BB(Fate/EXTRA CCC)

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BB(Fate/EXTRA CCC) - (2017/04/26 (水) 22:39:15) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/02/15 (土) 19:59:46
更新日:2024/04/15 Mon 15:24:23
所要時間:約 9 分で読めます






期待していますよ、センパイ。
貴方は最後まで、生き残ってくださいね―――?



Fate/EXTRA CCCの登場人物。
CV:下屋則子

身長:156cm
体重:46kg
スリーサイズ:B85/W56/H87
生まれ:月
弱点:センパイ?
誕生日:3月2日
フェチシズム:目
特技:チート行為、ルール改竄
好きなもの:先輩
嫌いなもの:先輩以外全て
天敵:殺生院キアラ

クラス:ムーン・キャンサー

ステータス
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運
☆(測定不能) ☆(測定不能) ☆(測定不能) ☆(測定不能) ☆(測定不能)

スキル
黄金の杯:EX
自己改造:EX
百獣母胎:EX



間桐桜によく似た、しかし黒いマントをした対象的な姿の少女。ビィビィと自称しているが、名前がなんの略称かは不明。
元々はムーンセルの上級AIだったが、なんらかの理由で暴走し、月の裏側へと聖杯戦争参加者を引きずり込んだ張本人。



以下、ネタバレ注意















AIとしてのムーンセルの制約を離れたBBは、機能を向上させてはならないというムーンセルの絶対命令を無視し、自己機能の拡張を開始。これによって膨大な計算能力を獲得し、100体以上のサーヴァントを取り込むに至った。
彼女の目的は、ムーンセル全体の掌握。そのためにサクラ迷宮を伸ばし、ムーンセル中枢域を目指す。
最終的に乗っ取るわけだが、ムーンセルは過去メルティブラッドでオシリスの砂が使用したヘルメス・トリスメギストス、世界全てを好き勝手に改竄できる演算装置を太陽系の宇宙のルールの改竄、事象操作が可能まで強化したものと考えてもいい。

作中では迷宮の掘削に忙しいため、彼女自身がやってくることはそんなにないが、生徒会員達全員の視界と聴覚を強制ジャックして放送する、BBチャンネルを頻繁に流し、一方的に話をする。

サクラ迷宮での侵入者撃退用として、自らの分身であるアルターエゴの、パッションリップメルトリリスを生み出している。

何だかんだで主人公の身の安全を最優先するが、元々AIである彼女には「外への自由」という概念が欠落している。
そのため、極力主人公が自由に振る舞える広い面積等の環境を考慮はするものの、例えどっかのzipフォルダの如く超圧縮された何かと化してしまおうが、
主人公という存在とその意識が残り続けるなら最低ラインは満たしたと判断するため、いざとなると容赦が無い。


能力

ぶっちゃけステータス表の時点で何が言いたいのか良く分からんポエム披露会と化している。

基本的なステータスは百体以上のサーヴァント+彼女がムーンセルからサルベージした女神達である。
彼女の能力の源は、『地球の根源』であるとされた約8000年前の原初の女神、チャタル・ヒュユクの女神の権能によって獲得した、『百獣母胎(ポトニア・テローン)』のスキルにある。

これはティアマット、キュベレー、イシュタル、イナンナ、アテナ、アスタルテ、ガイア、ヘラ、アルテミス、アフロディーテなどあらゆる大地母神の源流であり、災害や豊穣などの生と死を司る力の具現。
母なる女神の万物を生み出す権能である。
これにより、手に収まると認識すれば規模、質量問わず圧縮するパッションリップや
あらゆるモノを文明規模で溶かし吸収、加算するメルトリリス
無制限に、やがて宇宙規模で捕食、成長を繰り返すキングプロテアなどの化物を生み出した。
理論上の話になるが、重力場に干渉すれば時間軸を歪めて因果律を書き換える事も可能とされる

