ZODIAC GAME(漫画)

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ZODIAC GAME(漫画) - (2018/01/11 (木) 10:48:39) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/11/07(日) 23:50:00
更新日:2023/01/14 Sat 18:06:45
所要時間:約 6 分で読めます





其処において

死者は生の陽光を求め

生者は死の安息を求める

其は即ち地獄である

『ZODIAC GAME(ゾディアックゲーム)』とは月刊コミックブレイドにて連載していた真じろうによる漫画作品。
全四巻。

作品の特徴として、伝奇モノとしてかの有名なFateや、生を取り戻す為に壮絶なサバイバルを繰り広げるGANTZといった作品群と似た設定や世界観が見られ、ただでさえマイナー臭が拍車を掛けている事もあり評判は悪い。

逆に言えばそれら作品が好きで、かつパクリを気にしない人にはオススメ。


あらすじ___
平凡な日常の中、突如勃発した銃乱射事件。
巻き込まれ犠牲となった主人公・小岩英の前に現れた天使は生を取り戻す為に儀式に参加するよう告げる。
だがそれは、死よりも過酷な現実の幕開けだった…!


登場人物___
◆小岩英
主人公。突如として勃発した銃乱射事件に巻き込まれ死亡するが、儀式の参加者として『プレイヤー』となりリーブラと契約する。

◆小鳥遊萃
英に窮地を救われて以降、彼に想いを寄せる少女。行動派。
アリエスとは姉妹のような仲。

◆一田悠輔
英の親友。英に命を救われた過去があり、どんな協力も惜しまない。正義漢。

◆忠井藍乃
大阪弁のツッコミと眩しいおでこが特徴の高校生。面倒見が良い。

◆岸本将
静とは父親が異なる種違いの兄妹。頼れる人物だが超シスコン。

◆園二人静
兄を抑制できるしっかりした妹。お兄ちゃん大好きっ娘。

◆島田隆之
物理専攻の東大生。物事を冷静に判断するが、己の利益にならない事には参加しようとはしない。

◆小鳥遊智知
萃の妹。非プレイヤーだが強力な武器を発明する天才で、彼女の装備が無かったら多分みんな全滅。

◆南条裕哉
儀式をゲーム感覚で楽しむ享楽者。殺し合いに生の実感を見出す歪んだ思想の持ち主。

◆鞍野優一
異常な筋力を持ち“徘徊する者”を素手で殺しちゃうチート筋肉。

◆岡山幸太
学校で苛めに遇う内気な少年で、正義という存在に対して強い憎しみを抱いている。

◆久慈恵弥
産休から職務復帰した英や悠輔の高校の教師。

◆姫橋
儀式初日に謎の人物に殺害されたプレイヤー。

◆片岡征一
警視庁公安部長。過去の儀式に参加した唯一の生き残りで、ある目的の為に暗躍する。


用語___
ゾディアック
項目を参照。

■プレイヤー
『ガイドブック』を受け取り、生を取り戻す為の儀式への参加権を所有する選ばれた者達の総称。
自分の誕生月を司る十二星座が『ゾディアック』として与えられ、彼らを使役しガイドブックを駆使しながら儀式を生き残る宿命が課せられる。

■儀式
深夜0時~夜明けまでの間に選ばれたプレイヤーが課された試練をクリアしていきながら30日間戦い続ける過酷なサバイバルゲーム。
その真相は全てある者の遊戯に過ぎないという。

■徘徊する者
プレイヤーが生き残る為に立ち向かわなければならない異形の存在(クリーチャー)。
通常の人間には見えないが触れる事は可能で、各日ごとに強くなっていく。

■共鳴場(ゾディアック・フィールド)
ゾディアックや徘徊する者が攻撃や防御の際に発する干渉波で、衝突し合う度に共鳴場は強くなりゾディアックも強化(レベルアップ)され以下ループ。
つまりゾディアック同士で戦えば戦う程、干渉波の影響で共鳴場は大きくなり、レベル5まで到達すると街一つを消すまでに及ぶという。

■ガイドブック
儀式を生き残る為に最大限の活用が必要とされる命の手引き。
その日の課題(クエスト)や条件(クアリファイ)を満たすと白紙のページが閲覧可能となり、一定条件を満せばボーナスを取得し恩恵を獲得できる。

【ルール】
“儀式の参加者はプレイヤーと呼ばれる”

“儀式の期間は30日間”

“プレイヤーには自らの剣と盾となるゾディアック一体と、自らの命となるガイドブックが与えられる”

“0:00から夜明けまで「徘徊する者」と呼ばれる敵が現れるようになり、プレイヤーを襲う”

“ゾディアックや徘徊する者はプレイヤー以外に見えない”

“白紙のページは条件を満たす事で閲覧可能となる”

“儀式で生き残るにはガイドブックを最大限に活用する必要がある”

“ルールを破った者およびガイドブックを失った者は死亡が確定する”

“プレイ中に儀式の舞台から出る事はできない”

“儀式開始時に舞台の外にいた場合失格となる”

“徘徊する者は通常、プレイヤーのいる場所ならばどこにでも出現する”

“各日ごとに追加ルールが課される”

“ルールの内容は当日の儀式開始と同時に表示される”

“ゾディアックを所持するプレイヤーが殺された場合強制的に魂魄体(バニッシド・モード)になる”

“15分以内にそのゾディアックを確保したプレイヤーはそれを従える事ができる”

“プレイヤーが複数人集まっている場所では徘徊する者が現れにくくなる。集まっている人数が多いほど出現率が低下する”

“徘徊する者を一定数倒す度に、下記のいずれかのボーナスを一つだけ選択する事ができる”
  • ガイドブックの白紙ページの表示
  • 平常時の基礎レベルアップ
  • アビリティの使用制限解除(ゾディアック1体につき1回限り)

“儀式中に一般人がガイドブックに触れる事でゾディアックおよび徘徊する者の視認が可能となり、儀式への介入権が発生する”


※以下ネタバレ注意









例え儀式を生き抜いても、誰一人として生き返れない。


儀式開始から10日と数日が経過した某日、世界各地で10年おきに行われるこの『儀式』は急展開を迎える。

仲間と協力し窮地を凌いできた英だったが、代償とした犠牲も大きく、次々と被害者を生んでしまう。

葛藤する彼を嘲笑うかのように現れた儀式の主催者たる『天使』が降臨し、「真に自らと向き合うチャンスを与える」と精神世界に飛ばしてしまう。

儀式の真の意味は『生への渇望によって磨き上げられた魂の高位存在への昇華』であり、生き延びた人間には『天使になる資格』が与えられるのみであって、人間としての生還は初めから存在しない。

全ては天使が死んだ人間を殺し合わせて、それを見て楽しむ『天使のお遊び(ゲーム)』である。

ゾディアックや儀式システムの創造主たる天使の圧倒的な力は文字通り他を寄せ付けず、享楽の為に無差別な破壊の限りを尽くし全てが終わるかに思われた。

だが真に自分の在り方を見つけた英は天使同等の力を手に入れ復帰し、俺たちの戦いはこれからだで最終回を迎えてしまった。

つまり打ち切りである。





英「よし!なるほど!わからん!」

リーブラ「本気で切り潰すわよ」

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