登録日:2012/01/26(木) 15:43:02
更新日:2024/05/02 Thu 08:44:04NEW!
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fripSideはプロデューサーのsatこと八木沼悟志とボーカルで声優の南條愛乃から成る音楽ユニットである。
fripSideという言葉はレコードのB面を意味するflipsideを基にした造語。全ての曲をA面にするつもり、という意味があるらしい。またネットで検索する時に探しやすくするためである。
Sの字が大文字なのは、あくまでもsat中心のユニットという意味があるという。
略歴
会社員を辞めたsatが、ネットで募集してオーディションで選んだnaoと組んで2002年に結成。muzieで人気を博す。
その後PCゲームの主題歌などで活躍。2008年にはアニメ「恋姫†無双」の主題歌で5pbからメジャーデビューした。
しかしその翌年にnaoが「卒業」。数か月後に南條の加入が決まる。
同年「
とある科学の超電磁砲」の主題歌でジェネオンから再メジャーデビュー。爆発的なヒットを果たし現在に至る。
ちなみにジェネオンから出されるPVでは毎回(色々と斜め上の)豪華芸能人が出演する。
音楽性
4つ打ちのバスドラムとマイナーコードによるトランスやユーロビート調の曲がメイン。曲によってはアコースティックドラムも使われる。
歌詞は戦いを予感させるものから淡い恋愛ソングまで様々。
またfripSide NAO project!においては今までのクールな曲調と歌詞からは想像できないようなメジャーコードをガンガンに取り入れたメロディと、これでもかというぐらい可愛らしい歌詞の電波ソングを生み出した。
fripSide NAO project!
通称ナオプロ。naoが電波ソングを歌ったらどうだろう、ということで話を持ちかけられたsatが作ったユニット。
といってもメンバーは同じで、fripSideではやらないような曲調の曲(主に電波ソング)を発表した。satはそういう曲を作ったことがなく、naoも歌ったことがなかったらしいが、思いの他気に入ってしまったらしい。
naoの卒業により消滅。
メンバー
fripSideのプロデューサーにして作曲家。作詞もする。シンセはAccessのVirusシリーズを愛用している。
もとは会社員でアイドルなどにも曲をちょこちょこ提供していたが、音楽一本でやっていくことを決意してdistreviewというユニットを組む。2002年にnaoとfripSideを結成した。
曲調は浅倉大介や小室哲哉の影響を受けたものと思われる。パンやピザが好物らしく、わりとふっくらした体の持ち主。だが近年は自身のダイエットと写真加工もあり痩せている。車やバイクも好き。
基本的には作詞作曲編曲シンセ演奏などを行うがちょくちょくコーラスも入れていたりする。(「sky」「colorless fate」「brand new world」等)
ちなみにNao complete boxに収録された「Crying moon-acoustic ver-」では唯一メインボーカルを務めてる(本人曰く
黒歴史)
ラジオなどではテンションが高くよく荒ぶっているが、人の番組に呼ばれた時は大人しい。現在はfripSideの他にも、曲提供や別ユニットを組んだりもしている。
fripSideの現ボーカル。通称ナンジョルノ。naoが脱退した後、fripSideのボーカルとして加入。
元々歌手ではなかったためかライブなどでは声が不安定だが、声優らしく可愛く透明感のある声で歌う。曲によっては作詞も行う。
本人のソロとは打って変わって八木沼の曲調に合わせたかっこいい南ちゃんを聴ける・見れるのはfripSideの売り。
とは言いつつもライブでは歌詞を飛ばしたりしてウッカリな面を見せる事も。
satが荒ぶった時は冷めたように接する。
元メンバー
fripSideの結成から一度目のメジャーデビューまでを支えた初代ボーカル。通称なおすん。「とある科学の超電磁砲」で本ユニットを知った人の中には知らない人も多い。
高校生の時にsatとfripSideを結成。作詞も行う。ハイトーンボイスからハスキーな低音、可愛らしい声まで使い分けて歌う。
「音楽的な目標の違い」により脱退。脱退後はソロで活動する他、現在活動休止中のDystopiaGroundというユニットを組んだりもしている。
fripSide十周年記念アルバム「Decade」では久しぶりにゲストとして復帰、リード曲では南ちゃんとのツインボーカルを披露し、PVにも参加。
また、結成15周年アルバム「crossroads」では
黒崎真音、
KOTOKOと共に再びゲストとして参加した。
その他サポートメンバーなど
一期から参加した作曲家。一部の曲の作曲・編曲を務める。もともとは別のボーカリストと共にユニットを組んでいたが八木沼に誘われサポートとして参加した。ライブにも主にピアノ・DJとして参加し、その独特な動きからDJ HENTAIとしてライブ参加者を盛り上げる。
本来は2020年のライブツアー千秋楽を持って卒業し音楽修行の為トルコへ移住する予定だったが新型コロナウィルス騒動の為現在は日本に残っている。
作詞を担当する人物。一期後半から参加しだした。「only my railgun」では八木沼と共に作詞を担当している。2012年を境に名前が見られなくなった。
MintJamという音楽ユニットのギタリスト。fripSideにもギターとして参加する他、曲の提供もしている。彼のギタープレイは聞いただけでわかるほど独特で秀逸。
音楽ユニットvin-PRADの作曲家。通常アラケン。PCゲームに曲を提供している。2005年ぐらいからfripSideの曲に参加していた。
