六道の陽の力によりなんとか一命を取り留めた。
とはいえ、十尾を抜かれた人柱力としての宿命や輪廻天生を使用したリスクからは逃れられぬのか、ナルトの力をもってしても命を一時的に繋ぎ止めるのが精一杯であり、皆の前に立って死ぬ気であることをサクラに察せられている。

カグヤの黄泉比良坂が時空間忍術であることを見抜き、空間に穴を空けた瞬間に神威で共鳴させ分身ナルトとサクラとともに始球空間に侵入。
分身を犠牲にしつつも、サクラの助力もありサスケを救出することに成功。氷世界に帰還した。

天之御中により超重力の世界に転送され、動きを縛られたナルトとサスケを狙うカグヤの共殺の灰骨から守るべくカカシとともに彼らの盾となり*4、さらにカカシに迫る共殺の灰骨を神威で時空間に飛ばすことによってカカシ、サスケ、ナルトの三人を救った。*5

共殺の灰骨によりボロボロに崩れていくオビトの体を治療すべくナルトに陽のチャクラを与えられるも、もはや崩壊を遅めることしか出来ない。黒ゼツからは

こちらとしても裏切られた…どっちつかずのクズだがな
敵味方双方から忌み嫌われ…悲しんでくれる仲間も肉親もいない…
そいつは独り…何も残らない…
大切な人を亡くし夢を叶えることもできず
利用されたあげくウロウロと…失敗だらけの間抜けが…
無様に死ぬだけのことだ

と現状を痛烈に批判されてしまう。
ボロボロに崩れていく中で、ナルトと戦ったことで目が覚めたこと、今の自分を後悔しつつも昔の自分の火影への憧れを思い出させられたためにそれが嬉しくもあったことを吐露し、最後にナルトに激励の言葉を遺し今度こそ死亡した(疾風伝では子供の頃の空想という形で「火影になったオビト」のIFが描かれている)。

お前は(・ ・ ・)…必ず火影になれ

死後ははたけサクモと同じく浄土と穢土の間で待っていたリンと少年期の姿で再会。
彼女との約束とは真逆の道を歩んだことへの罪悪感からか差し伸べられた手を取れずにいたが、それでもなお受け入れてくれるリンに涙しながらその手を取った。

しかし、カカシがまだ戦っていることや、カグヤという未曾有の敵に対抗するには神威が必要だと戦いの中で感じていたことから、
あれこれリンに言い訳しつつ(本心はバレバレだったようだが……)一旦現世へとんぼ返り。
一時とはいえ、輪廻眼を持ち合わせ十尾の人柱力となり六道の力を得ていたためか、大筒木ハゴロモと同じくあの世とこの世を行き来できるようになっており、塵と化した自分の遺体からチャクラ体でカカシに取りつき協力。
カカシにナルトの先代たる六代目火影になるように求めるとともに、カカシへの一足早い火影就任祝いとして彼の両眼に自分の瞳力を貸し与えることによってカグヤ封印に大きく貢献した。

全てが終わりリンの元へ向かおうとするも、今まで成してきた悪事からくる重圧からかカカシにかける言葉が見つからなかったが、

「最後は敵でなく友として別れができる…人助けばかりで遅刻していたあの頃のお前と。オレにとってはそれだけでいい。」

という彼の言葉に笑顔を見せ、少年期の姿で少しの間語らった後昇天した。

ナルスト4ではこの辺りが変わり、崩壊する前にカカシに自らの瞳力を与え、「お前が見送ってくれるのなら何もいらない」と最後に友と肩を並べられたことを喜びながら散って行った。
その後、サスケとの一騎打ちに押し負け水中に沈むナルトの許へ真っ先に現れ、激励の口火を切り、彼の仲間やカカシ、歴代火影達などと共に彼を送り出した。



◆おもな人間関係


元チームメイト。正反対であり何かと衝突していたが、心の底ではその力を認めており、左目の写輪眼を託した。
袂を分かち闇を歩くようになってなお、口では「どうでもいい」と言いつつ何かと気にしている。

