DRN.001 ロックマン

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DRN.001 ロックマン - (2017/09/25 (月) 22:27:34) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/09/12 (金) 23:59:52
更新日:2024/04/27 Sat 15:09:08
所要時間:約 ? 分で読めます




カプコンのゲームロックマンシリーズの初代主人公。
歴代ロックマン集合時は、区別のためにファーストロックマンと呼称される場合もある。


(CV:椎名へきる、折笠愛、藤野かほる、小林由美子)

身長:132cm
体重:105kg
外見年齢:人間での10歳程度
動力:太陽エネルギー R.S.動力炉(ライトソーラーパワーパイル)
材質:ライト・セラミカルチタン合金
出力:最高出力1500ps/1200rpm、最大トルク220kg ̄m/8500rpm

トーマス・ライト博士に造られた人型ロボットシリーズ・ライトナンバーズ1号機。人とロボットを愛する優しい性格。
本来争いは好まないが、平和のために幾度も戦いに身を投じる強さは、最新鋭の戦闘用ロボット達にも決して引けを取らない。

元々は家庭用お手伝いロボットの「ロック」として誕生した彼は、ライト博士の助手として、妹にあたるロール共々、ライト博士の実子のように平和に暮らしていた。
しかしある日、ロックの兄弟機である工業用ロボット達が突然一斉に暴走し、破壊活動を始めてしまった。
ライト博士はそれがかつての旧友・Dr.ワイリーの仕業であると気付いたものの、軍隊でさえ敵わないほどに魔改造された彼らに対しては最早なす術がなかった。
そんな時ロックは、自分を彼らと対等に戦える戦闘用ロボットに改造するよう志願。ライト博士を説得し、改造手術を受ける。
兄弟達を止めるため、ワイリーの世界征服を止めるため、 ロックは戦闘用ロボット「ロックマン」へと生まれかわったのだった。


改造後もロックへは不可逆ではなく、任意で通常形態(ロック)と戦闘形態(ロックマン)へ変身可能。
持ち前の優しさ故に戦闘行為はあまり好まず、相手を戦闘不能にした時点でとどめを刺さなかったり助け船を出す事もままある。
日常生活では改造前同様、ライト博士のお手伝いをしている。
サッカーが得意。ロボット軍団やワイリーとサッカーで勝負したり、サッカー技術を活かした特殊武器・ロックボールを製作してもらった事もある。


またこれは登場人物全員に言えるが、絵柄とハードの進化に合わせて少しずつ頭身が伸びている。
実際作中での言及こそないが、かなり初期のロボット、しかも後付け改造でありながら日進月歩する新型戦闘用ロボットとも対等に戦い続けられるあたり、強化改造を受け続けているのかも知れない。
また彼の髪型はDASHロック・ヴォルナットエグゼ光熱斗(バンダナを取った時)やゼクスのヴァンなど、歴代ロックマン恒例のものになっている。

時折彼の前に現れる謎のロボット、ブルースの型式番号はDRN.000であり、ライトナンバーズのプロトタイプ…すなわちロックの兄に当たるのだが、ロック自身はその事実を知らない。
本人にも改造したワイリーにも教える義理がないし、唯一教えてくれそうなライト博士もブルースについては多くを語らないようである。


ロックマンという名称から、ファンの間では「岩男」とも呼ばれる。
ロックと言っても実際には「岩」ではなく、音楽の「ロックンロール」が由来。ロックマンシリーズには他にも音楽用語の名前を持つキャラが多い。
ちなみにロック個人の誕生日(起動日?)は設定されていないが、ロックマン1の発売日=1987年12月17日をそのままロックの誕生日とみなして祝うのがファン通例となっている。



装備

  • ロックバスター
手首を内部に引っ込めて代わりに銃口を出し、太陽エネルギー弾を発射する『ロックバスター』が唯一にして最大の武器。バスター変形中の腕部側面にはエネルギーゲージも現れる。
手を袖口に引っ込めたり、腕に筒を嵌めてロックバスターごっこした経験のある諸兄も多いだろう。
ロックバスターはロックマン4でニューロックバスターに強化されて以降、エネルギーを集約させて威力を高めるチャージショットを撃てるようになった。
その後も数回強化されているが、大体の作品では“チャージに約2秒、チャージショットは通常弾3発分の威力”がデフォルトになっている。
両腕は左右どちらでも任意でバスターに変化させられるが、基本的に両腕同時にはバスターにならない。無理矢理同時に撃つと動力炉がオーバーヒートしてしまう。
スーパーアドベンチャーロックマンではオーバーヒート覚悟で、両腕をバスターに変えてダブルチャージショットを放ち、ラスボスを撃破した。
後述のスマブラ客演時には一部動作でダブルバスターを使うが、その後しっかり廃熱動作を交えている。実に芸が細かい。


