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MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝 - (2021/04/19 (月) 18:17:19) の編集履歴(バックアップ)
登録日:2012/05/16(水) 20:27:37
更新日:2023/12/01 Fri 15:29:41
所要時間:約 3 分で読めます
ガンプラブーム真っ只中の1984年に
コミックボンボンで連載された『
機動戦士ガンダム』の外伝漫画。
(連載当時のタイトルは『機動戦士ガンダム MS戦記』)
原作は高橋昌也、作画は近藤和久。
アニメ『機動戦士ガンダム』における
一年戦争をジオン公国の少年兵士フレデリック・ブラウンの視点から描いている。
いわば、ガンダム版
ヌターウォーズである。
真正面から「
戦争」を描こうとした、ヒロイックさなど微塵もない、児童誌連載作品らしからぬハードな作品である。
ちなみにこの作品がガンダムシリーズ初の外伝マンガ作品、かつ初のジオン兵を主人公に据えた作品である。
それ故に、ブラウンがいくら活躍しても戦局が全く良くならずに悪化の一途をたどるという、カタルシスもクソもない展開になるのだが。
【あらすじ】
モビルスーツパイロット候補生フレデリック・ブラウンは見習い下士官として、突撃機動軍隊第一機動歩兵師団第一大隊B中隊に配属された。
肩を黄色く塗装された見習い用のザクに乗り初めての戦場を生き抜いた彼は戦場で卒業式を迎え、
そのままB中隊の一員として戦っていくのであった…
【主な登場人物】
○フレデリック・ブラウン
主人公。
真面目で真っ直ぐな性格の少年兵。
幼い頃からの落ちこぼれで周囲からバカにされ続けてきたが、努力の成果かモビルスーツパイロットの候補生となり、B中隊へと配属された。
初陣でいきなりコロニー落としの下準備として行われる民間人虐殺を目撃する、地球降下直後に歩兵と一悶着起こす等、戦争の現実を目の当たりにしながら成長を遂げていく。
ガンダムにフルボッコにされる場面があるが、『機動戦士ガンダム0079』では、アムロの視点からこの場面が描かれている。
階級は伍長→軍曹。乗機はザクII→ドム→ゲルググ。
外伝の主人公ではあるものの、超人的な能力や他者より優れた部分などは特になく、乗機も全て一般量産機というどこまでも一般兵の視点で動き続けるキャラクター。
入学シーンでの周囲のセリフにちらっと「ジーンの兄さんは宇宙攻撃軍のザクのパイロット」というセリフがある。
このジーン兄弟と、アニメ第1話で真っ先にアムロにやられたジーンとの関連は不明(アムロに斬られたジーンは「新兵」だったのでブラウンより後輩のはずである)。
○ハウンズマン
ブラウンの上官であり、階級は曹長。
隊員からは「オヤジさん」と呼ばれ親しまれている。
ブラウンに戦士としての心得を教え、その成長を見守った。
ジャブローにてブラウンを庇い…
○バルク
ブラウンの所属するB中隊の隊長。階級は大尉。
オデッサにてアムロの駆るガンダムと交戦し、死亡。
したかと思われたが、外伝小説にて記憶喪失状態での生存していた。
○ゲイツ
バルクの後任として配属された新しい上官。
部下を盾にし、後方の補給所へ逃げてしまうようなクズで小物。
どこぞやの
最低野郎を彷彿とさせる。
その後ア・バオア・クーでは自軍の不利を悟って船長を殺し連邦軍に寝返った。しかしそれでブチ切れしたブラウンによって始末される。
○ナウマン
○モーデル
共にブラウンの部下。
モーデルはジャブローで死亡。
ナウマンは田舎の母親を思う等死亡フラグを立てるも死亡せず。
だが……実は「死亡した瞬間が描かれていなかっただけ」でア・バオア・クーで戦死している。
○黒い三連星
ガイア・マッシュ・オルテガの三人。
この漫画に登場するアニメ版ガンダムの登場人物はこの3人と顔の映らないアムロだけ。
当時新兵だったブラウンをちょっとだけドムに乗せてくれるとってもいい人達。
【打ち切り】
この漫画の連載中に『
機動戦士Ζガンダム』が放送を開始した。
