しまかぜ(近鉄特急)

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しまかぜ(近鉄特急) - (2019/11/24 (日) 15:39:54) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/02/18 (水) 18:11:26
更新日:2024/02/20 Tue 13:30:33
所要時間:約 4 分で読めます




「プレミアムな風に、乗ろう」


「しまかぜ」とは、近畿日本鉄道が運行する特急車両・50000系の愛称である。

(出典:Wikipedia)

2013年に伊勢神宮で行なわれる式年遷宮に向け、新しい観光列車を発表した。アーバンライナー以来となるマーケティング調査を行い、

広々とした座席空間

快適さを追求したプレミアムシート

様々な旅のスタイルにこたえるバリエーション豊かな客室

気持ちよくご乗車いただくための設備、サービス

を開発コンセプトにし、プレミアムな観光特化の特急「しまかぜ」(近鉄50000系)が誕生した。
名前の由来は「志摩に吹く風の爽やかさと、車内で過ごす時間の心地よさ」から名づけられた。
投資金額は、第1編成と第2編成の12両及び研究開発費で37億円、増備された第3編成で14.5億円である。
アーバンライナーnextの約11.7億円ばかりか、東武特急スペーシアの約13.46億円をも上回る奢侈振りである。
1両当たりの投資金額は約2.861億円で、2019年度に納入された80000系「ひのとり」(約2.555億円)よりも高額となっている。

開業当初に用意された2編成だけでは近鉄名古屋・大阪難波発着しか設定できなかったが、2014年に第3編成が落成した事で京都発着の列車が設定できるようになった。


【車両の特徴】
6両固定編成。
なお、編成の向きは他の近鉄特急車両とは異なり、伊勢中川~賢島間でク50600形が賢島方面に向くように統一されている。
この辺の詳しい事情は複雑なので本家Wikiを参照。
前面は他の近鉄特急車両とは異なり、曲線ガラスではなく大型ガラスを多数組み合わせている。
そのためか、鋭角的な先端形状と合わさって鋭い顔つきになっている。
また、新幹線車両以外では初めて全車両にフルアクティブサスペンションを搭載、乗り心地の向上にも抜かりがない。
車体はクリスタルホワイトと「伊勢志摩の晴れやかな空」をイメージしたファインブルーの組み合わせで、境目には金帯が配されている。
2号車と5号車には「しまかぜ」のロゴと、心地よい風をイメージした流れるようなマークがプリントされている。
車内もプレミアムの名に恥じない非常に豪華な作りになっている。

プレミアムシート車(1・2・5・6号車)
1・6号車の先頭は展望仕様のハイデッカー構造。2・5号車は平屋になっている。
シートピッチは脅威の1,250mmで、新幹線のグランクラスに匹敵(1,300mm)する快適さである。デラックスシートなんて相手にもなりません。
リクライニングは電動、最近の特急列車では常識化しつつあるコンセント、エアクッションなどが常備されており、まさに至福のひと時が楽しめるだろう。
定員は先頭車で1両あたり27名、平屋の中間車でも30名となる。
先頭車の最前列からの眺めは、例え鉄道ファンでなかったとしても思わず見とれてしまうだろう。

グループ席車(4号車)
和風個室・洋風個室が1室ずつ、サロン席が3室用意されている。定員は個室が4名。サロンが6名。
和風個室は掘りごたつ、洋風個室はL字型のソファーが置かれている。
また、4号車には喫煙室(しまかぜは全席禁煙)と化粧室も設けられている。

カフェ車(3号車)
近鉄が大好きなダブルデッカーのカフェ車両となっている。
1階に8席、2階に13席設置され、伊勢の海を堪能しながら食事が楽しむことが出来る。
飲食だけでなく、伊勢土産も購入できたりするぞ!


【料金】
プレミアムな車両ゆえに普通運賃+特急料金+しまかぜ特別車両料金(+個室料金¥1,030)がかかる。
とはいえ人気が非常に高く(2019年現在で、乗車率は約90%を推移している)、プラチナチケット化しているのも事実。
料金比較(括弧内は小児価格)
利用区間 普通運賃 特急券 特急 DX料金 しまかぜ
特別車両料金
合計金額
近鉄名古屋~賢島 ¥1,970
(¥990)
¥1,610
(¥810)
ビスタカー ¥3,580(¥1,800)
伊勢志摩ライナー ¥410(¥210) ¥3,990(¥2,010)
しまかぜ ¥1,030(¥520) ¥4,610(¥2,320
大阪難波~賢島 ¥2,310
(¥1,160)
¥1,610
(¥810)
ビスタカー ¥3,920(¥1,970)
伊勢志摩ライナー ¥410(¥210) ¥4,330(¥2,180)
しまかぜ ¥1,030(¥520) ¥4,950(¥2,490
京都~賢島 ¥2,530
(¥1,270)
¥1,900
(¥950)
ビスタカー ¥4,430(¥2,220)
伊勢志摩ライナー ¥510(¥260) ¥4,940(¥2,480)
しまかぜ ¥1,130(¥570) ¥5,560(¥2,790

【停車駅】
○近鉄名古屋発着
近鉄名古屋-近鉄四日市-伊勢市-宇治山田-鳥羽-鵜方-賢島

○大阪難波発着
大阪難波-大阪上本町-鶴橋-大和八木-伊勢市-宇治山田-鳥羽-鵜方-賢島

○京都発着
京都-近鉄丹波橋-大和西大寺-大和八木-伊勢市-宇治山田-鳥羽-鵜方-賢島


2014年3月には21020系(アーバンライナーNEXT)に代わり、お召し列車として使用された。
この際、三種の神器も動座することとなったため、御料車の隣の車両を安置スペースとして使用されている。

また、近鉄50000系は2014年にブルーリボン賞を受賞している。


追記・修正はプレミアムな風に乗りながらお願いします。



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