My Merry Maybe

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My Merry Maybe - (2021/11/15 (月) 21:27:56) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/09(月) 23:31:10
更新日:2023/03/18 Sat 02:26:12
所要時間:約 15 分で読めます




2003年にプレイステーション2で発売された恋愛アドベンチャーゲーム。ユーザーの要望に応え同年ドリームキャスト版も発売したが、悲惨な売り上げに終わったとか。
本作と前作「My Merry May」がセットになった「My Merry May with be」が2005年にプレイステーション2、2010年にPSPで発売されている。

【あらすじ】
暑くなり始めた5月、岸森浩人は教育実習に臨むため、過疎化が進む漁業の町「晴天町」へ向かっていた。
校長が迎えに来てくれた軽トラに乗り込み夜道を進むが、道中で路上をさまよう少女と遭遇。
衰弱していた彼女を診療所へと運び、翌朝目を覚ますが、彼女は「レゥ」と名乗る所有者不明の人工生命体レプリスであることが判明。
浩人は所有者が見つかるまでの間、レゥの保護者としてレゥを預かることになった……


【登場人物】
  • 岸森浩人(きしもり ひろと)
教育実習を受けるため晴天町を訪れた大学生。成り行きで預かることになったレプリスのレゥをめぐり、事件に巻き込まれていくことになる。
教育実習生だが別に教師になりたいわけではなく、楽に単位を取りたいからと安易な気持ちで挑んだところその後の人生を揺るがす大きな経験となる。
なお、前作主人公である渡良瀬恭介と比べると性格は似通っているが年齢が上な分やや大人びている。そして彼のような伏線の類もないただの男子大学生である。
ルートによってはそのまま教師になったりならなかったり様々な進路に進むことになる。


  • レゥ
CV:松岡由貴
浩人に預けられることになったレプリス。
記憶の一部が無くなっているが、「つくみこうこうのあみりょう」で生活していたことは覚えており、「おにいちゃん」の迎えを待ち続ける。振る舞いや行動は人間そのもの。
今作では髪型がツインテールになっている。また、わんつーどーんなる謎の朝番組に夢中になって変な言葉ばかり覚える。
作中ではボディは最新型なのにAIは旧式と言うアンバランスな状態が示されている。
それが原因なのか本来はあり得ない筈の人間への暴力を行うなど明らかに暴走しているようなシーンがある。
たまに何かと交信しているような描写があり、一日中バス停の前で何かを待っていたり月を見あげて独り言を言ったりする。
前作同様メインヒロインなのだが実はルートによってはヒロインの中で一番出番が少なかったりする。


  • リース
CV:松岡由貴
レゥのトラブルに対処するために急遽起動された別人格。レゥのように豊かな感情を表すことはなく、あくまでレプリスとして忠実であろうとする。
今作では緊急起動の際に機器の過剰出力による小規模な火災により髪が燃えてしまい、髪型がショートヘアーになっている。
何故かあらかじめレゥのボディの中に眠っていたり、マスターである筈の恭平に対して逆らうようなしぐさを見せたりと前作とは全く異なった描写がされている。
また、レゥのボディを共有している関係上本作ではレゥとの会話はない。(そのためレゥが彼女の事を覚えているかは不明)。


  • 篠片由真(ささひら ゆま)
CV:松井菜桜子
浩人と同様に教育実習に来た大学生。気さくで明るく、レゥを溺愛する。巨乳。


  • 草津みのり(くさつ みのり)
CV:あおきさやか
晴天中学校の一年生。中学生である。中学生らしい活発で多感な女の子。じっちゃんが大好き。
彼女のルートでのみ浩人は大学卒業後正規の教員となって再び彼女の面倒を見ることになる。


  • 水上鏡(みなかみ きょう)
CV:小林沙苗
晴天保健所の職員。
クールな性格だが、レプリスを嫌悪している節がある。


  • 玉村穂乃香(たまむら ほのか)
CV:前田ゆきえ
玉村診療所の医師である玉村先生の孫娘。または娘。20歳。少々頑固ではあるが明るく芯の強い女性。
彼女には重要な秘密があり、個別ルートにてその真相が明かされる。


  • 玉村先生
CV:斉藤次郎
玉村診療所を営む老医師。
年老いてはいるが腕は確かで、運び込まれたレプリスであるレゥの治療にも当たった。
頑固で気難しいが情に厚い人物。レゥに接する様子はまさしくおじいちゃんそのもの。
PS2ではわかりづらいが眼鏡をかけている。


  • 渡良瀬恭平
CV:大水忠相
渡良瀬の部下。常に合理性を求めて行動し、渡良瀬からたしなめられることもしばしば。前作にも同名の人物が登場するが…


  • 渡良瀬
CV:城山堅
レゥ発見の知らせを聞きつけ大勢の部下とともに現れた老人。
バイザーをつけ、車椅子に乗る怪しい外見とは裏腹に穏やかな物言いをする。
最終的には彼の口から全ての真相が明かされることになる。






















「あなたはどこに、行ってしまったのかしら」

  • ライカ
CV:松岡由貴
レゥのボディに元々存在していた本来の人格。リース、渡良瀬、鏡、穂乃果の協力によってついに目を覚ました彼女だが
しかし、その記憶はなく自分がレプリスだと言う事すら覚えていない上に再起動直後だったとはいえ全裸を見た恭平を蹴り飛ばしているというバグもある。
(上記のネタバレから実はこれ自体は特に問題がない行為なのだが)
他全てのルートを見た後で初めて登場する本作きっての隠しキャラにしてグランドエンディングを迎えることのできる最重要人物である。
(しかし実はオープニングやパッケージにもこっそりと登場している。
また、立ち絵もセリフもないが穂乃果ルートでも一応登場はしているが模範的なレプリスの仕草をしているため本当に彼女かと言う疑問は残る)
自分がレプリスだと言う記憶がないからかその人格はどう見ても年頃の少女のものであり、浩人もレゥやリースの時とは違い彼女に惹かれつつある。
リースとは違ってみのりとの仲も悪くない。だが、みのりの祖父曰くライカの姿を以前海で見たことがあると言う。







以下は前作と今作がセットになった「My Merry May with be」に収録された前作と本作を結ぶエピソードであり、前作の真のエンディングでもあるのだが……。




【余談】
  • 前作では命や魂などといった重いテーマを扱ったが、本作はそれらを更に深く、濃く掘り下げたシナリオになっており、前作以上に欝展開が多い。
シナリオを全て味わいきるには前作のプレイが必須であり、前作を十二分に活用した「生命」と「魂」をめぐるストーリーを見事に描いた。



  • 本作のグランドエンディングテーマは「星砂」はまさにマイメリ2作を謳った神曲となっていて長い長いレゥの旅路を共に辿ってきたプレイヤーの涙腺を破壊すること間違いなし。

  • エンディングには「To be Continued?」と表示され、続編の構想もあったのではないかとされている。…KID亡き今それは叶いそうにないが。
本作から7年後を描いた漫画版「My Merry May Believe」が全2巻で発売。


♪おとこなら追記しろ~
だっておいらは修正まかせ~

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