CIWS

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CIWS - (2015/10/18 (日) 03:22:40) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2013/09/12 (木) 01:07:36
更新日:2023/09/01 Fri 18:58:57
所要時間:約 3 分で読めます




「身の回りに忍び寄る戦闘機・・・すばしっこい対艦ミサイル・・・」
「もう大丈夫!身の回りの脅威からあなたを守る新システム!」
「CIWSのご紹介です!」



CIWS(Close in Weapon System):近接防御火器システム とは、艦艇に迫ってくる敵戦闘機や対艦ミサイルを撃墜する艦艇の最後の砦である。

●概要
CIWSは艦艇に飛んでくるミサイルや航空機を迎撃するシステムである。

まずECMによってミサイルの軌道を逸らし、次にミサイルを対空ミサイルで迎撃し、艦載砲で迎撃し、これらが成功しなかった時の最後の砦、それがCIWSの出番である。
当然、CIWSが迎撃に失敗すると艦が撃沈されることも十分ありえる。同時にチャフとIR(赤外線)デコイも散布され、艦は回避行動に入る。

艦載レーダーの情報を元に迎撃を行うタイプと、独自のレーダーで迎撃するタイプ、その複合タイプが存在する。基本的にどのCIWSも無人であり、敵と判断されたものを無差別に攻撃する。
難しい表現を全て省くと「近づく奴を片っ端から粉々にするシステム」である。

●種類
CIWSはいくつもの種類が存在し、重さや発射物、口径も異なる。

  • 機関砲系
機関砲で射撃することで対象を破壊するタイプ。アメリカのMk15「ファランクス」が有名である。
利点は比較的コンパクトに収まり、ミサイルを大量に備蓄しなくてよい。
欠点は迎撃仕切れないことがある。

Mk15.ファランクス:アメリカ製、口径20mm。アニメでよく出るイージス艦等のCIWSは大体これ。米軍では後述のRAMに取って代わられつつある。
ゴールキーパー:オランダ製、口径30mm。ファランクスより口径が10mm大きい。韓国軍がゴールキーパーでオウンゴール決めたのは記憶に新しい
AK-630:ロシア製、口径60mm。ぱっと見ただの機関砲にしか見えない。かなり小さくコンパクト。

  • ミサイル系
機関砲ではなく、短射程の対空ミサイルによるCIWS。機関砲では迎撃しきれない可能性が出てきたので、破壊力の高いミサイルでの迎撃を取ったタイプ。
利点は命中すれば確実に迎撃できること。機関砲タイプに必要だった射撃指揮レーダーがいらない。
欠点は連続発射時に手前のミサイルの噴煙がフレアのように後続ミサイルの軌道を狂わせる可能性があること。他の作戦での迎撃以外の用途への転用が利かないこと。

RIM-116.RAM:アメリカ、ドイツ共同開発。Rolling Airframe Missile通称RAM(ラム)。ファランクスと置き換えが容易。ぱっと見ただのミサイルランチャーにしか見えない。
コールチク:ロシア製。機関砲の周りに短射程のミサイルの発射ランチャーを付けたハイブリッド型。ロシアらしく無骨でそして重い。

  • CIGS
米軍がズムウォルド級の対空兵装にボフォース57mm砲をMk 110 CIGS(Close-In Gun System)として採用した。
ちなみに、沿海域戦闘艦やコースト・ガードのカッターでも主砲として採用される。



追記・修正お願いし・・・ブウウウウウウウウウウウウウウウ!

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