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RPG-7 - (2020/12/05 (土) 20:00:24) の編集履歴(バックアップ)
登録日:2011/06/01(水) 08:18:19
更新日:2024/03/09 Sat 20:01:26
所要時間:約 3 分で読めます
Ruchnoj Protivotankovyj Granatomjot
携帯式対戦車擲弾発射器
旧ソビエト連邦によって開発された歩兵携行用の対戦車兵器。
ゲームなどでは『
バズーカ』や『
ロケットランチャー』に分類されることも多いが、
厳密に言えば「(主に)ロケットモーターで加速する擲弾(グレネード)を射出する無反動砲」という分類のややこしい兵器である。
強いて言うなら「ロケットグレネードランチャー」か?
推進速度が高いロケット弾の、初速が遅いという欠点を、無反動砲で打ち出すことで相殺するためこんなことになった。
ちなみにこれは「発射器」の名前で、弾頭部分は別に名前がついている。
重さ7kg・全長95.3センチ・口径40mmの砲筒に、重さ2.5~4.5kgの巨大な弾頭を取り付けて使用する。メディアに出てくる弾頭は大半がPG-7である。
あまり知られてないが、上記の弾頭に比べかなりちっちゃい対人用のもあったり非ロケット弾・誘導弾も使える。
構造上、横風の影響などを受けるために精度はあまり高くなく、特に移動する目標に命中させることは熟練した兵士でも難しい。
確実性を求める場合は相手の銃撃の射程内から撃ち込む必要がある。
また無反動砲のため、発射時爆音と大量の後方爆風(バックブラスト)を発し、射手の位置を暴露してしまいやすいこともあって、
『自殺兵器』と呼ばれ嫌われることも多い。
最近の対戦車兵器のようにバックブラスト対策がされておらず、爆風が後方にモロに吹きつけるため、後ろの安全を確保しないと自身や仲間が焼かれる事となる。
間違っても室内から撃たないように。
欠点はあるものの、安価(日本円にして約15万円、製造原価はもっと安い)・強力(5cmの鉄板を貫き、有効射程距離は300m)なため、
各地で使用される信頼性の高い兵器である。
少なくとも40カ国が正規に採用しており、様々な改造を加えたモデルが9カ国以上で生産されている。
信頼性を重視するロシア・中国でも改良を加えて今でも現役である。
正規軍だけでなく、ゲリラや傭兵なども使用している。ちなみに大概が治安の良くない政府関係の横流しや、ブラックマーケットからの流通である。
北朝鮮の不審船も日本の海上保安庁の巡視船にこれを二発撃ち込んだことがある。
荒れた海でRPG-7がどれだけの命中率を期待できるかはともかく、命中していれば間違いなく大きな被害は免れなかっただろう(相当運が悪くなければ沈没はしないが)。
ただ、度々海上保安庁の巡視船は攻撃を受けており、結果今の巡視船は薄いにしても装甲をつけている。
こんなデカブツだが「エアガン」も存在する。
もちろんあのデカい弾頭を飛ばすわけではなく、ダミーである弾頭部分を外してから、「モスカート」という、複数のBB弾を同時に発射する装置を用いる。
ちなみに日本にも(少なくとも)防衛省が僅かながら発射機と弾薬を所持している。
主に自分の所の戦車等に打ち込んで装甲等の研究や開発に活かすためだが。
ちなみに入手先は住友商事。
もしかしたら他にもやーさんとか旧日本赤軍とかが持ってるかもしれんが。
追記・修正願います
- あれ?30センチの鉄をぶち抜くってのが対戦車砲弾仕様のRPG7だったような -- 名無しさん (2014-01-30 22:54:20)
- 福岡ヤクザが持ってたそうな・・・、貫通力は初期型PG7Vが26センチ、タンデム弾頭のVRが700+やで -- 名無しさん (2015-10-16 19:27:38)