Z/X -Zillions of enemy X-

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Z/X -Zillions of enemy X- - (2020/06/01 (月) 22:56:25) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/01/25 Sat 22:11:31
更新日:2024/04/17 Wed 14:16:34
所要時間:約 74 分で読めます





異界の地より訪れた者に告げよ
切なる願いは瓦礫に埋もれようとも、その想いが色褪せることはない
神の摂理を覆すは我が祈り。剣となりて、境界線を断つものなり



Z/X(ゼクス) -Zillions of enemy X(ジリオンズ オブ エネミー エックス)-とは、株式会社ブロッコリーと日本一ソフトウェア、遊宝洞(現在脱退)製作のTCGを中心とした作品群である。


【目次】
+ 開く


◎作品紹介


2010年代前半の新規TCGに普及した『フリーカード配布』を始めて行った無料TCGのパイオニア。
公式大型イベント『英雄達の戦記(ヒロイックサーガ)』第一章が開催されたのも製品版発売前であり、現在でも公認大会で使用可能など、「無料で遊べるTCG」を謳っている。
同じようにフリー冊子配布をしているゲームはWIXOSSなどがあるが、公式ルールで「フリーカードと有料カードを混ぜて構築可能」と謳っているのはこのゲームくらいなものだったり。

ただしフリーカードはF01~05や特別に配布されたもの以外は冊子orPDFでの配布以外が存在しないので、基本的にペラッペラである。
よって有料カードと混ぜてイグニッションしたいなら、スリーブに厚紙と一緒に入れる必要がある。
大きさはデュエル・マスターズカードなどと一緒なので、要らないカードと一緒に入れると手っ取り早い。

現行のTCGのいいとこ取りを図ったようなシステムに、スクエア制による陣取り合戦の要素を併せ持つ「戦略バトルゲーム」を謳っている。
あるいはかつてブロッコリーが繰り出して爆死に終わった賞金制TCG『ディメンション・ゼロ』に、キャラゲー要素を振りかけたものともいえる。

基本的にフリーカードは製品版に性能で劣るが、一部同等の性能や、逆にまったく異なる性能を持つものもある。
一部に製品版と同等の性能で使うことができるカードも存在するが、そのカード群には基本的に使用期限が設定されていて製品版発売月の末日まで。要するに体験期間。
フリーカードの背景はカードデバイスをイメージした文様で統一されている。





◎世界観


近未来。南アフリカ、アメリカ、アルゼンチン、日本、フランスに突如としてブラックポイントと呼ばれる不可侵領域が出現した。
ブラックポイントからは現代の常識をはるかに超越した能力・技術を持つ英雄や魔人が出現し、彼らの侵攻によって世界は致命的な被害を被る。

侵略者たちは現代より5つに分岐した並行未来世界の存在であり、滅びゆく自らの世界を守るため、他の世界の可能性を消滅させるために現代へと渡り来たのだった。
"Zillions of enemy X(数えきれない正体不明の敵)"――Z/X(ゼクス)と、現代人は未来人を呼称した。

しかし現代人はゼクスの侵略を甘んじて受け入れているわけではなかった。
並行未来世界から齎された技術を用いて《カードデバイス》――ゼクスのエネルギー源《リソース》を放出し、ゼクスを捕獲・使役する装置を開発。

この発明により、現代人とゼクス、そして世界の守護者《始まりの竜》たちの矜持・友情・思惑が交差する戦いが幕を開けたのだった。





◎用語(世界観)


ゼクス
『数えきれない正体不明の敵』の略称。他TCGにおけるモンスターやクリーチャーに相当する。
彼らは未来人、あるいは未来技術によって進化・生成された生物であるが、基本的に人間など比べものにならないパワーを有している*1

現代ではブラックポイントから放出されるリソースを存在を維持するためのエネルギーとしており*2、上位のゼクスほどブラックポイントから離れることができないため現代人は一応ではあるものの日常生活を送ることができている。


並行未来世界
現代から分岐した5つの未来世界。それぞれ5つの色で呼び分けられる。
  • 赤の世界…遺伝子工学と魔術が融合し復活した偉人が覇を競う戦国時代
  • 青の世界…暴走した全知全能の機械と人類が戦争を続けるディストピア
  • 白の世界…精神的に昇華した天使が人類を管理する絶対的な階級社会
  • 黒の世界…互いの寿命を奪い合い殺戮と死霊とが跋扈する世紀末世界
  • 緑の世界…植物の暴走で大地が緑に覆い尽くされたポストアポカリプス
そのどれもが現代よりも発展した技術を持ちながら破滅の道を辿る『詰んだ』世界。
ゼクスたちが並行過去世界である現代に訪れる理由も、自分たちの世界を守るためだったり、住み心地の悪い世界からの移民だったりと様々。


ブラックポイント
現代に出現した不可侵領域。ここを介してゼクスは現れる
並行未来世界と繋がっているが、高濃度のリソースを放出しているため現代人は対策せねば近づくことができず、また付近には強大な力を持つゼクスが跋扈しているためやはり接近は困難。

最初に現れたブラックポイントは

プレトリア(南アフリカ)
ワシントンD.C(アメリカ合衆国)
ブエノスアイレス(アルゼンチン) 
東京(日本)
パリ(フランス)

の5箇所。
さらに日本には

熊本、宮崎、鹿児島県境
富山、岐阜、長野県境
和歌山、奈良県境
青森、秋田県境

に4つのブラックポイントが出現。後に赤と緑のブラックポイントが二度転移した。

日本が国家の中枢機能を喪いながらも他国の侵略をうけないのは、各世界のゼクスが跋扈している危険地域であるがゆえ。
同時に貴重なサンプルでもあり、各国の諜報機関が暗躍している。


リソース
ブラックポイントから放出されるエネルギー。
ゼクスが活動するためには絶対必須で、上位のゼクスほど莫大なリソースを必要とするためブラックポイントを離れることができず現代での行動が制限される。

現代人が高濃度のリソースに接触すると『リソース症候群』と呼ばれる頭痛・吐き気・昏睡などの症状を発症することがある。


カードデバイス
現代人が開発したゼクスに対抗しうる唯一の道具。
適性のあるものが使用することでゼクスを捕獲・収納(キャプチャー)できる。格の低いゼクスであれば捕獲された時点で使い手に従う。はやい話がモンスターボール
リソースを放出しており、捕獲したゼクスを治癒することも可能であるため、ゼクスにとっても行動範囲を広げる手段である。
収納するゼクスの個体識別はしないため、1枚で複数のゼクスにリソースを供給することも可能だがその分負担は大きくなる。

青の世界の支配者アドミニストレータのひとり、ポラリスによってもたらされた技術を使ったオーバーテクノロジーであり、基本的に軍隊などに配給されているが闇市で紛い物が出回っていることもある。
竜の巫女は特に意識せずにカードデバイスを複製することができる。

起動するためのコードは「ゼクス・アクティベート!」であり、これはTCGの開始の合図としても採用されている。


イグニッション・オーバードライブ
ゼクスの複数同時使役を可能にする。略称IGOD。
発動出来るかは才能に左右され、また自在に行うことも不可能。
世界を守りたいと願う者と竜の巫女の心が繋がった時に発現するとされている。


エヴォルシード
緑の竜の巫女クシュルの祈りに呼応して発動した能力。
『死を超越する進化の想い』を基盤に、カードデバイスを介して新たな能力を発現させる。


アルターフォース
赤の竜の巫女メイラルの祈りに呼応して発動した能力。
『強者を勇者に覚醒させる祈り』を基盤に、カードデバイスを介して新たな能力を発現させる。


ゼロオプティマ
青の竜の巫女ユイの祈りに呼応して発動した能力。
『世界を最適化させる願い』を基盤に、カードデバイスを介して新たな能力を発現させる。
この能力は特にカードデバイスとの親和性が高いため、イレギュラー排除を願う自らがイレギュラーとなった矛盾を内包している。


誓装/契騎(イグニッション・オーバーブースト)
白の竜の巫女ニノと黒の竜の巫女バラハラの祈りに呼応して発動した能力。略称IGOB。
Dr.倉敷の転身をヒントに、人とゼクス、絆を結んだ相反する存在を合体させ能力を増幅させる。
絆の練度が一定以上のものを《誓装》、そこに満たないものを《契騎》、巫女のそれを《祈装》と記する。


