どっちの料理ショー

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どっちの料理ショー - (2019/07/31 (水) 20:58:33) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/06/07 (日曜日) 17:05:02
更新日:2024/01/12 Fri 00:21:24
所要時間:約 7 分で読めます




関口宏「今夜は2つの項目編集権を用意しました。」

三宅裕司「しかし選べるのは2つのうち1つだけです!」

関口「追記か!」

三宅「それとも修正か!」

関口&三宅「今の気持ちはどっち!?」

◆概要

どっちの料理ショーとは読売テレビ系列の1997年4月17日から2006年9月14日まで放送されていたバラエティ番組。
毎週木曜の夜9時から9時54分に放送され、2005年以降はスタジオを一新させた「新どっちの料理ショー」は後述するパネリスト人数制の変更や一般人の参加、各キッチンにマスコットキャラの「ドッチくん」、「WHICHくん」の導入。
本放送終了後も根強い人気があったのか2007年と2012年には2時間の特番として放送された。

元々は、月曜22時台(現在のしゃべくり枠)で関口が司会していた『関口宏のびっくりトーク ハトがでますよ!』というトーク番組を木曜21時にずらし、『輝け!噂のテンベストSHOW』というタイトルで1995年10月に始まったのが最初。
この時に三宅裕司が進行役として登場し当初は当時話題となっている人物や事柄をベスト10形式に紹介してゆき、三宅がVTR前に5人のパネラー陣(+2人の司会者)がどれだけ関心がありそうかを見て5つ星満点(ミヤケ星)でつけてトークしてゆくスタイルで、番組の最後にVTRに出てきた人やトークに出てきた人の中からヒロシボシ(大きい銀色の星形クッション)を選ぶという番組だった。

しかし、パネラーの意見を無視して司会者の独断で決めるというやり方に視聴者が不満を持ったのか、はたまた裏の『とんねるずのみなさんのおかげです』に太刀打ちができなかったのか1996年4月にテコ入れ。
関口・三宅双方が紹介したVTRに対し、6人のパネラー陣が入れた得点を競う形式になる。パネラーの持ち点は各自5点、これを5回戦まで行い、総得点(30点満点)での多い側が勝者。勝った側は次週の放送で「○○の輝け!噂のテンベストSHOW」と番組の冠タイトルになり、また10勝することにより銅像が建てられるという権利もあった。
10勝した関口側が立てた銅像は、『ニッポン旅×旅ショー』が終わる2009年まで木曜21時台の番組のセットの一部として飾られることに。この時『どっちの料理ショー』に連なる関口vs三宅の対決スタイルが形作られる。

1996年10月には『新テンベストSHOW』とタイトルを変え、この時に料理中心に方向転換。
7人のパネラーたちが、関口・三宅がそれぞれ紹介する料理を多数決によって選び、多い側が料理を食べられるという方式。
選択肢は、1st・2nd時には「関口側」「やや関口側」「半々」「やや三宅側」「三宅側」の5つが用意される。ラストオーダーでは「関口側」「三宅側」のどちらかに絞られ、多い方の勝利、料理が食べられる。
負けた方の料理は食べられなくなるため撤収となるが、料理が数品にも及んだため、視聴者から「食べずに撤収とはけしからん」とクレーム殺到。この反省から、『どっちの料理ショー』では一品ずつに落ち着いた。
また後半になると尺の関係で1st・2ndの意思表示の時でなくても、関口もしくは三宅のノリで意思表示の時間になるなどもしていた。

1997年4月、ルール、番組名も全体的に変更する形で『どっちの料理ショー』がスタート。
19時台から22時台まで「バラ珍→マジカル→どっち→DX」の流れは『みなさん』以外の番組をバンバン終わらせることに成功した。以降は下述を参照。

