CODE OF JOKER

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CODE OF JOKER - (2015/05/08 (金) 20:11:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/01/01 (木) 10:23:55
更新日:2024/02/10 Sat 01:52:35
所要時間:約 ? 分で読めます




概要

SEGAが販売しているアーケードゲーム。ジャンルはデジタルトレーディングカードゲーム。
他のTCGアーケードゲームと異なる点として、「物理的なカードが存在せず、カードは全てデジタルデータ」「『カードを動かす』等のアクション要素のない、思考のみのゲーム」といった点がある。
稼働初期はクレジットでGPを購入して、そのGPを消費して遊ぶ形態だったがVer1.2からスタミナ制になり、アーケードゲームなのに基本無料化。
現在はVer1.3である「begiNNing」が稼働中。

ストーリー

人々の知らない、もう一つの世界…電脳空間ARCANA。
現実と表裏一体、瓜二つのその空間は、人の意識だけが存在できる可視化された世界…。

―かつて人々は夢を見た。
科学という名の魔法で創り上げたまやかしの世界に移住し、理想の世界で永遠に生きる夢を。
それはおそらく、死の神をも恐れぬ所業だったのだろう。

…何が正義だったのかはわからない。
愚者達によって引き起こされたサイバーテロにより、その計画は闇に葬られた。
戦場となったARCANAは荒廃し、今や無法地帯となって広大なネットワークの海を漂流している…。

この電脳空間ARCANAを監視する、国家情報防衛局内の秘密組織[AST]。
そこに所属する世界の真実を守るという使命を持ったエージェント達は、まだ知らない。
自らが世界そのものの断片、1枚のカードであるという事実を…。

今日もARCANAの加護を受けた新たなエージェントが一人。
大いなる世界という名の運命の渦に、巻きこまれていく…。

システム

属性

すべてのカードに属性があり、赤・緑・青・黄の4色及び無色の計5種類が存在する。

相手ユニットにダメージを与えるバーンカードやトリガーゾーンのカードを破壊するカードが多い。
良くも悪くも攻撃的で、防御は不得手。
全体的にBP(ユニットの体力兼パワー)が高く、効果によるダメージを受けないカードを擁する緑が苦手。
代表的なカードはユニットでは「蝿魔王ベルゼブブ」「絶望の天魔アザゼル」、インターセプトでは「ブロウアップ」「ツインボム」等。


全体的にBPの高いユニットが多く、ユニット同士の戦闘で真価を発揮する。
扱いやすく、初心者向けの色。
高BPや高レベルをダメージを介さず除去してくる青が苦手。
代表的なカードはユニットでは「ジャンヌダルク」「処女女神軍神アテナ」、インターセプトでは「不可侵防壁」「潜在解放」等。


全体的にBPは低いものの、手札破壊や高BP・高レベルユニットの除去といった強力な効果を持つカードが多い。
扱いには慣れが必要で、比較的上級者向け。
pig(破壊された時に発動する効果)を持つカードが多いため、低BPで敵を破壊せずに無力化を行うことが多い黄色が苦手。
代表的なカードはユニットでは「冥王ハデス」「ヒュプノス」、インターセプトでは「ムーンセイバー」「迷子」等。


青と同じくBPは低いが、相手の行動権を消費させる、自身の行動権を回復する等の搦手が得意。
これまた青と同じく比較的上級者向け。
低BPゆえ焼かれやすく、全体バーン等を豊富な焼き手段を持つ赤が苦手。
代表的なカードはユニットでは「戦神・毘沙門」「エンジェルビルダー」、インターセプトでは「タイタンの鉄鎖」「ジャッジメント」等。

無色
ユニットは存在せず、全てのトリガー及び一部のインターセプトが属する。
様々な効果が揃っているため、1枚トリガーゾーンに刺さっているだけでも相手に警戒させることができる。
代表的なカードはトリガーでは「何でも屋の陳列台」「人の業」、インターセプトでは「英雄の剣」「人身御供」等。

JOKER

このゲームの最大の特徴。ダメージを受ける、ターンを素早く終了させるなどの行動で溜まるJOKERゲージがいっぱいになった際、ターンの開始時に配布される特別なカード。
一回の対戦で1枚しか使えない文字通りの「切り札」であり、「相手のユニットを全て破壊する」「手札が7枚になるまでカードを引く」といった1枚で戦局をひっくり返す効果を持つ。
それぞれのキャラクターに4種類ずつ設定されており、相手のJOKERが何か探るのもこのゲームの駆け引きの一つ。

