こんなカードオレは36枚持っているよ…(遊戯王)

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こんなカードオレは36枚持っているよ…(遊戯王) - (2022/03/25 (金) 12:12:53) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/05/13(日) 19:47:41
更新日:2023/05/14 Sun 14:13:59
所要時間:約 4 分で読めます





こんなカードオレは36枚持っているよ…


とは遊戯王カードをコレクションするコレクターがノルマを達成した時のみに発言できる名言である。
公には知られていないが実は遊戯王カードのコレクターには自分の一番好きなカード1枚を決めて、それを36枚集めるノルマがかせられている。
無事にノルマを達成した場合は事務所に電話すれば優秀なコレクターとして表彰されて

こんなカードオレは36枚持っているよ…

を発言できる権利が与えられる。
10年以上も続いている遊戯王カードだがいまだ達成したコレクターは1人もいない。




デュエル!
スタンバイ!










   *   *
 *   + ウソだピョ~
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *


「羽蛾ぁぁぁぁ」









本当は遊戯王劇中で海馬瀬人が発言した迷言である。

バトルシティの童実野町の北地区で決闘(デュエル)開始前に互いのアンティには納得したはずなのに、
「気が変わったんだよ」と勝利後に対戦者を恐喝していたのは、
なんと連載初期にアテムの制裁を受けた名蜘蛛コージ(そう、人から盗んだおもちゃを3万円で売りさばく程の商売の達人?の彼である)。

名蜘蛛は自分のアンティであるダイヤモンド・ドラゴンに釣り合うカードを出すか、10万円払うか、残る最悪の選択で二度と決闘(デュエル)できない体にするかと恐喝していた……
なお、対戦者のカードの名前は不明。人型かつ武者みたいなモンスターっぽいが……

そこにバトル・シティ運営委員会の会長であるモクバが登場。
互いのカードは同じくらいの価値だから問題はないので対戦者が名蜘蛛にそのカードを差し出せばいい、アンティカードの差し替えと金銭の要求はルール違反であるとのジャッジを下すが、
名蜘蛛はモクバに暴言を吐いて反発。その時である!!


「貧しい決闘者(デュエリスト)めが…」

「俺の弟を侮辱することは…海馬コーポレーションを侮辱するに等しい…それなりの覚悟はあるのだろうな…」

と、凄まじい剣幕で海馬が登場したのである。


「兄サマ これがアイツのアンティカードだ!」


モクバから名蜘蛛のアンティカードを手渡された海馬は

「ほう…ダイヤモンド・ドラゴン…

よくこの程度のカードで虚勢が張れたものだ…」

と呆れつつ……



(こんなカード オレは三十六枚持っているよ…)



と内心で語り、その場でダイヤモンド・ドラゴンビリビリに破り捨てた


そのあまりの所業にブチ切れる名蜘蛛に社長は

「どのみちこのカードは貴様の元には戻らんさ…」

「…何故なら………」

「たった今 貴様に決闘(デュエル)を申し込むからだ」

と言って、例のジュラルミンケース一杯に詰め込まれたレアカードと「オベリスクの巨神兵」をアンティに出し、
さらに破り捨てたダイヤモンド・ドラゴンの代償として「ケースの中のカードを好きなだけ使い、名蜘蛛のぬるいデッキを強化するよう促す」という、
どう考えてもただのバニラであるモブカードには釣り合わない条件で名蜘蛛に決闘(デュエル)を挑む。

名蜘蛛は大会の運営委員会会長及び主催者側の副社長のジャッジに食ってかかったのだから、
後のアニメでの没落貴族のように主催者権限で失格を言い渡す、あるいはそれを盾にモブと名蜘蛛のアンティを成立させる方がフェアなんじゃないかというツッコミは無しで。

それはとにかく、借りパクしたカードで最強に高まったフィールを社長にぶつける名蜘蛛だったが……



名蜘蛛「ぎゃああああああ!オベリスク!!ヒイイイイイイイイイイイ!!」



わずか1コマで玉★砕


真の決闘者(デュエリスト)ならもうお気づきだろう…
名蜘蛛は犠牲になったのだ…
手に入れたばかりの社長の愛人の犠牲に…


なお名蜘蛛によるシャーク被害に遭ったモブデュエリストだが、
彼はオベリスクの破壊力を見てすっかりこの大会を戦い抜く自信を失ってしまったらしく、
呆けている名蜘蛛から自分の武者型レアカードを取り戻すと、それを自ら破り捨てて町内へ消えていった。
この事件で一番可哀想な目に遭ったのはどう見ても彼であろう。
「半端な気持ちで入ってくるなよ、決闘(デュエル)の世界によぉ!」とも言えなくもないが…。


なお、行動については常識に捕らわれない海馬らしく迷走、もとい暴走しているとしか言いようが無いが、
彼曰く大したレアカードではない割に、カードを無数に所持している彼のこのカードの所持数が明らかに少ないことについては諸説ある。

  • 実はこの世界ではかなりのレアカードであり、パンピーなら一枚でもかなりの価値がある。
    そもそもこの世界は特別扱いの神のカード以外も大概で、青眼が世界に4枚しかなかった、エクゾディアの各種カードも多分1枚のみ、遊戯との最初の決闘(デュエル)で遊戯が召喚したデーモンの召喚に海馬が驚く、真紅眼がプレミアムで数十万円もの価値がついたほどのレアカードであるなど、レアカード一枚当たりの価値は現実と大きく異なる。というか文字通り命より大切

