ぷよぷよSUN

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ぷよぷよSUN - (2021/02/20 (土) 09:23:59) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/07/20(金) 14:18:46
更新日:2024/02/21 Wed 18:50:44
所要時間:約 7 分で読めます





\いち に ぷよ SUN!/


『ぷよぷよSUN(ぷよぷよさん)』は、株式会社コンパイルより発売されたゲーム。


★概要

1996年12月に株式会社コンパイルよりアーケード版が発売。
後に、セガサターン版『ぷよぷよSUN』を筆頭に、NINTENDO 64版『ぷよぷよSUN 64』、
プレイステーション版『ぷよぷよSUN 決定盤』、ゲームボーイ版『ぽけっとぷよぷよSUN』、
Windows95版が発売された。


ぷよぷよシリーズ』第三作目。
タイトルの「SUN」は数字の「三」と太陽の英語読みである「SUN」をかけている。
本作にて「太陽ぷよ」が初登場。
連鎖時や全消し時の効果音が本作にて完成形となり、
以後の『ぷよぷよ』シリーズでも本作で製作された効果音の殆どが使用されている。


次回作『ぷよぷよ~ん』が家庭用のみの発売となった為、
コンパイル製ぷよぷよとしては最後のアーケード版発売作品になった。
(リズムゲームを含めるなら『ぷよぷよDA!』が最後となる)


★ゲーム内容

『ぷよぷよ』の基本ルールはこちらを参照。
基本のゲームシステムは前作『ぷよぷよ通』がベースになっているが、いくつかの違いや新要素がある。
主な新要素や変更点は以下。


  • 日輪相殺
予告ぷよが表示されているときにぷよを消して「相殺」すると、
その回数と同じ数だけ、双方のフィールドに「太陽ぷよ」がふる。


  • 太陽ぷよ
相殺をするか「全消し」をするとふってくる、特殊なぷよ。
「太陽ぷよ」はおじゃまぷよとと同様にとなりで色ぷよを消すと一緒に消え、
太陽ぷよを消すと通常より多く相手におじゃまぷよを送ることができる。
太陽ぷよ自体はいくつならんでも消えない。
なお、移植版では、オプションで「太陽ぷよ」をOFFにすることもでき、
『通』ルールとして遊ぶことができる。


  • おじゃまぷよと太陽ぷよの降る位置
本作では、これらのぷよの降る位置に法則性がある。
一度に降る数が5個以下のときは、決まった位置から順番に
おじゃまぷよや太陽ぷよが落下してくる。


  • そのほか
本作より「ふたりでぷよぷよ」等の対戦モードで、プレイヤーが操作するキャラクターを、
全キャラクターから自由に選択できるようになった。
(ただし、サタンとカーバンクルのみ、裏ワザを入力すると使用できるようになる)
また、本作からキャラクター全員に個別の連鎖ボイスと連鎖アニメーションが付き、演出面が大幅に強化された。
この仕様は以後の作品でもずっと実装されている。
(PCエンジン移植版のぷよぷよCDシリーズで既に実装されていたが、コンパイル純正は初)


【『ぽけっとぷよぷよSUN』について】
ゲームボーイ移植版『ぽけっとぷよぷよSUN』のみ、他機種版とはルールに多少違いがある。

主な違いは、
  • 「日輪相殺」時に降る「太陽ぷよ」にタイムラグがなくなり、相殺後すぐに降る(これにより、太陽ぷよの落下予告位置が表示されない)
  • おじゃまぷよと太陽ぷよの落下位置が従来通りランダム。
  • 全消し時の太陽ぷよの落下個数が変更され、全消し後にぷよぷよを消した時に相手に送られるおじゃまぷよの個数が『通』のように上乗せされる。
などがある。
このルールは次作『ぷよぷよ~ん』のGB版である『ぽけっとぷよぷよ~ん』でもそのまま採用されている。


以降の記念作品でも上記のルールが採用されており、
ぷよぷよBOX』での「SUN」ルールでは基本的にアーケード版準拠だが、
太陽ぷよの発生タイミングのみ、GB版のものが採用されている。
また、後の『ぷよぷよ!!』『ぷよぷよクロニクル』で収録されている「ぷよぷよSUN」ルールは、
通常はアーケード版準拠のシステムとなっているが、
隠しコマンドを入力すればGB版準拠のシステムで遊ぶ事が出来る。