キャラクター

全部で7人存在し、それぞれ前述のJOKERが異なる。

切り札ってのはこう使うんだっ!
緋神 仁
CV:羽多野渉
アルカナ:DEATH
一見クールだが、情熱的な性格を持つ私立探偵。
使用するJOKERは全て相手ユニットにダメージを与えるものだが、確実性がないためか使用率は低め。
数値だけ見たら非常に優秀なのだけども…。綾花のポイズンクッキングの被害者。

決めに行くわよ!
御巫 綾花
CV:伊藤かな恵
アルカナ:JUSTICE
運動好きな女子大生。規律を重んじる真面目な性格。エージェントのスカウト活動を行っており、デモムービーに出ずっぱりなのはそのため。
使用するJOKERは自分の全ユニットの行動権を回復するなど、一気に攻め込みをかけられるものが多い。
小説版では仁をスカウトすべく彼の事務所に通い詰めたため、仁の近所の人間から通い妻扱いされていた。ちなみに、メシマズ属性持ち。

イッツショーターイム!
星 光平
CV:谷山紀章
アルカナ:THE STAR
星型のギターを持ったバンドマン。
使用するJOKERは相手ユニットの行動権をすべて消費させる「スターバースト」や、お互いのユニットをすべて消滅させる「ライズアンドシャイン」が強力。
演奏してないと死ぬ病気にでもかかっているのか、事あるごとにギターを弾く動作をし、自分がKOされて倒れる前にもギターを弾いて倒れる。
オーバーライド(後述)時には何故かジャンプしたりもする。どう見てもロックのバンドマンなのにステージやBGMが噛み合っておらず、JOKERはともかくキャラとしてはネタ扱いされる。

勝っちゃうぞ~!
鈴森 まりね
CV:加藤英美里
アルカナ:THE MAGICIAN
「SFっぽいガンマン」といった外見をした女子高生。
使用するJOKERは半分がドロー系で、残りのうち1つもCP(ほかのゲームで言う「マナ」)を最大値まで回復させるなど、コンボデッキ向きのものが多い。
最初期はこのドロー効果が非常に強かったため(というか他のJOKERが相対的に弱いため)、使用率はトップだった。
コスチュームチェンジでセーラー服などを着せても妙な手袋と光線銃だけは手放さないせいか、ユーザーからイメクラ扱いされる不憫な子。

大人気なく行くぜ!
山城 軍司
CV:藤原啓治
アルカナ:THE CHARIOT
元軍人のアフロ。プレイヤーキャラクターの中でも最年長で頼れる存在だが、女好き。
綾花の大学に無断で侵入して女子大生をナンパした挙句、そのことを知った仁に綾花の依頼で逮捕されたことがある。
使用するJOKERは自軍を強化するもので、殴り合いが中心の低ランク帯では非常に強力だが、高ランクになるほど除去が増えるため厳しくなっていく。
1.3EX2にて彼をモデルにしたというユニットが追加された。

楽にしてやろう……
京極院 沙夜
CV:井澤詩織
アルカナ:THE MOON
銀髪和服の美少女霊媒師。一人称は中学生なのに「わし」で、古風な話し方。所謂ロリババアのじゃロリ
趣味は少女らしく、ミイラくんのマスコットをお守り代わりに身に着けている。
使用するJOKERは相手の手札をすべて破壊、墓地のカードをランダムで回収するといった青らしいカードが多い。……が、何故かトリガー全破壊も持っている。

遊びの時間は終わりだよ!
黒野 時矢
CV:岡本信彦
アルカナ:THE EMPEROR
自称天才ハッカーの少年で、ニット帽をかぶっている。趣味は天体観測で、ARCANA内で星空を眺めている。
彼の設定には謎が多く、小説では現実世界での活動描写がない。ARCANAについてかなり詳しく知っているらしいが、果たして……?
使用するJOKERは相手のユニットを破壊するものが多く、攻撃的。また、相手に直接ダメージを与えるJOKERを唯一持っている。



基本ルール

  • 1戦は全10ラウンド。互いのプレイヤーが1ターンずつプレイすると1ラウンド。
  • CPは2からスタートし、自分のターンの最初に全回復すると同時に1増える。自動で増えるのは7までだが、CPを増やす効果のカードを使えば最大で12まで増やせる。ただし、ラウンド毎に最大値が決まっているため、それを超えるCPが残ったまま自分のターンを迎えた場合はその数値まで減少する。
  • 1ターン60秒という時間制限があり、時間内ならユニットの召喚、トリガーやインターセプトの発動は何度でも行える。
  • デッキ枚数は40枚、同じカードは3枚までデッキに入れられる。場に存在できる自軍ユニットは5体まで、トリガーゾーンに同時に存在できるカードは4枚まで。
  • ターン開始時は先攻1ターン目を除いてCPの回復と同時に2枚ドローする。また、手札の上限は7枚でそれを超える枚数はターン開始時・カード効果共にドローされない。場に出ているカードが手札に戻る際に手札が7枚だった場合、戻るカードはそのまま捨て札に送られる。
  • 勝利条件は相手のライフを0にするか、10ラウンド終了時のライフで決まる。10ラウンドが終了した時点で残りライフが先攻後攻だった場合は先攻の勝利先攻後攻だった場合は後攻の勝利となる。