剣臨(シフト)
6人の竜の巫女が力を合わせて生み出した、誓装を超える究極の秘儀。
完成にはヤシギ、ポラリス、リアン、クルシフィ、菖蒲ら5人のゼクスも関わっている。
誓装した者に過去や未来との因果を繋ぎ合わせ、一時的にその姿と能力を獲得させる。
強力だが不安定で長時間の維持はできない。


《始まりの竜》
世界を監視し守護する神のような存在。
現代における《始まりの竜》は休眠状態にあり、5つの異なる進化を遂げた《始まりの竜》が司る並行未来世界と接続されてしまった。

現代の《始まりの竜》が眠っているのは日本列島の地下深くであり、目覚めると日本が沈むとされている。
そのため、神々の討伐に不可欠な《始まりの竜》を目覚めさせるため、第一の化身達が礎となったが……


(ディンギル)
《始まりの竜》と対をなし敵対する正真正銘の『神』
普段は時空間の向こうにある《神域》に住まい、人間には人型に見えるがその実態は不定。
親子の関係はあるが性別や年齢に対する認識は希薄で、寿命と言えるものもない不滅の存在。

次元の壁を隔て相互不干渉を貫いていたが、ブラックポイント発生と共にこちら側に出現。
人竜の歴史に終止符を打たんと《願う者》に己の力を与えて回っている。

階級があり、『黎明』エンキ、『氾慄』エンリル、『裁決』アヌの三柱が頂点に位置し、下位神はより上位の神へ意見することさえ難しい。


神域(デュナミス)
神々の住まう地。
入口たる《神門》を入ってすぐは殺風景だがその奥は楽園と呼ばれる、澄み渡る空と一面の花、石組みの街並みが続く文字通りの『楽園』がごとき美しき場所。
しかし上述の通り絶対の階級制がしかれており、特に半人半神のギルガメシュは最下級として蔑まれていた模様。

一度はウリエルとその眷属たちによって封印されたが、『命慟』ティアマトが《鑰匙》たちに解封の讃美歌を歌わせたことで不完全ながら再び接続された。


願う者(ヒツ)》/《叶えし者(キラツ)
神が願いを叶えるに値する者と、神との契約によって力を与えられ、願いを叶えて眷属となった者。
神は《叶えし者》の動向を探ることができる。

願いの規模によって深度と発現する力が異なり、また心の動きなどによって悪化することがある。
深度分類は以下の五段階。

  • 深度Ⅰ 《叶えし者》は神に猜疑心を抱かなくなる。表面的な変化はほとんど見られない。
  • 深度Ⅱ 《叶えし者》は神に依存する。願いに起因する精神的な闇(病み)が表面化。
  • 深度Ⅲ 《叶えし者》は神を崇拝する。行動理念に変化。人格の崩壊が始まる。
  • 深度Ⅳ 《叶えし者》は神に対立する者、願いを阻害する者を排除する。
  • 深度Ⅴ 魂の焼失。

魂が焼失した者は炭のように漆黒の像と化し、やがて風化し消滅してしまう。
それによって神は更に力を高めるというが、運命を狂わせた様子を嘲笑っているという面が強い。

リソース適性のある者でなければ《叶えし者》になることはできず、よって人間で《叶えし者》になれるのはプレイヤーに限られる。


《邪竜》
《神域》に住まう出自不明の竜。またの名を[エルダードラゴン]
神の影響を過剰なほどに受け、深度Ⅳでありながら滅びることなき特異存在。
『荒漠』のバハムート、『災渦』のリヴァイアサン、『禍嵐』のフレスヴェルク、『斃抱』のファフニール、『葬翼』のニーズホッグ、以上5体が存在する。

その肉体は死しても魂は焼失せず、《叶えし者》の深度をさらに深める無数の破片『死灰』となって降り注ぐ。


賜りし者(プリュツ)
邪竜の死灰を浴びてなお魂の焼失を免れ、神の力の片鱗を得た者。
本来は極めて低い確率で誕生する存在だったが、半人半神の存在であったギルガメシュは死灰を浴びることで『終極』の名を冠する《賜りし者》化。

そのギルガメシュが討伐され、全世界に飛散した《覇神の欠片》を取り込んだ者の《賜りし者》化が確認されている。


討ち祓う者(アシピユ)
最高神エンキに力を与えられた者。
唯一能動的に神の眷属の深度を下げることが出来る。
この能力を使うためにエンキと契約する必要があるが、これによる深度汚染はない。

《清めの矢》という能力の形質上、適合者はガーンデーヴァやアドナキエルなど弓の熟練者に限られていた。
しかしあまりにも適合者が少なすぎるため、多少制度が落ちるものの投擲武器全般まで範囲を広げることで対応している。


鑰匙(やくし)
あらゆる封印を打ち破る讃美歌の歌い手とされる5人の歌姫。
迦陵頻伽、フレデリカ、弓弦羽ミサキ、バンシー、ペクティリスが該当する。
《神門》の封印を解くために『命慟』ティアマトによって誘拐され讃美歌を歌わされるが、あづみたちの介入により不完全な形での解除となった。


竜域(エネルゲイア)
《神域》と対をなす世界。すなわち創生の過去から現在までの人間世界のこと。
なお5つの並行未来世界は《竜域》ではない。


覚醒者(ウェイカー)
竜の巫女の祝福を受けた者。
《叶えし者》のような異能はないが、秘められた能力が開花しリソースを扱う能力が格段に向上する。


ク・リト
《神域》でも《竜域》でもない異界、異海こと幻夢郷(ドリームワールド)に存在する上位種族。
あまりにも強大な力を持つために物質世界には存在出来ず、《竜域》で活動するには他者の器に受肉する必要がある精神生命体。
その存在は伝承、あるいは虚構としてのみ語り継がれてきた。

非常に強力な力を持ちながら好奇心旺盛な種族。
かつて第三位王女アスツァールは生まれ持った悪意から神域を滅ぼし、現代まで続く《神域》との禍根を生み出した。
最強にして盲目白痴のア・ザトアースと、そこから生み出されたシュブニ・グ、ヨグ・ソティス、ニャルラトが頂点に君臨する。


顕臨姫
『進化と滅亡』を齎すため、ク・リトに身を捧げた人型ゼクス。
ルルイユ、ミステリア、ナトコ、セレアノ、ネムレの5体と、第2王女の夜刀うららが該当する。

最上位格のク・リトが顕現するためにも必要不可欠な存在。


夢装(イデアライズ)
ク・リトによって齎された『ドリーム・キー』の所持者にのみ扱える技法。
意志力を戦闘力に上乗せするが、副作用として希望や理想、不安といった強い感情によって姿が変化する。

ク・リトの王族に伝わる技法だが、個体能力が強すぎるために『夢』が薄くなった昨今のク・リトには扱えない。


特異点
カール・ワイバーン教授が提唱する並行世界理論の要。
5つの並行未来世界が存在するように、世界は何らかのきっかけで分岐するが、基本的には概ね同じような流れを辿る。
その中で唯一、歴史上で世界の分岐を決定づける位置に立つ人間が特異点である。
作中で『主人公』と呼称される10人が特異点にあたるが、それ以外でも意志の力によって新たな特異点として覚醒する可能性もある。



深・神竜書紀





◎用語(TCGルール)


◆ゲームの手順


フェイズ
ゲーム進行の手順。
Z/Xにおけるゲームの進行は

1.リブートフェイズ
2.ドローフェイズ
3.リソースフェイズ
4.イグニッションフェイズ
5.メインフェイズ
6.エンドフェイズ

の順に行われる。
先行1ターン目のみ、リソースフェイズから開始する。

またゲーム開始準備として、

0.50枚のデッキとプレイヤーカード、最大16枚のデュナミスを用意
1.プレイヤーカードを表向きにセットし、その下に「ゼクス オーバーブースト(下)」を、上にスタートカードを裏向きにセット
2.ジャンケンで先攻後攻の確定
3.手札の確定
4.ライフ4枚を裏向きにセット
5.リソース2枚を表向きにセット

を行う。

+ フェイズごとの詳細
1.リブートフェイズ
スクエアとリソースにある自分のスリープ状態のカードをリブート状態にする。

2.ドローフェイズ
デッキからカードを2枚引く。
先行の第1ターンのみドローフェイズをスキップする。

3.リソースフェイズ
手札から1枚まで選び、リソースにリブートで置く。

4.イグニッションフェイズ
チャージに置かれたカードを消費してイグニッション(後述)を行う。

5.メインフェイズ
メインフェイズでは以下のことを自由な順番で可能な限り行うことができる。

5-1.ゼクス(エクストラ、シフト含む)のプレイ
ゼクスのコストを支払いスクエアに登場させる。
なおZ/Xにはいわゆる『召喚酔い』がないので即座に攻撃可能。

5-2.イベント/起動能力のプレイ
手札にあるイベントカード、もしくはゼクスの起動能力をコストを支払ってプレイする。

5-3.バトル
スクエアにある自分のゼクスで相手のゼクスに攻撃する。

6.エンドフェイズ
ターン終了を宣言する。
ターン終了時に誘発する能力を処理し、すべての処理が終わったならこのターンにゼクスが受けたダメージを全て0にする。
ターンプレイヤーの手札が上限を超過していたなら上限になるように選び残りをトラッシュに置く。
なお、さらに細かいルール上の手順は