★登場キャラクター

【「ひとりでぷよぷよ」モードの主人公】
本作の「ひとりでぷよぷよ」では、以下の3人が主人公として登場。
それぞれ、難易度やステージ数、ストーリーが異なっているが、3人のストーリーには繋がりがある。
また、「ふつう」で20回以上コンティニューしたり、
「むずい」でノーコンティニューでクリアすると、サタン勝利後にカーバンクルが出現する。


「やさしい(ドラコの休日)」ルートの主人公。ステージ数は3つ。
巨大になった太陽を見て、日焼けしようとおでかけしていく。のんきなお方である。
日焼け目的ということで、エンディングでは彼女のサービスカットも見れちゃうぞ!
のちにアルルが主人公の「ふつう」ステージ1で、こんがり日焼けした姿で登場。

ちなみに、ドラコが大ダメージを受けた時のボイス「お手紙ちょうだい!」は、この作品から。


「ふつう(アルルの冒険)」ルートの主人公。ステージ数がもっとも多い。
巨大化した太陽をもとにもどすため、サタンをシバきに行く。
シェゾが主人公の「むずい」では、アルルが『ぷよぷよ』シリーズでははじめてCPUキャラとして登場。
けっこうお強め。

なお、一部機種の説明書では、アルルの水着すがたが描かれた漫画が載っており、
緑色のスクール水着……いわゆる、「カラースク水」を拝むことができる。
……ふぅ。


「むずい(シェゾの逆襲)」ルートの主人公。闇のイケメン魔導士。
『魔導物語』で主人公になったことがある彼だが、
『ぷよぷよ』シリーズで主人公になったのは、本作が初。
彼も、巨大化した太陽をもとにもどすため、サタンをシバきに行く……が、
道中ではいろいろとヒドイ目に遭っていたり、やたらと「ヘンタイ」呼ばわりされる。
終盤のアルルとの漫才デモでは、彼女に
「おまえのすべてをオレにくれ!」と言い放った。


【そのほかのキャラクター】
「やさしい」の最初の敵キャラ。
お茶を飲むのが大好きな、ホネだけのひと。
炎天下の中、アツアツのお茶を飲み、のどごしを楽しんでいる。
なお、彼の連鎖ボイスはいろいろなお茶の名前を叫ぶだけというユニークなもの。
5連鎖目のボイスはとくに必聴。


「やさしい」のステージ2で登場。
強烈な暑さでばたんきゅ~していたところを、ドラコに助けてもらう。
そのお礼にご自慢の歌声を披露し、ドラコを痙攣させた。


  • ちょっぷん
「やさしい」のラスボス。
平らな岩の上で海パン一丁になり、サーフボードに乗ってひたすら腰を振りつづけていた。
そのようすを見たドラコは
「ひょっとして、キミは『おかサーファー』ってヤツ?」と言い放つが、
そのひとことが彼を怒らせ……

コスプレが趣味らしく、説明書などに掲載されているイラストでは、
どういうわけかアルルのコスプレをしている。
連鎖ボイスで「はよ死ね」と言ったり、負けた時に「ぶっ○すぞ」と言うなど、
今だといろいろとひっかかりそうなヤバいキャラである。
ちなみに、一児の父らしい。


「ふつう」のステージ2で登場。
イケメンの淫魔……だが、その顔は化粧で盛られたモノらしい。
自分の素顔を見たアルルに、ぷよ勝負を挑んでくる。


  • すけとうだら
手足の生えた、踊るお魚さん。
「ふつう」のステージ3で登場。
水場を通りかかったアルルに、いちゃもんをつけてくる。


「ふつう」のステージ4で登場。
とにかくきれい好きなおねえさんで、キタナイのが大嫌い。


  • のほほ
「ふつう」のステージ5で登場。
カレーが好きな、カレーアレルギー持ちのカエルさん。
多くの初心者にトラウマを植えつけたらしい「かえる積み」は健在。


  • コドモドラゴン
「ふつう」ステージ6、「むずい」ステージ1で登場。
ドラゴンにまたがった野生児。
罠をしかけたり、虫取り網をつかったりして、アルルやシェゾにケンカを売った。


