ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に

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ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に - (2022/04/28 (木) 22:39:27) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/08(日) 01:06:20
更新日:2024/04/14 Sun 14:57:43
所要時間:約 5 分で読めます





「ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗の下に」とは、模型と小説によるフォトストーリー作品及び、同名の漫画作品。

名前の通り『機動戦士Ζガンダム』の外伝作品の一つ。
サンライズとメディアワークス(現:アスキー・メディアワークス)のタイアップで展開され、『電撃ホビーマガジン』で2002年から2007年まで連載されていた。
宇宙世紀0084-0088年のグリプス戦役前夜から最終決戦までを戦い抜いた、ティターンズの「ティターンズ・テスト・チーム(T3部隊)」に焦点を当て、
ティターンズの一兵士から見たグリプス戦役や、『Ζ』に登場した様々な兵器のプロトタイプの存在が語られる。


小説版は今野敏氏、漫画版はみずきたつ氏が担当。
小説版では法務官コンラッド・モリスが主人公となり、終戦後に戦犯として裁かれるエリアルドの冤罪裁判が絡む複雑な人間模様が展開される。
グリプス戦役当時のエリアルドたちテストチームの戦いは回想や証言として登場し、裁判と戦争の2パートが同時進行で語られる。
一方で漫画版では裁判編が丸ごとオミットされ、代わりに戦争当時の物語が大幅に肉付けされているなど、小説版と漫画版は大きく異なる構成になっている。
本項では漫画版中心の記述をする。

なお、本作に出てくるMS、MAの愛称はイギリスの小説「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」から取られている。


【あらすじ】

宇宙世紀0084年、エリアルド・ハンター中尉はティターンズ入隊を許可され、実験部隊であるT3部隊に配属された。危険な任務と隣り合わせながらも、エリアルド達は絆を深め、奮闘していくが……


【登場人物】


◆エリアルド・ハンター
本作の主人公。真っ当な好青年で人当たりも良いが、甘い面もある。実はスペースノイド。
「俺は・・・決して絶望しない!」

◆カール・マツバラ
ライバル&親友ポジ。日系ハーフであり、そのことをからかわれて暴力沙汰を起こした事もある。軽いようで実は繊細かつ熱い男である。
「・・・死なせねえよ。俺の悪運にあいつらを巻き込んでやる!」

◆ウェス・マーフィー
T3部隊所属のマーフィー小隊(通称:ブラックオター)の隊長。軍人の鑑なおじ様だが、ウサギ好きという凄いギャップがある。ハイザック導入の際の台詞は心に留めておきたい。
「つまらんプライドのみの純正品なんかで無駄死にする義理はどこにもないだろう。ジオン製だの連邦製だの、敵機を前にしてそんなことを言っていられるか?」

◆オードリー・エイプリル
ヒロイン。オペレーター謙パイロットだが、大の動物嫌い。なので艦全域に動物禁止令を出した他、隊のマークのウサギを見て嫌がっていた。また噂好きでもある。
言うまでもないが、「UC」のオードリーとは無関係。
「なんだか・・・地球圏の安定からどんどん遠ざかってるみたい。」

◆オットー・ぺデルセン
アスワン艦長。自分では「無能」と言っていたが、十分優秀な艦長である。故に人望は高かった。
「時に軍人であるよりも人としての言葉が命令に勝ることもある。」

◆ヘンドリック・ネス
アスワンのメカニックチーフ。マーフィーの良き相談相手で、また良い「おやっさん」である。
「ガンダムの頭をくっつけたとたん、不思議な事が起こるんだ。」

◆ピート・シェルトン
ヘンドリックの弟子。若手の中では一番の腕。終盤ではメカニックの誇りを見せてくれた。
「ハンパなメンテして逃げるわけないだろ!メカニックバカにしてんのか!?」

◆ケイト・ロス
アスワンの通信士。眼鏡っ子。よくオードリーのジャンク漁りにつき合わされていた。目立たないようだが、十分可愛い。
「ケイト・ロス少尉、誇りを持って任務を遂行します!」

◆マキシム・グナー
マーフィーの戦友。だが部下がティターンズの実態を知って自殺してしまい、エゥーゴに着いた。ある意味本作で一番人間臭い人。終盤のマーフィーとの決戦は必見。
「任務だ命令だ・・・それが何だ!そんなもののために命を捨てる価値などないんだよ!!」

◆オルトヴァン・ジュスール
エリアルドの元同僚。当初は彼もティターンズに入りたがっていたが、実態を知った後は捨て駒を承知で反乱グループを指揮した。エリアルドとのすれ違いは悲しいとしか言えない。
「何も真実を知らないくせに。あんたも・・・エリアルドもだ!」

◆テオドロ・ウルバーニ
技研・・つまり変態技術者な人。カールLOVEな言動が多いが、技術者としての腕と誇りはかなりのもの。終盤で再登場した際のカールとのやり取りは必見。
「何の為に、何に対して引き金を引くのかを決めるのは君だ。」

◆ガブリエル・ゾラ
ガンダム打倒とジオン再興に執念を燃やす人。危うくどっかの上級大尉みたいになりかけそうな設定だが、そうならずに済んでいる。終盤での台詞は他作品のガンダムパイロットにも向けられているとも取れる。
「貴様はガンダムパイロットとしての業を背負って生き続けろ。それが貴様を憎み、そして信じて散っていった者たちへの餞だ。」

◆カザック・ラーソン
ゾラの戦友。足の1本でももらおうとキハールに挑んだが、逆に持っていかれてしまった。その後は艦長を務める。
「俺たちはいったいあと何度負け戦を経験すればいいのだろうな・・・」

◆ショーター
ゾラの部下。一度はヘイズルをフルボッコにするも再度の戦いで整備不良が祟り、それでもガンダムを倒そうとするも戦死した。彼との戦いでエリアルドはガンダムパイロットになることの意味と恐怖を思い知ることになる。
「貴様が・・・貴様がいるから!!」

◆ヒルデガルド・スコルツィニー
ジオンの女性パイロット。愛称はヒルダ。エリアルドやゾラとの出会いで生気を取り戻す。ゾラがジオンの亡霊にも重度のガンデレにもならずに済んだのは彼女のおかげである。ちなみにカールを一度病院送りにした。
「未来を見失ったまま生きることは・・・それは・・・もっと悲しいことです。」

◆ヘルマン・キルマイヤー
ヒルダの上官。色々と優秀かつ理想的な指揮官な人。
「ティターンズは、いったいどこへ行こうとしてるんだ?」


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