登録日:2013/10/19 Sat 10:37:15
更新日:2024/04/30 Tue 20:51:21
所要時間:約 7 分で読めます
「
ガンダム・センチネル」に登場するMS。正式名称は「Extrordinary-Superior ガンダム(エクストローディナリィー-スペリオル・ガンダム)」。
形式番号:MSA-0011[Ext]
全高:25.90m
全備重量:162.50t
出力:7,180kw(MSモード時)12,250kw(Gクルーザーモード時)
推力:1,182,000kg
センサー有効半径:18,800m
所属:地球連邦軍
開発:
アナハイム・エレクトロニクス社
Sガンダムは機体各部がユニット化されており、状況に応じてパーツを換装、装着することで高い汎用性を持った機体として完成した。そしてこのEx-SガンダムはSガンダムに強化パーツを装着した重武装形態である。なおこれは
フルアーマーガンダム等にあるいわゆるフルアーマー・ファミリーとして分類されることもあるが、ほとんどのフルアーマー系が後から考案されたのに対し、Ex-Sは設計当初からこの装備が想定され、開発されていたという点で異なる。
最大の特徴であり成果がGクルーザーモードへの変形が可能になっている点である。この時代では、MSの航続距離や稼働時間の短さが問題視されており、かつては
Gアーマーなどが開発されたがコスト高騰で没、その後ムーバブルフレームの普及によりMSの飛行形態が見直され、
Ζガンダムのウェイブライダーが成功したことにより後継機である
ΖΖガンダムもGフォートレスへの変形機能が搭載された。
しかし、ΖΖは大気圏突入が不可能な点とコア・ブロックの部分が脆弱になり、さらに大きな負荷がかかるといった問題点があり、ΖΖの再設計機である本機の場合は強化パーツを装着して変形を行うという方式に変更。主な変更点として
- バックパックを強化型ブースター・パックに変更。スタビレーター基部に左右2基設置。
- 両肩にプロペラント・タンク、ふくらはぎに推力強化パックを追加。これらにはランディング・ギアもある。
- 両膝にリフレクター・インコムユニットを装備。ビーム・サーベルを収納する。
- Bパーツ(Gボマー)コクピットを保護する腰部増加部品装着(ビーム・スマートガンのマウントが増設されて大腿部ビーム・カノンとの同時装備が可能)
- 胸ブロックに複合防禦ユニットを装着。コア・ブロックの保護と変形時に胸部にかかる負荷を補強するため。またIフィールド・ジェネレーターを搭載しておりMSモードではバリアを発生させる。コクピット周辺のみであり、秒単位かつ出力も弱い非常に限定的な物だが、それでもIフィールド・バリアを装備したMSはこれが初。
これらの装備により、機動性や航続距離の大幅な上昇はもちろん、その大推力により単機での大気圏脱出や月面降下~再離脱(!)も可能とするなどまさにMSの変形形態として最高クラスの完成度を持つに至った。またそれに付随する形でMSモードでの戦闘力もSガンダムに比べて遥かに向上しているというまさに鬼に金棒な状態となっている。
……この「付随する形」という点に「ん?」と思った人はいないだろうか。そう、このEx-Sガンダムはあくまで「GクルーザーのMSモード」である。いわば通常形態がGクルーザーでありEx-Sは極端な話「オマケ」に過ぎないのである。強化形態は設計当初から想定されていたと先述したが、その第一目標は変形を可能とし、機体の行動範囲を増やすこと。Sガンダムの戦闘力向上は二の次でしかない。事実、作中でも当初はGクルーザーでの戦闘が主であり、MSモードになったのは
ガンダムMk-Ⅴ迎撃、つまり対MS戦のため変形したに過ぎない。型番にある[Ex]というのが「余分な」という意味であることからもわかるだろう。とはいえ、この[Ext.]と言うのは「extraordinary=extra-ordinary(常識外れな、桁違いな)」という意味でもあり、この名称からして規格外と言うのがお分かりいただけるだろう。Sガンダムの時点ですでに規格外だったのにな……。
[主な武装]※Ex-Sでの主な武装のみ記す。
リフレクター・インコムユニットの裏側に装備。またこのユニット自体での膝蹴りも可能。
Sガンダムの手持ち火器である大出力