想い人だった元チームメイト。
彼女がカカシの手にかかって死んだことと、かつての仲間にそうさせた世界そのものに絶望したことが、オビトの暗躍の始まりとなった。
穢土と浄土の狭間の世界からオビトとカカシをずっと見守っており、最後は彼女に導かれて逝った。

元上官。「火影になる」という夢を共有していたかつての同志でもあり、「九尾事件」にて間接的に殺害した相手でもある。
中忍時代は普通に尊敬していたようだが、第四次大戦時に再会してからはなにかとこき下ろしている。しかし、改心後に和解する。

ミナトの妻。「九尾事件」にてミナトと共に間接的に殺害した。中忍時代はしょうもないことで殴られたり口喧嘩したりしていたが、これは「喧嘩するほど仲が良い」という関係で、「もし自分とミナトの間に子供ができたらオビトのような子になって欲しい」と思われるほどに彼女に気に入られていた。

オビトを闇へと導いた元凶。彼に成り代わって地獄がごとき現世をめぐり続けた。
最終的には彼とも決別し、正道へ立ち返る。
因みにマダラの考えていた月の眼計画はマダラの復活が前提となっていたのだが、マダラを復活させる予定だった長門の裏切りを特に気にしていなかったり、穢土転生が解除されたと知るや否や十尾復活に取りかかっていたりなど、穢土転生されたマダラとのやり取りを見る限りオビトはマダラを信用しておらず、元々マダラを生き返らせる気は無かったようである。

リハビリの間はオビトを助力し、その後も裏から諜報員として暁に貢献していた。
トビの名もグルグルのゼツからとられた物。
裏切って以降は黒ゼツから蛇蝎のごとく嫌悪されており、死に際にはこれでもかと嘲られていた。

何かと因縁のある存在。下忍時代に彼の前に現れ、実力の差を見せ付けたことで彼に写輪眼を開眼させたほか、クーデターに協力して暁に勧誘した。

「トビ」として暁に入り込んだ後のタッグ相手。
「うちはマダラ」としては暁の一員としてよく働いてくれたと讃えていたが、うちはオビトとしてどう思っていたのかは不明。
他の暁メンバーにも言えることだが。

イタチを倒した彼を拾い、一族抹殺の真相を伝えた。
その後は計画実行のために彼を駒として動かしていたが、万華鏡を移植した後、自分が戦場に出た間に反旗を翻される。

かつての己と同じ夢を見る少年。ミナトの息子でもあり、カカシの弟子でもある。
心の内がわかるからこそその全てを否定しようとしたが、結果的には彼に今の自分を否定され、正道に引き戻された。




◆使用忍術


左眼の写輪眼は失った筈だがイザナギ時に所有している描写がある。
恐らくストックしていた眼を移植したのだと思われる。右眼の瞳力は尾獣を容易く操る程。

オビトの眼に宿った瞳術。右目の術で、眼球を中心に発動する。
飛雷神の術を上回る時空間忍術。
遠距離からでも物を時空間世界に飛ばす(吸収する)ことが可能だが、距離が離れるとそれなりに時間を要する。
しかし相手に触れた状態であれば、瞬時に時空間世界に吸収して無力化することが可能。
更に実体を時空間世界に移す事で、対象の攻撃をまるで『すり抜けたかのように回避』して無効化する絶対回避を行える。
両目が揃えば大量のチャクラと引き換えにカグヤ空間に穴を開けることも可能。
ちなみに、開眼から17年間遠慮無しに使い続けているが、カカシと異なり失明の兆候はナシ。
柱間細胞のおかげか、あるいは自身の目をクローンして移植したのか……(万華鏡写輪眼はクローンにしても万華鏡になるので可能性はある)。

長門の輪廻眼を奪いとった。元々はマダラのモノ。
輪廻眼奪取後は元々両眼とも移植するつもりだったが適性が低かったためかそれは叶わず、右眼に写輪眼、左眼に輪廻眼という状態にある。
輪廻眼の所有能力のひとつ、外道の術を使い穢土転生された人柱力達を傀儡に仕立て上げた。
十尾の人柱力と化した後は十尾の制御に使用。
マダラが危惧していたところから察するに、オビトの移植された輪廻眼でも輪墓は見えるらしい。