  • 特殊武器
相手の武器チップを組み込み、特殊武器として使う能力『武器可変システム』がロックマンのもう一つの特徴。
いちいち武器その物を追加装備せずとも、武器に応じたエネルギーを消費して、後付けで多種多様な武器を使えるようになる。
炎や冷気、電撃といったエネルギーそのものに留まらず、爆弾やミサイル・徹甲弾のような実弾兵器、刃物や鉄球のような硬質構造物、更には水からブラックホールに至るまで…
対応するデータの入った制御チップさえあれば、該当するものをエネルギー兵器として生成射出して扱えるという特異なシステム。
このシステムの存在こそが、従来のロボットとは比較にならないロックマンの高い拡張性を表している。
容量次第で大量の武装をバスター一つにまとめる事ができ、作品にもよるが8~9種類、ラッシュなどサポートメカも含めると12~13種類程度まで同時装備可能。

ちなみに特殊武器は、メイン動力炉であるR.S.動力炉とは別に装備している、武器専用のR.S.動力炉を稼働させて使う。
なお武器チェンジでボディのカラーリングが変わるのは、大ざっぱに言えば空の色が変わるのと同じ理屈。
ボディ表面のプリズム素子に、体内のR.S.動力炉からの太陽エネルギー波長が反射して色が変わるから…らしい。
この設定のために、開発初期は一時期「レインボー戦士ミラクルキッド」という名前だった。

他作品への客演時には、武器チップなど元々ないような相手から武器ゲットする事もあるが、要は「相手の武器をゲットできる」という認識で構わないらしい。
またこのシステム、別作品のフォルテ(ロックマンエグゼ)には“ゲットアビリティプログラム”という形でリファインされている。


  • スライディング
ロックマン3から実装。咄嗟に体勢を低くし、滑り込むように高速移動する。
敵の足元を抜けたり攻撃を回避するのに活用される。
いわゆるしゃがみ動作のように低姿勢でありながら、背後に回り込んでの攻撃に転じられる攻撃的要素も含めた動的回避方法。


  • ヘルメット
戦闘時にはトレードマークとも呼べるヘルメットを被る。
このヘルメットには太陽エネルギー取り入れ口が付いているが、物理的接続はされておらず、脱ぐ事もできる。
しっかり防御力上昇の効果もあるらしく、メットレス状態でのプレイもできるロックマン910では、脱いだ状態だとダメージが倍増してしまう。*1



未来

ロックマンワールド2ではタイムマシンを入手したワイリーにより、戦闘能力を失った未来のロックマンが改造されて、クイントとなって登場する。
事実しばらく平和な期間が続いたロックマン9ではスライディングもチャージも外されているので、平和を愛するライト博士としては、ゆくゆくはロックの戦闘能力そのものを外すつもりだったのかも知れない。
そんなこんなで未来の自分=クイントと戦うのだが、ダメージを与えていくと最終的に飛び去ってしまうので、自分を倒してしまったかどうかは不明。
また、このクイントの失敗作であるロックマンシャドウが「ロックマン&フォルテ 未来からの挑戦者」に登場する。
この未来が確定ならば、ロックマンにはいずれ過去の自分に倒される(?)という運命が待っている事になるが…?

そして時が経ち100年後、ロックマンの後継機として造られた最後のライトナンバーズ・エックスが目覚めた世界で、ロックマンXシリーズが幕を開ける。



国外では

中国語圏では「洛克人(ロックマン)」表記だが、英語圏では諸事情により、MEGAMAN(メガマン)という名前で通っている。
それに合わせて他シリーズ名も
  • DASH→MEGAMAN LEGEND
  • エグゼ→MEGAMAN BATTLE NET WORK(略してMMBN)
  • 流星→MEGAMAN STAR FORCE(略してMMSF)
などと改称されている。
アメリカ独自機種で発売された「MEGAMAN」は、内容は概ね国内版と同じだが、流石に難しすぎたのか、難易度は若干緩和されている。
何より最大の違いは、パッケージイラストに描かれたメガマン…もとい光線銃を持った全身タイツな謎のオッサン。アインシュタインを彷彿とさせるリアルタッチなワイリー。
誰だお前ら。
といった感じで、アメコミ調のイラストが独自に使われているのである。勿論シリーズが進むにつれて次第に絵柄も統一されていったが。
この酷い絵柄には国内外問わずツッコミの嵐らしく、公式非公式を問わず幾度となくネタにされている。ロックマン9や10発売時には公式が新規にその絵柄で描き下ろした



