かっとばせ!キヨハラくん

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かっとばせ!キヨハラくん - (2017/04/12 (水) 10:05:20) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/06/23(木) 22:00:26
更新日:2023/11/15 Wed 09:02:39
所要時間:約 4 分で読めます




かっとばせ!キヨハラくんは、1987年~1994年にコロコロコミックにて連載されていた爆笑プロ野球漫画。
作者は河合じゅんじ。

コロコロ連載漫画でありながら、プロ野球選手をほぼ実名でイジり倒すという挑戦的すぎる作品。
実際の球界ネタをパロディした話も少なくなかったため、子供たちだけでなく野球ファンの間でも話題に上がることがある。
このため、選手のイメージが漫画内のもので固定された人も少なくないと思われる。(特にクワタ

続編にゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん、モリモリバンチョー!キヨハラくんが有る。
此方も中年男性女性の間で人気が高く、喫茶店やラーメン屋等に単行本が何冊か置いてある場合が有る。

2014年に創刊された「コロコロアニキ」で続編が連載されていたが、諸般の事情(明言はされなかったが、十中八九主人公の本人の件)により、
2016年3月発売の第5号では休載となることが発表された。

◇内容
西武ライオンズ時代の清原和博選手を主人公に据えており、連載当初は絵柄がややマイルドだった。
因みに外国人選手は当初はカタカナで表記されていたが、色々と問題が起こる可能性が有った為、平仮名で表記される様になったり、一字変更されたりした。
球団名もそのままではなく、一字を変更して出していた。
このスタイルは後のシリーズにも引き継がれている。
また、クワタくんを主人公に据えたスピンオフ作品「がんばれ!クワタくん」もあり、キヨハラくんの単行本に同時収録されている。
また、後述の都市伝説を生み出した事でも有名だった。

当時の西武は日本シリーズの常連であり、漫画でも87・88、90・91の西部VSセ・リーグな日本シリーズや、「がんばれ!クワタくん」で89年のカイアンツVS近鉄戦を取り上げているが、
92年は日本シリーズ編が執筆されず*1、93年はリアルでの勝利チームヤグルトではなくカイアンツと戦う話だった。

◇登場キャラ(一部)

【西部ライアンズ】

  • キヨハラくん(清原和博)
主人公。とにかくこの頃の彼はスターで、光輝いていた。だがタイトルは全力出しても無理だった…。
ポジションは内野手でファーストだが、一時期サードに回されたりもした。
理由は不明だが出っ歯が特徴で*2、伸ばして出っ歯でボールを打つなどプレーに使用することもあった。
時にはシリアスで真面目になる事もあれば、時にはボケをかまして笑いを取る事も有る。
続編にてカイアンツに移籍する。そして、OBとして復活連載が始まったのち…

  • クドー(工藤)
大きなお目々がトレードマークの投手。左投左打。初登場時はリアルでモデルの人達に贈られた賞にちなみキヨハラ・ワタナベと合わせて「新人類トリオ」と呼ばれた。
キヨハラの兄貴分で、ボケをかますキヨハラに対し、キビし〜いツッコミをする事も有る。
当時はまだ選手であり、ホークス監督のかの字もない。

  • ワタナベヒサノブ(渡辺久信)
面長三白眼が特徴な投手。モテキャラ的だったが後輩でシオザキが入ると人気をとられ僻んた。
前半では名字で呼ばれていたが、「ワタナベトミオ」という投手が入ったためフルネームで呼ばれる様になる。
また作者が別雑誌で書いた『ベロベロベースボール』でハゲ属性がついたせいか、後半では野球帽から髪が見えなくなった。
当時はまだ選手であり、西武監督のかの字もない(前任者3人・後任者もこの作品で登場している)。

  • カク・タイゲン(郭 泰源)
台湾出身の投手で、「オリエントエクスプレス」の異名を持つ。
他球団の台湾出身の選手達とも交流が深く、日本人選手チームVS外国人選手チームでは皆で中華料理を食っていた。

  • モリ監督(森)
ライアンズの監督。モデルになった人物は読売OBだったりするが作中では3回(一回は『マツイくん』の先取り的感じだが)カイアンツと日本一を競っている。
基本きついツッコミキャラだが度が過ぎるとボケキャラになる。
名前が「モリ」のせいで、「モリ揚げ」られてしまった事がある。

  • アキヤマ(秋山幸二)
何時も笑っている様な表情がトレードマークな外野手。最終巻後半でハークスに移籍する。
当時はまだ(ry

  • イシゲ(石毛)
でかい鼻穴が特徴的な内野手(サード担当)。チームのまとめ役な事が多い。
『マツイくん』1巻の日本シリーズ後クドーと共にハークスに移籍。だがその後殆ど姿を見せず一コマだけオラックス監督に就いたシーンが描かれた。

  • ヒガシオ(東尾修)
皆の兄貴分の投手。しかしクワタ程ではないがやたらデッドボールを投げる。リアルの本人も与死球ワースト1位…
引退後に「次の監督はオレ」とボケたが、その6年後に…。