「ふつう」ステージ7、「むずい」ステージ2で登場。
青い服をまとった少女。
ねぼけてアルルに抱き着き「愛してますわ。」と言ったり、
シェゾに「あなたが欲しいっ、ですわ!」などと言ったりした。


  • ぞう大魔王
「ふつう」ステージ8、「むずい」ステージ3で登場。
あまりの暑さでものすごくイライラしており、
地面を溶かしたり、シェゾを火だるまにしたりした。


  • ハニービー
「ふつう」ステージ9、「むずい」ステージ4で登場。
注射を持った、ハチの女の子。
出会い頭に「おちゅーしゃでござる!」と言い、
いきなり注射で刺そうとする。
アルルは回避したが、シェゾはぷっすり刺されてしまう。
でも、シェゾは刺されたことに気づかなかった。


「ふつう」ステージ10、「むずい」ステージ5で登場。
RPGに出てきそうな装備品を身に着けた、「勇者ラグナス」と名乗る17歳の青年。
しかし、子どものすがたになるという呪いを受けているそうで、
経験値を得てレベルアップすると、一時的にもとの姿にもどれるようだ。


「ふつう」ステージ11、「むずい」ステージ6で登場。
サタンさま一筋の、セクシーな格闘女王様。
巨大化した太陽のもと、浜辺で日光浴を楽しんでいた。


「ふつう」、「むずい」のラスボスとして登場。
「日焼けして、ギャルにもってもてのナイスガイになりたい」という理由で、
太陽をおっきくしたらしい。
太陽をもとにもどしにきたアルルにシリを燃やされ、シェゾに髪の毛を燃やされた。


  • カーバンクル
「ふつう」「むずい」で前述の条件を満たすと、裏ボス的な感じで乱入してくる。
ナゾの黄色い生き物。「ぐー」しか言わない。
「ふつう」のエンディングで、アルルの苦労を一瞬で水の泡にした。


  • その他
プレイヤーとして使用する事は出来ないが、のほほ戦での漫才デモの背景にパキスタが、
ルルー戦での漫才デモにミノタウロスがおり、PS版のオープニングでもそれぞれ登場する。
またGB版のみ追加キャラとして、スキュラ、ふたごのケットシー、うろこさかなびと
ミノタウロスがトレーニングモードの対戦相手および使用キャラとして登場。
ただし、残念ながら同作には連鎖ボイス自体無い。


キャラクターの声優は基本的にコンパイル社員が担当しているが、
前作のプレイステーション移植版『ぷよぷよ通 決定盤』で決定した
アルル役(小沢美奈子氏)とシェゾ役(大塚雄史郎氏)は続投。


また、N64版とPS版ではルルー・インキュバス・スケルトン-Tもオーディションにて決定した新たなキャストになった。
この内、スケルトン-T役を担当したのは当時まだ声優デビューをして間もない時期の藤田圭宣氏である。
彼は後に『桜蘭高校ホスト部』などで有名になる。


因みに、サタンの声優は当時のコンパイル社長である。
だが、ぷよぷよの版権がセガに移った後の2003年に改めて再販されたPS版『ぷよぷよSUN 決定盤』では、サタンの声優が変更された。
2014年に配信されたゲームアーカイブスもこちらのセガ版がベースである。
声優の詳細は不明(このためか、音量もやや下げられている)。
なお、残念ながらセガバージョンはアトリエ(イラストギャラリー)やスタッフロールも大人の事情で削除されている。


★余談

今まで『魔導物語』からキャラクターを引用していた『ぷよぷよ』シリーズとしては初めて、
『ぷよぷよ』オリジナルキャラである「ラグナス・ビシャシ」が登場し、
後に本家『魔導物語』にも、セガサターン版『魔導物語』で登場した。


なお、今作ではぞう大魔王がぷよぷよを置く時に「ズシンズシン」と響く効果音は採用されず、
他のキャラと同じ仕様である。
(この効果音の仕様は後の『ぷよぷよ!』にて復活する)


また、プロの声優の起用はぷよぷよCDシリーズで既に行われていたが、
コンパイル純正作品としては前述の藤田圭宣氏が初めての本職の声優である。
次作『ぷよぷよ~ん』では全キャラがプロの声優による声になっている。



「キレイに追記・修正するわよ~!」

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