客演

カプコンの対戦格闘ゲーム「MARVEL VS. CAPCOM」及び「MARVEL VS. CAPCOM2」に使用キャラクターとして参戦。
通常技の大パンチが飛び道具のロックバスターとなっており、チャージショットも可能。
「ストリートファイター X 鉄拳」では、何故かメガマン…全身タイツな謎のオッサンの方がゲストキャラクターとして参加している。


そしてなんと!
任天堂の誇るオールスター格闘ゲーム・スマブラシリーズ最新作である「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/Wii U」に参戦決定した。
以前からスマブラへのロックマンの参戦を熱望する声は多く、参戦発表が報じられた際に世界中のロックマン(メガマン)ファンが飛び上がらんばかりに狂喜乱舞したのは言うまでもない。\MEGAMAAAAAAAN!!!/
桜井政博氏によると、『他社さんのキャラは闇雲に出したくないがロックマンは別格』らしい。*2
公式サイトにはカプコンの日暮竜二氏による記念イラストも掲載されている。
任天堂以外のキャラクターの参戦は、ソリッド・スネーク(コナミ)、ソニック・ザ・ヘッジホッグ(セガ)に続き3人目。(更にパックマン(バンダイナムコゲームス)も加わるが)

格ゲー経験もあるロックマンだが、スマブラではむしろ原作寄りに、パンチやキックよりもロックバスターやチャージショット、ヴァリアブルウェポンシステム(特殊武器)を駆使して戦うキャラとなっている。
そして最後の切りふだは「ロックマンスペシャル」。
相手をブラックホールボムで吸い込んでから、なんとエックスロック・ヴォルナットロックマン.EXEシューティングスター・ロックマンを召喚して一斉にロックバスターを放つというまさにスマブラのコンセプトに引っ掛けた夢の共演。
ヴァン&エール/グレイ&アッシュ「解せぬ」
ヘリオス/アトラス/テティス/シャルナク/プロメテ/パンドラ「解せぬ」
ゼロ「俺はロックマンじゃないからまだしも…」


  • スマブラ客演で使用する特殊武器一覧
★印つきのものはカスタマイズ必殺技で習得可能
ロックマン1 スーパーアーム・★アイススラッシャー・★ハイパーボム
ロックマン2 Dr.ワイリーの謎 メタルブレード・エアーシューター・クラッシュボム・リーフシールド
ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!? ハードナックル・タップスピン・スパークショック・★シャドーブレード
ロックマン4 新たなる野望!! ★スカルバリアー
ロックマン5 ブルースの罠!? チャージキック・★ビート(初出)
ロックマン6 史上最大の戦い!! フレイムブラスト・★プラントバリア
ロックマン7 宿命の対決! スラッシュクロー・★デンジャーラップ
ロックマン8 メタルヒーローズ フレイムソード・★トルネードホールド
ロックマン9 野望の復活!! ブラックホールボム
ロックマン2 ザ・パワーファイターズ ロックアッパー

その再現性は非常に高く、ファンからは「ドット絵でもないのにここまで正確にトレースするとは…」という驚きの声も上がっている。
また桜井氏もこれらを全て的確にトレース出来るレベル至るにまで相当ロックマンシリーズをやり込んだ事が本当に伺える。

肝心の性能についてだが、横スマッシュ攻撃がチャージバスターになってる関係で非常にリーチが長く威力も十分、
その他の方向に対応する通常技も威力・判定はそこそこ強め。空中攻撃も前と後ろは発生が早く接近戦に仕える。
が、全体的に射撃主体のため接近戦や反射に弱く、発生や硬直も全体的に長め、必殺技が少々使いづらいという無視できない欠点も存在する。
総じて玄人向けの性能なのだが、通常技に関しては上攻撃なら上方向、横方向なら横方向に強いと他のキャラクターに比べ攻撃の方向がハッキリしている特徴がある。
昔からロックマンをはじめとした2Dアクションゲームをプレイしているという人には、手になじみやすい性能と言えるかもしれない。
ポテンシャルは決して低くないため、頑張って使いこなしてみよう。

ちなみに勝利ファンファーレはロックマン2のタイトル曲をアレンジしたもの。


追記・修正お願いします。

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