1.ターン終了時に誘発する能力が誘発。
2.誘発した能力をターンプレイヤーが好きな順番で処理。
3.全て処理し終えたら、このターン中に『まだ誘発していない』ターン終了時に誘発する能力が誘発*3、2に戻る。
4.全てのターン終了時に誘発する能力の処理が完了したら、ゼクスが受けたダメージを0にする。
5.手札を上限になるように選び、残りをトラッシュに置く。


+ メインフェイズのバトルについて
自分のゼクスで相手のゼクスを攻撃する際、以下の手順で行う。
なおZ/Xでは殴り返しの概念はなく、またリブート状態のゼクスにも攻撃が出来る。

1.バトル宣言ステップ
自分のゼクスを1枚スリープし、隣接するスクエアの相手のゼクス1枚に対し攻撃を宣言する。
なお斜めは2マス先として扱うため原則として攻撃不可。

2.バトルイベントステップ
自分→相手→自分→……の順にイベント/起動能力をひとつプレイしてもよい。
プレイできる限り繰り返し、互いに何もプレイせず連続でパスしたら次のステップに移行する。

3.バトルダメージステップ
攻撃したゼクスが既に存在しない場合はこのステップをスキップする。
ゼクスに攻撃した場合、攻撃したゼクスのパワー分のダメージを攻撃されたゼクスに与える。
このターンに与えられたダメージの合計が自身のパワー以上になったゼクスは破壊される。

なお『バトルによって相手のゼクスにダメージを与えた時~』などのテキストを持つ自動能力は、その能力が誘発した際の優先権前処理により致死ダメージエフェクトが先に処理される。
そのため、例えば「レーザーサイス アヴィオール」がバトルで相手のパワー5000以下のゼクスに致死ダメージを与えた場合、そのゼクスは能力の処理より先に破壊され手札に戻す処理は不発になる。

プレイヤーに攻撃した場合、ライフを1枚選んで捲る。

プレイヤースクエアのゼクスへの攻撃中に対象の相手ゼクスがスクエアから離れた場合、もしくは相手への攻撃中にプレイヤースクエアに相手のゼクスが登場した場合、それによって攻撃対象がゼクスからプレイヤー、プレイヤーからゼクスに移ることはない。

4.バトル終結ステップ
バトルを終了する。
バトル終了時に誘発する自動能力はここで処理する。

なおダメージステップ及び終結ステップに『現在バトル中でないゼクス』を対象に取る自動能力が誘発した場合、そのバトルに関わったゼクスは現在バトル中のゼクスと看做され対象に取ることはできない。


◆ゾーン

Z/Xではカードを置く場所は以下のゾーンと示されている。
ゾーン名 公開/秘匿 自分から見た位置
スクエア 公開 正面・奥
デッキゾーン 秘匿 右・中央
トラッシュ 公開 右・手前
チャージ 公開 左・奥
ライフ 秘匿 左・手前
リソース 公開 正面・手前
手札 秘匿 なし
テンポラリー 公開 なし
リムーブ 公開 なし
フォース 公開 正面・スクエア上
デュナミス 秘匿 右・奥

公開ゾーンはゲーム中に誰でも好きな時に確認ができ、秘匿ゾーンは支配者のみ確認できるか誰も確認できない。

+ 以下、各ゾーンの詳細
スクエア
ゼクスを置くための3×3の9マス。他TCGでいうフィールドや戦場、バトルゾーン。

自分側から見て手前から自軍エリア、中央エリア、敵軍エリアに分類される。
さらに自軍エリアと敵軍エリアの中央をプレイヤースクエア、それ以外の7マスをノーマルスクエアと呼ぶ。
自分のゼクスを出せるのは相手のプレイヤースクエア以外の8マス。

手札からプレイしてゼクスを出す場合、ゼクスのないスクエアか自身のリブートのゼクスがいるスクエアに出す事ができる。
後者の場合、不正エフェクトにより最新のゼクス以外をトラッシュに置く。

原則としてゼクスは一度登場したスクエアから動くことはできない。


デッキゾーン
デッキを置くゾーン。
Z/Xにおけるメインデッキは50枚1セット。これにプレイヤーカードを加えた51枚がデッキとなる。
同名カードは原則として効果やイラストが違っても最大で4枚までで、必ずイグニッションアイコンを持つカードを20枚入れなければならない。
なお、『ゲーム中の名称変更やイグニッションアイコン獲得』はこの制限の限りではない。

ドローフェイズに2枚ドローでき、デッキが無くなった場合はリロードエフェクトによりすべての処理に最優先でトラッシュをシャッフルし新たなデッキとして置く。
その後、ペナルティとして相手にライフを1枚選ばせ、そのカードをチャージに置く*4

なおカードの能力で公開されているカードはデッキゾーンかつ公開情報として扱う。


トラッシュ
いわゆる墓地。
イグニッションで使用したチャージや使用済みのイベント、ヴォイドブリンガーで叩き落されたカードなどが置かれる。
デッキが無くなった場合は上述の通りトラッシュのカードをシャッフルして新たなデッキとする。


チャージ
破壊されたゼクスがまず置かれる場所。
原則として上限は4枚で、それ以上の枚数が置かれた場合はまず置いてから4枚になるよう選び、残りをトラッシュに置く*5


ライフ
ゲーム開始時、手札の確定後に4枚デッキから裏向きにセットする。
プレイヤースクエアにゼクスがいない状態で攻撃をされるとダメージとなり、相手に1枚選ばせそれを表向きにする。
捲ったカードがイグニッションアイコンを持っていた場合はコストを支払わずプレイでき、プレイしなかったカードはチャージに置く。
ライフが0枚になったプレイヤーはゲームに敗北する*6


リソース
いわゆるマナ。ゲーム開始時、ライフの確定後に2枚デッキから表向きにセットする*7
自分のターンに1度、リソースフェイズに手札から好きなカードを1枚まで選んでリソースにリブートで置く。

リソースからコストを支払う際はプレイしたいカード、または要求されるコストと同じ色を最低1枚は混ぜなければならない。
使用する際はゼクス同様にスリープすることでコストを支払ったことを表す。


手札
ゲーム開始時に4枚ドローし、気に入らなければ1度だけ引き直すことができる。
自分のターンのドローフェイズに2枚ドローするが、先攻第1ターンのみドローすることができない。
上限は基本的に6枚で、自ターンのエンドフェイズに上限を超えていた場合は上限と同じになるよう選んで残りをトラッシュに置く。
相手ターン中に上限の制約はない。


テンポラリー
プレイされたカードや能力を一時的に置く概念的なゾーン。
プレイヤー同士で共有し置かれるカード/能力は最新の1枚。
が、実際にプレイする場合Z/Xは能力が即時解決ということもあってほとんど無視される。


リムーブゾーン
除外されたカードを置くゾーン。
原則として除外されたカードは以後そのゲームでは存在しないものとして扱う。

即時解決するテンポラリーと違い、恒常的に存在するゾーンでは唯一場所の指定がなく、プレイヤーカードの下だったりデッキの横だったりに置かれたりする。


フォース
カードの能力でフォースとなったカードを置くゾーン。
物理的にはスクエアの上だが、ゾーンが異なるためスクエアに干渉する能力の影響は受けない。

フォースを持つゼクスがスクエアを離れた時、そのゼクスが持っていたすべてのフォースをトラッシュに置く。


デュナミス
16弾から新設されたゾーン。
いわゆるエクストラデッキで、50枚のデッキとは別に用意できる。
2019年4月25日までは種別ゼクス エクストラとシフトは上限10枚、それ以降は上限12枚。種別ゼクス オーバーブーストは上限4枚。

非公開領域で最初は裏向きだが、自分のデュナミスや表向きになった相手のデュナミスはいつでも確認することができる。


◆パラメーター


カードはそれぞれパラメーターを持つ。

+ パラメーターの詳細
名前
そのカードの名前。
原則として同名のカードはデッキ・デュナミスに4枚まで入れられる。これはコレクター番号は勿論、コストや能力が違っても同名であれば適用される*8


