The Goal(小説)

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The Goal(小説) - (2022/06/21 (火) 22:11:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/07/03(土) 09:36:47
更新日:2023/06/11 Sun 16:56:10
所要時間:約 2 分で読めます




エリヤフ・ゴールドラット著の閉鎖寸前の工場の再建を描いた小説。
日本語版タイトルは『ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か』 翻訳は三本木亮。
続編としてThe Goal2がある


【あらすじ】

機械メーカーの工場長である主人公のアレックス・ロゴは追い詰められていた。
赤字続きだった工場を3か月以内に改善しなければ工場が閉鎖されてしまうのだ。
さらには多忙が災いし、妻には離婚を迫られている。
そんな絶体絶命の危機に半ば諦めていたアレックスの前にジョナという人物が現れ、経営改善のアドバイスを与える。

なお、日本がバブル景気時代に書かれた小説であるため、日本が貿易摩擦に苦しんである時期に書かれてあるだけあって、日本の企業や日本製品が最大のライバルとして扱われている。

あと漫画版とは違い舞台はアメリカなので、社員は定時外の仕事をしたがらないし、辞めていく際は容赦なくサボタージュ(作業機械の破壊)もする

【概説】

小説の形をとってはいるがその実、恐ろしいほど実践的なビジネス本。
会計情報の正しい見方、信念共有の重要性、効率化の落とし穴、情報共有化の意義など、業務改善のノウハウをストーリーに組み込むことでわかりやすくなっている。
ビジネスマンの必読書とまで言われ、全世界で5000万人のビジネスマンが読んだとされる。

非常に優れた本でありながら、17年間日本での出版が許されなかった。
許さなかった理由を著者は「日本人は部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」と語っている。
そんな名著が現在ではちゃんと日本語訳出版されていることを喜ぶべきだろうか悲しむべきだろうか。

今では要点をまとめられ、表現をマイルドに、舞台を日本に移した漫画版(記事あり)があるので
そちらを手に取ることをお勧めする

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