R-9A アロー・ヘッド

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R-9A アロー・ヘッド - (2022/03/20 (日) 20:26:55) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/05/10 (土) 12:53:00
更新日:2024/02/28 Wed 04:16:31
所要時間:約 7 分で読めます




R-9A アロー・ヘッドは横スクロールシューティングゲーム『R-TYPE』シリーズでプレイヤーが操作する異層次元戦闘機であり、全R戦闘機の母体とも呼ぶべき原初の実動機である。
なお、本項ではR-9Aの直系機についても記載する。

目次


異層次元戦闘機の誕生

元々は『RX-プロジェクト』(宇宙空間機動計画)として開発・発展してきた汎用作業機だった。

超長距離探査から帰還した異層次元探査艇《フォアランナ》が採取した超束積高エネルギー生命体(“バイドの切れ端”)の解析結果から、未知の外敵バイドに対する対応力や汎用性、発展性を考慮して方針変更されたのが異層次元戦闘機、通称『R戦闘機』の始まりである。

作中で縦横無尽にヌルヌル動けるのは『ザイオング慣性制御システム』の恩恵で、戦闘機を全力で逸脱した武装が施された理由は「最悪一機でも生き残ってバイド中枢をぶっ壊せればいいじゃん」という単騎突入を前提とする”凄まじく頭の悪い”コンセプトによる。

ちなみに《フォアランナ》がどうやって“バイドの切れ端”を採取・帰還したのかは一切不明。
自身に触れたものを侵食せずに放置するバイドなんぞいないのだ。
フロム脳ではないが、色々想像や考察の余地がある。


R-9A アロー・ヘッド


Rナンバーズ初の実用型戦闘機。
試験機状態で西暦2163年の第一次バイドミッションに一個大隊が投入され、地球初の異層次元戦闘を展開する。

武装

○スタンダード波動砲
R戦闘機に戦艦級の火力を持たせるために開発された力場開放型大出力エネルギー兵器の標準仕様。汎用作業機のオプションだった小惑星・デブリ破砕用『アステロイドバスター』が原形とされている。
前方に展開した力場で波動エネルギーを蓄積し、指向性を付与して開放することで万物を破壊する。
力場を砲身代わりにするので、デバイスが小型かつ外観上に砲身が存在しない。

第一次バイドミッション時には未完成で1ループ、オペレーション・ラストダンス時には最新型の2ループチャージを可能としている。

○超高速電磁レールキャノン
俗にバルカンとも呼ばれるR戦闘機用の標準装備、速射型レールガンレールガンがバルカン扱いって、おま……
この時点で何かもう頭がおかしいのだが、こんな重兵装も対バイド戦では雑魚散らし程度にしかお呼びじゃないのだ。

○追尾ミサイル
機体上下から発射される一対の対空ミサイル。連射性と追尾性に優れ、パイロットからの支持は高いらしい。
汎用性も悪くないので多くの機体のオプションとなっている。
ムービーではだいたい機体下部から発射しているので、サイロは多分そこ。
こいつも対バイド戦ではry

○爆雷
宇宙のことを星海とも言ったりするので爆雷なのだろうが、単なる爆弾。扱いが単純なためか、対象と近接時の連続投射性に長ける。


○スタンダード・フォース
“バイドの切れ端”から分離・純粋培養したバイド素子にコントロールロッドを打ち込み収束制御したフォースの初期標準仕様にして人類初にして唯一の次元兵装、ラウンド・フォース、もしくはただ単にフォースとも。
開発思想からして『バイドを以てバイドを制す』というマジキチ一歩手前、開発中に研究施設をひとつ完全消滅させているいわくつきのシロモノ。
しかし、これがなければバイドに抗し得なかったのもまた事実。

R戦闘機側のフォースコンダクターで無線制御し、エネルギーをコンバーターで変換加工することで「高密度収束光条体(対空レーザー)」「連続変化プリズム型光条体(反射レーザー)」「対物追従型連続光条体(対地レーザー)」として放出できる。
また、機体前方ないし後方に装着して強力なシールドとして、あるいは射出して強力な打撃兵装として扱う(フォースシュート)万能装備。敵弾までも貪っちゃう腹ペコさん。
フォースのコントロールロッドが外部衝撃で破損しないのは、中枢バイド体のエネルギーで半バイド化することにより保護されているから……らしい。