種類
そのカードの種類。
  • Z/X(ゼクス)
  • IVENT(イベント)
  • PLAYER(プレイヤー)
  • Z/X EX(ゼクス エクストラ)
  • Z/X OB(ゼクス オーバーブースト)
  • SHIFT(シフト)
  • マーカー
  • (Z/X TOKEN(ゼクス トークン))
の7(+1)種類が存在する。
メインデッキに入るのがZ/X~IVENTの2種類で、デュナミスに入るのがZ/X EX~SHIFTまでの3種類。
マーカーはプレイヤー名の追加やゼクステンド・ドライブ!の使用、現在入手しているドリーム・キーの数などを表示するために使用する。
トークンはルール上、トークンを発生させる効果に応じて生成される。


コスト
カードの左上に書かれた数字。
カードをカードとしてプレイする際には、そのカードの持つ色を含めたコストと同じ数のリソースをスリープする。



カードの右上に示されたアイコン。
そのカードがどの色を持つのかを表す。
アイコンの形状
交差した2本の剣
基盤模様
図案化された翼
図案化された鎌
図案化された樹
白丸またはイグニッションアイコン


テキスト
カードの下半分を埋めるテキスト。
そのカードが持つ能力を記す。

現行のテキストの場合、【P】がプレイヤー指定、【有効】がその能力が有効になるゾーン、【コスト】が起動能力のコスト、【誘発】が自動能力の誘発条件、【効果】がその能力によって処理される効果を示す。


スクエア指定図
テキストの右側に表示されていることがある図。
自分側を下として見た、テキストが影響を及ぼすスクエアの位置を示す。


アイコン
名前の左または上に表示されていることがあるアイコン。
イグニッションアイコン、エヴォルシードアイコン、プラスアイコンの3種類がある。

+ アイコンの詳細
イグニッションアイコン
ドラゴンの頭型のアイコン。必ずデッキに20枚過不足なく入れなければならない。
基本的に付与されているのはコスト3以下のゼクス、もしくはコスト5以下のイベント。
イグニッションによってデッキから、もしくはダメージでライフから捲れた場合、コストを支払わずプレイできる。

エヴォルシードアイコン
緑の種子型のアイコン。デッキに入れる枚数は任意。
後述のエヴォルシード能力を持つカードであることを示す。

プラスアイコン
菱型に星十字のアイコン。シフトが持つ。


種族
そのカードがもつ種族を示す。
1枚のカードが複数の種族を併せ持っている場合もある。

+ 色ごとの種族
基本種族
[ブレイバー][ギガンティック][ミソス][マイスター][グロリアスドラゴン]
[バトルドレス][メタルフォートレス][キラーマシーン][マーメイド][ギアドラゴン]
[エンジェル][ガーディアン][セイクリッドビースト][ケット・シー][エンジェリックドラゴン]
[ディアボロス][プレデター][トーチャーズ][ノスフェラトゥ][クルーエルドラゴン]
[ホウライ][ライカンスロープ][プラセクト][リーファー][ヴァインドラゴン]
[トゥルードラゴン][ドラゴンメイデン][SHiFT]
[エルダードラゴン][ディンギル][ウェイカー][オーバーブースト][オーバーシフト][ク・リト][リユニオン][イデアライズ]

《神》関連
[ネルガル][アヌ][ナナヤ][ティアマト][イナンナ][イガリマ]
[マルドゥク][イシュタル][ティアマト][ザババ][ナム][ニンガル][ラハム]
[アヌ][マルドゥク][ルル][シャマシュ][スド][ニンカシ][アンシャル・キシャル][ガムビエル]
[エレシュキガル][ネルガル][ザババ][ルル][アッハーズ][シュルシャガナ][ラマシュトゥ]
[イシュタル][エレシュキガル][シャマシュ][ナナヤ][ニヌルタ][ナンナル][ニンフルサグ]
[エンキ][キ]
[ギルガメシュ][エンリル]

コラボ種族:日本一ソフトウェア
[ラハール][マオ][ラズベリル][中ボス][ペタ][ゼロッケン][ステラ][レッドマグナス][ゼタ][フニンムギン][ミルム][アマリエ][シシリー][チェルカ]
[アサギ][アデル][ロザリー][アクターレ][風海純也][小暮宗一郎][キリア][ルチル][北條紗希][クロエ][人形兵][ルカ]
[フロン][リリエル][アルティナ][プリエ][プラム][セラフィーヌ][マリエル][ジュピエル][ヒメカミ][キサラギ][ウサリア][ミオン][リーゼロッタ]
[エトナ][ヴァルバトーゼ][デスコ][フーカ][ヴォイドダーク][アルル][フェレス][マジョリタ][人形兵][妖路歴程][ドロニア]
[プリニー][マローネ][アッシュ][メタリカ][百騎兵][ビスコ][ダンジョンさん][ネザリア][クリスト][ヴァレンティーヌ][アルレッキーノ][ラビリ・ラルラ・ラー]
[バール]

コラボ種族:アズールレーン
[重桜][鉄血][航戦]
[ロイヤル][ユニオン][巡戦][軽母][砲艦]
[駆逐][工作][軽巡][重巡][戦艦][空母][改][潜水艦]

コラボ種族:その他
[モンスターハンター]
[回転むてん丸][ロックマン]
[タマ][エルシャダイ][イーノック][ルシフェル]
[回転むてん丸][バイオハザード]
-
-
[E☆2]


パワー
左下の3~5桁の数字。そのカードが持つパワーを示す。
パワーは攻撃力と体力を兼任し、ゼクスがそのターン中に受けたダメージの合計がパワーを上回った場合、そのゼクスは破壊される。
ただし致死ダメージエフェクトは優先権前処理のため、能力の処理中にダメージがパワーを上回ったとしても、現在の処理がすべて完了するまでそのゼクスは破壊されない。
また、パワーが0以下のゼクスも同様に破壊される。

ちなみにゼクスのパワーは原則としてコスト×1500+500が基準で能力があればその強弱によって500刻みで上下する。
現在はコスト2~7までバニラが存在する。


フレーバー
テキスト下部にテキストより小さい字で書かれたフレーバーテキスト
イラストに描かれたゼクスの台詞など、世界観を表現する。
ショートストーリーの更新が遅いのでZ/X本編の動向を知る上で非常に重要な手がかり。


イラスト
カードの上半分*9を占めるイラスト。ある意味ではカードのメイン要素と言っても過言ではない。
再録などによってイラストが変わる場合もあり、また同じイラストでも収録時期によって加工が変わることもある。
中には通常とホロとでわずかに表情が異なっていたりもする。


レアリティ
そのカードの入手頻度。
この他SR以下のカードにはホロ加工が施されたものが存在する。

+ レアリティ一覧
表記 読み 概要
F フリー フリー冊子等の配布カード。このレアリティのみ公式イベントでもコピーして使用可能。
C コモン パックに3~4枚封入されている。主に汎用カード。
UC アンコモン パックに2枚封入されている。Cよりは特化系が多い。
N ノーマル CとUCを統合したレアリティ。
R レア パックに1~2枚封入のレアリティ。その弾での新規要素が多い。
CR カプコンレア カプコンとのコラボカード専用。実質Rに相当。
SR スーパーレア 1箱の約半分に封入。ホロカードだと枠が消えカード名が金捺しになる。
HR
DR
日本一R
ヒロイックレア
ドラゴンレア
にっぽんいちレア
1箱に1枚封入。Z/XRよりは汎用でSRより強力なカードが多い。
稀に虹色加工のものが封入されている。
Z/XR ゼクスレア 1カートンに1種類につき1枚ずつ封入。SRホロ加工仕様でピーキーなカードが多い。
STR ステージレア SHiFTメンバーの楽曲専用レアリティ。イベントとしてプレイすることでデュナミスに置かれる。
OBR オーバーブーストレア 特殊なオーバーブースト専用レアリティ。
SFR シフトレア 特殊なシフト専用レアリティ。
AR アプリレア アプリ『Z/X Code OverBoost』で活躍するゼクス専用レアリティ。
IGR アイゴッドレア 稀に封入されるプレイヤーカード専用レアリティ。コレクション枠その1。
CVR キャラクターボイスレア 担当声優のサイン入りカード。コレクション枠その2。
UR ウルトラレア 不定期に封入される特殊カード専用レアリティ。基本はカートンに1~2枚。
PR プロモ イベントや書籍等で配布されたカード専用レアリティ。