カードの種類

ユニット

場に召喚し、使役するモンスター達。召喚したターンは一部のユニットを除き、召喚酔いで攻撃することは出来ない。
行動するための権利「行動権」を持ち、攻撃する際に行動権を消費する。攻撃する対象は相手プレイヤーに限られ、ユニット同士の戦闘は相手ユニットがブロックしてきた時に発生する。
相手ターンにブロックする際にも行動権が必要となるが、この時に行動権は消費しない。そのため、行動権があり破壊されない限りは1ターン中に何度でもブロックできる。
ユニット同士の戦闘で勝利するとユニットのレベルが上がり、レベルが3になると「オーバークロック」する。オーバークロックすると行動権が回復する他、召喚酔いも無効になる。
また、ユニットによってはオーバークロックした際に発動する効果を持っていることもある。ユニットにはHP兼攻撃力・防御力のBPが設定されており、0になると破壊される。
ユニットをトリガーゾーンに刺した場合、同色ユニットの召喚コストを1減らすことができる。ただし、1体の召喚につき1枚しか反映されないため、ユニットを2枚刺して召喚コストを2減らしたりは出来ない。
また、同色ユニットに重ねて召喚する「進化ユニット」も存在し、こちらは召喚酔いが発生しない。

トリガー

その名の通りトリガーゾーンに刺して使用するカードで、発動タイミングがきた時に自動で発動する。
そのため、場合によっては空撃ちになったり次の自分のターン最初のドローが出来なくなったりすることもある。
また、カードによっては2つの発動タイミングと効果を持っていることもある。使いたい効果が決まっている場合はトリガーゾーンに刺すタイミングに注意。

インターセプト

トリガーゾーンに刺して使用するカードで、発動可能タイミングがきた時に手動で選んで発動する。
当然「発動しない」という選択も可能なため、発動キャンセルを一瞬で終わらせて発動タイミングを気付かれないようにしたり、あえて発動選択を相手に気付かせてインターセプトを警戒させたりといった駆け引きも生まれる。
また、有色インターセプトの場合は同色の自軍ユニットが場に出ている時のみ発動できる。同色ユニットがいない場合は発動タイミングが来ても発動選択が発生しない。

トリガーとインターセプト両方に言えることだが、発動タイミングが来ないと相手に破壊されない限りトリガーゾーンに残り続けるため、刺すカードは慎重に選ぼう。

デジタルならではのシステム

オーバーライド

手札内で同じユニットカード同士を重ねると、ベースにしたカードのレベルが1上がり、さらに1枚ドローできる。
ベースにしなかった方は捨て札に送られるため、オーバーライドすると手札に何のユニットがあるか敵に知られるというリスクもある。
オーバーライドでレベル3になったユニットは召喚された後にオーバークロックするため召喚酔いをキャンセルできる。

デッキ周回

デッキの残り枚数が0になった状態でカードを引くと捨て札が0になり、新たにデッキが40枚補充される。ライブラリーアウトがない。
デッキの残り枚数より多いドロー効果が発動した時も同様。
補充されるのは手札や場に関係無く40枚なので同じカードが4枚以上存在するということも起こりうる。
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カード効果等の自動処理

「カードをランダムに1枚手札に加える」「ユニットをランダムに選んでダメージを与える」といった効果や戦闘及びカード効果で変動したBPの計算、トリガーの自動発動等を全て自動で行ってくれるのもデジタルならではと言える。
コンマイ語などによる言葉の解釈の違いでトラブルが起きないのは非常にありがたい。
また、遊戯王等と違ってアナログカードがベースになっていないからか、「1枚選んで手札に加える」効果の場合もランダムサーチ同様に手札に加えたカードが開示されない。
カードの効果処理はユニット→トリガー→インターセプトの順で処理され、ターンプレイヤーが優先権を持つ。
インターセプトを発動しなかった場合、同じ発動タイミングのインターセプトが発動した際に再度発動選択が発生する。

JOKERゲージ

JOKERを使用するためのゲージはダメージやターン終了で増加すると書いたが、そのシステムもデジタルのおかげで成立していると言えるだろう。
ゲージの増加スピードはJOKER毎に設定されているため、実物のカードではJOKERを隠したままそれを再現するのは第三者を介さないと困難である。




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