○ラウンド・ビット
人工フォースを目的に開発された支援攻撃用オプション。機体上下に展開され、機体側面のビットコンダクターで制御される。
実戦投入が早まり不安定な状態で運用されたため、支援を行えるのは対空レーザー発射時のみ。
むしろ耐久性の高さから上下方向へのシールドとして扱われることが多かったとか。
構想そのものは後にR-9/0のシャドウ・フォースで結実する。


放たれた《反撃の嚆矢》

最終的にあるパイロット(いわゆるひとつのプレイヤーである)の駆るただ1機のみがバイド中枢への到達と破壊に成功。
人類圏への帰還を果たすが、除染されぬまま放置されていたことがきっかけで悪魔的狂詩曲開演の引き金となってしまう。

その後もオペレーション・ラストダンス終了まで第一線に立ち続けたRナンバーズ屈指の長寿機。
ある意味、本機の完成度と性能の高さが後のRシリーズへの性能要求を過大にしたと言えなくもないが、そもそも本機なしでバイド相手に互角に立ち回れたかどうか……。


R-9A2 デルタ

R-9A直系の後継機にしてR-9Aシリーズの父。大気圏内専用機として機体の小型軽量化が推し進められている。
また、フォースの耐エネルギー性質を応用したフォース強化システム『DOSEシステム』が搭載されているのも特徴。
本機のそれは《ニュークリア・カタストロフィー》のコードが付与されており、その名のごとく核融合を励起させて範囲内の一切合財を熱核焼却するというもの。

武装

基本的には原型機と同一。

○拡散波動砲
特殊触媒を用いて波動エネルギーを増幅・拡散させる新型波動砲……の試験型デバイス。
試験型だけあって拡散レベルにやや難がある。
ちなみにデバイスは折りたたみ式。

英雄後継機、波乱の初陣

初陣は後に「サタニック・ラプソディー」と呼ばれる原因不明(後にバイド侵蝕されたR-9Aが引き金であることが判明)の同時多発的電子機器暴走事件。
この時はまだ試験段階だったのだが、手駒の不足からRX-10 アルバトロス、R-13A ケルベロス共々急遽実戦投入されることとなった。
最終的にバイド化した英雄機とバイドコアの撃破に成功、RX-10とともに帰還している。


R-9A3 レディ・ラヴ

デルタの直系機。良くも悪くもスタンダードで特長がないのが特徴
あえて言うならペイントとカラーリングが独特なのが特徴か?通称「へきる号」。
いくつかのサブシリーズの母体となっているあたり、機体そのものの発展性は相応以上だったのだろう。

武装

基本的にはry

○誘爆ミサイル
前方投射型のカプセル型ミサイル。カプセルなのにミサイルとはこれ如何に。
着弾と同時に炸裂し、攻撃性エネルギー体を周囲にばら撒く。
その性質上、起伏に富んだ地形で特に有効。

○スタンダード波動砲Ⅱ
スタンダード波動砲の出力やチャージ容量を強化した後継型。
加えて着弾時の余波である衝撃波や飛散したエネルギーを敵に向けることでダメージを増幅できる。

○スタンダード・フォース改
効率の徹底的な見直しでレーザー変換率を30%も向上させることに成功した。
無駄が多かったのか、それとも技術レベル向上の結果か……どちらを取るかで評価が変わりそうではある。
レーザーはスタンダード・フォースの特徴そのままに威力や攻撃範囲がパワーアップしているが、斜め後ろに出るようになった対地レーザーだけは評価の分かれるところ。どのみちあんまり使わないとか言わない
そして何よりの特徴は分離時の弾が4WAYから6WAYになったことであろう。
殲滅力は言わずもがな、敵にめり込ませた時の破壊力も凄まじいことになっている。
特にレールガン自体が強化されたFINAL2ではこの6WAY弾のおかげで最強クラスのフォースと目されている。