コレクター番号
カード右下の番号。そのカードが収録された製品内で何番目のカードかを示す。
+ ローマ字の意味
ローマ字 収録製品
AC アクリルカード
B ブースター
BG ビギナーズパック
C 構築済スターター
CP キャラクターパック
CS 漫画版付属スターター
D デコレーションカード
E エクストラブースター
F フリーペーパー
G カードガチャ
L ポストカード
M メタルカード
MC メッセージカード
P プロモーションカード
Q クイックスタートデッキ
SD スタートダッシュデッキ
V Vジャンプカード、ボイスタイマーカード
ZP プレミアムパック


下端表記
カード最下部の付帯情報欄。
権利表記やイラストレーター、読み仮名等が記される。
コラボ系のカードはイラストレーターが未公開だったり、一部のカードは読み仮名がとんでもなかったり意外とネタに尽きない。


プレイヤー名
プレイヤーカードとゼクス オーバーブーストが左下に持つパラメーター。
そのプレイヤーカードがどのプレイヤーとして扱われるかを示す。


◆能力

Z/Xのカードは大きく分けて以下の4つの能力が存在する。
Z/Xにおいて能力による効果は即時解決で、原則として割り込みはしない*10
また、32弾以降はその能力が有効なタイミングが限定されている場合、使用可能なタイミングや使用回数が【有効】の欄にアイコンで表記されるようになった*11


起動能力
メインフェイズ、もしくはバトルイベントステップに任意で使用できる能力。
指定されたコストを支払うことで能力をプレイし、効果を処理する。
当wikiでは表記の都合上、便宜的に[起]とする。


自動能力
条件を満たした際に文字通り自動的に誘発する能力。
同時に誘発した自動能力はターンプレイヤーが好きな順番でプレイし、効果を処理する。
当wikiでは表記の都合上、便宜的に[自]とする。


常在能力
指定されたゾーンで条件を満たせば常に効果が発揮される能力。
この能力は上記の2つと違いプレイは介さず、恒常的に効果が作用する。
当wikiでは表記の都合上、便宜的に[常]とする。


イベント
いわゆる魔法や呪文。ゼクスの技や状況を切り取ったカード。
手札からコストを支払って直接プレイし、使用後はトラッシュに置かれる。
自動能力と異なり、複数のイベント能力を持つイベントカードはテキストを上から順に処理していく。
当wikiでは表記の都合上、便宜的に[☆]とする。


また、以下のような特殊条件を満たした場合に有効な能力も存在する。

ゼロオプティマ
自身のリソースにイグニッションアイコンが規定の枚数以上あれば有効になる*12能力。
当wikiでは表記の都合上、便宜的に[※]とする。


○○Lv
デュナミスで表向きのカードに特定の種族が規定の枚数以上あれば有効になる*13能力。
なお、ゼクス オーバーブースト(上)は種族を持たないのでLvとしてはカウントしない。
当wikiでは表記の都合上、便宜的に[*]とする。


ゼクステンド・ドライブ!
1ゲーム中に1回のみ使用可能な起動能力。一度使えば違うカードのZDでも使用不可。
当wikiでは表記の都合上、便宜的に[★]とする。


▼キーワード能力

以下の能力は同じ効果に対して固有の能力名を持つ。

スタートカード
ゲーム開始時に自分のプレイヤースクエアに置くことができる常在能力。
置かないという選択肢もあるが、Z/Xは召喚酔いがないため後攻の場合確定1点のダメージとなるので原則置くことを推奨される。
投入枚数に制限はないので複数種複数枚入れることも可能。その場合ゲーム開始の度に異なるスタートカードを置いてもよい。


ライフリカバリー/ヴォイドブリンガー
イグニッションアイコンを持つゼクスでもさらに一部のゼクスが持つ常在能力*14

前者はライフから登場した際、自分のライフが相手のライフ以下だった場合*15、デッキの一番上のカードを1枚ライフに置く。
後者は同じ条件で、スクエアにあるゼクスを1枚選びトラッシュに置く。

Z/Xにおける一発逆転の要素で、ギリギリの試合で最後のライフを割れたと思ってもライフリカバリーで逆転負けということは稀によくある
そのためデッキに入れられるのは各4枚までと制限されている。
逆に必ず入れる必要もないので、敢えて入れないというのも一つの戦略。


レンジ
隣接したスクエア以外のスクエアに攻撃することができる常在能力。
  • レンジ2(2マス先まで攻撃できる)
  • レンジ3(3マス先まで)
  • レンジ8(8マス先まで)
  • レンジ∞(すべてのスクエアに攻撃できる)
の4種類がある。
ただしレンジ8については特殊なPRカードで特定条件*16でのゲーム中のみ有効なため、実質的には3種類となる。

なお、レンジを持っていないゼクスがバトル中にスクエアを移動させる効果で離れたスクエアに移動したとしても、そのバトルは継続される。


エヴォルシード
デッキからトラッシュに置かれた際に誘発する自動能力。
イグニッションやその他どんな手段でもよいのでデッキから直接トラッシュに置かれることが誘発の条件。

この能力を持つカードはエヴォルシードアイコンを持つ。


絶界
カードの効果の選択対象にならない常在能力。
この効果は相手だけでなく支配者自身も対象に含まれるため、単体への支援効果が受けられないデメリットにもなる。
バトル対象にすることは可能で、また選ばない全体への効果は受ける。
『選び』とテキストに書かれていない場合や、そもそも効果ではないコストや降臨条件などであれば対象に取ることができる。


アルターフォース
登場時、トラッシュのカードを1枚フォースとして装備できる自動能力。
自動能力ではあるが、絶界と同様に選んでいないのでなんらかの効果でトラッシュのカードを選べない状態でもフォースを持ってくることができる。


電影
スクエアの指定コスト以上のリブートの自ゼクス*17を手札に戻し、代わりにそのゼクスがいたスクエアに登場する起動能力。
この能力は自分のターンにしか使用できず、コスト指定が違っても同一ターン中に1回までしか使用することができない。



▼俗称

公式のキーワード能力ではないが、プレイヤーの間で広く使われている呼称。

パートナーゼクス
能力にプレイヤー指定を持ちIGOBが可能なゼクス。
能力のチェックにはプレイヤーまたはオーバーブーストのプレイヤー名を参照する。
基本的にストーリー上の相棒を指し、プレイヤー指定があっても相棒でないゼクス*18はパートナーゼクスとは基本的に呼ばれない。


リンク
特定のゾーンに片割れがあることで効果を発揮する2枚1組のカード。基本的にイラストが繋がっているのが特徴
特にリソースで組み合わせるリソースリンクは多用される傾向にある。

また、プレイヤー指定を持ちプレイヤーとパートナーゼクスが描かれたリソースリンクを特に絆リンクと呼称する*19


アッパー
デュナミスのカードを表向きにする能力またはその能力を持つカード。
これを利用することで、エクストラが除去されるのを待たずにLv能力を有効にすることができる。


(ゲート)
ゲーム開始時にスタートカード同様、デッキ外に1枚置くことができるイベントカード。
デュナミスに置くことでターン終了時に条件を満たしていれば「ドリーム・キー」マーカーを入手することができる。

条件はパートナーゼクスが攻撃によってゼクスを破壊しているか、もしくは色ごとにカードの能力で

赤:カードを除外
青:カードをドロー
白:チャージにカードを置く
黒:カードをデッキからトラッシュに置く
緑:リソースにカードを置く

を満たしていれば入手となる。
当wikiでは表記の都合上、ドリーム・キーアイコンは便宜的に[♀]とする。


◆その他ゲーム上の処理


プレイヤーカード
ゲーム開始時にプレイヤースクエアに置くことができるカード。
基本的にゲームに干渉することはないが、特定のプレイヤーを使用しているときに能力が有効になるカードが存在する。
こちらはフォースと異なりスクエアに置かれたカードとして扱われる。

原則的に1枚しか置くことができないが、特別ルール『双竜の絆』では2枚置くことができる。

ブースター封入やスターター、公式サイトのPDFなどで無料ないし安価に入手できるが、極稀にブースターに封入されているIGRやCVRはコレクターアイテムとしてゼクス以上の高値で取引されることがある。


リブート/スリープ
いわゆるアンタップ/タップ状態。
バトルや一部の起動能力をプレイする際、もしくはリソースからコストを支払う際に横向きのスリープ状態にすることで使用済みであることを示す。
スリープ状態のカードは支配者のリブートフェイズで縦向きのリブート状態に戻す。