  • イザナギ
失明することと引き替えに、自身に都合のいい現実を創り出す禁術。
半身が柱間細胞で構築されている為に完全な形で使用可能になっている。
小南の起爆札トラップはこの能力でやり過ごした。

中忍時代当時は自身を落ちこぼれと卑下していたが、会得したら一人前と認められる豪火球は既に会得している。

  • 火遁・爆風乱舞
火の性質変化+神威で発動する術。
神威の時空間から渦巻く大気を転送し、そこに火遁を放って火炎の大渦巻きを生成、敵を焼き尽くす。
描写された限りではマダラの火遁・豪火滅却に勝るとも劣らない。

  • うちは火炎陣
一族秘伝の火遁結界。点火した五指を地面に叩き付け、触れた対象を熱する結界を張る。

  • 土遁・土竜隠れの術
チャクラで土を流動化させ、潜行移動する遁甲の術のひとつ。「トビ」だった頃には神威の代わりの移動手段として多用していた。

  • 解尾法印
人柱力から強制的に尾獣を引き抜く術。
出産の際に封印が弱まったクシナに使用した。

  • 地雷大平原の術
土竜隠れで潜行した後、周辺一帯に爆発物を仕掛け標的を牽制する。デイダラの起爆粘土C2を仕掛けたのもこの術。
ナルスト4では暁トビの奥義に設定されており、標的の周りに爆発玉を仕掛けて脱出しようとするが足が抜けず、背後の爆発に自分も吹っ飛ばされて元の位置に戻る。

  • 木遁・挿し木の術
初代の細胞を植えつけられた為に使用可能になった。
右半身の人造体から伸びた枝を突撃したり投げつけたりして突き刺し、そこから枝分かれさせることで敵を内部から破壊する。

  • 木遁・大槍樹
地面から捻じ曲がった大樹の槍を出現させて敵を貫く。「地獄に居る」のシーンで描かれている樹木はこれ。

  • 木遁・地獄ノ乱
ナルスト4での暴走バージョンの奥義。霧隠れを相手に大暴れした際のモーションの複合。格闘と挿し木の術で打ち上げた相手にニーバットを叩き込みつつ神威ですり抜けて着地、大槍樹を発動して血祭りに上げる流れになっている。

  • 六道十尾柩印
十尾の人柱力になるために使用した封印術。
膨大な質量を誇る十尾を一瞬にして吸い上げ己に封印する。
なおオビトのこれは印を結んでいる間に何故かマダラが生き返りかけていた。
実はこの印、輪廻天生始動時の印と同じ(輪廻天生は発動後に印を組み替える)。

ちなみに、「複雑な印を覚えられない」ために2つ以上の印を使う術は口寄せしか使えないナルトが、
長門が使った時に一度見ているだけなのにも関わらず「輪廻転生の術と印が違う」事を即座に気づいている。


  • 求道玉
十尾の人柱力時に使用。
触れた物を消し飛ばす能力。
オオノキの血継淘汰・塵遁によく似ているが、三つの性質変化を融合させた血継淘汰に対し、コレは更に上回る四つの性質変化を融合させている。
塵遁に比べて常に保持できる反面、触れた端から分解する塵遁よりも若干タイムラグがある様子も見受けられる。
また仙術だけは無効化できず、その場合は頑強な防壁としてしか機能しない。

  • 陰陽遁
十尾の人柱力時に使用。
扉間曰く"全ての忍術を無にする力"。
その通り術者には全ての忍術が通用せず、ナルトとサスケの灼遁光輪疾風をもろに食らってもオビトはピンピンしていた。
仙術だけは無効化できず、術者が食らえばダメージを負う。
また上述の求道玉と併用することで、例え穢土転生で復活した者であろうと傷付けられればその箇所は回復不能になる。
輪廻眼・餓鬼道なら仙術かどうかに関わらずチャクラを使う術全てを無効化できるはずだが…

  • 尾獣玉
十尾の人柱力時に使用。
地面から巨大な樹を生やし、十尾の攻撃形態に似たラフレシアのような花から尾獣玉を4発同時に撃ち出す。
さらに共鳴爆破によって威力は増大する。