ビーム・ライフル。Ex-Sの場合は腰部の追加ユニットに接続される。この状態のままスマートガンを前方に水平に携え、手を添えながら立つEx-Sの姿を見たことがある人は多いだろう。
バックパック装備のビーム・カノン。バックパック換装により4基に増えている。Gクルーザー・MSモードどちらでも自在に動かすことができる。
腰部の追加ユニットに装備されているビーム・カノン。「ムーバブル・フレーム・ビームカノン」と表記されているゲームもある。
Sガンダムにすでに装備されているが、Gクルーザーモードではスタビレーターの機首部の火器となる。
両膝の追加ユニットに装備。有線式のインコム・ユニットであるが最大の違いがユニットは
ビームを屈折させるIフィールド発生機でしかないこと。ではどう攻撃するのかというと、これに手持ちのビーム兵器を反射させて相手を攻撃するのである。本家インコム以上に意表をつける攻撃ができる他、インコムは出力が標準以下という難点があるがこちらは手持ち火器によって威力が変わり、ビーム・スマートガンも反射できるので汎用性が高い。制御は高性能コンピュータによって行われ、未来予測や適切な火器選択など効果的な戦法を行う。
[劇中での活躍]
エアーズ攻防戦に伴い登場。最初はGクルーザーでの登場であり、行動不能になった
ネロ隊を助けたり、ホワイトフォース隊を射的のように撃破している。
その後、
FAZZ隊が
ガンダムMk-Ⅴに撃破された知らせを聞いた後は迎撃のためMSモードに変形。降下中のMk-Ⅴを狙うが失敗。続いて少年兵達を葬りながら追撃するが逃げられてしまう。
そして、エアーズ脱出戦にてついに対決。リフレクター・インコムを使い先手を取るが敵のインコムに翻弄されるも
ALICEがスマートガンを盾にし凌ぐ。次に頭部インコムを使うがミサイル・ポッドで潰され、太腿部ビーム・カノンを使用した直後Mk-Ⅴの強烈な蹴りを喰らい、ビーム・カノンを潰されかけるがまたもやALICEが自動で腰部ユニットをパージし、膝蹴りを喰らわせ退ける。そのままMk-Ⅴはビーム・サーベルを抜き斬りかかるが、恐怖で動けなくなったルーツをよそにALICEがビーム・サーベルを抜き応戦。見事撃破した。
直後のマス・ドライバー攻略戦では装備の殆どを破壊されたので
ヌーベル・ジムⅢの銃を持って出撃。しかしネオ・ジオンの介入により撤退を余儀なくされ、Gクルーザーで月面から離脱している。
その後はGクルーザー用のパーツ損傷が激しかったのと、
ペガサスⅢの数を稼ぐためSガンダムをバラして使う事になったためかEx-Sは登場しない。
[ゲームでの活躍]
「ZERO」で初登場。宇宙世紀後半やアナザー系の主役機には一歩譲るものの全般的に高性能な機体であり、高威力のスマートガンやリフレクター・インコムにより大体の敵に対応できる。Sガンダムと比べてIフィールドが追加されていたり、ビーム・カノンの追加により威力が増しているのも長所。ただ、装備がビーム寄りなので対ビーム属性持ちには少し辛い(スマートガンやインコムでどうにか出来ることも多いが)ものの、ビーム・ジェネレーター系のOPを付ければ凄まじいことになる。最近ではビーム・サーベルを使うとALICEが発動する特殊演出があり格好いいのだが、NEOなどで「ALICE発動」という技があったことを思えば別技扱いでもいい気がするが……。
ちなみに「WARS」では何故かGクルーザーへの変形が出来なかった。これに憤慨した人は多く、「WORLD」では元通りになっていて、可変機のMA形態が削除された機体多数の「OVERWORLD」でもそのままだった。本当によかった。
「GENESIS」ではリフレクターインコムが特殊属性からビーム属性になってしまった一方で、乱舞技のALICEが追加された。
BUILD MS4弾でシークレットカードで参戦。パイロットのリョウも登場する。
家庭用初回特典としてプロダクトコードが封入された。その後2014年2月13日にACでも解禁。
コストは3000。こちらではパイロットのリョウがいない。
特殊格闘のリフレクター・インコムは緑ロックでも相手を狙う。
全機体最長の射程距離を誇り、射撃武装も遠距離で十分機能するものばかりなので、遠距離射撃戦が非常に得意。
一方で機動力が3000コスト最悪クラスで、近距離戦の手札が少なく格闘性能も低いので前を張るのが苦手と、
高コストには珍しく完全な後衛タイプとなっている。
[余談]
有志によってMMDを使って作られた
