みっひー

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みっひー - (2013/09/19 (木) 08:45:50) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/07/27(金) 22:28:27
更新日:2021/10/22 Fri 09:44:35
所要時間:約 4 分で読めます




終わった、何もかも…

『みっひー』とは、漫画家・西原理恵子ことサイバラ氏が生み出したキャラクター。

…ん? どう見てもミッ〇ィーのパクリ?
まあ気にs< ザン゙ッ


【初登場〜旅立ち】

初出は雑誌『ロッキンオン』誌上にてサイバラが連載していた四コマ漫画"それはちょっといやだ。"

ある日 りえぞおちゃんが森の中をお散歩していたときのこと。

りえぞお「あ、みっひーちゃんだ。」

葉っぱの上をうごめくあおむし君をじっと見つめるみっひー。次の瞬間

きしゃああああああ

がっちょ みょりみょりっ

×字形の口を四方に開き、あおむし君を舌で絡め取り 口内に放り込み咀嚼するみっひー。この姿は読者に強烈なインパクトを与え、同時にアメリカザリガニのよにドン引きさせた。


その後、なんだかんだでりえぞおちゃんに気に入られたみっひー。

みっひー「いやワシには出来まへん ゼッタイ無理ですって姐さん」

りえぞお「いーやお前なら出来る。絶対に奴の命(タマ)を殺(と)れる は ず だ」

「富士額の ネズミを」

ガンジャをバッチリ決めたピーターラビット親分に見送られ、りえぞうちゃんの期待を背負って宿敵某ネズミが待つねずみ園に向け 独り旅立った…


【苦難の道中】

愛用武器のポン刀で某アジアのアイドルの青狸やネロのお爺さんを斬り倒し、先を急ぐみっひー。だが、海岸を彷徨っている最中、行き倒れてしまう。その時、突如正義のヒーローが救いの手を差し伸べた…

某アンパン「ワシを吸え〜」 ハァー ハァー

????「次はワシを打てー♪」


【対決】

苦難を乗り越え、やっとこさねずみ園に到着したみっひー。夜空に打ち上がる花火を背に、富士額のネズミとの一騎打ちが始まった。

ネズミ「よくぞここまで ほめてつかわす」

   「かかれぃっ」

某ねずみは"世界の子供達" を差し向けるという大技を繰り出し、みっひーを道義的にピンチな状況に追い込む。

みっひー「うわぁああああ」

わらわら わらわら うさちゃんだ♪ ワアワア

ネズミ「うわっはっはっは もし攻撃を仕掛ける様な事があれば人権団体がイナゴのよに押し掛けるだろう」

しかしみっひーも負けられない。必殺技"ビッグサンダーマウンテン"(山のような物体を投げつける)、"エレクトリカルパレード"(電気工事現場のオヤジ達の酒盛り)を繰り出し、最後は…

森や道中の仲間達の力を借りて、サイバラ本人と突撃をかました。

みっひー「うぉお お お お」


全力を出し尽くしたみっひー。だがその身体は何故か消えようとしていた…


【余談】

同漫画内でサイバラが「あさひ銀行のミルクピッチャーを送れ。」と作品中読者に呼びかけているコマがある。この直後に、"みっひー"シリーズがスタートした。(元ネタの可愛らしいデザインが施されており、作者本人は大層気に入っていた。これが基になったと思われる)

"みっひー"を誌上に登場させた直後の連載は思い付きで描いていた感が激しく、サイバラ自ら誌上の四コマで

  • このシリーズを 続ける? 続けない?

  • みっひーに討たせたいキャラは?

といった感じで読者から意見を募集するなど迷走していた。
読者からはちびまる子を〆てくれ、あの海産物一家を…といった要望や、自分を大事にしてくださいといった心に染みる励ましのお便りが届いた。

漫画『それはちょっといやだ。』の連載は90年代末に終了し雑誌も休刊になったが、その後作品を変えイラストを載せたり、西原の友人である山崎一夫が経営する『雀荘たぬ』の壁画の一部として作者本人自ら描く等、作者の強い思い入れが窺えるキャラクター。

ミッフィーのパクリ・パチモンと言われればそれまでだが、それを逆手にとった開き直ったデザイン・単なるやさぐれではない叙情的な画風からコアなファンが存在する。ミッフィーの生みの親であるディック・ブルーノは顔をしかめるだろう。だが、こういったのも趣があって良いのではないだろうか。

権利問題が発生するからか、キャラグッズが作れないのが惜しまれる。だが、漫画作品で、ネットでググってその姿を認知した人達の心の中に"みっひー"は生きている。




全ては夢だったのか 幻であったのか―

それは あの森の仲間だけが知っている。




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