naoの脱退後はnaoの作曲を担当している。
vin-PRADの作詞家。通称「王様」。アラケンと同じく2005年からfripSideの曲の作詞に参加。熱い曲から電波ソングまで幅広い世界観を生み出す。
nao脱退後はnaoの曲の作詞を担当している。メジャーなミュージシャンにも詞を提供している。
一期の頃に参加していたサポートメンバー。だが一時期はメインメンバーとして名を連ねていた。主にウィンドシンセやコーラスなどを担当していた。(「misery」サビ部分で聞こえるコーラスがそう)
二期の始動と共に参加しなくなった。
一期からのサポートメンバー。作曲や編曲等。一期の名曲の一つ「snow blind -after-」は彼の作曲した楽曲である。
二期始動後は参加していなかったが、「fortuna on the Sixteenth night」では久しぶりに八木沼とタッグを組んだ。
二期から参加したサポートメンバー。主に作曲編曲担当。あだ名は「シャイニー」。fripSide以外には
KOTOKOや
栗林みな実、
中川翔子など名だたるアーティストに楽曲提供を行っている。
「infinite synthesis 4」に収録されている「under a starlit sky」は八木沼の「空色デイズ」みたいなの作ってと言われて出来上がったものらしい。
アルバムと発表曲
◇first Odyssey of fripSide 廃盤
2003年4月23日発売
記念すべきfripSide最初のフルアルバム。その名の通り、fripSideの長い旅路の一枚目を飾る。
まだこの時はインディーズとして活動していたので自主制作である。
・主な収録曲
-colorless fate
一番最初に発表されたアルバムに収録されている。2007年に一回、そして2011年には脱退したnaoをボーカルに抜擢してリアレンジしている。さらに、2018年に南條愛乃が"infinite synthesis 4"でカバーした。
◇2nd fragment of fripSide 廃盤
2004年3月28日発売
一期二枚目のフルアルバム。こちらも自主制作盤。
収録曲には「sky」「message」や、MintJamの名曲「crying moon」カバー等が収録されている。
あと「sky」の黒歴史PV
・主な収録曲
-・sky
sat曰くfripSideの音が確立された曲。黒歴史レベルのPVも存在する。2008年にはリアレンジされている他、15週年アルバム"crossroads"では南條がカバーしている。
◇3rd reflection of fripSide 廃盤
2005年6月23日発売。
一期三枚目のフルアルバム。例にも漏れずこちらも自主制作。
リード曲は
東方界隈で有名な「an evening calm」やvin-PRADとのコラボ曲「Velocity」に加え、「sky」「diatant moon」といった過去曲のセルフカバーも収録。
・主な収録曲
-・an evening calm
バラードの曲の中では人気が高い。サビラストのハイトーンボイスは圧巻。
◇binarydigit 発売中
2007年8月24日発売。
一期四枚目のフルアルバム。当作品からかならずタイトルに入っていた「○○ of fripSide」が外れた。
また、自主制作から商業流通に切り替わり、初のオリコンチャート入りを果たしている。
収録曲は現在も人気の「hurting heart」やPCゲーム「片恋の月」ED「misery」と言ったタイアップ作品が多い。
・主な収録曲
-・hurting heart
naoがボーカルを務めた頃の曲の中ではRed -reduction division-と並んで評価が高い曲。ゲーム版「神曲奏界ポリフォニカ THE BLACK」の主題歌。
-・brave new world
planetarianのドラマCD第二章「エルサレム」挿入歌。15週年アルバム"crossroads"では南條とnaoに加えsatと縁が深い黒崎真音とKOTOKOの4人で歌い上げる非常に豪華なアレンジとなっている。
◇split tears 発売中
2008年9月16日発売。
一期五枚目のフルアルバム。当作品をもってnaoが脱退した為、一期のオリジナルアルバムはこれが最後(ベストアルバムやリミックスアルバムを除く)。
収録曲は今後二度もセルフカバーされる「before dawn daybreak」、PCゲーム「マジカライド」主題歌「magicaride」、「snow blind」「snow blind -after-」等二期以降も人気の楽曲が収録されている。
ご存知「とある科学の超電磁砲」のタイアップ曲。PVにはマギー審司が出演したものの、後のPVに比べて明らかに金がかかっていない。
こちらも「とある科学の超電磁砲」のタイアップ。デモ音源100曲の中から絞った1曲らしい。PVにはエスパー伊東が出演。
OVAの「とある科学の超電磁砲」のタイアップ。マイナーコードから始まるも明るく優しさを押し出した曲になっている。sat曰く「ヒロイン4人が日常の中で絆を深めていくような」イメージで作曲をしたらしい。PVのスケールが大きく、エジプト(と大谷資料館)で撮影された。「太古の神と人間精神の対話」とイメージからなのか、PVには考古学者の吉村作治が起用されている。既に芸能人ですらない。
- Heaven is a Place on Earth
「劇場版 ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH」のタイアップ。疾走感やひと夏の思い出といった雰囲気が散りばめられた曲。同アニメのKOTOKOによるOPの歌詞をオマージュした部分も見られる。PVには岸部四郎が出演。借金繋がりだからか…?