自分が支配者のリブートのゼクスがいるスクエアには、新たにゼクスをプレイすることができる。
その場合、不正エフェクトによりまずそのスクエアにいる最も新しいゼクスを残し、それ以外のゼクスをトラッシュに置く。
登場してからの処理のため、元々いたゼクスが持っていたゼクスの登場を誘発条件とする自動能力は誘発する。


イグニッション
イグニッションフェイズに行える挙動。一部カードの能力でも可能。
チャージに置かれたカードを1枚トラッシュに置き、デッキの一番上を捲る。
それがイグニッションアイコンを持っていた場合、コストを支払わずプレイできる(オーバードライブ)。
プレイしなかったカードはトラッシュに置く。

一部カードの能力でイグニッションを行う場合、チャージを消費する必要はない。
また、能力で同時に複数回のイグニッションを行う場合、自動能力が誘発した場合はイグニッションをすべて終わらせてから処理に移るが、イベントだった場合はイグニッションの回数が残っていても一度中断しイベントを先に処理する。


エクストラのプレイ
自ターンに1度、ゼクスをプレイするのと同様にゼクス エクストラをプレイすることができる。
エクストラをプレイする際には、そのカードが持つ『降臨条件』か『覚醒条件』、『夢装条件』を満たす必要がある。
なお降臨条件/覚醒条件/夢装条件はテキストだが能力ではない。

+ 降臨条件の場合
0.プレイしたいカードのコスト以上の枚数のリソースが置かれている*20
1.デュナミスのプレイするカードを公開する。
2.どのスクエアに登場させるかを宣言する。
3.スクエアにある降臨条件で指定された自分のリブートのゼクスを、コストの合計がプレイしたいカードのコスト以上になるように破壊する。
4.カードを登場させる。

+ 覚醒条件の場合
1.デュナミスのプレイするカードを公開する。
2.どのスクエアに登場させるかを宣言する。
3.リソースからコストを支払い、覚醒条件で指定されたカードを指示されたゾーンに動かす。
4.カードを登場させる。

+ 夢想条件の場合
1.デュナミスのプレイするカードを公開する。
2.どのスクエアに登場させるかを宣言する。
3.夢装条件で指定された枚数の「ドリーム・キー」マーカーを消費する。
4.カードを登場させる。

エクストラがスクエアとデュナミス以外のゾーンに置かれた場合、エフェクトによりすべての処理に最優先でデュナミスに表向きで置く*21


オーバーブーストの登場
ゼクス オーバーブーストは通常の方法ではプレイできず、原則としてオーバーブーストごとに対応するイベントや能力をプレイすることで登場させる。

相手のリソースが6枚以上ある時に「契り/誓い/祈り」イベントを使うか、同じ条件または指定された枚数以上のリソースがある時に「誓い/祈りの○○」という名称のゼクスが持つ能力を手札からプレイし、カードごとに指定された条件を満たしているならば、デュナミスにあるオーバーブースト(上)とプレイヤーカードの裏にあるオーバーブースト(下)を組み合わせ、1枚のカードとしてゼクスのいないスクエアに登場させる*22
オーバーブーストがプレイヤー名を持たない場合、IGOB前のプレイヤーカードのプレイヤー名を引き継ぎ、逆にIGOB前に持っていた能力などはすべて失う。
なおこの登場は『IGOBする』というルールによる登場であるため、プレイ登場でもカードの能力による登場でもないものとして扱う。
なお能力を失う処理のため、プレイヤーカードのうち「ゼクス!アクティベート、イグニッション!!」「Z/X IGNITION」の2種類はゲーム開始時に宣言したプレイヤー名を失い、IGOBが解除されても再び得ることが出来ない*23裁定になっている。
また、「Vジャンプ一の軍師カネマール」はエラッタによりプレイヤーカード化するとIGOB出来ないと明言するテキストになっている*24

オーバーブースト中はプレイヤーに対するダメージはすべて無効化される*25他、プレイヤースクエアが空になるためプレイヤーへの攻撃宣言自体が無効になる。

対応イベント自体はターン中に何度でもプレイ出来るが、オーバーブースト自身はスクエアにプレイヤー1人につき1枚までしか存在出来ない。
また、プレイヤーカードの下にオーバーブースト(下)が裏向きで存在する間も、スクエアに置かれているカードとして扱うため、カード名を書き換える能力の影響を受けてる場合はIGOBすることができない。
「契り/誓い/祈り」イベントは同一ターン中に何度でも使えるが、「誓い/祈りの○○」系ゼクスの能力は一度使うとそのターン中同名ゼクスの起動能力がプレイできなくなるので、後者だけ積んでいる場合は実質1ターン1回の制約が付く。

スクエアを離れた場合の処理はエクストラ同様。


シフトのプレイ
デュナミスのシフトをプレイし、スクエアの剣臨器で指定されたゼクスに重ねることでそのオーバーブーストにシフトが持つ『色』「名前」[種族]【能力】を与える。
プレイにコスト等は必要なく、エクストラのプレイとは別物として扱われるが、シフトそれ自体は1ターンに1回しかプレイできない。
加えてシフト対象が指定された剣臨条件と剣臨器を満たしていなければプレイできず、また既にスクエアに自身のシフトが存在する場合もプレイできない。
ゼクスとシフトで色や種族が被っていたとしてもそれは1枚分の色・種族としてカウントし、シフトしたことで登場時を条件とした自動能力などは誘発しないがデュナミスのプレイとしては扱う。

デュナミスの12枚のエクストラ枠に含まれるため、たとえば種族[オーバーシフト/ナム]の「【慈愛刃神】源大海ナム」が表向きの場合、ナムLv1としてカウントできる。

スクエアを離れた場合は以下略。


トークンの登場
カードの効果によって生成されたトークンをスクエアに登場させる場合、専用のトークンマーカーを使用する*26

スクエアを離れた場合、そのトークンはエフェクトにより即座に消滅する*27

初期のルールではトークンはパラメーターを持つがカードではないという扱いだったが、B28弾以降の環境ではカードとして扱う。


ルールエフェクト
ルールエフェクトとは、優先権前処理で各種カードや能力のプレイに先駆けて実行されるルール処理を指す。

ルールエフェクトは優先順位の高い方から

1 エクストラエフェクト
オーバーブーストエフェクト
トークンエフェクト
シフトエフェクト
2 リロードエフェクト
3 不正プレイヤーカードエフェクト
4 不正フォースエフェクト
5 チャージ超過エフェクト
6 不正ゼクスエフェクト
7 致死ダメージエフェクト
8 敗北エフェクト
9 プレイヤーダメージエフェクト

の順に処理される。

+ ルールエフェクトの詳細
1.リロードエフェクト
デッキがなくなった場合、トラッシュのカードをシャッフルして新しいデッキとする。
その後、相手にライフを1枚選ばせそれをチャージに置く*28
よって、ライフ1枚でのデッキ切れは敗北を意味する。

優先権前処理に限らず、能力のプレイ中であっても最優先で処理する*29


2.敗北エフェクト
自分のライフ、またはデッキとトラッシュの両方が0枚になったプレイヤーはゲームに敗北する。
ただし、最後のライフからライフリカバリーを持つゼクスをプレイした場合、優先権前処理を挟まない常在能力の処理によってライフが回復するため敗北はしない。


3.致死ダメージエフェクト
そのターン中に自身のパワー以上のダメージを受けたゼクス、あるいはパワーが0以下になったゼクスは破壊される。
判定は優先権前処理でのみ行うため、効果によって致死ダメージを受けてもその効果がすべて解決するまでは破壊されず、またバトルでダメージを与えたことで誘発する能力よりも先に破壊する。


4.不正ゼクスエフェクト
スクエアに同一支配者のゼクスが複数存在する場合、最も新しいゼクスを残して他をすべてトラッシュに置く。
または支配者の異なるゼクスが複数存在する場合、最も古いゼクスと支配者が異なるゼクスをすべてトラッシュに置く。
あるいはプレイヤースクエアに支配者が異なるゼクスが存在する場合、そのゼクスをトラッシュに置く。

小難しいが要約すると
『ゼクスがいるスクエアの権利は最初にゼクスを置いた人にあるよ』
『スクエアにいられるのは権利者の一番新しいゼクスだけだよ』
『相手のプレイヤースクエアにゼクスは出せないよ』
ということである。


5.チャージ超過エフェクト
チャージの枚数が上限を超えた場合、超過枚数のカードを選んでトラッシュに置く。
致死ダメージエフェクト同様に優先権前処理のため、能力の処理中は上限を超過してもトラッシュに置かない。

