Steam

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Steam - (2018/06/30 (土) 23:16:03) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/06/30(木) 18:08:28
更新日:2024/01/09 Tue 00:25:08
所要時間:約 4 分で読めます




◆概要
SteamはPCゲームのダウンロード販売、マルチプレイのサポート、ユーザーの交流、著作権管理などを目的にしたプラットフォーム。
大体ストア自体もそう呼ばれている。開発・運営はValve Software。

PCゲームのDL販売は日本ではいまひとつ浸透していないが、海外では非常に大きな市場となっており、この不景気なご時勢に売り上げを伸ばしている業界であり、その最大手といえるのがSteamである。
日本のDLサイトと違うのはサイトにログインするのではなく、Steamのアプリケーションをインストールしてそこから購入・プレイを行うということである。

最大手だけあってゲームの質・量ともに充実しており、配信・発売しているゲームは千を超える。
Valve社自作のゲームを始め、Activision(CoDシリーズ等)、Bethesda(FallOut,オブリビオン等)、Rockstar(GTAシリーズ等)、他多数、
日本からもカプコン、スクエニ、セガなど有名処がそろっている。

なお、エロゲーは一部だが販売されている。特に『屋上の百合霊さん』*1が販売された際には結構な話題となった。
また、18禁ではない作品を外部サイトからパッチをダウンロードして18禁化するなどの抜け道も用意されており、運営側からも認められている。


◆説明
ゲームの購入にはアプリケーションをインストールした後にアカウントを作成する必要がある。
購入したゲームはすぐにそのアカウントの「ライブラリ」に登録され、ダウンロード終了後にプレイできる。
すぐダウンロードしなくてもライブラリ一覧に並んでいていつでもDLできるため、とりあえず入手だけしておく「積みゲー」も可能。
この管理方法により、Steamをインストールして自分のアカウントにログインすれば、異なるPCからでも一度購入したゲームはダウンロード、プレイ可能である。
クラウドセーブ対応ゲームならセーブデータの引き継ぎも可能。
(アカウントの売買は規約で禁止されている)

通常のPCゲームでは面倒なインストール・アップデート作業をSteamクライアント側で全部やってくれる上に、プレイヤー同士のフレンド、コミュニティ、実績機能なども搭載されているため、感覚的には家庭用ゲーム機とあまり変わらない使い勝手となっている。
(もちろん各ゲームに対してのPCスペック条件等は満たす必要はあるが)

また発売前のゲームをプリロード(起動に必要な一部を除き、ほとんどのデータをダウンロードしておく)することにより、
発売日が来た瞬間に残りの少しをダウンロードしてすぐにプレイすることも可能である。

最近のPCゲームにはパッケージ版でもSteam登録と認証を済まさないとプレイ不可なものも存在しているため、PCゲーマーには実質不可欠なものとなっている。

◆価格
Steamストアは一時期はドル建てだったが、現在は1ドル100円の固定相場制となった。普通は「1980円」ってなっている所が「1990円」という値段設定はその証拠(本国だと19.99ドル)。
2018年4月のドル円レートが120~130円なので、常に2~3割引販売と考えるとかなり太っ腹である。

Steamの値段設定は基本的に新しいものほど高価だが、リリースから半年もたてば半額になり、
いわゆる往年の名作は1000円切るレベルで購入可能なため一般的な店舗で購入するより格安である。

セール時にとんでもない割引をかけることも多く、いわゆるAAA級タイトルでも75%オフになることも。
またサマーセール・ウィンターセールでは上記よりももっと大規模にセールを行う。
タイトルによっては「-90%」や「-95%」等の破格値引きも珍しくはない。

会社ごとのお得パック等も存在しており、例えばValve Complete Packと呼ばれるValve社製ゲーム全部入りパックでは、単品で個別に買うよりも$169.15も割安になる。

また新発売の製品に強気なおまけをつけてくることもあり、たとえばPortal2は予約特典として前作Portalがタダでついてきた。
ちなみにすでに持っている場合はフレンドにプレゼント(ゲームの権利を譲る)ことも可能。

さらに外部サイトでSteamゲームのキーのみを正規に販売や配布などをしていることもあり、場合によっては格安で購入できる場合もある。
(中には一部怪しい販売サイトもあるため信頼のできる所を選ぶ必要があるが)

◆問題点
便利さを強調してきたが問題点も多々あり、
  • ネットに接続しないとオフ専ゲームでも起動できない場合がある(現在は「一度Steamオンラインで起動し認証すればオフラインでも起動可能」に緩和された)
  • ゲームのアップデート・パッチを自動で行うためそれに問題があった場合すごい勢いで広がる
  • 地雷をつかんでも中古販売不可(ただし購入2週間以内かつプレイ時間2時間未満なら返金可)
  • ログインIDとパスワードが漏れるとアカウントを乗っ取られる危険性がある(スマホ二段階認証などでセキュリティを上げることが可能)
  • (今のところ心配はなさそうだが)Valveがつぶれた場合買ったゲームはどうなるのか
など。


◆おま国
「売ってるがお前の国籍が気に入らない」もしくは「お前の国には売ってやんねーよ」の略。
かなり有名なタイトルにもかかっている(CoDWaW,BFBC2等)リージョン規制によって日本からのみ購入ができないゲームタイトルがある事を揶揄する言葉として定着している。
更に派生があり、
  • お前の国にはDLCだけ売ってやる/本編は売るけどDLCは売ってやらない
  • お前の国には絵だけ見せてやる(※セール開催のバナーがあるのに肝心の対象ソフト掲載数が0)
  • お前の国にも売ってやるただし1万円で
  • お前の国の言語だけ抜いてやる(※家庭用版には日本語あり)
  • お前の国の言語に最初は対応してたけどアプデで消してやる
  • お前の国の言語だけ有料追加DLCで売ってやる
などがある。

おま国については外部キー購入などで突破できる場合もあるが、この場合もリージョン制限が掛かっている場合も少なからずあり、リスクはある。
CoD MW2のキー通らない、VPNでごまかしてギリギリ、そして強制アップデートで日本語化という事件は深い闇を残した。
英語しか分からない在日米軍の人がガチ切れしたとか…(日本か海外かはIPでしか判断されなかったため)。

バンナムやセガ辺りは特におま国が顕著で、テイルズやNARUTO、ドラゴンボールなど日本発のゲームなのに日本では買えない、無理矢理キーを通しても日本語が入っていない等がザラである。
家庭用ハードとSteamでのソフトの価格の違いから来るしがらみなどが影響しているとされるが、これによって日本人が損を被るケースが多々ある。


追記・修正はマイゲーム100本以上の方にお願いします。

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