PSPのゲーム「とある科学の超電磁砲」攻撃的なサウンドとスピード感溢れる曲となっている。一期の楽曲「magicaride」に似た曲調である。PVには高木ブーが出演。本楽曲において印象的なスネアドラムの音に合わせて太鼓をたたいたり、バチからエネルギーを発したりと大活躍である。
fripSide活動10周年時に発表されたアルバムのリード曲。南條とnaoのツインボーカルという夢のコラボが実現した。satも相当気合を入れて作ったらしい。南條が一期の「Red -reduction division-」を、naoが二期の「only my railgun」を歌う部分があるなど、発表曲のフレーズが多用されている。PVにはルー大柴が出演。一期も二期も「トゥギャザーしようぜ」ということだろうか。
アニメ「とある科学の超電磁砲S」のタイアップ。切なさやメロウな感じを前面に押し出している。オリコン週間ランキング一位に輝いた曲でもある。PVにはザ・たっちの二人が出演。兄弟が姉妹役を演じるという不可思議な展開になっている。
同じく超電磁砲Sのタイアップ。小室哲哉とのコラボ曲で、小室が作った曲にsatが手を加え、更に小室がシンセを弾くという製作過程になっている他、コーラスも一部担当している。PVにも膨大なシンセサイザーに囲まれる小室が出演し、「I'm proud」のPVを訪仏とさせるような展開になっている。今回はギャグ無しで小室がPVに出演していたため、satがなぜかシャワーを浴びたりとサービスシーンを見せている。
アニメ「
ブラック・ブレット」のタイアップ。ゴシックさと熱さが溢れる曲で、生のストリングスやコーラスが使われている。PVにはボブサップと上島竜兵が出演。南條の命を狙う謎の組織のボスである上島と、その魔の手から南條を守るサップの対決が見られる。
曲のタイトルになっているPCゲーム「
ひだまりバスケット」に提供した曲。アニメタイアップの曲と比べてやや可愛らしく爽やかな歌詞と曲調。
それまでの曲は他のミュージシャンの影響が色濃く残っていたが、この曲でfripSide独自の曲調を生み出した。PCゲーム「
彼女たちの流儀」の主題歌。リミックスも2回されている。
5pbからメジャーデビューした際の曲。アニメ「恋姫†無双」のOP。しかし作詞・作曲は志倉千代
- spiral of despair -resurrection-
「spiral of despair」という曲のリアレンジ版だがほぼ別曲。「痴漢専用車両2」のテーマソング。依頼された後にnaoが脱退したため、急遽声優の
理多が一曲限りのコラボとして起用された。
fripSide NAO project!で一番最初に発表された曲。sat曰く「神様が降りてきた時にしか出来ない名曲」。PCゲーム「姉はエロコミ編集者」の主題歌。
ナオプロを代表する電波ソング。スク水界に激震を走らせた。PCゲーム「妹に!スク水着せたら脱がさないっ!」の主題歌。
ナオプロがメジャーデビューした際の曲。アニメ「恋姫†無双」のED。アニメの内容に合わせたのか、微妙に中華風に仕上がっている。
ティンクル☆くるせいだーすにて南條愛乃が声優として担当した“神様”の心情を歌ったナンバー。
完結編であるVenusEmbryoの主題歌にして最終戦闘曲。
入り方は切ないバラード風だが、メロディーが始まると戦闘曲でも違和感を感じないくらい情熱的な曲であることがわかる。
追記・修正はレベル6の方にお願いします。
- やたらPVがふざけてたの覚えてる -- 名無しさん (2015-12-21 15:47:21)