それに伴いコミックボンボン本誌でも近藤和久によるΖのコミカライズ版の連載が決定し、この作品は打ち切られたのだ。
その結果があのエンディングである。
ただし作者の近藤氏はのちに1stのテレビ版本編をフル漫画化した大長編『0079』を執筆。
その作中にブラウンのエピソードも細々とだが差し込まれており、ア・バオア・クーで彼の周囲に何が起こったのかが点描されている。
ただしその内容は……結局全滅オチである。
以下ネタバレ
宇宙世紀0080年。
フレデリック=ブラウンは、ジオンの
最終防衛線、
ア・バオア・クーに出撃した。
この戦いののち、彼の搭乗したゲルググ
の残がいは発見されたが、彼の安否につ
いての記録は確認されていない。
以下さらにネタバレ
「フレデリック・ブラウン」を名乗るキャラは後の近藤作品に登場する。
が、本作のブラウンが成長した姿なのか、同姓同名の別人や彼の名前を騙る別人なのかははっきりしない。
【余談】
- 単行本巻末によると本作に登場するGMやズゴックのデザインはそれぞれ『Ζガンダム』に登場するGM2、『0080』に登場するズゴックEの叩き台になっている。
くそーっ
ぼくたちはなんなんだ なんのために追記・修正している?
冥殿のためにか! あいつのためにwiki篭りたちが死んでいったというのか
そうじゃない そうじゃないはずだ
この追記・修正はアニヲタwikiの存亡をかけた戦いのはずだ!
- これ打ち切りだったのかよ、初めて知った。 -- 名無しさん (2013-11-22 22:14:20)
- ブラウン行方不明で完というあたりが、いかにも「一兵士の戦いの物語」らしくていい味出している。打ち切りのおかげでこの味わいが出たのだから、怪我の功名だと思う。 -- 名無しさん (2013-11-22 22:20:02)
- ヌターウォーズって…。ガンダムの元ネタになった「宇宙の兵士」(映画版がスターシップ・トゥルーパーズ)ぐらい言えよ。 -- 名無しさん (2014-05-30 23:10:15)
- この作品以降ウザイほどブラウンを登場させるよねwそれこそあの終わり方を台無しにするほど。そんなにブラウンを気に入ったのか -- 名無しさん (2014-05-31 00:17:37)
- ブラウンがVSシリーズに参戦…したら地味すぎて使いようがないだろうなぁw -- 名無しさん (2014-05-31 00:19:11)
- >入学シーンでの周囲のセリフをよく読むと、同級生にジーン(アニメ第1話で真っ先にアムロにやられた人)がいることがわかる。 ←間違い。同級生が「ジーンの兄さんはジオンのMSパイロット」と言ってるだけで、しかもジーンとは名前か名字か不明だから、この同級生とその兄のどっちが第一話でやられた奴なのかは不明である。 -- 名無しさん (2014-12-07 22:23:49)
- 本作以降のブラウンは別人にしか見えない……つーか、髪の色も顔つきも年齢も違うんでどう考えても別人 -- 名無しさん (2014-12-07 22:35:47)
- ↑後の作品のブラウンは、「一年戦争で行方不明になったジオン兵・フレデリック・ブラウン(=本作のブラウン)」の戸籍を不正入手してブラウンの名を騙っている(シャアがクワトロになるために使った手口である)とも考えられるな。 -- 名無しさん (2015-05-25 00:12:38)
- 連載当時、本作でのハイデティールを再現したザクやガンダムの完成品モデルの発売が報じられコミックボンボンにも試作写真とか載ったがやはりZに全力投球のためか?立ち消えになった。特定媒体バージョンの忠実立体化って今でこそ珍しくないが、発想としてはあれが初めてじゃなかっただろうか? -- 名無しさん (2015-05-31 01:50:44)
- もし打ち切られなかった場合、ブラウンは終戦を迎えて故郷の家に帰っていくENDだったんじゃないかと思う。掲載誌的にもテーマ的にも(一少年兵が戦争のいろんな面を体験する。故に「終戦」も体験する)それがふさわしい。少なくとも直接的な戦死描写はなかったと思う。 -- 名無しさん (2016-11-17 23:14:02)