NARUTO -ナルト- 疾風伝 サニー・サイド・バトル!!!

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NARUTO -ナルト- 疾風伝 サニー・サイド・バトル!!! - (2015/05/06 (水) 15:18:33) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2014/09/18 (木) 21:42:41
更新日:2024/02/18 Sun 16:19:37
所要時間:約 5 分で読めます




「NARUTO -ナルト- 疾風伝 サニー・サイド・バトル!!!」とは、ジャンプ・スーパーアニメツアー2013で公開された12分程のショートアニメ。
PS3、Xbox360のソフト『NARUTO -ナルト- 疾風伝 ナルティメットストームレボリューション』の予約特典として収録されている。

監督は外伝『ロック・リーの青春フルパワー忍伝』で、3クール目以降監督を務めた拙者五郎氏、
脚本は『母ちゃん連合軍!!』『ナルト対メカナルト』等数々の珍エピソードを執筆した鈴木やすゆき氏。



【スタッフ】

監督・絵コンテ:拙者五郎
脚本:鈴木やすゆき
演出:渡邊政治
作画監督:甲田正行
演出助手・制作進行:守泰裕



【あらすじ】

一族の皆が戦争で出払っている中、うちは兄弟は静かな朝を迎えていた。
弟のサスケより早く起きたイタチは弟の為に朝食の目玉焼きを作ろうとするが…。



【登場人物】


古くから続く因縁の犠牲となった苦労人。
インフレの続いた原作でも屈指の実力者にして、7歳にして火影の様な考えを持ち合わせていたと評される天才だが、
元来の完璧主義が祟って目玉焼き一つに悪戦苦闘する羽目に。



イタチの弟。朝目覚めると目玉焼き作りに全身全霊を傾ける兄に遭遇する。



【うちは一族の朝】

イタチはヤカンに水を入れて火に掛け、トースターに食パンをセット。

更にの衣を羽織り同じ赤い雲模様のエプロンをかけ
冷蔵庫(牛乳が四本位入ってる)から卵のパックを取り出して熱したフライパンにゴマ油を引き、状態を的確に見極めて片手で卵を割り入れる。
手際良く塩コショウを振りかけ、適度に固まったところで少量の水を入れ蓋をして蒸し焼きに。

神経を研ぎ澄まし、タイミングを見極め蓋を開ける。


イタチ「!」


完璧に見えた手際だったが、目玉焼きの黄身に殻の破片がくっ付いてしまっていたのであった。

刹那、掛けたヤカンがけたたましく鳴り響き、トースターからは黒く焦げたトーストがおはようございます。

イタチは仕方なく、焦げたトーストの上に目玉焼きを乗せて台所の隅に置く。
フライパンを丹念に洗い、エプロンをかけ直して仕切り直し、2度目の調理に備える。


今回こそ完璧に仕上がったかと思いきや、焼いている途中で黄身が割れてしまう

それも仕方なく皿に盛り、一個目の隣へ。


三度目の正直とばかりに、やや雑にフライパンをガス台に置いて再び調理に取り掛かるが、
コショウをかけようとした際自分の顔から噴き出した汗がフライパンに飛び散ってしまう


その後も調理を続けるが、やっと満足のいくものが仕上がったと思ったら皿に盛る際に白身が破けてしまったり
フライパンに卵を割り入れる時に黄身が潰れてしまったり目玉焼きがフライパンから剥がれなくなったりと、散々。

遂には、スクランブルエッグオムレツ
鍋を変えてチャーハンまで作り始めるイタチ。(どう見てもナルトスネタです。本当にありがとうございました。)
こちらはまずまずの出来に仕上がったが、イタチは「これは違う」とばかりに首を横に振る。


サスケが起床してキッチンに入ると、目玉焼きの盛られた皿が足の踏み場も無いほどに床を席巻していた。

「サスケか」

「ああ」

いつもと変わらない調子でしげしげと辺りの目玉焼きを見回すサスケ。



「目玉焼き、食べるだろ?」

「そうだな」

そう言ってサスケは自分の足元にあった皿に手を伸ばそうとするが、


イタチ「触るな!!!

