登録日:2010/10/18(月) 08:05:56
更新日:2022/09/17 Sat 18:11:33
所要時間:約 3 分で読めます
feng(株式会社ホワイトローズ)は千葉県市川市八幡に本社を置くアダルトゲームブランド。
fengは中国語で「風」を意味し、「フォン」と発音する。
2002年『
knot〜絆の魔法〜』でデビューした。
業界では珍しくない、同人から法人化した会社の一つ。
fengの波瀾万丈な歴史
前身となったサークルは「みぎやじるし」で、浪人中だった上様を中心に結成された。
上様は後にfengの代表となる人物である。
そのようななかで、テイジイエル企画のパートナーブランドとして声がかかり、2003年5月に法人化した。
まだ法人化もされていなかった2002年、『
knot〜絆の魔法〜』を処女作にfengは産声を上げる。
しかし、
七ヶ月の延期をした上にバグ満載。内容も手抜きで評価は得られなかった。
その地雷ぶりはあかね色で有名になってもワゴンセールの常連となっている程。
※大抵の場合、有名になったブランドのデビュー作は内容が微妙でも中古価格が値上げする事が多い。
2作目の『
White Princess』では発売前に「絶対に延期しませんし、バグを出しません!」と宣言をした。
処女作の反省もあったのだろう。
結果的には
二回延期でバグ満載と、
ユーザーをあっさり裏切った。
その上、製作中にスタッフの大半が離脱、パートナーブランドからも離脱することになり、
ブランド自体が空中分解しかけたという凄い逸話がある。
この作品でfengはユーザーの間からネタ・地雷会社と化した。
とはいえ、それなりに売れたのか、この作品の「続編」という扱いで、コンシューマ版が発売されている。
声優総変更、シナリオの大幅追加など、リメイクに近い作品。
何とか倒産を回避して製作した3作目が『魔法少女Twin☆kle』。
しかし、コチラはセールス的に大失敗し倒産寸前にまで追い詰められる。
その上、ユーザーからは既に地雷会社として認知されているので半ば見捨てられていると踏んだり蹴ったり。
そんなfengが起死回生に出した4作目があの『
青空の見える丘』。
今までの作風とは打って変わって王道的(?)学園ラブコメと大量のパロネタ(主にニコ動と2ch関係)を用いる様になった。
セールス的には一万ちょいとまずまずだが、ユーザーからの評価は割と高く、
2chベストエロゲーで17位という結果に。
※一見低そうだが、この年は大量の神ゲーが出た色々ヤバい年で相対的に注目されなかっただけで、別の年ならもっと上をいけたと言われる。
ベストエロゲーの項目を見ればそれが解る。
余談だが、
D.C.IIと
StarTRainと同票。
そして5作目の『
あかね色に染まる坂』が年間売り上げTOP10入りを果たし、アニメ化する程の大ヒットでfengの名を世に知らしめた。
また、実質リメイクに近いぐらいの描写が追加されたコンシューマ版も発売されたが、
声優が総変更されたことによって、賛否両論の激論が飛び交う作品となってしまった。
6作目の『
星空へ架かる橋』は、発売前から期待度が高かったものの、延期に次ぐ延期で再びネタとして消費されるようになる。
結局
2010年10月15日に発売され、深刻なバグもなく、安定した評価を得る。
前作に引き続きテレビアニメ化された。
声優陣も全員続投(双子のみなさんが)し、声優変更におびえていたファンたちも安堵させた。
7作目の初FDの「星空へ架かる橋AA」も延期の末発売。
そして、「空」シリーズが完結後初の新作であり8作目となる『ちいさな彼女の小夜曲』も発売。
が、延期の割りに評価は微妙…
ただ、音楽の評価は高く、2chベストエロゲソングで見事1位に!
9作品目は初の低価格作品として『彼女のセイイキ』が発売された。
発売前から公式サイトでは「fengの本気」と謳われ、大々的に宣伝されていた。
定価わずか2000円足らずであるにもかかわらず、涼香氏の美麗なCGとなかひろ氏のシナリオ、そして2曲のボーカル曲がついた豪華な作品。
そのほか、fengでは久々となる無延期作品である上にバグも皆無で、ファンを驚かせた。
第10作品目は、シナリオになかひろ氏、原画にkarory氏を起用することが決まっている。
果たしてどうなるのか……。
寝具販売について
作品の評価にはムラが大きいが、一方で抱き枕カバーやベッドシーツといった寝具は非常に高い評価を得られており、
一部では「寝具メーカー」とも揶揄されている。
作品一覧
~余談~
何だかんだで全ての作品に延期・バグ有りが標準装備。
延期してもバグが出ても諦めない紳士の皆様、追記・修正よろしくお願いします。