例えばリソースに[セイクリッドビースト]が6枚以上ある時に「五煌聖獣サラマー」をプレイし、効果の前半の処理でデッキトップをチャージに置いてチャージが超過したとしても、優先権前処理が発生しないため後半を処理し終えるまでチャージはそのままで処理を続行する。
逆に降臨条件でゼクスを破壊してエクストラを登場させ、チャージが超過した場合、登場時に自動能力が誘発した時点の優先権前処理でチャージ超過エフェクトを処理する。


6.プレイヤーダメージエフェクト
プレイヤーが1点以上のダメージを受けた場合、その点数に応じた枚数のライフを相手に選ばせ、それを公開してイグニッションアイコンを持つならプレイができ、プレイしなかったカードをチャージに置く。
プレイヤーダメージエフェクト以外のルールエフェクトが発生している間、この処理は実行されない*30


7.不正フォースエフェクト
フォースゾーンに持ち主となるゼクスが存在しないフォースが存在する場合、それをすべてトラッシュに置く。


8.不正プレイヤーカードエフェクト
IGOB中以外でスクエアにプレイヤーカードが存在しない場合、そのプレイヤーのプレイヤースクエアに仮想のプレイヤーカードを配置する。


9.エクストラエフェクト
10.オーバーブーストエフェクト
11.トークンエフェクト
12.シフトエフェクト
エクストラ、オーバーブースト、シフトエフェクトは該当する種類のカードがスクエアかデュナミス以外のゾーンに置かれた場合、デュナミスに表向きで置く*31
トークンエフェクトはトークンがスクエア以外のゾーンに置かれた場合、そのトークンはカードでなくなりゲームから消滅する。

これらの処理はリロードエフェクト同様、優先権前処理に限らず最優先で処理する*32


▼小ネタ

+ 細かい処理について知りたい人向け
『選ぶ』について
能力を処理する際、それがカードを選んでいるかどうかはテキストに『選ぶ』という単語が入っているか否かで判断する。
例えば一般的な自動能力は『選び』と書かれているので選んでいるが、起動能力のコストやアルターフォースなどは『選び』と書かれていないため、カードを選んでいることにならない。


『する』と『してもよい』
効果において『~する』と書かれていた場合、その処理は強制であり、『~してもよい』ならばその処理は任意である。
また、ややこしいが『○枚まで選び、~する』の場合、変数○に0を入れることで実質的な任意の処理として扱うことができる。


カードの同一性
あるカードがゾーンを移動した場合、原則としてそのカードは前のゾーンにあったカードとは別物として扱う。
例えば、チャージで有効になる『この能力は1ターンに1回しかプレイできない』という条件の能力を持つカードが、能力をプレイした後なんらかの方法で蘇生し、その後同一ターン中に再びチャージに置かれた場合は別のカードとして扱うため、もう一度能力をプレイすることができる。

また、同じ理由で「夢幻泡影」などで付与された色、効果で付与されたパワーの補正値などもスクエアを離れた時に消滅する。


能力の有効判定
現行のテキストの場合、プレイヤー指定は【P】が、自動能力であれば【誘発】が、ゼロオプティマとLvは規定の枚数が満たされているならばその能力の全文が有効になる。
処理中に条件が記述されていた場合、そこから連なる一連の文章にのみ適用される。


句点の処理
テキストが句点(。)で区切られ、なおかつ『~したならば』などの文でテキストが繋がっていない場合、そのテキストは前後で別物として扱う。
上記の通り、処理中に条件が記述されていても、句点で区切られていたならばその条件は句点より後のテキストに影響しない。


能力の参照タイミング
ある能力が特定のゾーンの情報を参照する場合、その判定は誘発した時点ではなくプレイ後、実際に処理を行うタイミングで行われる。

上記の通り、まずその能力が有効かどうかを判定し、プレイ後にテキスト内の条件を参照するため、例えば自分のターン中、自分の「青の守護者フェクダ」がスクエアにいる状態で「ハードトレーニング ニュー」をプレイして登場させ、手札が7枚だった場合、ニューの『このカードがプレイされて登場した時』とフェクダの『あなたの[バトルドレス]が登場した時』という能力の誘発条件が満たされる。
この時点ではニューの『手札が8枚以上』という条件は達成されていないが、フェクダの能力のプレイを優先して1枚ドローし、その後ニューの能力をプレイすることで、条件を達成したものとして扱える。

これは1つの能力内でも同様で、例えば自分のリソースが9枚の時に「フィーユはいつも元気だぞっ!」をプレイした場合、まずデッキトップのカードを1枚リソースに置き、これによってリソースが10枚になったため、続く『リソースにカードが10枚以上』の条件を達成したと判断される。

少々ややこしいのが、Lvが1足りない状態の登場した時に誘発するLv能力を持つゼクスがエクストラを踏んで登場した場合。
まず、登場した時点ではスクエアに『元々いたエクストラ』と『Lv能力をもつゼクス』が同時に存在することになり、このタイミングではLv能力は有効ではないと看做される。
その後、優先権前処理の不正ゼクスエフェクトにより元いたエクストラがトラッシュに置かれ、エクストラエフェクトでデュナミスに置かれる。
この処理でLv能力のLvが満たされたとしても、既にLv能力が有効かどうかの判定を終えているためLv能力は誘発せずに終了する。


処理の可能な範囲
効果で行動が指示されている場合、それを実行するのが不可能な場合は可能な最大範囲で実行する*33
ただし『~したならば』とテキストが続く場合、前半のテキストを満たしているかによって判定を行う*34
『カードをデッキに戻し、シャッフルする』という処理でデッキに戻すカードがない場合は、元に戻すという挙動ができないのでそこを無視してシャッフルのみ行う。

また、起動能力のコストなどで『すべてを~する』という指示がある場合、対象が0の場合はコストを払ったと看做されない*35


秘匿ゾーンの強制免除
効果によって強制されている指示でも、秘匿ゾーンのカードを対象としている場合は、その指示を実行可能だとしても実行しなくてもよい*36
ただし対象となるのが秘匿ゾーンの公開されているカードの場合は、その効果が強制されているならば可能な範囲で必ず実行しなければならない。


無作為状態のシャッフル免除
デッキをシャッフルする指示がある際、デッキの内容が無作為状態であるならばシャッフルの指示を無視することができる。
例えば「恋の応援モテッツ」の自動能力をプレイする際、ゲーム開始時にシャッフルしてから一切デッキの順番に干渉していないならば、シャッフルをスキップして現在デッキの一番上にあるカードをライフに置くことができる。

ただし、シャッフル前に一度でも『デッキの一番上/下に置く』『デッキの上から◯枚目に置く』といった効果でデッキの特定の位置にカードを戻していた場合、無作為状態ではないのでシャッフルしなければならない。


時限型自動能力
一部の能力はある一定のタイミングで誘発する条件を生成することがあり、これを時限型自動能力と呼ぶ。
例えば『○○ダメージを与えてよい。この能力によるダメージでゼクスを破壊した時~』といったテキストの場合、ゼクスがダメージによって破壊されるのは優先権前処理のため、この能力の処理中に破壊はできないため新しくゼクスの破壊を誘発条件とした自動能力が生成されたものとして扱う。
時限型自動能力もまた自動能力であるため、同時に誘発した他の自動能力があるならばターンプレイヤーが任意の順番で処理する*37


◆リビルド

各種条件などで比較的インフレに気を使うZ/XもTCGである以上、どうしても過去のカードは最新のカードと比べるとカードパワーで劣る事体が出てくる。
そんな『かつての相棒や憧れだったカードともう一度戦いたい』というプレイヤーの想いに応えた、キャラクター性を重視するZ/Xならではの一種のエラッタ。

テキストが部分変更、あるいは能力そのものが追加されることで、最新のカードと比べても遜色ないものとして再構築する措置。
リビルドされたカードは右上に『↑』型のマークが付く。

リビルドカードはEXブースターやゼクスタでの配布が基本だが、通常のエラッタ同様に過去のカードも新テキストが適用されるため集めなおす必要はない。


◆封神指定

いわゆる禁止カード。
封神指定されたカードはデッキに入れることができない。

最初に指定されたのは2016年1月発売の15弾に収録された「統べて識る者ギルガメシュ
しかしこれは16弾のディンギルを先行収録したものであり、デュナミスも降臨条件も詳細不明だったため正式に発表されるまでの措置だった。