サスケ「!」

イタチ「妥協はしない…!!お前には完璧な目玉焼きを食べさせてやる!!!

サスケ「そうか…」

イタチは写輪眼を見開いてサスケを恫喝する。


するとその直ぐ後にサスケは不気味な気配を感じ取り、視線を感じる方に目をやると…
イタチの開眼に共鳴してか床中の目玉焼きの黄身に万華鏡の模様が浮かび上がり、サスケの視界が赤く歪んでいく。(気味(黄身)が悪い。)
更にイタチは手順を確認するためか、作り方を呪文を唱えるかのように詠唱しだすのだが、
油の弾ける音でサスケは我に返る。(※が、何故か目玉焼きの万華鏡は消えない。


だがとうとう卵が無くなってしまい、パックへと伸ばしたイタチの手が空を切る。

冷蔵庫を確認するも(野菜室まで調べた)ストックはない。

イタチ「不 覚

コケコッコー
イタチ「!」

鳴き声に気づき庭に居た雄鶏?に目を付けたイタチ
「コケッ?」

サスケ「静かだ…」

「コケェッコ!」(鶏を追いかけるイタチ)

イタチ「みんな戦争に出てるからな。ここには誰もいない」(みんな戦争なのにお前達は行かなくていいのか・・・というツッコミは野暮だろうか)
と鶏を抱えながら答えるイタチ

サスケ「そうだったな」

イタチ「静かなのも悪くないが…少し物足りないんじゃないのか、サスケ」

サスケ「何の話だ」


「コッケコッコー!」
鶏の鳴き声が止むと何故か、暗部時代の服装で帰ってきて卵を見せる…鶏は犠牲になったのだ…長くから続く調理法…その犠牲にな

イタチ「まっ、俺に出来るのは目玉焼きを作る事だけだ」


遂に万華鏡写輪眼を発動、エプロンを巻き直し、
片手にクナイを構え、無駄にアクロバティックなモーションで手に入れたばかりの卵を片手で割る。
殻から二玉の黄身の卵が零れ落ち、それに付着した割れた殻は卵がフライパンに落ちる前にクナイで瞬時に取り除かれる。
飛び散った汗は息で吹き飛ばし、手早く塩コショウを振り、蓋をする。

そしてとうとう、完璧な目玉焼きが完成したのだった。(※水を入れ忘れています。
眼を見開き満足げに、ふっと息を吐くイタチ。


「お前の為に作った。食べてもらうぞ」

「イタチ…」


イタチは醤油と黄身で、二玉の目玉焼きにそれぞれうずまきうちわの模様をあしらう。
サスケは、それを容赦なくナイフで二つに断裁して(うずまきをあしらった方を)口へと運ぶ

ごっくん


「いまいち…」照れ隠し…?

不意に手を伸ばすイタチ・・・

(昔によくやったように)イタチはサスケの額を小突く(「許せサスケ・・・」ということだろうか?)

「ふっ」

(口は映らないが)イタチに笑いかけるサスケ

「ふっ」

良い笑顔で微笑み返すイタチ。

――――――――

同じくして、砂漠の岩陰で眠っていたサスケの額を誰かが小突く。(というよりデコピン)

サスケ「…夢?」

「起きたか、サスケ」

サスケ「ナルトッ!?」

ナルト「行くぞ、俺たちの戦場へ。サクラちゃんも待ってる」

サスケ「どういう事だ?」

ナルト「イタチの意志でもあるんだってばよ」


そういって駆け出すナルト。それを追ってサスケも岩陰から足を踏み出す。




…が、何歩も歩かない内にサスケの足場の砂が卵の黄身へと変わっていき、
サスケは、宛ら釈迦如来の手の上にいる孫悟空の様に、自分が目玉焼きを作っているイタチのフライパンの上にいる事に気付く。

サスケ「これも…夢なのか…?」

正しく釈迦如来のように穏やかな笑みをサスケに向けるイタチ。



そしてイタチの意志を読み取ったかのように(?)頷くサスケ。[この時何故か口角を上げキリッとした笑顔だった]




【解説】
  • ホントにどういう事だってばよ…。



追記・修正は朝食に目玉焼きを作ってからお願いします。

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