Halo Reach

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Halo Reach - (2022/06/02 (木) 23:04:43) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2010/09/23(木) 04:24:02
更新日:2024/04/10 Wed 21:28:45
所要時間:約 7 分で読めます





REMEMBER REACH

あなたは、この悲劇を忘れてはならない


マイクロソフトから2010年9月15日に発売されたXbox360用ゲーム。BUNGIE開発のHaloシリーズの最終作である。
(以降はBUNGIEとマイクロソフトが合同で設立した343INDUSTRIESに開発が引き継がれた)
日本での知名度はイマイチだが、世界的には超大人気なシリーズ故に、発売日は世界中で1000万プレイ近くまで行ったとか。
やりすぎだろういくらなんでも。
外伝作品でありながらシリーズ内でも非常に人気が高く、特にストーリーはギネス世界記録による「最も素晴らしいゲームエンディングTOP50」において、2012年度第2位に選ばれる快挙を達成した。
後に発売されたカップリング移植パック「マスターチーフコレクション」において、当初収録する予定がなかったはずが、ファンからの熱烈な要望に応えて後から追加されていることからも人気の一端が窺える。

今作はシリーズ1作目のHalo: Combat Evolvedの前の話という事になっており、1作目に密接に関わっている。
シリーズ通してのシリアスなストーリー……え?東映のアレ?アレは正史じゃないんで座ってて下さい。
とにかく、マスターチーフの戦いの前の重要な話な為、今作のストーリーはシリーズファンには欠かすことはできないだろう。
これより前に出た小説「ザ・フォール・オブ・リーチ」で結末自体はバレてたんですけどね

ゲームシステム面でも体力ゲージの復活や二丁持ち廃止など、基本的に初代に近いものとなっている一方、Halo3: ODSTから暗視バイザーが逆輸入された他、新システムとしてアーマーアビリティが導入された。
武器の種類も増え、続投武器でも使用感覚がそれまでとは大きく異なるものもあり、3の半拡張パックだったODSTと比べると「完全新作」としての印象が強くなっている。



キャンペーン

初代の前日譚にあたる"惑星リーチの戦い"を、UNSC(国連宇宙司令部:早い話が人類の宇宙軍)の強化人間"スパルタン"により構成された特殊部隊"ノーブルチーム"の一員、ノーブル・シックスとして追体験していくこととなる。
ゲーム本編においてはシリーズの顔であるマスター・チーフは、ストーリー終盤のあるワンシーンにて登場するほかは姿を見せない。
それは、惑星リーチでのコヴナント(敵の宇宙人連合軍)との戦いにチーフも参加していたからであり、つまりゲームのストーリーはザ・フォール・オブ・リーチでの惑星リーチの戦いを別視点から追ったものであるということだ。

ゲーム内容としては、特筆すべきは主人公ノーブル・シックスの外観はプレイヤーがカスタマイズしたものが直接ムービーなどにも反映される様になっており、ゲームプレイを通して獲得したポイントを使用してアーマーのパーツを購入し、交換することでオリジナルのミョルニルアーマーをコーディネートすることができるようになった。パーツの中にはもちろんチーフのアーマーやODSTアーマーなどシリーズになじみのあるプレイヤーにはうれしいパーツもあり、カスタマイズに楽しみがある。またシックスの性別も変更が可能になっており、体のプロポーションやアーマー形状が変更される。とくに尻はけしからんものになっている。この特徴により、ストーリーへの没入間が強化されている。
また敵AIが賢く、遮蔽物を利用してのシールドダウン対策や、プレイヤーの狙撃銃等の精密誘導兵器の照準を感知して回避行動を取る等の戦略的行動を行ってくるため、難易度レジェンドにもなると純粋な体力、シールド強化も相まって恐ろしいことになる。



マルチ

今作はファイヤファイト(協力して敵を倒していくモード)に待望の野良coop機能が追加された。
キャンペーンcoopも同様に野良が可能となっている。
また日替わり、週替わりのチャレンジというものがあり、決められた条件を達成すると、見た目をカスタマイズするアイテムを買うために必要なポイント:cRが手に入る。なお、チャレンジはマルチプレイが条件のものだけでなく、シングルプレイでも条件を達成できるものもある。
これらのシステムはマスターチーフコレクションにも引き継がれている。
対戦も殲滅戦やCTFなどオーソドックスなルールの他、細かいルール設定を行いプレイヤー独自の対戦モードを設定することも可能なため、創意工夫しだいでは脱出ゲームやレースゲームなど無限の可能性を秘めボリューム満点である。



