Civilization Ⅳ

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Civilization Ⅳ - (2015/03/20 (金) 12:44:28) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/03/06(火) 07:21:20
更新日:2023/11/28 Tue 15:10:37
所要時間:約 7 分で読めます





貴公の首は柱に吊るされるのがお似合いだ
パパパパパウワードドン!!!


ターン制シミュレーションゲーム『Sid Meier's Civilization』シリーズ第四作目。発売元はFiraxis Games。日本語版販売元はサイバーフロント。
公式拡張パックには『Warlords』『Beyond the Sword』が存在する。これらを『Civilization Ⅳ』に導入する事で、指導者やユニット、ゲームシステムの追加を行える。

尚、オープニングテーマの『Baba Yetu』は第53回グラミー賞を受賞している。これはビデオゲーム音楽初の快挙である。



【概説】
日本のプレイヤーにとって、『Sid Meier's Civilization』シリーズの中でも特に人気の高い作品と思われる。
当然中毒者も多い。
どのくらいかというと、civ4経験者がおすすめのPCゲームを聞かれた場合、まず「おすすめできないゲーム」として名を挙げるレベルである。


★日本における普及について
ゲーム自体の面白さ・完成度もさる事ながら、日本でciv4の名を広く知らしめた元凶と言えるのは、某動画サイトの教授とスパイの人であろう。そのどちらの動画もciv4を未プレイの人間でも楽しめるように作られている。購入の是非は動画視聴後に決めればよい。
彼等の功績を語るには、日本語版販売元のサイバーフロント社が感謝広告を打った事に触れるだけで十分であろう。プレイ動画のアップロードの功罪と是非はしばしば論議になる所であるが、その功を示した一つの例とも言えるのでは無いだろうか。



【どんなゲームか】
歴史的な知識は一切不要。むしろ邪魔。
その自由度の高さから史実と異なる歴史を辿る事が多い。というか史実をなぞる余地がまず無い。

リンカーンは奴隷を酷使するし、ガンジーは普通に核を撃つ。地理も適当だったりするので、アラブが西ヨーロッパに、インドが北アフリカにあっても何らおかしい所はない。19世紀に宇宙開拓船が飛んでいくのも良くあること。
civのシド星ではそれら全てが正史となりうるのだ。


★戦略性・戦術性
定石は多くの先人により確立されてきたとは言え、基本的には自由でかなり豊富。
敢えて言うならば、civ4では取り得る戦略は特に立地に依存する傾向が高いか。

高難易度では最適化の必要性から多少自由度が減るのは事実。しかし、選んだ文明・指導者・設定・立地・敵指導者の顔ぶれにより最適解は常に変化しうる為、定石に従っても勝てるとは限らず、毎プレイが味わい深いものとなっている。


★豊富な文明・指導者
Beyond the Sword』における文明は全部で34。指導者は全部で52人。
文明によって、初期技術・UU及びUB(文明固有のユニットと建物)が異なり、更に指導者は各自二つの志向を持つ。

文明・指導者間に差別化が図られている都合上、強い指導者や使い勝手の良い指導者は当然存在する。しかし、ある程度の平均化がなされており、バランス崩壊を招くような突出した指導者はいない…まあ明らかに弱くて使いにくい絶望指導者はいるが。


★特徴的な敵AI
このゲームを彩る存在であり、裏の主役達とも言える。本作のシングルプレイ時のAI指導者達には、ある種の性格付け・個性付けがなされている。結果として到底合理的とは言えない行動を取る事も多々あるが、それが逆に魅力的でもある。

例えば、軍備をおろそかにするカモがいれば、プレイヤーを明らかに狙い打ちしてるとしか思えない鬼畜もいる。
鎖国主義のツンデレや、宗教に命を賭ける菩薩や、西へ東へ平和の為に駆け回る姿からシド星のアイドルと言われる者もいる。
技術交換に無節操だったり、イカサマと思える位に技術開発が早かったり、属国文化勝利なんていう必殺技を持つバカもいる。
当然キャラが立ってる方が人気。

シングルで勝率を上げる場合、彼等の性格を把握する事は一つの近道である。ただしプレイしてれば大体覚えるので、初めは知らずにプレイした方が楽しめるだろう。


★難易度「天帝」
civ4における公式の最高難易度。
本ゲームの高難易度においては、豊富なボーナスを与えられたAIに対して、人間様が外d…ではなく知略の限りを尽くして叩きのめすのが基本である。
しかしフェアな「貴族」から難易度が五段階上がると、AIボーナスはチートレベルになり、クリアは困難を極める。英語版ゲーム内の説明では「Muuuhahaha! Goodluck, sucker!」といきなりテンションがヤバい。そして中身もヤバい。

全九段階の難易度間の体感的な差は一定でないが、特に不死と天帝との壁は厚い。
この難易度を一度でもクリア出来た時、貴方は既に廃人となっている事だろう。

尚、真の廃人達にとってはまだ歯応えが足りなかったのか、MODとして難易度「シド」が作成されたが当然クリアされている。
彼らにとっては天帝すらヌルゲーだとか。


★その他の用語

○小屋経済・専門家経済
civ4における二大経済体制。中間とも言える官僚制経済を加える事もある(実際は更に細分化されうる)。科学経済・偉人経済・スパイ経済の区分も可能。
小屋と専門家の利点と欠点を理解する事が初心者脱出への鍵とも言えよう。ちなみにこの二つのどちらが強いかでよく論争が起きた。

○色付き蛮族
普通の黒い旗ではなく、な色を持つ蛮族共。色は黄緑黄色水色等が主。
何故か万里の長城の効果が及ばないバグがあるので、プレイヤーは大抵こいつらのせいで滅亡の憂き目にあう。


○マスケット
最初の火薬系ユニット。
ルネサンス期解禁なので、前時代の中世ユニットより戦闘力は上。あまりの強さの為、代わりに中世ユニットの鎚鉾兵を使うプレイヤーが多い。
ボンバーマンとコンビ扱いされる事も。



★購入を迷っている新たな廃人候補者へ
現在civ5が絶賛発売中である。
故にciv4とciv5のどちらを買うか迷っている諸兄もおられるかもしれない。

どちらが面白いとは個人の好みの為一概に言えないが、一つ述べられる事があるとするならば、civ4は既に完成形でありciv5は現在発展途上にあるという事である。
現在のciv4はバランス調整までほぼ終了しており、今後の大幅な変更はまず無い。
つまり無難に完成品を遊びたいならciv4を買えば良い。
対してciv5はバランス調整等が進行中。更に拡張パック『Gods & Kings』がつい先日発売したばかりであり、今後もシステムやバランスの変更が予想される。
要はこの流れに乗って手探りの新規攻略に参加したい人は、civ5を買う方がオススメ。

他にciv4の利点としては、
①スペック的に優しく、画質さえ落とせばノートPCでも十分動きうる
②戦略が成熟している為、説明書が要らない程攻略Wikiが充実してる
あたりが挙げられる。

尚、civ4のWikiは複数存在する事に御注意を。



★購入に際して
プレイ自体は『Civilization Ⅳ』だけあれば可能。ただし大抵の人は最新拡張パック『Beyond the Sword』を買い足してプレイしている。指導者追加やスパイ等システムの変更があるのでむしろ推奨。この二つあれば問題なく遊べる。現在では『Warlords』はオマケ扱いか。
何も考えず『シヴィライゼーション4 デラックスパック』を買えば、『Civilization Ⅳ』『Warlords』『Beyond the Sword』の三つ全てが入っているので、一番楽でオトク。




追記・修正はもう1ターンだけプレイしてからお願いします。

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