  • 六赤陽陣
十尾の人柱力時に使用。
求道玉から変化させた黒い棒を六ヶ所に飛ばして巨大な結界を作る術。
火影級の忍が4人で繰り出す「四赤陽陣」を上回る結界。

  • 神剣 ぬのぼこの剣
十尾の人柱力時に使用。
六道仙人がこの世界を創造するのに使ったとされる"想いの強さが剣に宿る心の剣"。
ナルトとサスケの須佐能乎+九尾の融合技に対抗する為に使用するも、心の内で隠していた後悔が表に出始めていた為かあっさりとへし折れた。
ナルスト4ではカカシと共に雷切でマダラに攻撃を仕掛ける際に、手元の錫杖を変形させて小型のぬのぼこの剣を造り出した。
こちらはうちはオビトとしての意志と信念を取り戻したためか、小規模ながらマダラの求道玉を粉砕する程の威力を見せた。

  • 口寄せ・十尾
ナルスト4での素顔バージョンでの奥義(このゲームではトビ・仮面の男も含めると一人で7枠も持っている)。
第二形態の十尾を口寄せして天変地異で敵を吹き飛ばす
さらっととんでもないモノ呼ぶな。

  • 紅蓮雷火の術
ナルスト4のストーリーモードにて、カカシと組んでの六道マダラ戦で使用可能な合体術。豪火球の術にカカシの雷遁を加えて射出する。

  • 対の神威
ナルスト4でのカカシとの連携奥義。
神威の同時発動で敵ごと神威空間に飛び込み、コンビネーション攻撃を叩き込んだ後雷切を帯びた木遁・挿し木の術でトドメ。

  • 天挿槌星(テンソウツイセイ)
こちらはマダラとの連携奥義。
挿し木の術で拘束したところにマダラが樹海降誕から天碍震星のコンボを叩き込む。


◆一部台詞


◇少年時代

『確かに忍者の世界でルールや掟を破る奴はクズ呼ばわりされる……けどな! 仲間を大切にしない奴は、それ以上のクズだ』
『どうせ同じクズなら、オレは掟を破る! それが正しい忍じゃないってんなら…忍なんてのはこのオレがぶっ潰してやる!!』

『…里の奴らが…何と言おうと…お前は立派な上忍だ……それが…オレの気持ちだ…受け取ってくれ…』
『オレはもう…死ぬ…。けど…お前の目になって…これから先を…見てやるからよ…』
『リンを…頼むぜ…』


『そうか…オレは…地獄に居る』

『リン……もう一度……もう一度、君のいる世界を作ろう』
(オレが……この世の因果を、断ち切る!)

『ミナト先生……もう…こんなとこは……こんな世界は……』
『…どうでもいいんだよ』


◇イタチ真伝


『彼我の戦力を見極め…客観的に状況判断が出来ぬ忍は…死ぬ』
『無謀な突出によって功を得ようとする者は早死にする。それが忍の世の現実というヤツだ』

『……あのチャクラは…はたけカカシ……命拾いしたな、うちはイタチ』

『オレは様々な可能性という名の石をあちこちに投げている。そのひとつがたまたま上手く転がっただけだ。ここで手のひらを返してみるのも悪くない』
『いや……あんな雑魚ばかりの一族より、お前と組んだ方が面白そうだ』


◇第二部(トビ)

『アハハ……堪忍袋ってのは我慢するための袋であって、デイダラ先輩のは爆発袋でしょ』

『やっぱ最後は爆死じゃないッスかー! デイダラ先輩のバカヤロー!』

『エリマキトカゲの術!』

トビ『閃いた! この術は、忍法・モグラ叩きの術と名づけよう!』
カカシ『叩く方と叩かれる方が逆だがな』

ゼツ『サスケの勝ちだよ。うちはイタチは死亡』
トビ『ひゃー! 信じられなーい!』


◇第二部(偽マダラ)


