この彼女はフィクションです。

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この彼女はフィクションです。 - (2020/11/23 (月) 21:44:13) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/03/14(月) 20:39:10
更新日:2021/04/03 Sat 23:07:06
所要時間:約 5 分で読めます




2011年春、週刊少年マガジンで連載開始した渡辺静によるラブコメディ。
だが、場合によってはいつでもバトル漫画に転向できる便利な設定を持つ。年内の内に連載を終了。

第1話において見開きで公開された主人公の趣味に、

あいたたたた……。

と思った読者も多いだろうが、その実、身に覚えがありいたたまれなくなった人間も多いかもしれない。
単行本全4巻

【あらすじ】
葉村祐里(ユーリ)は両親の転勤続きで住居を転々とし、いつもひとりぼっちだった。
そんな彼が没頭したのが架空の恋人”ミチル”を10年にも渡ってノートに延々と描き続けるというというとてつもなく痛々しい趣味。
高校に入学し一人暮らしを始めた祐里は友人達に囲まれ、そして一つ年上の先輩・久住風子に恋した事でミチルとの決別を決意する。
ノートを焼却して供養すべく、創作の神様を祀る神社へ赴いた彼が偶然出会ったのは憧れの風子だった。
不可解な大嵐に見舞われながらも、人知れずスランプに悩んでいた彼女を励まそうと、
彼女への想いと自らの恥ずかしい趣味を明かすべく10年分のノートが詰まったバッグを開く………。

「これは……そういうプレイなのか……?」

バッグの中にノートはなく、代わりに架空の存在であった筈の”ミチル”が現実に降臨した。




【登場人物】

◆葉村祐里(はむら ゆうり)
本作の主人公。”ユーリ”。
12月1日生まれ。B型。身長167cm、体重53kg。
幼少時から孤独を紛らわす為に理想の脳内彼女を詳細に考え続け、時にはノートに話しかけていたイタい男……いや、漢だろうか。
文芸部でフーコの取り巻きから「絵も文章も書けない」と馬鹿にされていた事から、彼の高い画力はミチルのみに特化されている模様。
自室の壁から天井に至るまでミチルのイラストで埋め尽くされていたのは軽くホラーである。
イラストや設定どころか自分のコメントまで書かれたノートに、ドン引きするかシンパシーを感じるかはあなた次第。

最近読者サービスを二回もした。誰得


◆蘭未散(あららぎ みちる)
本作のメインヒロイン。
12月1日生まれ。AB型。身長157cm、体重42kg。B:88cm、W54cm、H:82cm(以上、ユーリによる設定)
ユーリがノートの中で育て上げてきた架空の恋人。”ミチル”。
裸エプロン・処女・かわいい・ユーリ大好きなど、ユーリの理想の塊で、ノートに書かれた10年分の設定全てが存在に反映されている。
こんな理想の彼女ときゃっきゃうふふする作品……と思いきや――
怪力・眼からビームを出す押し入れの中で寝る、といった『若かりし時に書いた黒歴史』まで反映してしまうというとんでもヒロインだった。
さらに10年間という創作期間の長さに加え、その場の思い付きで書き込んだ設定も結構あり、設定を考えていたユーリ本人も全貌を把握していない。
これだけならまだ良かったのだが、人を思いやる等の常識や良心といった当たり前の事の記述が無かった為に道徳観念がなく、
ユーリが恋している相手を見つけ出して殺害すべく行動を開始するというまさかのヤンデレ化。
しかも、その相手がわからなければ無差別殺人も辞さない。
現実をねじ曲げる超常現象の力で学校に転校し、みんなに好かれアイドル的存在となる。
設定上、ドラマCD化などすれば声は恐らく花澤香菜さんか。

「その犯人(すきなひと)がいなくなっちゃえば……ユーリはまたわたしのこと好きになってくれますよねっ」


久住風子(くずみ ふうこ)
もう一人のメインヒロイン。”フーコ先輩”。
若干15歳で文芸誌の新人賞を受賞し、その容姿も相まって注目される天才文学美少女。
ただ、1年経っても次回作に行き詰まり、周囲からフロックだと思われる事を恐れている。
自称「耳年増」で、恋愛経験もなく男女関係の知識は全て本で仕入れた。
知的なクールビューティーだが割とお茶目。可愛い
控えめな胸にコンプレックスを抱いているが貧乳ではなく美乳の類。
徐々にユーリの事が気になって……。
ぼーっとして葉村君葉村君葉村君葉村君葉村君葉村君葉村君葉村君葉村君はmと打ち込むあたり、この人もヤンデレかもしれない。
「実はドキドキものだったりするのだよ……フフ」

◆水島ナズナ
ブカブカの制服を着た、おかっぱ頭の文芸部部長(2年生)。
文芸部ではムードメーカー的な存在で、フーコとは仲の良い凸凹コンビ。
童顔で小柄、言動も相まって小学生くらいにしか見えない。
ただし谷間はある。
コミケに出す本は楳図かずお風味なホラー漫画。
口癖は「うにゃー」「にゃっふー」。

◆中村小牧(なかむら こまき)
ショートヘアーの女子部員。
フーコの取り巻きを務め、何かとユーリを目の敵にする。
中学時代には空手部に所属し全国大会出場を果たす程の実力者。
だったが高校ではフーコに憧れ(けっこうマジで好きらしい)文芸部に入部。

◆門倉幸子(かどくら さちこ)
眼鏡とおさげ髪が特徴の女子部員。男口調。
元から美少女だが、眼鏡を外し髪をほどくと一層ドえらい美人に。

◆姫咲ゆきの
髪を左右で結んだ女子部員。やや男性恐怖症。
控えめな性格で殆ど目立たないモブキャラだが、意外と読者に人気がある。

◆藤本結菜
7月12日生まれ。B型。身長160cm、体重46kg。
茶髪でヘアピンを付けており、メイド服がよく似合う美少女。
ラノベ志向の小説書きで最新作は『百合のたわむれ』
その可愛さからは想像し難いが、ヲタである。
また「けい●ん!」に憧れギターを買ったが、3日で挫折するという哀しい過去を持つ。

◆楠アム
フーコの著作“Qシルエット”の登場人物。
13歳。<小さな女王様>
神社に奉納されていた初期設定ノートによって、ミチルに続いて現実化した。
非常に凶悪な性格だが性的なことには免疫がまるでない。
ユーリを目の仇にしているが、生みの親であるフーコには懐いている。


余談だが、ミチルが本格的に動き始めてからの扉絵が毎回ヤンデレじみていて少し怖い。
無造作に転がる綿の出たぬいぐるみとか手を繋いで楽しそうに笑う子供の頃のミチルとユーリとか。 


ミチルノートに心当たりのある人は追記・修正お願いします。


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