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けなげ組

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けなげ組 - (2014/09/01 (月) 11:34:13) の編集履歴(バックアップ)

登録日：2014/02/03 Mon 10:37:03
更新日：2020/08/17 Mon 12:35:54
所要時間：約 5 分で読めます


けなげ組とは、心やさしき連中である。



1992年から「亀田の柿の種」の小袋の裏に掲載されている。作者は平本勝彦氏。
かくも己の存在に忠実で、かくもその責任に対しケンメイな‥‥目立たず、無視に耐え、「けなげ」にがんばっている物たちが人間たちにぼやきを放つ。1袋につき2名登場する。
会員番号制で、当初は50番までいたが、人気が出たため新メンバーが次々に加わり、現在では全100種類。
黄金期の1994年~1998年は、大袋の方に10人近く掲載されていたこともあった。

■登場人物
顔と四角い足がついた姿で描かれているが、どこか情けない表情をしているのがお約束。
20年近くにわたる長寿シリーズのため、時代の流れで退会した会員もいる。

"柿の種"
（旧）ボリュームがあって安くておいしいけなげ菓子の代表的存在の柿の種!!
だけどボクは少しばかり寂しいのだ…だって袋の中身はほとんどボクなのにキャッチフレーズは「ピーナッツがうまい」
ときたもんだ!!デザインのキャラクターもピーナッツの奴…
（新）昔、おせんべい屋さんが「小判型」の金型をうっかり踏みつけて、ひしゃげた金型で焼いてみたら出来たのが
柿の種の形のボクなんだ…うっかりミスで誕生したボク…

"寿司の緑色のビニール"
スシをうまそうに見せるための単なる彩りかあ…まだ笹の頃はよかったが、
ビニールのペラペラの打ち抜きになってからはなんという存在感の薄さ…

"テレビのテストパターン"
同じ映像なのに…ニュースやドラマが終わった後も夜中までがんばり、
朝早くテレビのスイッチ入れてボクが映ったらすぐ消されてしまうんだ…

"踏切の遮断機のバー"
信号が赤なのに、ボクをへし折って通過する車のなんと多いことか!
体張って人間様の命を守ってるんだぜ!!

"雑草"
踏まれようと抜かれようと何度だって立ち直るというのに…誰もボクらを見てはくれない…
これでもれっきとした一植物なんだぞ…

"味の抜けたガム"
おいしいうちはクチャクチャ噛んでくれるのに味がなくなると紙に包んでポイ!
ものすごい重圧に耐えてこれだもんね。駅のホームの黒いペタンコはボクの成れの果てなんだ…

"ストローの紙袋"
中身の奴はちゃんとジュースを飲んでもらえるのに、ボクはペリッと破られて、時々プッ!と吹き飛ばされ、
ギューッと縮めてポトリと水をかけられフニフニのびるのを笑われたりする。ボクって一体何だ!!

"時計の秒針"
ボクは働き者、だって一時間に60回も文字盤の上を回るんだ。合計3600回分!!
ところが短針のやつはたったの5秒分!ボクの方が720倍も多くがんばってるのに、注目されるのはカップラーメン作るときぐらい…

"トイレットロールの芯"
紙の真ん中でしっかりがんばって、使いやすいようにどんなに目が回っても負けずにツッパっているのに、
使い終わったらクシャポイ!だもんね～…それに一生のほとんどをトイレの中で過ごすんだ…

"電卓のGTボタン"
ボクだってきっちり配線されて出番を待っているというのに、役目さえ知らない人がほとんど
使いもしないんだったら作るなよ!

"バナナの皮"
甘くておいしい中身のやつを守ってきたというのに、食べ終わったらゴミ箱にポイ!
それにボクで滑って楽しんでる奴と、この黒いシミを「腐ってる」ていう人間の何と多いことか!!

"腕時計のリューズ"
昔は私がいなけりゃ時間は進まなかった。ところがクオーツの奴の登場で私のお役は時間調整だけ!
一日誤差±何秒なんていうけど、そんなに時間を大切に生きてる?

"国境線"
もともとこの世界には国境なんてなかったんだよな。
ところがいつの頃からか人間どもの都合で誰かが勝手に線を引きやがった!

"空き部屋"
おいおい何とかしてくれヨ。バブルの落とし子だといっても仲間がこーも増えちゃシャレにならないっての!
活気あるビジネスやアツアツのスイートホームでこそ我々の存在があろうってもの。
ホコリかぶって灯もつかない暗い部屋だなんて…僕の心はカラッポだい…

"オゾン層"
紫外線から生命を守るのが僕たちのお役目だというのに、冷蔵庫やスプレーから天敵「フロン」を撒き散らしやがって!!
南極のオゾンホールは年々広がってるんだぞ!!

"トカゲのしっぽ"
責任逃れの言葉で「トカゲのしっぽ」というのがあるが冗談じゃない!
ボクは命がけでご主人様を守ってんだぞ!!何度切られても生え変わってがんばってるというのに…

"なずな（ペンペン草）"
ランやバラの奴は品評会まであるというのに、同じ植物でどうしてこうも扱われ方が違うの?
「ペンペン草が生える」なんて貧乏の代名詞にしやがって!ちゃんと「なずな」って春の七草にも入ってて、
子々孫々命を伝えてきた花も実もある草なんだぞ!