その後、2016年4月8日に「暴虐紫怨剣マスプロトロン」が正式な意味で初の封神指定となった。
2018年からは環境の状況に合わせて不定期に更新される。

2020年2月10日時点での封神指定は以下の通り

  • B06-038 漢の意地
  • B07-057 猫は喜び庭駆け回る
  • B13-018 古の夜陰 鵺
  • B19-069 調教師スケルタルトレーナー
  • B24-009 疾走する本能コバルトモノニクス
  • C14-013 黄金色の幸せマレイン
  • E02-038 Aウィルスハザードのアクターレ

2016年12月以降は開発もスタンスを改め、『現環境で問題なく使える形へのエラッタを行い、封神を解除する』調整を進めていく予定とのこと。





◎登場人物


Z/Xシリーズの登場人物の項目を参照。



◎商品展開


◆ブースター

8弾までは「2の倍数弾に『神』」「3の倍数弾に『竜』」という命名ルールがあった。


第1弾 異世界との邂逅

第2弾 巨神の咆哮

第3弾 五帝竜降臨

第4弾 黒騎神の強襲

第5弾 覇王の凱歌

第6弾 五神竜の巫女

第7弾 運命の相剋

第8弾 神祖の胎動

第9弾 覇者の覚醒

第10弾 真紅の戦乙女

第11弾 神子達の戦場

第12弾 魔蠱の人形姫

第13弾 変革の疾風

第14弾 断罪の白焔弓

第15弾 起動!超神器

第16弾 真神降臨編(コード:ディンギル) 神域(デュナミス)との邂逅

第17弾 真神降臨編(コード:ディンギル) 裏切りの連鎖(チェイン・ビトレイアル)

第18弾 真神降臨編(コード:ディンギル) 覚醒する希望(ウェイカーズ・ジェネシス)

第19弾 真神降臨編(コード:ディンギル) 覇神を穿つ者(ギルガメシュ・ブレイカー)

第20弾 運命廻放編(コード:サンサーラ) 祝福の蒼空(ブレッシング・スカイ)

第21弾 運命廻放編(コード:サンサーラ) 叛逆の狼煙(シード・オブ・リベリオン)

第22弾 運命廻放編(コード:サンサーラ) 因果からの脱出(フェイト・ヴァニッシャー)

第23弾 運命廻放編(コード:サンサーラ) 天魔神狂乱(マッド・オーバーロード)

第24弾 誓約舞装編(コード:エンゲージ) 絆が導く未来(エヴォリューション・コネクト)

第25弾 誓約舞装編(コード:エンゲージ) 明日に輝く絆(シャイニング・ユナイト)

第26弾 誓約舞装編(コード:エンゲージ) 境界を断つ剣(シフト・インフィニティ)

第27弾 誓約舞装編(コード:エンゲージ) 未来の叙事詩(エース・クロニクル)

第28弾 異姫夢装編(コード:クトゥルフ) 星界の来訪者(アストラル・ストレンジャー)

第29弾 異姫夢装編(コード:クトゥルフ) 夢を継ぐ星々(クロス・メッセンジャー)

第30弾 異姫夢装編(コード:クトゥルフ) 運命の交わる刻(アルカナ・ディスティニー)

第31弾 異姫夢装編(コード:クトゥルフ) 神秘への道標(アルカナ・ホライズン)

第32弾 異界探訪編(コード:ドリームワールド) 夢装<イデアライズ>

第33弾 異界探訪編(コード:ドリームワールド) 輝望<フロンティア>


◆エクストラブースター


第1弾 英雄達の宴

第2弾 日本一ソフトウェア

第3弾 回転むてん丸

第4弾 日本一ソフトウェア2

第5弾 蒼海の大決闘

第6弾 乙女の聖戦(ヴァルキリーエンゲージ)

第7弾 真竜の戦歌(ドラゴニック・オーダー)

第8弾 日本一ソフトウェア3

第9弾 サマ・ドラ

第10弾 オール☆ゼクスターズ

第11弾 よめ♥ドラ

第12弾 E☆2(えつ)

第13弾 ゼクステージ!

第14弾 アズールレーン

第15弾 ゼクス ドリームホロパック ゼク・ドリ

第16弾 ちび☆ドラ

第17弾 サマーステージ!!

第18弾 Code Reunion

第19弾 スーパー!オール☆ゼクスターズ

第20弾 アズールレーン2

第21弾 もえ♡ドラ





◎コラボレーション

日本一ソフトウェア

ゲームメーカー。魔界戦記ディスガイアシリーズなどで有名。Z/Xのゲームデザイン協力も行っており、いわば身内コラボ。
上記のようにエクストラブースター『日本一ソフトウェア』がたびたび販売されている。
ラハールエトナといったレギュラーキャラや、永遠の次回作の主人公ことアサギがプレイヤー及びゼクスとして収録。
中でも「Aウィルスハザードのアクターレ」はギャグのようなテキストながらパートナーゼクスのような名称を参照するカードに強烈に突き刺さる、恐るべき1枚。


回転むてん丸

回転寿司チェーン「くら寿司」のマスコットキャラクター。
くら寿司側でもコミカライズや独自のカードが存在していたが、日本一に続いて上述のエクストラブースター「回転むてん丸」が登場。
Z/Xからはむてん丸TCGにあづみなど数名のキャラが出張している。なぜ名前が対象年齢的にアウトな"色欲"の魔人ルクスリアを放り込んだのかは永遠の謎


WIXOSS

タカラトミー/ホビージャパンの美少女TCG。
第一回WIXOSS全国大会「WIXOSSカップ」決勝大会にて新ブースターや劇場版などの新情報のトリとして発表された、前代未聞の競合他社同士によるコラボレーション。
他のゲームで言うと遊戯王デュエマ、もしくはセガコナミあたりがガッツリ握手するようなもんであり、業界を震撼させた。
(曰く、ブロッコリー本社の近くの居酒屋でプロデューサー同士が飲んでいて実現したらしい)

こちらはエクストラパックではなく、プロモとしてプレイヤーカード「ピルルク」とレベル0ルリグ「各務原あづみ」が登場。
プレイヤーカードとレベル0の特性上、どちらのゲームでも使えるというTCGでは珍しい特性を持つ。
その後、それぞれの公認大会における人気投票にて、上柚木綾瀬とルリグ『タマ』の相互コラボも決定。スペル《アーク・オーラ》を内蔵したタマがゼクスとして、イベント「フォールンエンジェルキラー」を内蔵した綾瀬がシグニとしてカード化され、コラボイベントにて配布される。
またホビーステーションの大型公認大会に両方共参加することで、もれなくユヅキ倉敷世羅のコラボプレイマットがもらえるキャンペーンも実施される。
他にもエイプリルフール企画にてお互いのキャラクターを使用した対戦格闘ゲームや恋愛アドベンチャーゲームの嘘サイトをそれぞれ作成していた。どっちも遊びたいんですが。


◆E☆2

アールビバン株式会社のe・ジュネックス事業部が出版する美少女イラストマガジン。
Z/Xの常連絵師だとアカバネ、CARNELIAN、緋色雪、藤真拓哉、ふーみ、蜜桃まむ*40などが作家として参入している。

E☆2側には「無邪気に水遊び くるみ」が『えつぷら』創刊号の付録として封入されている。
また、過去にトレカアイテムくじSP 「藤真拓哉」のA賞で使われたリゲルとあづみのイラスト『WITH YOU』もアールジュネスから複製版画として出品されている。
1枚で20万円以上する間違いなく単品最高額のファンアイテム。


アズールレーン

日本版リリースから2年目に突入した新進気鋭の大陸産艦船擬人化ソーシャルゲーム。
遊戯王モチーフのデュエリスト空母ことハーミーズがいる中でまさかのコラボである。もっとも、イグニッション放送局でのやけに熱心なスリーブ等カードサプライの販促など伏線はあった。
先行公開された「エンタープライズ」のテキストに【P】「指揮官」の文字があったため、プレイヤーカードのイラスト予想が起こったがボックスの蓋を開けるとそこにあったのはでかでかと描かれた『アズールレーン』のロゴ。饅頭とか他にあったろうに
ちなみに『ゴ魔乙』コラボでのKAN-SENのプロフィール公開と同様、Z/Xでもイラストリアスのケッコン衣装『愛と希望の暁星』の正しい読みが「あいときぼうの“あかぼし”」であるというまさかの方向からの設定暴露があったりもした。

なお、『未来からの来訪者の介入と、それを用いて運命を切り開く』『お色気に寛容で、公式がちょいエロな抱き枕を販売』など、世界観や方針など意外とZ/Xと似た者同士だったりする。





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