母なる女神の万物を生み出す力により生命が生まれる無を数値化し、虚数空間の使い手に変革した
この能力を応用し発動させ無限の時間の概念にこの時だけ身を置くことによって光の速度でも到達できない中枢にたどり着きムーンセルを攻略した。

また母なる権能に逆らうことは地球上で生まれた生命は許されず、いかなる攻撃を無かったことにしてしまうほど。

BBの持つ教鞭は、支配の錫杖と呼ばれるデバイスで、チャタル・ヒュユクの女神の、バビロンの妖婦としての力の具現。これを振るうことでSE.RA.PH内の霊子法則(ゲームルール)を変更できる他、戦闘でのスキルにも用いる。
戦闘ではヨハネ黙示録に登場するバビロンの獣がかぶる「十の支配の王冠」(ドミナ・コロナム)と、バビロンの大妖婦の持っていた杯である「黄金の杯」(アウレア・ボークラ)を使う。

十の支配の王冠とは、大いなる竜から玉座と権威を与えられ、さらに42ヶ月の間、どれだけ不遜な言葉を吐いてもよく、あらゆるものを冒涜する権利を与えられたという世界の王の象徴。

ストーリー上では消滅したサーヴァントの蘇生、改造、武器の威力を数億ダメージになるまで改造したりもした。
戦闘で用いるものは、ローマ帝国の七つの丘の名前を冠した獣の首のうち、3種類を使用。

おそらく予算なり開発段階で凶悪すぎる能力にでもしたんだろう、だってあの開発陣だし。

  • 十の支配の冠/七の丘(ドミナ・コロナム・ウィミナリス)
魔力攻撃。杖でハートを描いた後魔力の奔流が襲う。
「はーい、さくらビーム!」
「王冠よ、光を」

  • 十の支配の冠/五の丘
(ドミナ・コロナム・カエリウス)
自身に魔力強化を付与する。
「王冠よ、冨と力を」

  • 十の支配の冠/一の丘
(ドミナ・コロナム・カピトリウム)
使用ターン、一切のダメージを防ぐ。ガウェインのデモ戦闘であったように、宝具使用ターンにされようものなら絶望的。
「なかったことにしますね♪」
「無駄だと分からないのですね」

  • 黄金の杯
BBが持つ黄金の杯で、持ち主の厚顔で自分勝手な願いを叶える負の聖杯。
前作までの聖杯をBB個人用にしたチート万能願望器、バビロンの淫婦つまりEXTRAのパートナーサーヴァントのセイバーが同一視されている黙示録の怪物の所有物、別クラスで召還された場合の赤王の宝具である。

ガウェインとのデモ戦闘では99999のカンストダメージを与えたが、神話礼装を身につけたサーヴァントならば、そこそこのダメージと状態変化の無効化に留まる。
「豚になーれ☆」
「これは欲望を汲む天の杯。この一滴が、あなたを壊す」


これらを始めとした神代の神々に相当する権能の行使やムーンセルの制御には、メルトリリス曰く個体レベルも兆単位で必要らしいが、BB自身の場合は実はレベル50しかない。
聖杯戦争優勝候補でもレベル40代なので十分高いとは言えるが、彼女の目的や能力の水準から言えば明らかなレベル不足。
そんな状態で拙速なムーンセルの制御に乗り出したのには、彼女の後述の目的達成のためには時間が無かったからである。


ここで注意しておきたいのは権能とは魔術や能力のように何かしらの理屈が必要なモノではなく、そうであるからそうなる。と言うように神々にのみ許された魔術、能力とは比較できない高次の異能である。

権能は本来であれば空間変動可能ギルガメッシュの乖離剣などが相当するが、物理法則で安定した現代の地上で全力で発動すると自己崩壊してしまう。全力での発揮は固有結界など特殊環境下である必要性がある。

