みなとみらい21線

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みなとみらい21線 - (2024/01/06 (土) 10:10:53) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/05/23 (土曜日) 11:13:00
更新日:2024/01/06 Sat 14:05:11
所要時間:約 6 分で読めます




みなとみらい21線とは、横浜駅から元町・中華街駅を結ぶ横浜高速鉄道の路線である。
「横浜みなとみらい21」に由来するため、正式名称には「21」が入っているが、旅客案内では「みなとみらい線」となっている。
路線記号はMM

(出典:日本の旅・鉄道見聞録)

【概要】

開業日は2004年2月1日と首都圏の路線としては比較的新しく、開業とほぼ同時に東急東横線の横浜~桜木町間が廃止となったこともあり話題となった。

この経緯からほとんどの列車は東横線に直通し、かつ種別も一体化しているため事実上は両方合わせて1つの路線として運行されている。

全区間が地下区間となっていて、横浜のみなとみらい地区や関内地区の各観光地を結んでいる。
海に近い位置を走るため距離は少し離れているが、唯一の乗り換えとなる横浜駅からJR根岸線横浜市営地下鉄ブルーラインが並行して走る形となる。
また、開業当初から東急東横線と直通運転を行っている。

【運行形態】

全列車が横浜~元町・中華街間通しの運転となっており、途中駅折り返しの列車はなく、線内のみの列車は下り始発の1本しかない。
また、東横線は東京メトロ副都心線西武池袋線東武東上線とも直通運転を実施しているため、当然そこからの列車も存在する。

過去には臨時列車の「みなとみらい号」として、東京メトロ日比谷線からの直通列車や、東急目黒線を介して東京メトロ南北線埼玉高速鉄道線都営地下鉄三田線からの直通列車もあった。


【列車種別】

  • S-TRAIN
2017年3月25日より運転を開始した、東急・みなとみらい線では初の座席指定有料列車。
全列車が西武池袋線へ直通し、最長で元町・中華街~西武秩父間の運転となる。
みなとみらい線直通列車は土休日のみ運転で、車両は全て西武40000系が使用される。
横浜~元町・中華街間の停車駅は特急と同じだが、横浜とみなとみらいでは下り列車は降車のみ、上りは乗車のみの取扱となる。

  • 特急
線内最上位の種別で、10両編成で運転される。
横浜~元町・中華街間の途中停車駅はみなとみらいだけ。
休日は終日運転となるが、平日は日中のみの運転で朝夕ラッシュ時には運転されない。

  • 通勤特急急行
種別としては通勤特急の方が上位となるが、みなとみらい線内での停車駅はどちらも同じ。
急行は8両編成と10両編成どちらも使用される。
通勤特急は名前の通り平日の朝夕ラッシュ時のみの運転となる。
通過運転を行うといっても新高島を通過するのみで、他の駅はすべて停車する。
また、通勤特急は名前が長いため車両によってはと表示が省略される。

  • 各停
全列車が8両編成での運転。


【使用車両】

  • Y500系
8両編成。
東急5000系をベースにみなとみらい線仕様として作られた車両。
青系統のカラーリングと横浜の特産品や名所旧跡をデザインした内装が特徴。
運行上は東急の車両と共通運用扱いで、所属も東急元住吉検車区となっている。

2018年3月に導入されたY517Fは元5050系5156Fである。これは2014年2月15日に元住吉駅でY516Fが東急5050系に追突された事故で廃車になったことによる損害賠償として東急から譲渡されたものである。
そのため、他の編成と外見はほぼ同じだが内装や行先表示器等が異なる。

直通する他社車両については東急東横線参照。


【駅一覧】


JR東海道線京浜東北線・根岸線横須賀線横浜線湘南新宿ライン京浜急行電鉄本線相模鉄道本線、横浜市営地下鉄ブルーライン乗り換え。
東急東横線との境界駅(駅業務は東急管轄)で起点駅で全列車停車するが、1面2線のホームなので途中駅にしか見えない。
まぁ、実質途中駅みたいなもんだが
ホームもコンコースも地下深くにあり、横浜駅元々の複雑さも相まってかなり面倒。

  • MM01 新高島(しんたかしま)
みなとみらい線内で唯一、各停しか停車しない駅。
当初は駅設置の予定はなかったが、付近住民などの要望で設置された。
そのため、線内唯一の相対式ホームとなっている。
周囲には日産自動車のグローバルギャラリーや京急ミュージアム*1、アンパンマンミュージアムが立地する。

  • MM03 みなとみらい
全列車が停車する駅で、ホームはクイーンズスクエアの地下4階にある。
ホームは吹き抜け構造となっているため、上層階から電車が見える。
建設時の仮称は「みなとみらい中央駅」だったが、他に「みなとみらい」を名乗る駅もなかったので中央がなくなった。

  • MM04 馬車道(ばしゃみち)
通勤特急以下の停車駅。
横浜でも歴史的建造物が多く残る地域に設置されたため、駅構内には本物のレンガが使用されている。
駅の位置は横浜銀行旧本店の真下にあり、吹き抜けには同店で使用されていた金庫扉や壁画が埋め込まれている。
横浜市役所が当駅付近に移転されたことに伴い、副名称「横浜市役所」が追加された。

  • MM05 日本大通り(にほんおおどおり)
通勤特急以下の停車駅で、副名称に「県庁・大さん橋」が付けられている。
県庁以外にも神奈川県警本部や横浜地方裁判所、横浜検察庁など国の機関も多く集まる。
横浜スタジアムも近いため、近接する関内駅とともに横浜DeNAベイスターズのテーマ曲である「熱き星たちよ」が発車メロディで使用される。

  • MM06 元町・中華街(もとまち・ちゅうかがい)
終点駅で、副名称は「元町・中華街(山下公園)」と山下公園の名前も入る。
名前の通りの場所にあり、出口も各地域それぞれに近い位置に繋がっている。
計画当初の駅名は「元町駅」だったが、中華街関係者からの意見もあって「元町中華街駅」にするよう要望が出た。
しかし、元町商店街側から「中華街と一緒にするな」という反発があり、結果的には間に「・」が入って決着が付いたという…。


【その他】

本路線の正式名称は前述した通り「みなとみらい21線」だが、横浜市の都市計画事業により建設された路線であり、その事業名は「横浜国際港都建設計画都市高速鉄道第4号みなとみらい21線」というものであった。

横浜本牧地区やJR根岸駅方面への延伸計画があるが、現在は凍結状態となっている。
なお横浜高速鉄道は元町・中華街駅の先に引き上げ線を新設することを計画しているが、延伸計画との関係については明らかにしていない。

マスコットキャラクターとして神繍皇女(かんぬみこ)という、横浜駅以外の5駅をイメージした5人のキャラクターがいるのだが…。
これがどういうわけか巫女さんなわけですよ。
詳細については神繍皇女のオフィシャルサイトがありますので、そちらを参照していただきたい。

プリキュア20周年および、2023年12月28日よりパシフィコ横浜で開催される全プリキュア展に合わせ、Y500形の1編成に専用ラッピングが施され、更にみなとみらい駅の中央改札がプリキュア仕様になるなど、年末よりプリキュアとのタイアップが行われている。
なお、改札についてはラッピングが施されているだけでなく、現行作品の主人公ソラ・ハレワタールの声が改札から出る時に叫ぶようになっている。
そのため何も知らない人に対してちょっとしたドッキリトラップと貸しているのは密かに、密かに…。
\ヒーローの出番です!/



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