あがほとけ(当て屋の椿)

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あがほとけ(当て屋の椿) - (2014/10/15 (水) 02:57:21) の編集履歴(バックアップ)


登録日: 2014/05/08 (木) 13:24:46
更新日:2023/06/19 Mon 19:33:48
所要時間:約 ? 分で読めます





─ 良 き 事 あ り ま す 様 に ─


漫画『当て屋の椿』の長編シリーズ。
第六十五話から第七十八話までの物語。
単行本8~9巻に収録されている。


◆─ストーリー


只でさえ
自害という己の了簡を越える行為に
それは輪をかけて現実離れしていた



己の喉に
手を捻じ込み
窒息死する



何かを引き摺り出そうとしているのか
何かを必死に押さえているのか
いったいその指の先に何を求めてのたくるのか

そして──



ホ ヒ ョ … ケ ・ さ … が 見 て … … る
─ ホ ト ケ さ ま が 見 て い る ─



死んだ彼の者にはどんな理屈が在ったのか



立て続きに起こる謎の自害、
あちこちに出回る謎の文、
あちこちで起こる鼻血事件、
凶器まみれの坊主の死に様、
椿の悪寒、
イノちゃんは可愛い、
「気の・毒」、
「良き事あります様に」、
天から見下ろす“託宣者”──




どんな理屈が咲くのか
楽しみだねェ…



◆─主な登場人物


◇─レギュラーキャラ

いつもの人達。
最近、イノが新メンバーとして加入した(?)。


椿

主人公その1。
腹黒で聡明な美女。謎大好きな変人。


鳳仙

主人公その2
陰気な春画師。行く先々で凄惨な死体を見ることになる不幸な男。
今回はゲストキャラとフラグを建てないが、しかし……?


イノ

最近、椿達が住む長屋に来たばかりの、顔に大きな×傷がある娘。
鳳仙に惚れている。

町中で出会った花売りの女に心揺さぶられ、「失くしたはずの己の心」が蘇る。そして……
変態の毒牙にかかってしまった……


菖蒲

椿達と同じ長屋に住む少女。
町で出会った花売りの少女「孔雀」と仲良くなり、その縁で鈴懸と出会う。

今回、乳見せはありません。


竜胆

椿の知り合いの薬師。
謎の自害を遂げた死体の検分役として登場。また、鼻血事件の原因は大量の強精剤にあることをほのめかす。

決して堕胎医ではない。


◇─ゲストキャラ

※若干ネタバレあり

宵草

吉原の遊女。
謎の自害を遂げた1人目の人物。

目当ての客から文を送られ、その男と会うのを心待ちにしていたが、時間までに来なかったことで自暴自棄になる。
男に失望した直後、大量の鼻血を吹き出し、更に遅れてきた男が到着したのを見た途端、喉に手を突っ込んでそのまま窒息死してしまった。


提灯屋の主人

町中で提灯屋を営む男。妻がいる。
謎の自害を遂げた2人目の人物。
信心深い人物であったようだが、その裏では遊女と遊んでいたようだ。

孔雀から渡された「罪一つ」とだけ書かれた手紙を見た直後、大量の鼻血を吹き出し、宵草と同じように喉に手を突っ込んで死んでしまった。

怪しげな強精剤を大量に持っていたらしい。


鈴懸(すずかけ)

町内のどこかにある長屋(椿や鳳仙達の住む長屋とは別)で文の代筆をしている青年。
体は痩せ細り、足に障害を持っているため立ち上がることができない。しかし、その姿と長髪が仏のような雰囲気を醸し出している不思議な人物。

優れた洞察力を持ち、物識り。対面した人の望んでいることをピタリと言い当てる特技を持つ。
菖蒲からは饒舌・毒舌な部分も含め椿そっくりと思われている。

文の代筆は椿ですら達筆と評するほどの腕前。
その人柄と能力から、周囲から多大な信頼を寄せられている。


孔雀

花売りの女の手伝いをしている幼女。
自分を殴った相手でも慰めようとする優しさを持つ。
用事がない時は鈴懸のそばにいることが多い。
鈴懸や花売りの女、その周囲の人々を家族のように慕っている。
尚、本当の家族とは生き別れている。

町で出会った菖蒲と仲良くなり、友達になる。菖蒲はこれが縁で鈴懸と会うことに。


花売りの女

額に鉢巻き、左目に泣きぼくろがある妙齢の女。
鈴懸と繋がりがあり、花を売る一方で彼の代筆した文を配っている。

町中で出会ったイノに接近し、彼女の心を揺さぶり「失くしたはずの己」を取り戻させる。

正体は今シリーズNo.1の変態。
イノちゃん逃げて、超逃げて。


茹で玉子売り

町や吉原で茹で玉子を売り歩く陽気な男。
序盤から登場。
作品全体から見てもかなりいい人。
……なのだが、いい人に限って悲惨な目に遭う。

彼が発した言葉「良き事あります様に」「気の毒」の意味するところは……?

中盤で鈴懸と繋がりがあることが明かされる。


粗暴な性格の坊主

町のどこかにある寺の坊主。
近頃、町で何故かお布施が集まらずイライラしていた。

たまたま通りかかった茹で卵売りに当たった挙げ句、「信心」と連呼しながら彼を何度も殴り付けた。
その後、寝ている間に何者かにありとあらゆる凶器を全身に突き刺され、無惨な死を遂げる。

そして、坊主の死が更なる悲劇を生む──





どんな編集がされるか 楽しみだねェ…

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