  • ツジ(辻発彦)、タナベ(田辺徳雄)、イトー(伊東勤)
3人とも西部黄金期を支えたスタメン(セカンド・ツジ、ショート・タナベ、捕手・イトー)なのだが、モブや脇役ばっかの人達。
イトーは『マツイくん』最終巻にも登場している。この時はまだ「イトー監督」・「タナベ監督」・「ツジ監督」の可能性は分からなかった。

  • シオザキ(潮崎哲也)
ワタナベヒサノブやクドーから人気を奪った童顔投手。9巻から登場。
最初は普通のキャラだったが、途中から笑ってばかりの子供キャラに変化した。


【近鉄バッパローズ】

  • オーギ監督(仰木)
オカモト監督の後釜として、1988年に就任。
(因みにオカモト監督は高血圧な事で結構有名で、西部ナインのボケには容赦がなかった。)
打倒!ライアンズの為、色々と秘策を練るも、キヨハラによって全てが失敗に終わっている。
まだオリックスの監督ではないため、キヨハラとそれ以上の関係は持っていない。

  • アワノ(阿波野)
近鉄のエース投手。
鼠の様な顔がトレードマーク。後に大洋(現・横浜)に移籍する。

  • ぷらいあんと(ブライアント)
金銭トレードで中日からやって来た外国人選手。
通称・恐怖の大砲。
「神様、仏様、ぷらいあんと様ァアアア!」

  • ノモ(野茂英雄)
通称・牛男。
キレのあるフォークとかなりのスピードを誇る豪速球が武器。
トルネード投法の使い手。

【日ハムファイタンズ】
  • タカダ監督(高田繁)
作品初期の監督。東京ドーム完成後にはオー監督共々「ドーム持ち」なことを勝ち誇った。

  • コンドウ監督(近藤貞雄)
6巻~12巻の監督。ハイテンションになってふんどし姿になったりした。

  • ドバシ監督(土橋正幸)
13巻時点の監督。登場したのは一回だけだったが熱血キャラでインパクトを残した。

  • オーサワ監督(大沢啓二)
14・15巻登場の監督。この時点では「親分」でも「某女優の祖父」でもない。
最終巻で「野球人気のために選手はユニフォームに褌だけ」と爆弾発言をした(自身で実演もしている)。

  • ニシザキ(西崎幸広)
球団のエースピッチャー。と同時に無茶苦茶やる他の連中に対するツッコミ属性も持っている。
またなぜかアワノとしばしばコンビになったりした。

【阪急プレーブス→オリッグス・プレーブス】
  • ふーまー(ブーマー)
グロマティにそっくりの黒人打者。

  • フクモト(福本豊)
ベテラン野手。一回バカにされたことに腹を立てヤマダ達と共に「ベテランVS若手」対決に臨んだことがある。

  • ヤマダ(山田久志)
ベテラン投手。
『マツイくん』ではホシノ監督の副官になり、後任監督にもなった。

【福岡タイエーハークス】

  • タブチ監督(田淵幸一)
いしいひさいちの『がんばれ!!タブチくん!!』主人公のモデルの本編後の姿。
8巻から14巻まで監督を務めるが、どうもズレたことばかりやっていた。またモトキに逃げられたときは未練を全開にしていた。
ちなみにその後リアルでは『マツイくん』のオー監督との間に根本監督(『がんばれ!!タブチくん!!』の西武監督)が入るが漫画には登場しなかった。

  • カドタ(門田)
ごつくてぽっちゃりしたベテラン看板外野手。
13巻では(恐らくリアルでどうマッチングされるか間に合わなかったせいか)日本シリーズ編の代わりに引退試合が描かれた。

  • カガワ(香川)
デブな捕手。

【東京カイアンツ】

  • オー監督(王貞治)
1巻~5巻のカイアンツの監督。
一本足打法の使い手で、タコの様な顔がトレードマーク。
…最も、王監督がそういう顔で描かれるのは野球ギャグマンガではよくある事のような気がする。
おそらくレギュラー陣の中ではカイアンツで一番マトモな人物。その所為か辞任時には拍手で贈られた。

  • フジタ監督(藤田元司)
5巻~14巻のカイアンツの監督で、オー監督の前任者兼後任者。
名前の「モトジ」をいじられたりするも基本はきつーいツッコミキャラ。一見紳士だがその本質は「瞬間湯沸かし器」。

  • ナガシマ監督(長嶋茂雄)
14・15巻のカイアンツの監督。
監督になる前も息子のカズシゲ絡み等で登場していた親バカ天然親父。

  • クワタくん(桑田真澄)
おそらくモデルとなった選手が最もこの漫画(と、続編)による風評被害を受けたであろうキャラ。

この頃から彼はかなりブラックだった。
趣味はやはり藁人形作りで、特技は嫌がらせ。
「仮面クワダー」なるパロディコーナーも有る。
キヨハラとはLP学園からのライバル。
結婚時は嫁の名前と同じ音を聞くだけでデレデレモードに入っていた。