キャラクター

ノーブルチーム

ノーブルチームを構成するのは、すべて"スパルタン"と呼ばれる一種の強化人間である。
元来、人類の持つ数多くの殖民惑星での暴徒鎮圧を目的としたオリオン計画と呼ばれる超人兵士製造計画を下敷きとしており、事実スパルタン1のシリーズはオリオン計画の成果物と同一である。その後、人類が敵対的宇宙人種族の連合軍であるコヴナントとの戦争に突入すると、スパルタンの役割は暴徒鎮圧から、超人兵士としての類まれなる戦闘能力故に人類の最終兵器へと変貌してゆく。
ノーブルチームは、幼少期に非合法的に拉致された上で徹底的な教育と体組織の人工物への置換、薬物投与による神経系の強化などを施され、一騎当千を期待されて製造されたスパルタン2(マスター・チーフもスパルタン2の一人)と、戦災孤児などから徴兵され、特殊訓練以外は薬物投与など軽い(とは言え、非合法薬物なども使用されている)強化によって安価に製造された、"使い捨て"のスパルタンであるスパルタン3によって構成されている。定員は6名であったが、ゲーム本編開始時にはTVCMにて描かれたとある戦闘にて1名がMIA(作戦中行方不明)として欠員している。

カーター:S-259

ノーブルチーム隊長。アーマーの色は青。
スパルタンでありながら通常の人間で構成された部隊との連携作戦の立案や指示もこなす、大変コミュニケーション能力とリーダシップに優れた人物。であるはずなのだが、本編では空気すぎるのでなんとも……。
TVCMでは彼がスパルタン3となり、ミョルニルアーマーを受領する様子が描かれている。
キャットとはノーブルチーム結成時よりのチームメイトであるが、口げんかでは彼女がいつも一枚上手であるようだ。

キャット:S-320

ノーブル2。アーマーの色は水色。
(主人公が男だった場合)チーム唯一の女性。でも顔が超残念。まるでDAREかさんみたいだ。(直喩)
たびたびイラッとする言動をする。
運転が壊滅的、よく主人公を道連れに谷底へ投身自殺を行う。やめてくれ。
コンピューター技術や通信技術に長けるテクノロジーの専門家なのだが、装備武器がアサルトライフルとかいうクソなので戦闘面ではシックスに頼りまくり。

ジュン:S-266

ノーブル3。アーマーの色は緑。
通称JUNくん。気さくなハゲ。アーマーの色のせいで初見でチーフに見間違えた人もいるはず。
狙撃のスペシャリストで、所持武器は高火力なスナイパーライフルであるため戦闘面では一番頼りになる。HaloのAIは鬼エイムなのだ。
途中で別行動してフェードアウトする。
人類-コヴナント戦争の終結後、UNSCの戦艦インフィニティーにて新たに志願兵より構成されたスパルタン4部隊の教官となった。

エミール:S-239

ノーブル4。アーマーの色はグレー。
蛾は集めていない。
戦闘は得意だが、コミュニケーションが苦手。
実際、ノーブルシックスの補充を機に配置転換も検討されていたらしいことがキャラクター紹介から伺える。
ムービーシーンでも何かと皮肉や悪態を飛ばしてばかりだが、ある場面ではその内に秘めた仲間への想いをうかがい知ることができる、ツンデレ。
意味の無い距離でショットガンを乱射する駄目な子。Halo Combat Evolved(初代)では強力無比の威力を誇ったショットガンくんは、回を追うごとに弱体化してしまい、Reachではアサルトライフルくんと比肩するゴミくずと化したために、よく接近戦で撃ち負けてアーマーをはがされているエミールくんを見ることができる。ムービーシーンではグレネードガンで戦闘機を撃墜したり、もうこれわかんねぇな……。
スカルマークの刻まれたEVAヘルメットを着用しており、見た目はカッコいい。

ジョージ:S-052

ノーブル5。アーマーの色は黄色。
情に厚いナイスガイ。
リーチ生まれの巨漢で、チーム唯一のスパルタン2。つまり、マスター・チーフの同輩でありその戦闘力は侮れない。
重火器のスペシャリストであり、その恵体を生かして本来は三脚やヘリのガンポートに固定して使用する機関銃を両手で保持して使用する。
その姿はまさに歩く戦車でありゲーム内でも非常に心強い。
なお、自分のアーマーにかなり手を加えているらしくそれを注意されるシーンがあるが、実際に彼の装備しているアーマーの胸部パーツは主人公の同等品と構成が違い、主人公の物にはバックパック(おそらくは機関銃の弾槽)がついていない。