『なんてね。思った通りだ……』
『貴様らの相手はまた今度だ』

イタチは犠牲になったのだ……古くから続く因縁…その犠牲にな

『イタチは……友を殺し…上司を殺し…恋人を殺し…父を殺し…母を殺した…。だが殺せなかった…弟だけは』
『血の涙を流しながら感情の一切を殺して、里のために同胞を殺しまくった男が…どうしてもお前を殺せなかった。その意味がお前にはわかるか?』
『あいつにとってお前の命は……里よりも重かったのだ』
『病に蝕まれ…近づく死期を感じながら、薬で無理に延命してでも…最愛の弟のために…お前と戦い、お前の前で死ななければならなかった』
『名誉の代償に汚名を…愛の代償に憎しみを受け取り…それでもなお、イタチは笑って死んでいった』
『弟のお前にうちはの名を託し…お前をずっと騙し続けたまま……』

『人は愛情を知った時…憎しみのリスクを背負う』

『このうちはマダラと初代火影、千手柱間の闘いもまた、運命だった。お前と会うのはまだ二度目だが、千手の火の意志がお前の中に宿っているのが分かる』
『今もお前の中に初代火影を見る事ができる。死んでもなおあいつは生き続けている。オレの憧れであり…ライバルであり…オレの最も憎んだ男』

『千手とうちは…火の意志と憎しみ…ナルトとサスケ。お前たち二人は運命に選ばれた次の二人になるだろう』

『うちは一族は復讐を宿命付けられた一族。サスケはうちはの憎しみを全て背負い…その憎しみの呪いを世界へぶつけるつもりだ。最も強い武器であり、友であり、力である…憎しみ。それがサスケの忍道だ!』

『ククク…そういうお前達五影に何ができたと言うのだ? お前達なら本当は理解しているハズだ…』
『希望などない事を! 希望とはあきらめに等しいものだ…それこそごまかしのセリフでしかない。』

『やめておけカカシ。そんな術はオレには効かない』

『お前はオレを闇だと言ったな。ならオレがお前を枯らせる…そしてこの希望の架け橋とやらも、闇の中に消してやろう』

『なら早くしろ。この左眼が戦争を欲している』

『オレは誰でもない……誰でもいたくないのさ……』
『ただ月の眼計画を為せれば、それでいい。絶望しかないこの世界に存在する価値はない』

『カカシ…お前はそうやって簡単に口を開く。後悔だらけの生涯を送るにふさわしい男だ』

『世界にはもはや希望も未来も名のある英雄もいらないのだよ! 現実は終わり…あるのは永遠に続く、たった一つの無限の夢!』

『言ったハズだ! 簡単に口を開くなと! 口先だけの男に成り下がったお前の言葉には何の意味も価値もない!』
『後悔しても遅いのだよ。現実は……ただ残酷に突き進むだけだ』
『現実を見てきたお前にはわかってるハズだ……この世界で夢など何一つ叶いやしないと!』
『だからこそ無限月読という夢へ導くのだ。墓の前で英雄が哀れに言い訳をする必要のない世界を作ると言ってるのだ』

『託されたものを失敗したら……お前は自分自身をどう思うだろうな?』
『問題を先送りにし、希望と言う言葉で誤魔化しても……虚しい現実が待つだけだ。託した側も託された側も、虚しいだけだ』


◇第二部(素顔)


『オレが生きていたかどうかなんてのはどうでもいいことだ。しかし…そうだな……なぜかとあえて問うなら………』
『…………』
『お前がリンを……見殺しにしたから……だろうな』

『こんなくだらない現実を今さら責めて何になる。これから消える世界のことなどに興味はない』
『お前らに話すことなど何もない。現実に縛られたまま死ね』

『お前に語ることは何もない。あるのはこの……最終戦だけだ!』

『この世界のクズを生む輪からは、皆逃れることはできない。だからオレはこの世界を作り変える!』

『そのつながりが今のオレを作ったのだ。それは強い呪いでもあることを知っておけ!』

『見てみろ! オレの心には何もありゃしない! 今はもう痛みさえ感じやしない!』
『後ろめたく思わなくていい、カカシ。この風穴はこの地獄の世界に空けられたものだ!』

『お前だって、ずっと苦しんでるだろう…リンの墓の前で…オレの墓の前で…』
『カカシ…もういいんだ…お前ももう苦しまなくていい…リンはここに居る…お前にとって理想のオレも一緒にな…』
『好きなものを望め…この幻術の世界では全て手に入る。お前の心の穴もすぐに埋められる…』

