STRAY DOG(漫画)

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STRAY DOG(漫画) - (2014/12/07 (日) 14:30:38) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/02/10(金) 07:45:33
更新日:2023/11/11 Sat 02:35:07
所要時間:約 3 分で読めます




夜が明けるまで、
彷徨い続けた――。



STRAY DOG(ストレイドッグ)とは、鋼の錬金術師等でおなじみの荒川弘が描いた短編漫画。

氏のデビュー作でもあり、短編読み切りながらもファンが多い作品。

第9回エニックス21世紀マンガ大賞受賞。



【あらすじ】

これは、とある魔導士が造りあげた、人間と、人の『智』と犬の『武』を合わせ持った生命体『軍用犬』が共存する世界での話――。

ある日、賞金首の剣士『豪剣のフォンド』は、一匹の『軍用犬』の少女を拾い、『ジョカ』と名付ける。
それから3年、いつまでもドジっ娘のままでいるジョカに手を焼きながらも、賞金首生活を過ごしていた。

そんなある日、フォンドの元に賞金稼ぎが現れ……


【登場人物】

○フォンド
主人公。眼帯を付け、大柄な体格で巨大な剣を使い戦う、『豪剣』の異名を持つ賞金首。
乱暴な物言いだが、ジョカ曰く『いい人』。

〇ジョカ
フォンドに拾われた軍用犬の少女。ドジっ娘。可愛い。
軍用犬としては落ちこぼれで、主人であるフォンドに叱られながらも、彼を『いい人』と慕っている。

〇バーティー
賞金稼ぎの魔導士。軍用犬のブレイクスピアと共に、フォンド達を狙う。

〇ブレイクスピア
バーティーに従う軍用犬。
ジョカと戦闘するが……

〇グラウド
軍用犬を造りあげた天才魔導士。


【用語】

〇軍用犬
人の『智』と犬の『武』を合わせ持つ、魔術によって造られた生命体。いわゆる合成獣(キメラ)。
金の眼が特徴。

以前は軍事用として軍で飼われていたが、戦争が終わった後は労働や護衛役として、一般人でも飼うようになった。





以下ネタバレ













バーティー相手にフォンドは剣の他に魔法も使い、バーティーを倒す。

一方、ブレイクスピアと戦うジョカは、「主人が倒されたから契約は無効。戦う必要もない」と告げるが……






ブレイクスピアは戦う事を止めず、ジョカを攻撃。

「自由になった」と叫び、ジョカを襲うブレイクスピア。だがフォンドが駆け付け、ブレイクスピアを倒す。

だが、すでに手遅れで、ジョカは瀕死の状態だった。
もう助からないと悟ったフォンドは、ジョカに最後の命令を告げる。


「ジョカ……最後の命令だ」


「……安らかに眠れ」

      マスター
「はい……ご主人様」


降りしきる雨の中、ジョカはフォンドに看取られながら『最後の命令』を聞き、安らかな眠りについた……



ジョカの死に悲しみ、怒りに燃えるフォンドは、軍用犬を造った全ての元凶とも言える魔導士グラウドの屋敷を襲撃。そこで眼帯の下にあった金の眼を曝し、自分も軍用犬の成れの果てと明かす。

そしてグラウドの従える軍用犬達も全て皆殺しに。

その中で小さな檻にいた軍用犬の子供を見つけ、それも殺そうとするが、どことなくジョカの面影に似たような、無垢な表情をする彼を殺す事が出来ず、檻から出し抱きとめた……





数日後、魔導士グラウドの屋敷を襲撃した眼帯に隻腕の男が指名手配される。

そんな中、フォンドは眼帯を外し金の眼を明かしながら、小さな軍用犬と共に旅を続けていく……


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