R-9A4 ウェーヴ・マスター

レディ・ラヴの直系機であり、R-9A直系の最終完成形。スタンダードな特性を高次元に強化した、癖がなく扱いやすい安定した機体。
特長はないが全領域で高次元に安定した性能を持っている、ロボットアニメでいうところのエリートなライバルが乗ってそうな汎用機……のようなイメージ。
《極めしもの》だが瞬獄殺の人とは関係ないし音楽関連の某社とも関係ない。ないったらない。
FINAL2ではスタンダード・フォース改のおかげでかなりの強機体となっているが、他のスタンダード改持ちも軒並みパワーアップしたため最強候補にはやや届かずと言ったところ。

武装

基本的にはレディ・ラヴと同一。

○スタンダード波動砲Ⅲ
スタンダード波動砲の(現状での)最終モデル。さらにチャージ容量が増強されて最大4ループとなり、威力とともに波動弾体のサイズも大型化した。
再集束機能も強化された上で引き続き搭載されている。


R-9AF モーニング・グローリー

「フォースに波動砲を搭載したらどうだろう?」思いついたら作ってしまうのは腐れ開発チームの取り柄でもある。
しかし予算を割いてもらえなかったのか工作用機体を流用して建造されており、系譜上はR-9Aの系列機ながら関連性は薄いと思われる。
外見としてもラウンドキャノピー以外はほとんど共通点がなく、三本の作業用アームもそのまま。
何をするでもなしに、せわしなくアームを動かし続ける様は滑稽でもあり、どこか切なくもある。
この姿はR戦闘機の祖、汎用作業艇Rシリーズのひとつ「R-3」に酷似したものだが、単なる偶然とのこと。

TACTICSシリーズでは「Rr2o-3 工作機」として登場。別次元の機体となるが、改造元の工作機ではないかとも言われる。
燃料・弾薬の補給に応急修理、施設占領、資源回収、簡易拠点の建設まで、艦隊の兵站を支える縁の下の力持ちとして幾度となくお世話になるユニット。前線での修理は新米パイロットの熟練度稼ぎにもうってつけ。
特に艦船や大型ユニットなどの艦載不能ユニットが損傷した場合には工作機での修理に頼る他なく、その重要さ故か敵に見つかると最優先で狙われる。
欠点は移動力2という足の遅さ。地形によっては離着艦にさえ難儀することも。
後継機には「Rr2o-3-2 工作機2号機」が登場、資源貯蔵量・採掘速度が上昇している。
しかしサイズが2HEX占有(=艦載不能)になり、活躍の機会が大きく狭まってしまうという罠。これさえなければ…
バイド側には「BXRr2o 腐れ工作機」がいる。

武装

○フォース波動砲(FINAL/FINAL2)
R戦闘機だけでなく、フォースにも波動砲を搭載、本体側の波動砲と連動して制御されている。最大2ループ。
フォース分離時と合体時で挙動が変化し、フォース合体時はスタンダード波動砲とほぼ同じで、フォース分離時は1ループ相当の波動砲を自機とフォースの両方から発射する。正直威力が物足りないが、究極互換機を使って特殊フォースと組み合わせると「相手に喰らいついて波動砲を撃ちまくるフォース」とか面白いものができたりする。
遠隔操作できる波動砲の運用実験のために開発され、想定を上回る戦果を挙げたとされる…
のだが、それはつまりただの武装した工作機を実戦投入したということだろうか?
似た波動砲に、B-3Bメタリック・ドーンの「フォース波動砲LM」シリーズがある。

FINAL2では威力不足という弱点が改善された。というか改善され過ぎた
具体的にはフォースと自機の両方から同ループのスタンダード波動砲相当の波動砲が出るようになった。つまり、2ループでもスタンダード4ループと同等の破壊力となる。
スタンダード・フォース改の強化もあって、この機体を最強候補の一角にまで押し上げた。
ここまで強くなるとわしゃわしゃ動かしているアームが余計に浮く。

○スタンダード・フォース改
フォース自体の説明は上記のRー9A3レディ・ラヴを参照。
他の機体と同じフォースであり、フォース波動砲の搭載以外は性能に違いは無い。
波動砲ってそんなに簡単に載せられるのだろうか…?


追記・修正はR-9Aでバイド中枢に突入・生還してからお願いします。

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