  • ハラ(原)
若大将の異名を持つチームのスター…なのだかなぜかひどい目にあう事の多い人。
後に引退→コーチ→監督→クビの経緯まで漫画化されてしまった。

  • コマダ(駒田)
馬面の外野手で、通称・ウマ男。
好物はニンジン。最終巻後半で大洋(現・横浜)に移籍した。
「ヒヒ〜ン!」

チームリーダー。連載初期はボケの面が多かったが、後々常識人に。

ハークスを蹴って浪人してまでカイアンツを選んだ調子のいい野手。でもその割には普通な実力。
この時期はクワタに絡まれる事が多く、後の「キヨハラの子分」キャラはあまり現れていなかった。
それどころかマツイ初登場時久々に登場したら空気扱いされた。

  • カトリ(鹿取)
オー監督によく「ピッチャーカトリ!」とコールされるリリーフ投手。
後半では西部に移籍し、そこでも一回だけなぜか出て来たオー監督にコールされた。

  • マツイ(松井秀喜)
14巻で登場した期待の新人外野手にして次作の主人公。
この時期は普通に話していたが、既に怪物的能力を持ち最終巻では巨大化している。

  • グロマティ(クロマティ)
ふーまーにそっくりの黒人打者。

【中日ドラボンズ】

  • ホシノ監督(星野仙一)
いつもヒートアップしている熱血監督。友人は(後に副官となった)タブチ監督と広島のヤマモト監督。
12巻で監督辞任記念回が書かれるも、この時は後の監督復帰→板神移籍(→楽天監督として日本一)と言う展開は想像もつかなかっただろう。

  • タカギ監督(高木守道)
ホシノ監督の後任。殆ど出番はなかったが、『ベロベロベースボール』では無口キャラとして描かれ15巻登場した時に引き継がれた。

  • オチアイ(落合博満)
ふてぶてしそうな内野手。問題児扱いされたこともある。
この頃は(リアルでは移籍組だが)中日の選手であり、次作でのカイアンツ移籍→日ハムトレード→(引退後)中日監督と言う展開は(ry。

【大洋ホイールズ】

  • コバ監督(古葉)
予算不足でユニフォームが半分しかなく、何時も半分を板で隠している。

  • タニシゲ(谷繁)
捕手。週刊誌曰く「高校出とは思えない抜群のセンス」との事。
クワタからラグビーボール等をぶつけられ、泣いた事が有った。
当然ながらまだぴちぴちの新人。

  • ポンシェ(ポンセ)
マリオみたいな顔がトレードマークの外国人選手。

【ヤグルトスパローズ】

  • ノムラ監督(野村克也)
9巻からの監督。データを重視しいつもぼそぼそした口調で話す。
この時期はまだ部下のカズシゲと親父のバカコンビ等に呆れていた常識人だったが、
最終巻でオーサワ監督の計画に対抗して「野球人気のために選手はユニフォームにTパックだけ」というトンでも計画を発表・実演したせいか、
『マツイくん』ではおかしくなり、自身も妻子の登場でバカ親属性がついた。

  • ナガシマカズシゲ(長嶋一茂)
(後の)ナガシマ監督の息子。
最初は期待されたもののすぐダメなボンボンキャラになり、ノムラ監督の悩みの種に。
父が監督復帰した後カイアンツに移籍した。

  • イケヤマ(池山)
やんちゃな野手。キヨハラと仲が良い。

  • ヒロサワ(広沢)
ぽっちゃり系なイケヤマの相方。

  • バリッシュ(パリッシュ)
ワニが大好きで、生魚が大嫌いな外国人選手。
よそのワニは食べても良いが、自分のワニは食べちゃダメ。との事。
  • オバナ(尾花)
キヨハラやクワタ同様、LP学園出身。
「オバナだよ〜ん!」

【広島カーブ】

  • ロートン(ロードン)
眼鏡がトレードマークの外国人選手。
ドラえもんの大ファンで、カイアンツ戦ではドラえもんのコスプレをして打席に立ち、クワタを驚かせていた。
因みに実際のロードンもドラえもんが大好き。

【その他】

  • ワニ
バリッシュのペット。野球も出来る。

  • 田中
15巻に登場。クワタが飼育していた巨大なゴキブリ。かなり知能が高い。
もちろんそういう苗字の各選手は別にいるし、ももクロが大好きなあのピッチャーは復活連載にしか登場しない。


◇都市伝説
近鉄とオラックスが合併する描写が有った。
それから時は流れ、2004年オフ、近鉄とオリックスは合併し、「オリックスバッファローズ」となった。

それ以前はキヨハラがカイアンツに助太刀する描写やクドーとアキヤマがタイエーに助太刀する描写もあり、数年後、本当に清原が巨人軍、工藤と秋山がダイエーにそれぞれ移籍した…

また「ヒガシオ(東尾)が自分を監督と呼ばせる」ネタが『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』で現実化している。

「本作はこれらの出来事を予言していたのでは!?」と話題になってしまった…

今となってはナース姿のキヨハラがでっかい注射器をもって「うつぞ~~~!」(※ホームランの話です)と言っていたのも違う意味に聞こえてしまう…

「追記・修正頼むッス!」

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