つり革

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つり革 - (2014/02/12 (水) 20:03:11) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/05/28(木) 14:21:13
更新日:2023/09/09 Sat 20:03:25
所要時間:約 3 分で読めます




電車の中に吊り下げられる形で設置された、乗客がバランスを崩さないために掴むもの。
環状のものと球状のものに大別され、更に環状でも丸型、三角型(おにぎり型)、五角形型(ホームベース型)の三つに分類される。

女性や潔癖症の人などにとっては、時に雑菌の温床として忌み嫌われるものだが、鉄道ファン(通称鉄ちゃん)の一部にはたまらない萌えポイントであったり、また背の低い子どもにとってはいつか届きたい憧れの対象であったりする。
いち早くこれに届くようになった者は羨望の眼差しを向けられ、一時的に勇者と崇められるが、それが当たり前になるのもまた早い。

また、余談ではあるが現在の電車でつり革として使われているものは、厳密にはつり手と言う。熱中倶楽部で言っていた。


近年では、筋力的な負荷をかけるために敢えて全体重を吊革に委ねてみたり、いかに難しい掴まり方をするかを競う競技の場としても活躍している。
以下に、若干だが競技における技を紹介する。

▼基本型
どうつり革を保持するかによって、六つの基本型に分けられる。
○○ホールドの○○や略称を接頭語として後述の複合技につけられ、得点の底上げに用いられる。:以下は得点の上げ幅。

  • スタンダードホールド(SH):+0
正にスタンダード、普通に環を手で掴む型。
誰でも出来るため技と見なされない場合が多く、得点も上がらない。

  • リストホールド(WH):+0.5〜+5
手ではなく手首で固定する型。
かかる体重に応じて得点が上がる。

  • バンドホールド(BH):+1
つり革の革の部分を掴む型。
安定感は高いが、反面芸術点(見た目の美しさ)が低い。

  • アームホールド(AH):+2
環に腕を通して掴まる型。
腕の太さが重要なファクターのため、使う選手が限られる。

  • フットホールド(FH):+3
文字通り足で掴まる型。
通常は逆立ちの体勢になるが、Y字バランスの要領で立ったまま掴まると難度・芸術点が飛躍的に高くなる。

  • レッグホールド(LH):+4
別名こうもり。脚を通し、膝裏でぶら下がる型。
脚が通らないことも多く、また地面に手がつかなくなるので、基本型としては高難度。


▼複合技
つり革をいくつ、どう使うか、体勢などによって技が生まれる。:以下は難度。

  • ダブル、トリプルホールド:A、B
掴まるつり革を、二つまたは三つに増やした技。
混雑時に行うのが困難なため、ダブルは一つ、トリプルは二つ難度が上がる。

  • クロスホールド:B
二つのつり革の間に立ち、右のつり革を左の手や足で、左を右で掴む技。
つり革を交差させてしまうと反則となる。

  • ホリゾンタル:C
Horizontal、つまり鉄棒のように、つり革上部のバーに掴まる技。子どもにはまず出来ない、高難度な技である。
しかし、この時つり革に手か足を通していなければ反則となる。それではつり革関係ないのだ。当然である。

  • クルシフィクス:D
つり輪の十字懸垂のごとく、磔にされたイエスのごとく大きく両腕を広げぶら下がる技。
無防備に脇腹や腋を晒すことになり、ジャリ共から攻撃を受けることは免れない。
だがそれがいい。
WHで行えば、難度はIまで跳ね上がる。

  • 金門橋(GGB):F
サンフランシスコにあるゴールデンゲートブリッジのごとく、向かい合う四つのつり革に手と足を通して橋をかける技。
芸術点はトップクラス。通常乗車率の時でも実行は困難であり、また必然的にFHも用いることになるため難度も段違いである。









上手くつり革とつり革で手を縛ることもできる簡易拘束具にもなる。
下手すると自力で外せなくなるので、使う相手は慎重に選ぶように。



加筆、修正よろしく。



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