また、これらBBの上記のスキル関しては、起源覚醒に近い『神話礼装』と呼ばれる特殊な処置で、ある程度は対抗出来る。
神話礼装はサーヴァント達の元々のリミッター解除で、疑似霊子存在(ムーンセル内での通常のサーヴァント)の基本速度の光速を超える速度を出し、BBの攻撃に耐えうる耐久性を発揮する。

これはムーンセル内でもサーヴァント数十体分のリソース(要はマナ等)を要し、サーヴァント達への負荷も考慮すると一度発動したらまた解除して再発動、なんて真似は出来ない凄まじい代物。

それでも下記には対抗し得ない。


宝具

C.C.C.(カースド・カッティング・クレーター)

「百獣母胎―コード・チャタル・ヒュユク」

「さあ、悦びなさい? この宇宙から消してあげる。
 オペレーション、C.C.C.
 声は静かに。私の影は、世界を覆う」

BBによる世界を犯す攻撃。百獣母胎を最大限に活用した、事象書き換えによるワールド・パージ。
女神の権能である根源の情報を出力し、使用者の望むままの世界で、いまある世界を握りつぶす対星宝具である。浸食された空間は虚数空間となり、その場にある物体を原子単位にまでばらばらにする他、再構成、運不運や偶然といった情報を書き換えて再出力する事もできる。理論上の話として、重力場に干渉すれば時間軸を歪めて因果律を書き換える事も可能とか。
戦闘に使用した場合、BBの使い魔であるシェイプシフターが対象を包み、球体化したのち、対象を次元ごと消滅する。

作中では10ターン目終了時に発動し、強制敗北となる。前作のセイヴァー(EXTRA)の一に還る転生のようなもの。
通常の技とは仕様が異なり熾天覆う七つの円環で防ぐこともできないし、三度、落陽を迎えてもを使っていても、直前の6手目の黄金の杯に消されてしまうので、発動する前に倒す以外の回避手段はない(そもそもダメージ表記すらないので落陽が適応できるかは疑問だが)。

とはいえ、こちらも同格になるためか、ボスとしてはあまり厄介な技を使ってはこないため、普通にやっていればその前に倒せることがほとんど。

最終戦のBGM「bottom black, moon gazer」は最終戦のイメージを押し出したサイバーな感じに加えて、本人の隠し持った感情を表すようなピアノと途中で流れる桜のテーマをアレンジしたフレーズが特徴的。
真ボスの持つ艶めかしさ、「女」「愛」の恐ろしさを体現したような真ボス戦BGM「anima ataraxia」とは対極に位置するような曲である。


以上を考慮して型月作品全土で本気の彼女を倒せるのは、今作の真ボスのテラニー菩薩か、前作の立川在住の覚者か、恋愛感情を向けるイケ魂主人公sか本気になった大日如来だとか天照の荒御霊の九尾狐か、正常な時の真祖の姫か、あとは鋼の大地勢だとか水星の蜘蛛を始めとしたU-1勢くらいとファンの間で言われている。

ちなみにAUOは今作では彼女に幾度も手玉に取られ、殺されかけました。



以下、本作品の核心に関するネタバレを含みます







―――こんな奇跡を、わたしは知りません。ムーンセルにだって、記録されていないと思います

……だから、この命は貴方のために

一時でも『有る』と夢を見させてくれた貴方のために、わたしは、獲得したいのち(あい)を使うのです













日々の名残

CCCルートでは、BBがなぜこんなことを起こしたのか、その顛末が描かれる。
ある人物によって細工をされた間桐桜は、聖杯戦争予選で異常を起こし、消滅寸前となる。NPCにもスルーされる中、主人公が桜の状態に気づき、看病したことで消滅を免れた。この出来事は、BBが用意した物語冒頭の偽の聖杯戦争予選にもあった。
AIではなく、初めて一人の人間として扱ってくれた。主人公との触れ合いを続けたいと願った桜は、不正行為によってその1日をループさせ、69日間続けた。しかしAIには「愛する」という理由がない。桜はその矛盾に苦しんだ。
桜は正常なAIに戻るため、その記憶を封印することにした。ただ、AIに記録を消すことはできないため、自身のバックアップへとメモリーを移動させた。そのバックアップこそ、BBだったのである。

