FN SCAR

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FN SCAR - (2016/02/27 (土) 01:48:31) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/03/09(水) 20:07:50
更新日:2024/04/19 Fri 06:49:24
所要時間:約 6 分で読めます






SCAR-L(Light)
全長(伸長時):612(838)mm
重量:3.28kg
使用弾頭:5.56mmx45NATO弾
弾数:30
発射形式:セミ/フル

SCAR-H(Heavy)
全長(伸長時):798(1021)mm
重量:3.51kg
使用弾頭:7.62mmx51NATO弾
(7.62mmx39)
弾数:20
発射形式:セミ/フル

作動方式:ガス圧利用(ショートストロークピストン式)、ターンロックボルト

発射速度:550〜600発/分
銃口初速:920m/秒



FN SCAR(エフエヌ スカー : FN Special operations forces Combat Assault Rifle : 特殊部隊用戦闘アサルトライフル)は
アメリカ特殊作戦軍US SOCOMが「新しいアサルトライフルが欲しいぜママン!」と叫んだ事から開発された。

初期はFN FNCをベースにしていたが製作し続けた結果、その面影はかなり薄くなっている。


2003年にトライアルが開始され、XCRやXM8HK416といった幾多のライバルが現れながらも相手が転けたりなんやらで最終的に生き残る。

これだけだと運だけの子に見えるがそんな事はない。
SOCOMの要求した審査をキチンと全て突破した凄い銃なのだ。
更にアフガニスタンやイラクでSCARを手に戦った米軍兵士達からは高評価を貰っている。


どこがいいかと言えば、その汎用性・発展性にあるのだろう


パーツ共有化による様々な手間を効率化
LやHなど口径が違っても操作や整備が同じ手順で行えたり、保守部品も無駄に用意しなくてすむ
現地で運用する兵士のみならず、コスト面からみて運用国にも優しい
新たな弾頭が開発されてもスグに順応できる(マルチキャリバー)ようになっている

光学機器付けたいんだけど…
今やピカティニーレールに光学機器を付けるのがポピュラーな時代
だからSCARは上下左右にレールを標準装備
更にレールを支えるレシーバーからフォアエンド(例えれば首から腰)までを一体化して、ギシギシパキョッと逝くような部分をなくしましたよ

セレクター等カチカチいじる部品はアンビ化
利き手を選ばずマガジン脱着、セミ・フル操作等が行える
最近のトレンドだけどあると嬉しい仕様

ストックはお好きにどうぞ
SCARのストックは6段階伸縮、チークピース可動で使用者のお好みの長さと高さに出来る
更にストックを折り畳んでも廃莢口を塞がず、更にクリーニングキットとかも入れられるようになっている
折り畳み式としては地味に革新的な出来だ

燻し銀なグレラン
SCARとセットで開発されたFN40GLグレネードランチャーは弾の装填時に砲身を幾分か横に向けられる
つまり、どんなに長い弾だって口径さえ合えば難なく込めて撃てるのだ
しかも専用パーツでグレラン単品としても運用できる。イヤッホー!



良く当たり、故障も少なく、M4系に比べて反動制御も楽。


まさに『あなた色に染めて///』なカワイコちゃんなのがSCAR

最近大口の取引がなく発売する他の銃の採用実績等も寂しかったFN社はSCARのLとHを米軍に売り込み、M4やSR25など米アサルトライフル枠やマークスマンライフル枠etc…を埋めてやろうとニヤニヤしていた

実際2009年4月に600挺のSCAR-Lが第75レンジャー連隊に配備され
2010年5月にはSOCOMがMK16(SCAR-L)及びMK17(SCAR-H)、MK13(FN40GL)の購入を正式に決定した





FN社上層部は笑いが止まらなかったろう

突撃銃としてはFN FAL以来50ウン年振りのヒット商品になるはずだったのだから






















だったのだから……





同年6月25日に米軍のSOCOMがMk16購入をキャンセルしたとの報が上がる
2011年に購入するはずだった分の予算はMk17に充てるということに


理由は現在使っているM4と比べ買い替える程のアドバンテージが低いからだという


余りにも急な事態に、どうせコルト社がまたロビー活動でもしたんだろうという陰謀説も出た
次世代銃比べて欠点が目立ち始めているM16/M4が文字通り生命線である同社ならやりかねない、と



騒然とした最中の7月1日
FN社からMk16についてのコメントが発信される
それはなんとMk16はキャンセルされてはいないというものだった


「Mk16は実力上問題がないぜ。だから採用中止にはなってないよ」等々

ただしこの発表は、大方からは苦し紛れのアピールだと予測を立てられたが


そして8月19日、FN社は発言を一変させた
Mk16が採用取消になったことを認めたのである

認めるまで長かったが、色々あったのだろう



Mk17は大型採用されたのが唯一の救いか



2011年ではLをペルー軍、フランス特殊部隊GIGNが採用している
P90といい、ペルーはFNにこだわりがあるのか?

また、米陸軍の次期カービンのトライアルにパーツの幾つかと名を変えたFNACを提出している
「ハイパーバースト」なる、反動やマズルジャンプもなくワントリガーで複数発撃てる機構を着けろとの縛りをつけているらしい
とりあえず第一審査には通過したようだ
次のライバルはHK416、レミントンACR等々

SOCOMはSCAR SSR(スナイパーサポートライフル)を分隊支援用に採用するという噂もある
更にマルチキャリバー化もHベースでSOCOM主導の下、本腰入れて進められているとか



そして12月9日、米海軍が5年間SCARの購入契約を結ぶとの情報が公開された。
L、H、SSR、FNGLなどSCARの中心的バリエーションで固められており、白紙にならないかどうかでハラハラすることになるだろう



マジで頑張れファブリックナショナル

ゴタゴタしてから約半年後の日本では東京マルイより次世代電動ガンSCAR-Lが発売された
そしてついにHも発売決定!
マルイにとしてはAK以外の7.62mm弾仕様の突撃銃のトイガン化は珍しい

Lは造形も性能もマルイ製アサルトライフルの中でも素晴らしいの一言




初期ロットは、トップレイルの切削不良がある個体があるため、購入の際は注意すべし
(現在のロットはすでに対策済み。また、メーカーに送れば良品と交換してもらえます。)



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