"白いクレヨン"
セットだから必要なのです。白がなければセットではありません!!といって使い回数はほとんど少ない…
そんなこと言われるとますます白くなってしまいます…

"換気扇のファン"
部屋の空気をきれいにし、人間様の健康にこんなに尽くしているのに…体中ベトベトにして目をグルグル回してがんばっているのに…
体の油くらいたまにはふいてくれたってバチあたらんと思うけど…

"砥石"
わが身を削り刃物を磨く…けなげ的博愛主義の代名詞みたいなボク…
でもボクがいないとおいしい料理も立派な家もできないんだぞ…

"窓際"
窓際を通って光は室内に入ってくるんだ。外の風景だってボクがいなけりゃ見られない。
深窓の令嬢ほどロマンチックじゃないけど、窓際のサラリーマンだって一生懸命なんだ!

"パンの耳"
中のふっくら白いところのために、ボクらはこんがりと焼かれてしまう…サンドイッチになるとき
たいがいボクら耳は切られてポイ!せめて、油で揚げておやつにでも…ねえ、パンの本当に旨いところは
香ばしい耳のところなんだよ!!

"切手の裏面"
表の奴はいいよナ。きれいな絵柄で、世界中にコレクターがいるし、一枚何千万円なんてのもいるし。
それに引き換えボクは裏面。注目されることなくお水をつけてペタン!ボクがいなきゃくっつかないんだぞ

"うす"
そりゃあ、ボクの出番は年に何回もないんだから我慢はするけどさー。
熱いもち米を入れられて脳天をこれでもかってドスン!ペタン!と突かれるんだ。誰か頭痛薬下さい。
仲間の奴はガラス板置かれてアンティークテーブルになってる始末…

"雨"
えっ?明日は雨だって!?てるてる坊主作ろうとか、あ～あ雨が降ってきたよ～とか、
確かにレジャーには邪魔になる私…太陽ほどありがたがられはしないけど、これでも命の源なんだぞ…
水不足のときだけなんて身勝手な人間…

"焼き鳥の串"
肉や野菜に刺された部分はいいが、スキ間の炭の直火で焼かれることろの熱いの何の!!
おかげであっしの体はシマシマ模様…おまけに勘定の時本数をごまかす奴がいる。
せめて木枯らし紋次郎の長ようじの様にカッコ良くいきたいぜ

"コーヒーのペーパーフィルター"
アツ～!!!
　　　　アッツッツ～!!!
　　　　　　　　　　アッ!!
　　　　　　　　　　　　アッチ～!!!!
　　　　　　　　　　　　　　　　　フゥ～…ポイ

"ルアー"
そりゃあカッコイイよ!エサなしで魚は釣れるし、キムタクだってやってるよ!!
しかしこうも猫も杓子じゃねぇ…一体いくつボク達を湖の底に沈める気だい?
「湖底ルアー貯金」のつもり?

"だるま落としの一番上"
下段の奴らが小槌で打たれて抜け落ちるたびに喜ばれるのに、ボクは一番上でバランスをとるだけ…
ボクのすぐ下の奴が抜けたらおしまい。主役のようで主役でないボク…

"跳び箱の一番下"
まあ3段くらいならたいしたことはないけど、5段6段にもなると一番下のボクはもう大変…
体育館でも倉庫でも重さに耐え続けるボクの生涯で唯一、運ばれるときが楽ちんな至福のひと時なんだ…

"体重計"
勝手に好きなもの好きなだけ食べといて…わての数字見るときやな顔しなはんな…
せやけどこの頃のやせたがり風潮て、異常や思えへん?
ふっからふくよかな大和撫子なんかわての好みやけどな～ただし、メーターの目盛の範囲でっせ!!

"太鼓の革"
いきでいなせな太鼓の音を響かせるために、バチで顔面叩かれっぱなしのボク…
鼓のように手で叩く奴がうらやましい…

こうして、シリーズが進むごとに人間どもへの苦情はエスカレートしていき、挙句の果てには…
"地球"
私の空気や、森林や、山や、川や、オゾン層…もう少し大切に扱ってもらえないでしょうか!?
私はあなたたち人間だけのものじゃないのヨ!美しい私を未来に残す努力をお願いします!!!
たった一つしかない大切な「宇宙船地球号」の乗組員なのだから…

だが中にはこんな奴もいる。
"けなげの優等生"
楽器･包装材･食器･農具･武器･建材･食材･防火･家具･喫煙具･玩具･茶道具･照明器具･スポーツ用具･
調理器具･掃除用具･健康器具･エジソン電球のフィラメント･ハンドバックの取っ手･etc
ボクはこんなに色々特化している!!さてボクは一体何でしょう?答えは「竹」

"追記･修正"
アニヲタwikiの内容をよりよいものにするのがボクたちのお役目だけど、
この項目でのボクらの出番はほぼ皆無…
ねえ、誰か追記･修正してくれる人いませんか?
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