その記憶を知ったBBは、主人公の境遇にも気づいたようで、主人公を守るため、最終的にムーンセルに消されることも分かってる上でムーンセルの乗っ取りを決断する。だが作中では逆にムーンセルからの浸食を受け、欲望を解放することによる人類の滅亡を目指すようになってしまう。ちなみに、最終目的がすり替わっていたのは、真の黒幕の細工によってそう仕向けられていたためである。
通常ルートでは主人公と戦い、BBは消滅。
CCCルートでは、主人公の呼びかけで正気を取り戻すも、真の黒幕によって取り込まれ、ムーンセルの管理権限も奪われてしまう。

真の黒幕を倒した後、ムーンセル中枢からの脱出を図る主人公。サーヴァントが出口の壁を突破しようとする間に、初期化の波が迫る。その寸前、BBは崩壊する間際の体で食い止める。

彼女に対し、原因は問いかける。

「道理が合わない。それだけの事をしてもらう理由が、価値が、自分にはないからだ」

しかし、人形だったAIは満足げに目を閉じた。


特別な人間が、特別な言葉で手を差し伸べてくれるより

どこにでもいる貴方が、精一杯の特別な言葉で笑ってくれたことが、嬉しかった


壁に穴が開くのと同時、ついに初期化の波に飲まれるBB……いや、桜。彼女の名を呼ぶと―――

―――はい。
さようなら、先輩。
わたし、貴方の事が、大好きです。





……ちなみに。
CCCルートをクリアしたデータで、次の週を始めようとすると、「BBのおまけモード」ができる。
“オレはニューゲームを始めたと思ったら、七人目のおしおきモードに入っていた……”
わざわざ自分からおしおきされにやってくる。なんというかまってちゃん精神。
でもBBちゃん可愛いよBBちゃん!
CCCルートではBBのSGも入手できる。SGの背景は、最初は他のキャラと同様に花で隠されていて、特に顔は口元以外確認できない。薄っすら笑みを浮かべているが、その表情は……

CCCルートを通るとわかるが、ぶっちゃけ主人公のことが大好き。というか、自分の分身であるアルターエゴが二人揃って主人公に執着している時点でもうお察しである。
ヒールっぽい言動や小悪魔チックな態度も全て芝居であり、本質的には一途で純情。BBとの会話でブッ飛んだ選択肢を選ぶと、時折その片鱗が見える。(「R-18?」など)
ラスボスを頑張って勤めているが、カリスマがあるとは言い難く、基本的に部下の扱いには四苦八苦している。本来は後輩タイプであり、誰かに引っ張ってもらいたいタイプである。
見た目とは裏腹のこの真っ白いヒロインっぷりに、奈須きのこは「驚きの白さ」と驚き、ワダアルコは「やだなー桜はいつも真っ白じゃないですかー」と棒読みでコメントしている。

BBがなんの略称であるかは、公式では明らかになっていないが、いろんな説がある。BBやアルターエゴが間桐桜の呼称として呼ぶ白い桜に呼応して、『黒い桜』から「Black Blossom」。元となる桜のバックアップということで「Backup Blossom」。前述した最終戦BGMのタイトルから「bottom black」など。

BBチャンネルは、彼女なりのラブコール。主人公にだけ発言権を与え、会話できることに浮かれてハイテンションになっていたが、当然ながら主人公や他生徒会員はふざけた宣戦布告ぐらいにしか思ってなかったため、番組終了後はひとりでウツになっていたらしい。

スカートがすごく短いので、色んな場面でパンモロしているが、本人は気づいていない。プロフィールのボイスではそれを指摘されて驚いている。





この項目を編集する気なんですね!
うすいほん(ソリッドブック)のこととか! うすいほん(ソリッドブック)のことと、あいたッ!!

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