  • 上記の通りパンピーにとってはかなりのレアカードだとしても、海馬にとっては目を見張る強さも大した価値もなく、ただのダブリカードでしかない。そして海馬なので36枚ぐらいになった頃から破り始めたか捨てた。だから増加しない。
    そもそもデーモンの召喚や真紅眼を見た時の海馬の反応からすると、これらのカードほどのレアカードではないのは確かだろう。

  • 発言は「こんな(程度のレア)カード、オレは(デッキに)36枚持っているよ…」という意味だった。
    アンティは基本デッキから選ぶ・デッキの枚数などから意味は通じるし相手を見下すことも頷ける。
    またこの説を前提とすると、妙に具体的な「36枚」という数字は40枚デッキから「こんなカード」ではないオベリスク&青眼の4枚を引いた数ともとれる。



【補足】

この項目はなぜかアラビア数字で建てられているが、上の記述から分かるように「三十六」は漢数字である。
また、モノローグの吹き出しが使われており、実際に口に出しての台詞ではない。


遊戯王デュエルモンスターズにおいて】

あまりにカードゲーム販促アニメとして 決闘者(デュエリスト)失格の行為だったためか、アニメでは上記のカードを破るシーンは完全カットされている。

なお、ダイヤモンド・ドラゴンもジュラルミンケースの中にハーピィの羽箒などと共に確認できる。

しかし出番が無くなったかと言えばそんな事は無く、
グールズの手下や大門とのデュエルで海馬自身がダイヤモンド・ドラゴンを使用していた。
しかしオベリスクの効果発動のための生け贄やスピリット・ドラゴンの攻撃力をあげるためのコストにする等、活躍したかと言われると……


余談だが、他人のカードを破り捨てるという行為は、アニメでは闇遊戯がグールズのレアハンターのエクゾディアに対して行っている。
ただ、こちらはグールズが不正に偽造した物であり、原作の海馬よりはまともである。


遊戯王デュエルモンスターズGXにおいて】

(まだ  ではない頃の)三沢大地が使用。
カーボネドンの「墓地のこのカードより上に10枚以上のカードが置かれた時、自身を除外して手札・デッキから《ダイヤモンド・ドラゴン》を特殊召喚できる」
と言う効果により特殊召喚され、そこそこ活躍した。

ちなみにこの特殊召喚は「圧力の加わった炭素がダイヤモンドに変化する」と言う化学変化を元にしたものだが、
あまりに使いにくく再現しにくいと言う事もあり、カーボネドンの効果はOCGで変更された。
一応ダイヤモンド・ドラゴンも召喚できるので再現は可能。

万丈目長作(万丈目準の兄)もパラレルレアでよりピカピカのこのカードを使用したが、こちらはあっさり撃破されている。


ダイヤモンド・ドラゴン
通常モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2100/守2800
全身がダイヤモンドでできたドラゴン。
まばゆい光で敵の目をくらませる。


このテキストから分かる通りダイヤモンド・ドラゴンは単なるバニラ
それも最上級モンスターでありながら強めの下級モンスターにすら負けるレベルで強力なカードとは言えない。
守備力に関してはかなり高いが、表示形式を変更されたら途端に脆くなってしまう。
海馬に呆れられたのも仕方なく、原作・アニメと同様、現実でも活躍は厳しい性能であった。

星7ドラゴン族の中ではサポートカードが無い分、真紅眼の黒竜に劣っている。
光属性という点を重視してもホーリー・ナイト・ドラゴンがいる。
そのためドラゴン族バニラが主軸となる聖刻のような専用デッキでもあまり使われないカードである。
星8ならトレード・イン等で使用価値はあったかも…なのだが。

ただ専用サポートでこそなくなったが「カーボネドン」のOCG化後は若干利用価値が出てきた。
召喚時の表示形式が守備表示で固定されているので高い守備力にも意味を見いだせる。
まぁ現実的には相手がバトルフェイズに入る前に効果で除去される可能性が高いのだが…。

相手の攻撃時に守備力を活かす方法としては速攻魔法である「銀龍の轟咆」による特殊召喚もある。
メタル・リフレクト・スライム」よりも数値は劣るが「サイクロン」で破壊されず、召喚素材としての使い道も異なる。

なお、後にエメラルド、サファイアと続く宝石ドラゴンの開祖である。宝石ドラゴンデッキを作りたいのなら入れてみよう。





この項目のセリフの一件によってダイヤモンド・ドラゴンは妙な愛着を持たれており、
中にはこの台詞に影響されて、OCGのダイヤモンド・ドラゴンを36枚収集してしまった猛者も存在する。

もしあなたの手元にこのカードがあるなら、何枚持っていようと破り捨てたりせず大事にしてほしい。
まあとっくの昔に絶版になったカードなので、本当に手に入れようとすると無駄に金がかかる可能性があるが。



遊戯王デュエルリンクスにおいて】

海馬の任意のセリフの一つにこのセリフをアレンジした「こんなカードオレは三十六枚持っているわ!」というものが存在する。
上述したようにアニメではオリジナルバージョンもカットされているので、津田氏による三十六枚ボイスは初。

なお、任意のセリフなので、青眼の白龍だろうがなんだろうが、「三十六枚持っているわ!」と叫ばせることが出来る。




「こんな項目オレは36回立てているよ…」

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