いつき陽介

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いつき陽介 - (2017/11/25 (土) 21:49:05) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/02/05 (木) 11:43:25
更新日:2024/03/12 Tue 15:00:26
所要時間:約 3 分で読めます





金田一少年の事件簿』に登場するキャラクターの1人。

CV:平田広明(アニメ)、藤原啓治(SSゲーム)、黒田崇矢(CR)
演:利重剛


刑事事件や芸能関連の記事を専門に書いているフリーライター。
「いつき陽介」はペンネームであり、本名は「樹村信介」。
身長は176cmで体重は65kg。血液型はB型で射手座。バツイチ(初期設定のみ?)。
学歴は明治大学中退で、学生運動にも参加したという(初期の方の設定であり、今となっては時代齟齬な感じだが)。年齢は不明だが、『天草財宝伝説殺人事件』でのとある人物とのやり取りから、30歳前後と予想される。
金田一一のよき理解者の1人。


悲恋湖伝説殺人事件』で初登場。だがこの頃の彼はハッキリ言って印象は最悪だった。
被害者が次々と死んでいく中でも動じる様子を全く見せず、悪びれる事なく憎まれ口を叩き続ける。
更に、身内を殺された被害者に無理矢理インタビューしようとした挙句「三文ライターで終わる気はない。めったに出来ない体験だから小説のネタにすればベストセラー間違いなし」等の外道めいた発言もしている。まぁこれ以降、散々殺人事件に巻き込まれる事になるのだが。

あけすけで極めて口が悪いが、その言葉にはどこか説得力のあるものも多く、同じく憎まれ口を叩くタイプである一でさえも返す言葉に詰まっていたほどだった。
こんな彼を見て、「あ、こいつ後で殺されるな」と思った人もいるのではないだろうか。
だが作中で彼は「生き残る自信がある」と自信満々に言い放ち、この事件の犯人の動機が(条件付き)無差別殺人だったにも関わらず見事に生還してみせる…が、やはりそれなりにトラウマになったようで後の事件でこの事件の犯人の影に怯える事になる。

そんな彼も、最終的に一連の事件の真相と犯人の境遇に関わるある真実を知った際、そのことを公に晒すべきではないと思い直して事件を小説のネタにすることを止めており、最低限の人としての道義や良心は持ち合わせている様子を伺わせた。


後に『金田一少年の殺人』で再登場。一にとある作家が考えた暗号の解読を依頼する。
その事が原因で一に殺人容疑がかかった時には以前とは違った側面を見せる。
古い付き合いのある仕事仲間に頭を下げ、一を無実の罪から助け出すために力を貸してほしいと頼み込む。
彼は一度認めた相手はとことん信じぬく情に厚い男でもあったのだ。
初登場時にはずっと孤立無縁で生きてきたと嘯いていたが実際には人望は厚く、彼の頼みなら断れないという人もいるほど(それも一人や二人ではない、沢山いるのだ)周囲から信頼されている。
その後はその人脈を駆使して一の推理をサポートし、見事彼の無実を証明する事に貢献してみせた。


それ以降も一に宝探しや暗号解読などを持ちかけるようになるが、なぜかその先で事件に巻き込まれる事が多い。
また一から情報の収集を頼まれる事もあり、彼の頼みとあらばたとえ沖縄の最果てであろうとも文句を言わずに朝イチの飛行機で飛んでいってくれる

高田馬場にあるマンションで1人暮らしをしていたが、現在はある事件の犯人(現在は故人。)の一人娘である瑞穂の面倒を見ながら暮らしている(ちなみに養子には迎えていない)。
瑞穂を養っている理由は、犯人である彼女の父親に生前とても世話になったから。

瑞穂に対しては本当の父親のように振舞っている。それを見た七瀬美雪からは尊敬の目で見られていたが、一には「もしかしてロリコン?」と突っ込まれていた。
また、中学1年時の花村葵のミスをかばった際に「大人になったら借りを返してもらうよ」と言ったとされるエピソードも、一にそういった点で不審に思われている。なお、最近では女子高生の知り合いがいる事も分かった。
まぁ元恋人は同年代だし、葵に付いても大人になったらと言ってるので多分ロリコンではないと思われるが。


豪華客船の沈没事故に巻き込まれた事があり、それ以来水恐怖症となる。
だがある程度克服できたのか、プールに飛び込んだり定期船の上でも平気な顔でいたりしている。
それでもまだ水に対する恐怖は根強く残っている模様。
その為か、『金田一少年の事件簿R』の長編4作目『蟻地獄壕殺人事件』では被験者各々のトラウマなどが反映されているとされる色の服を着せられた時、彼の服は暗い海を思わせる群青色の服だった(いつき自身もこの色が沈没事故のトラウマを反映しているのだろうと推測している。ちなみにその時、一は紫色、美雪はピンク色だった)。


女癖が悪く、会って数日しか経っていない女子高生と一夜を共にする事もあった。
後にかつての恋人だった考古学助教授・最上葉月が登場するが、彼女と別れた理由はもしかしたら彼のこういう所にあったのかもしれない。
その葉月と再会した時に、彼女とよりを戻しかけたのだが……
後に描写された彼の性格とあまりに剥離のある初登場時の態度の悪さは葉月と別れた直後だったのでムシャクシャしていたのではないかという説も。


上記にもあるとおり憎まれ口を叩くところが一と似ているが、他にも共通するところがある。
朝が弱いところ、第一印象が悪いところ(一=アホそう、いつき=ワルそう)、正義感が強いところ……
なので美雪からは2人は似たもの同士だと思われている(とは言っているが、美雪は一の事を明智健悟高遠遙一にも似ているという旨の発言をそれぞれ別の作品でしている。結局の所、一は誰に似ていると言うのだろうか…)。


余談だが、上記の通り彼の依頼で一が殺人事件に巻き込まれた事が何回かあるが、そう言うパターンではどういうわけか普段の金田一少年の事件簿で使われる、「同情できる犯人・クズな被害者」と言う構図が崩れている事が多く、犯人の方がクズだったり、被害者には何ら非と呼べるようなものが無かったりする。
しかもそうでない場合の事件は大抵が高遠絡みの事件である。

前者の該当例
•『悲恋湖伝説殺人事件』…(依頼ものではないが)早い話が(条件付)無差別殺人
•『金田一少年の殺人』…犯人の目的は口封じと不祥事隠蔽
•『黒死蝶殺人事件』…犯人の勘違いによる逆恨み殺人
•『天草財宝伝説殺人事件』…娘救いたさのあまり莫大な遺産に目がくらむ
•『露西亜人形殺人事件』…父が横取りされた利益を横取りで奪いたかった
•『なぜ暖炉は燃えていたか?』…何の落ち度もない腹違いの妹を遺産目当てで殺害

後者の該当例
•『金田一少年の決死行』…被害者が親子を監禁
•『蟻地獄壕殺人事件』…被害者が悪戯で人を溺死させる



長らく主要人物の中で唯一短編には登場していなかった(会話の中でならある)が、2015年の『なぜ暖炉は燃えていたか?』でようやく初登場となった。


追記・修正は水の恐怖を克服してからお願いします。


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