ノーブルシックス

初期状態ではアーマーの色は焦げ茶色。
主人公、スパルタン3でありながらスパルタン2と同等の戦闘能力を有し、軍からは"人類の最終兵器と成り得る存在"だと評されている。
TVCMにて描かれたかつての作戦で欠員を出したノーブルチームの補充要員として、来るべきコヴナント本拠地殴りこみ作戦に参加するために惑星リーチにて待機するチームへと加わった。
なおCMでの前任のノーブル6の装備構成は主人公の初期装備とそっくりであるが別人である。彼の装備はヘルメットが主人公の初期装備のもののアップグレードバージョンになっている。
以前所属していた部隊ではだいぶやんちゃしていたようで、ついたあだ名が"ローンウルフ(一匹狼)"。
また、ゲーム内でとある人物により戦闘力のみならず運勢においても他者により優れていることを指摘されている。
ONI(UNSCの情報機関)が検閲で削除せねばならないようなプロジェクト・作戦に多数参加していたようで、今までの所属部隊、参加した作戦などの軍歴はおろか、性別などの身体情報にいたるまで隠匿されていた。後にその謎多き経歴の一つがチームの運命を切り開くこととなる。
プレイヤーの分身として、リーチの戦いとその壮絶な運命を目の当たりにする人物である。

コヴナント

シリーズお馴染み、人類を敵視する異星人宗教連合。
惑星リーチは人類の一大居住地であり、また同時に彼らが神と崇める古代人「フォアランナー」の遺跡が存在していたことから侵攻のターゲットとなった。

グラント

雑兵扱いされる最下級種族。ナンバリングタイトルに比べて声が低いのであまり可愛くない。
大抵やエリートやブルートの下で小隊を組んで行動しているが、指揮官が倒されると一斉にパニックを起こすのは過去作と変わりない。
基本は数だけが強みで、どんな武器でも簡単に倒せる雑魚。
だが中にはロッドガンやプラズマランチャーなどの重火器を持ち出したり、果てはプラズマグレネードを両手に持って自爆特攻してくる者も居るので注意。

エリート

コヴナント軍の中核を成す戦士種族。
コヴナント側のSPLTANに相当する存在であり、敏捷な動きと高い格闘能力を有する難敵。特に至近距離から繰り出されるヤクザキックは難易度によっては即死も有り得る。
一般兵は鎧の色で階級分けされ、青→橙→白→赤→金の次に強い。
その他にもステルスコートで姿を消す隠密部隊や、ジェットパックを装備した飛行部隊も存在。

ちなみに一部の個体が装備するエナジーソードは、エリートが忌み嫌う「流血」を伴わない神聖な武器とされる。つまりソードで敵を斬り殺すのはその敵に対する彼らなりの最大限の敬意の表れなのだ。
プレイヤーからすれば即死攻撃なので実に有難迷惑な話である。

ジャッカル

発達した感覚器官を持つ鳥のような種族。
コヴナントの中では偵察兵のような役割を持ち、携行型の小型エネルギーシールドとプラズマガンなどの軽火器で着実にこちらにダメージを与えてくる。
みんなのトラウマ・ニードルライフルやフォーカスライフルを装備した狙撃兵も健在。こちらはシールドを装備していないのが幸い。

スカ―ミッシャ

ジャッカルの同族で、こちらはより大柄な体躯の個体。
高い身体能力を有し、両手に小型のシールドを装備して突撃してくる。また中にはホログラムによる分身能力を持つ特技兵も存在。

ハンター

無数のミミズ型生物の結合体。
頑強な鎧と巨大な盾で身を固め、強力なプラズマキャノンで武装している。その外観通り生半可な攻撃は全く通用しない。
過去作と比較して明らかに強化されているため、ナンバリングタイトルと同じ感覚で接近戦を挑むのは危険。

ブルート

ゴリラのような風貌の野蛮な種族。時代設定的にはごく最近コヴナントに加入した新参者の種族。
今作では2~3のようなアーマーは装備していないものの、それでも高い耐久力とパワーを誇る。

ドローン

飛行能力を持つ昆虫型種族。
空中を不規則に飛び回りながらプラズマガンやニードラ―で射撃してくる。単体は脆いが一度に攻めてくる数が多いので、高難度では十分死が見える。

エンジニア

フォアランナーが生み出した人工生命体。コヴナントには奴隷のように使役されている。
その名の通り建物や車両の修理役であり、ゲーム中では他のコヴナント兵にシールドを付与する能力を持つ。
発見次第優先して倒すのが吉。

追記修正は相手のシールドを剥がしてからお願いします。

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