登録日:2011/01/23(日) 02:00:28
更新日:2024/03/05 Tue 18:43:37
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2000年に発売された、秘密基地建設
ゲーム「AZITOシリーズ」の第3作目。発売元はバンプレスト。対応機種は
PS。
★シリーズの概要
プレイヤーは秘密基地を建設し、敵の襲撃を撃退しつつ基地を運営していく。
『AZITO2』以降はゲーム開始時に
正義・悪のどちらかの勢力を選択して進めることになり、自分の基地の運営・防衛だけでなく、敵NPCの基地の攻略も行う必要が出てきた。
- 敵の基地に攻め込む(あるいは敵が攻めてきた)時に応戦するために怪人・ヒーロー・怪獣・巨大メカなどのユニットや砲台・罠などの防衛兵器を開発・配置
- 基地の維持費や基地で働く人員の人件費を賄う為にデパートや病院を経営
- 食糧・弾薬・デパートで取り扱う商品などの研究開発や生産を指揮
- 食糧の生産と消費のバランスや人員の反逆度(疲労やストレスのようなもの。溜まり過ぎるとストライキや脱走などに繋がる)の増減に注意
とにかくやる事がいっぱいである。特にこれを悪役側でやると
フロシャイムや
黒井津さんの苦労がよく実感出来る気もする。世界を守るのも征服するのも大変、というのが妙にリアルなところである。
おまけにユニット・基地人員の各種パラメータや運営・運用のコツの把握やゲーム内のユニット・商品などの開発・生産に時間がかかるので、
とにかくクリアまでの時間が長くなってしまう。根気強さが必要になるだろう。
【
正義と悪】
本作では正義と悪の両勢力の間には次のような違いがある。
▼当然だが、正義側のみがヒーロー、悪側のみが怪人・怪獣を作れる。
▼人員の性格によって反逆度の増減速度が変化し(性格が良いほど溜まりにくく、減りやすい)、性格の良い人員は正義側、性格の悪い人員は悪側に多い。
▼悪側の方が人員の人件費が高め。
▼悪側のみ「作戦」によって正義側の基地・ユニット・人員に何かしらの影響を及ぼすことができる。正義側は「諜報」で作戦を阻止し、逆に悪側の基地が被害を与えることができる。
【参戦作品】
本作の特筆すべき点として、参戦作品の多さが挙げられる。
計12作品が参戦。
いずれも前作『2』からの継続参戦だが、上記のラインナップを見て分かる通り、
シンは相変わらず未参戦である。
また当時の原作設定の反映からか、BLACKとRXは同時に開発する事は出来ない(イベントでBLACKに不思議な事が起こる)
計4作品が参戦。
ゴレンジャー以外はいずれも平成、かつ90年代戦隊からのチョイスで、当時の10代〜20代前半の若い層向けを担っている。
ジェットマンのリーダーは
レッドホークではなく、何故か
レッドイーグルという謎のキャラになっている。
また、カーレンジャーは1号ロボの
RVロボではなく2号ロボの
VRVロボが参戦。
前作に出た
デンジマンや
バイオマンは本作では不在のため、前作からの継続参戦作品が1つもない。
前作同様に宇宙刑事シリーズ3作品のみだが、もちろん、各戦闘機が使用可能(ドルギラン等は前作で参戦したため今作には出ていない)。
計12作品が参戦。
イナズマンはサナギマン→イナズマンの二段変身プロセスも再現。ビビューンは原作通りアクマイザー封印イベントを発生させる必要がある。
石ノ森ヒーローではないバロム・1、コンドールマン、カゲスターが参戦していることも、評価できるポイントの1つ。
ピー・プロ作品から4タイトル、川内康範氏(愛プロ)原作作品から2タイトルの6作品が参戦。
いずれも本作のみが現状唯一のゲーム参戦である。
ピー・プロ、東映、バロンシリーズから各2作品をチョイスした6作品。
ロボット系の割合が多い。
以上の計43作品にゲームオリジナルのキャラクターが追加される。
43作品中、東映作品が33作品、ピー・プロ作品が6作品、愛プロ×東宝作品およびバロンシリーズがそれぞれ2作品である。
仮面ライダーやスーパー戦隊、宇宙刑事はまだしも、ピー・プロ作品やレインボーマン、ダイヤモンド・アイ、マッハバロンが使えるゲームなんてそうそうないだろう。
参戦・強化イベントでは、共に
飯塚昭三氏が声を演じている魔人ドルゲと帝王バンバが共に襲ってきたところを、バロム1とイナズマンが駆けつけ参入したり、大門豊がザボーガーの強化を頼むと
ライダーマンが協力してくれたり、ロボット刑事Kの強化イベントに
滝和也とロボット刑事の新條刑事の共演を行うといった中の人ネタ
クロスオーバーも見られるのがポイント。
また、正義側のみのイベントだが、現代よりも過去の時代設定である『変身忍者 嵐』、『快傑ライオン丸』、『風雲ライオン丸』のキャラクターは『キカイダー01』の原作でも描かれた
平賀源内を誘拐するため江戸時代へタイムスリップするというエピソードをアレンジして、タイムマシンの事故で彼らと遭遇、意気投合し現代に連れてくるというクロスオーバーの形で参戦させている。
またゲームオリジナルのヒーロー達も正統派っぽい物から明らかにネタみたいな奴まで幅広い。
中でも「わりとパンチ」「わりとキック」が
必殺技の中年ヒーロー・
超空忍者シゲハルはその代表格。
多くのユニットを出すと動きが遅くなる、
ロボット等の巨大ユニットを4体出撃させている時に巨大ヒーロー(
巨大化できる正義キャラで、スペクトルマンや仮面ライダーJなど)を出撃させるとどこかに消えてしまう、などの問題点や
バグはあるものの、特撮キャラのグラフィックは小さいながらもかなり作り込まれている。
現在はプレミアがつき、1本8000円という最高値を記録したこともあった。
開発元のアステックが
エロゲ専門メーカーになってしまった為に続編の発売はほぼ不可能だが、熱心なファンは
平成ライダー等を加えた続編を望んでいる……
と思っていたら
3DSで初代リメイクの発売が決定した。発売元がハムスターに変わっており、版権キャラクターの参加もないが、開発はかつてと同じアステック。
やがて、2015年6月25日、特撮から一転、ガッチャマンや
タイムボカンシリーズ、マッハGoGoGoなどタツノコアニメとの
クロスオーバーに『AZITO×タツノコレジェンズ』がXboxONEで発売されたが……。
「先に地獄で追記・修正しているぞ~!」
- アジノコはKOTY2015年大賞だったからなぁ… -- 名無しさん (2017-02-26 13:56:41)