ガンダムMk-Ⅴとの決戦シーンが動画サイトに投稿されている。
MMDのコンテストで受賞しただけあって、個人制作とは思えないほど高クオリティ。
著作権等の兼ね合いで公式によるアニメーションが難しい本機においては貴重な動画となっている。
追記・修正お願いします。
- 家庭版フルブに参戦するとかしないとか -- 名無しさん (2013-11-05 22:11:31)
- 参戦確定らしいよ。アケ台は知らんが。 -- 名無しさん (2013-11-05 22:14:09)
- ↑ファミ通に乗ってたから確定らしい -- 名無しさん (2013-11-12 15:05:25)
- パイロットなしってどういうことぉ -- 名無しさん (2013-11-19 21:26:40)
- まさかのトライエイジ参戦 -- 名無しさん (2013-12-11 18:31:08)
- MSのなかで一番好きな機体 -- 名無しさん (2014-02-03 20:41:02)
- いつか、こいつがビルドファイターで動く日が来ると信じて・・・ -- 名無しさん (2014-02-05 22:59:50)
- ↑ホントに動いてたよ! -- 名無しさん (2014-02-05 23:06:50)
- ↑次はセンチネルアニメ化だな! -- 名無しさん (2014-02-05 23:18:25)
- 最高にかっこいいガンダム。カトキはいい仕事をした! -- 名無しさん (2014-02-06 19:50:24)
- 第4次スパロボSにも出てたっけな -- 名無しさん (2014-02-13 16:32:22)
- ↑モデルグラフィックス「訴訟も辞さない」 -- 名無しさん (2014-02-13 20:58:33)
- もう戦艦でいいだろw -- 名無しさん (2014-02-28 09:56:43)
- こいつがZZ(Gアーマーの流れをくんでいる)の再設計機だということは、センチネルは劇場版ではなくテレビ版初代とつながっているのか? -- 名無しさん (2014-06-11 01:18:31)
- そりゃセンチネルのころ劇場版なんかないし当たり前 -- 名無しさん (2014-06-20 11:14:47)
- ↑劇場版初代はあっただろw -- 名無しさん (2014-06-20 11:44:36)
- ZZの後継機というよりかは、本機はZ開発チームが作ったので系統的にはZの方が近い -- 名無しさん (2015-01-18 09:02:57)
- バトルシリーズではお世話になったなぁ -- 名無しさん (2015-08-28 08:57:18)
- ギレンの野望、アクシズの脅威では非NTキャラは最終的にこいつに乗せるのがベストになるぐらい優秀な機体。さすがに一部の化物NTとかはνやらΞになるが -- 名無しさん (2015-08-28 09:53:59)
- PGかRGで出ないかなぁ 下手すりゃ密度が -- 名無しさん (2017-01-05 11:59:16)
- 下手すりゃ密度がMGを遥かに上回る超難易度になるだろうけど...RGなら高くても5000円位だから是非とも欲しい -- 名無しさん (2017-01-05 12:01:26)
- ↑メタルROBOT魂のキャンセル分を手に入れて眺めてるけど・・・「ランナーに繋がったままのプラモデルとして」設計するのは、1/144サイズでは不可能だと思うぞ。物理的に。強度とかダボのクリアランスとか問題は山積みだが、「ランナーにして箱詰めにして配送して、ユーザーの手元に届くまで一切のエラーが出ない」可能性がゼロに等しい。肩・肘など猛烈な負荷に耐える部分以外金属パーツを使わず、接着前提だからダボもなく内部はスッカスカ・・・なのに滅茶苦茶重いんだよコイツ!? -- 名無しさん (2017-01-06 09:02:08)
- ↑MGサイズのPGを開発しよう(暴論) -- 名無しさん (2017-01-06 16:38:30)
- むしろ変形とか無しでいいからHGのREVIVE出してほしい -- 名無しさん (2017-01-06 17:57:17)
- ↑HG REVIVEがデザイナー及び担当者の私物化が目立ってきた為、別枠でHGAE(アナハイム・エレクトロニクス)が立ち上がった。そっちで期待しよう -- 名無しさん (2017-01-07 08:20:43)