21エモン

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21エモン - (2017/03/08 (水) 15:33:01) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/08/24 (日) 14:08:50
更新日:2023/03/03 Fri 22:31:12
所要時間:約 2 分で読めます




21エモンは、藤子・F・不二雄先生が世に送り出した漫画作品のうちの一つ。

1968年~1969年に週刊少年サンデーで連載。
連載当時はあまり受けなかったが、連載終了後に徐々に人気が上がり、
1981年にアニメ映画化、1991年~1992年にテレビアニメ化及び映画化されている。
また、藤子・F・不二雄ミュージアム上映用にアニメが新作されている。

なお、連載時期には藤子先生の師匠・手塚治虫先生が『どろろ』を同誌に連載しており、69年の正月にはコラボ漫画も掲載されていた。
内容は妖怪を見つけた百鬼丸が殴り込みに来たら唐突に21エモンが現れ、「妖怪じゃなくてうちのお客なんですよ」と案内し
どろろ&百鬼丸が呆れるというもの。


◇概要
時は、21世紀の未来(原作:2018年、アニメ:2051年)。
そこには、一軒の寂れたホテルがあった。
ホテルの名前はつづれ屋。
江戸時代の幕開けとともに開業し、20代目まで続いている老舗のホテルである。
そのホテルの跡取り息子である21エモンは、いつの日かロケットに乗って宇宙へ旅立ちたいという夢を持っていた。
今日も今日とてつづれ屋を舞台に、21エモンと愉快な従業員たちの愉快な一日が始まる。


◇登場キャラ
  • 21エモン
CV:井上和彦(81年映画)→佐々木望(TV及び92年映画)→斎賀みつき(藤子F不二雄ミュージアムシアター上映アニメ)
主人公。
つづれ屋の跡取り息子だが、いつの日か宇宙へ旅立ちたいという願望を持っている。
マイホームならぬマイロケットを手に入れるため、つづれ屋でボーイとして勤務し、宿泊客からチップを頂いている。
尚、この時代では、子供たちは3時から6時までの間はプレイルームで遊ぶことが義務付けられている為、
21エモンは軽く憲法違反をやらかしている(一度少年少女管理局の職員が来たこともある)。
ロケットの操縦の訓練をしてはいる物の、逆噴射ボタンを間違って押しちゃったこともあるなど、やや機械の扱いは苦手な様子。
91年アニメでは無鉄砲なところはあるもののキレ者の部分を見せている。
原作版、81年映画版、中央公論社のコミックス藤子不二雄ランドCM版、91年テレビアニメ版でデザインが異なっており、
91年版は声から容姿までエスパー魔美の竹長悟を小学生にしたようなデザインであり、92年映画版ではもろに竹長である。

  • モンガー
CV:杉山佳寿子(81年映画)→大谷育江(TV及び92年映画)→小林由美子(藤子F不二雄ミュージアムシアター)
本作のマスコットキャラ。
ササヤマ星で発見された、まんまるいオレンジ色の狸の様な生き物。
元はつづれ屋に宿泊したササヤマ星人のペットであったが、ササヤマ星は金銭が存在しない星であったため、
宿泊費支払いの段階で困った挙句、宿泊費代わりとしてつづれ屋に置いて行かれた。
当初は喋ることが出来なかったが尻尾の脳に強い衝撃を受けたことで喋ることが出来るようになった。
元気で新しい物好きな性格。ゴンスケとは犬猿の仲。
絶対零度にも真空にも数万度の高熱にも平気で耐える「絶対生物」と呼ばれるクマムシもびっくりの耐久力の超生物。
石や金属も平気で食う悪食で、ロケットのエンジンを食って21エモンを事故死させかけたこともある。
3㎞圏内でテレポートも使え、空港から客を直接ホテルに呼び出して客引きとかも出来る。
アニメ版では最初からよくしゃべるうえに、ササヤマ星人の旅行者のカバンに隠れて密航してきたという衝撃的な登場をしている。

  • ゴンスケ
CV:肝付兼太(映画)→龍田直樹(TV)
元々は芋掘りロボットだったが、20エモンがボーイとして買い取った。
三度の飯より芋が好きな芋バカで、客室を芋畑にした事がある。
が、彼の栽培する芋は絶品で、それを使った料理がつづれ屋の看板メニューになっている。
その後『ウメ星デンカ』にて別設定で登場し(声は毒蝮三太夫)、アニメ版『モジャ公』、『ドラえもん のび太とロボット王国』・『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 』等にもゲスト主演している。

  • ルナ
CV:潘恵子(映画)→冬馬由美(TV)
21エモンのクラスメートで、本作のヒロイン。
つづれ屋の商売敵である一流ホテル「ホテル・ギャラクシー」の一人娘だが、21エモンとの仲は良好。
リア充爆破しろ。
因みに原作とアニメ版では、180度デザインが違う。

  • 20エモン
CV:二見忠男(映画)→中庸助(TV)
21エモンの父親で、現・つづれ屋のオーナー。
宇宙へ行きたい息子が跡取りになって欲しいと思っている。

  • オナベさん
CV:丸山裕子(映画)→肝付兼太(TV)
20エモンが11000円で購入したメイドロボ。
あたしンちのお母さんを糸目にしたような姿。
手が電磁石になっている。
中の人はスネ夫。

  • ママ
CV:栗葉子(映画)→松島みのり(TV)
21エモンのママ。美人。
本名不明。

  • リゲル
CV:真柴摩利(TV)
テレビアニメオリジナルキャラ。
「ホテル・オリオン」の社長の息子で、21エモンのライバル役。
イケメンで21エモンよりやや背も高い。
プライドが高く、自らを「貴公子」と称するが、肝心な場面ではヘタレ。
ルナに好意を持つが、その想いは一方通行であり、その嫉妬からか21エモンにたびたび嫌がらせをする。
髪型がシイタケに似ており、ゴンスケからたびたびそう呼ばれる。

  • 22エモン
CV:佐々木望
テレビアニメオリジナルキャラ。
21エモンとルナの息子。
容姿から性格までよく似ている。モンガーとゴンスケは彼のお目付役。


◇主題歌
『おーい!車屋さん』
『21世紀の恋人』
『ベートーベンだねロックンロール』


◇つづれ屋について
実はこのホテル、ドラえもんにも登場しており、その時は18エモンが経営者で、息子の19エモンは家出していた。
が、ドラえもんとのび太のおかげで、19エモンは戻ってきた。
もし、ドラえもんとのび太が関与していなければ、つづれ屋は18代目で閉業してしまい、21エモンも生まれてこなかった可能性もある。
そう考えると、のび太とドラえもんはある意味救世主といえるだろう。

◇アニメ版
第1話は「僕ドラえもん僕の友達 エモン君の宇宙大冒険!」というサブタイトルであり、実際にドラえもんがゲスト出演しているが、セリフが一切ない背景キャラクターとして数秒間のみの出演であり、21エモンとも一切絡んでいない。その後第24話にもゲスト出演しているが、第1話同様背景キャラクターとしての出演のみである。予告編を見て「ドラえもんが物語に絡む」と思ったファンも多くタイトル詐欺である。


追記・修正は、つづれ屋に泊まってから。

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