『今更説教か…。遅すぎやしないか、先生。アンタはいつも肝心な時に遅すぎるのだ』

『この世界には……残すに値するものは何もない。この世は既に死んでいる』

『そう…今のお前じゃリンには見向きもされねーよ。リンが見守りたかったのは、うちはオビトだ』
『もういいだろ…オレは――うちはオビトだ!!』

『リンは…リンはオレにとっての唯一の光明だった。リンを失ってから、オレの見る世界は変わってしまった。真っ暗な地獄だ』
『この世界に希望はない……マダラに成り代わって世界を歩いたが、さらにそれを確信するだけだった』
『この写輪眼を以ってしても、結局は何も見えなかった。何もなかった……』

『人を導く者は…己の死体を跨がれることがあっても、仲間の死体を跨いだりはしないらしい…』
『オレはもうアンタに跨がれることもない。己の名を騙らせ他人に全てを任せることは―――――仲間に託すこととは違うと今ならわかる。オレはアンタじゃない』
『今のオレは…火影を語りたかったうちはオビトだ!』

『違う……こっちのことを言ってんだよ』

『ああ、任せろ。そしてここからはオレがメイン―――お前はバックアップだ、カカシ』

『オレは昔から、真っ直ぐ素直には歩けなくてね……だがやっと、辿り着いた』

『オレは…カカシの友であり、お前の父の部下であり…サスケと同じうちはであり、そして…オレはお前と同じ夢をみた先輩…だった』
『時間のないオレが今さら詭弁を垂れるつもりはない。ただ…お前達より前を歩いて…死なせてくれ』

『お前は…必ず火影になれ』

『そもそも他国にまで轟かせた自分の勇名を忘れちゃいないだろ? 写輪眼のカカシって名を!!』

『ありがとな…カカシ』


◇ナルティメットストーム4

(何故だ…ヤツを…ナルトを見ると…心がざわつく…)

『ただの忍如きが! 消えろォォ!』
『この世はもう終わりだ! 諦めろ!!』

『かつて、アンタがオレに教えてくれたはずだ。写輪眼は左右揃って本来の力を発揮するものだと』
『二つの写輪眼が揃ったオレ達は強い。それこそ……片目の輪廻眼しかないアンタよりもな!』

(なんだ…なんだよカカシ……そんな顔するな……こんなクズ相手に……そんな顔、するなよ……)
(はは……はははは……なんだこの感じ……オレの中から湧き上がる……この気持ちは……)
(ああ……そうか…。オレは……嬉しいのか。最期に……お前と共に立てたことが……)
(そうか……だから、オレは……笑っているのか……)

(罪人のオレに慈悲の感情はいらないよ……カカシ……お前が見送ってくれれば……それで……)
(最後まで……ありがとうなぁ……)

『どうした……。まさか…もう諦めたわけじゃないだろうな? あれしきのことで…お前達の繋がりは切れるものだったか? ……違うだろ?』
『思い出せ…お前はオレとカカシを再び繋げてくれただけではない。頑なだったオレの心を…いや、これまで多くの者達の心を、お前は解かして来たはずだ』
敵対していた者憎しみに包まれていた者他里を拒んでいた者も…痛みを抱えていた者もだ…あの尾獣すらも…世界のわだかまりですら…お前は解かして来たんだ…!』
『なら…あとはたった一人だけだろ。頑固な友を助けることなど、お前なら造作もない。そうだろう…!』


◆余談

仲間思いで負けず嫌いだったり、火影を目指していたりなど、
何処となく雰囲気がナルトに似ており、オビトを知る人物(主にカカシ)はナルトに彼の面影を重ねている所がある。

疾風伝第28期のエンディング『虹』では、なんと彼をメインとした映像が作られている。
アニメ全体を見ても敵キャラクター1人をフィーチャーしたEDというのは、かなり珍しかったのではないだろうか。
キャラソンとすら言えるほどオビトの心情にマッチングした曲に加えて、オビトの視点からその半生を振り返った内容は非常に評価が高い。
そのエンディングの歌詞に由来して、一部では「わかってんだよおじさん」と呼ばれている。



追記・修正は自分自身へと立ち戻ってからお願いします。

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