最終的に2006年9月で番組は終了。
視聴率低迷も大きな理由だが一説によると
  • 調理時間が長く、演者からクレームがついた
  • メニューや特選素材のネタ切れ
  • 特選素材の扱い方に対する批判
などもあるようだ。
10月からは藤井隆を迎え、言わば『どっちの料理ショー』の旅版で、日本各地の「2つの旅」を比較する内容になっていて、総合司会者とゲストに、司会者グループの残り2人がプレゼンを行う『ニッポン旅×旅ショー』に衣替えするも健闘はむなしく1年で終了。
同時に関口宏と三宅裕司も降板となった。足掛け11年と10カ月だった。

なお、『テンベストSHOW』から『ニッポン旅×旅ショー!!』まで続いた関口・三宅司会の番組、そして後継の『秘密のケンミンSHOW』が放送されている21時台と『ダウンタウンDX』が放送されている22時台が続けてytv制作枠になっているのは、本来この枠がytv制作の『木曜ゴールデンドラマ』→『ドラマシティ'92』という2時間ドラマ枠だった名残りである。


◆ルール

関口のレッドキッチンと三宅のイエローキッチンの2チームに分かれ、中華丼VS天丼、抹茶パフェVSチョコレートパフェといった似通った料理を厳選した素材で用意し、どちらの料理にするかをパネリストは後述するラストオーダー後、各席に置いてある料理名のパネル2つのうち1つを上げ、多かった方が勝利となる。
負けた司会者と選んだパネリストは選んだ料理は食べれない上に、勝った方のメニューの司会者とパネリスト達の食事をただ眺めるだけという屈辱を味わう。
また、通常テレビ番組の収録ではロケ弁が支給されるが、この番組ではロケ弁が一切支給されない為、腹ペコの出演者たちは「美味しい料理を満喫できる」「腹ペコのまま食べられずに帰る」かまさに天国か地獄かを味わうものであった。


◆パネリスト

放送時は7人、新どっちの料理ショーからは11人、9人と奇数制のため引き分けになることは無い。芸人のコンビは2人で1票になっている。
パネリストのレギュラーはSMAPの草なぎ剛(番組開始から最終回まで)、山田五郎(番組開始から1998年の12月まで)


◆主なコーナー

  • 今のお気持ちはドッチ
番組開始と試食タイムの2回、パネリストに食べたい方をジャッジさせる。

  • 本日の特選素材
番組の目玉コーナーでその料理の食材から1つ選び、それを調達するまでを密着取材する。仕事人の来歴を兼ねた紹介、食材の入手(収穫)の過程をこと細かに紹介する。
たまにだが調理器具や食器といったの食材じゃないのも特選素材として紹介する他、海外ロケも行う。

  • 味見・試食タイム
関口と三宅が調理の過程で味見し、パネリストにその美味しさを訴える。試食タイムはパネリスト達に特選素材を食べさせ2回目のジャッジを下す。
ただし後期になると試食タイムが全員ではなく、ルーレットやクイズによって1人だけになった。

  • おいしい応援団
そのメニューを扱う店を紹介する。
その料理人がその料理の良さを説明し、調理して実食する。

  • ファイナルプレゼンテーション
料理を仕上げるコーナーで盛り付け等でパネリストに見せて最後のアピールを行う。
特選素材同様に調理時の香ばしい匂い、美しい盛り合わせ、そして追い討ちをかけるキンキンに冷えたビール等でこの場面で移り変わるパネリスト達もいる。

  • ラストオーダー
ファイナルプレゼンテーションで料理完成後に流れる。
お互いの料理の調理から完成までの過程が10秒のカウントダウンの映像として流れ、2人の司会者が改めて「今夜のご注文はどっち!?」と言う。
負けたシェフと司会者は、勝った司会者から「撤収」と言われそそくさと片付ける。この際に画面に撤収の文字が降下し、応援した視聴者などに詫びるテロップが流れる。
ファイナルプレゼンテーションを見て最初に選んだ料理と違う料理に乗り換えるといういわゆる「裏切り」展開も多くあり、半数以上が最初に選んだ料理とは違う料理と選び大逆転という展開もかなりあった。


  • 反省会
勝利したチームの会食後、負けたシェフがその料理を1人寂しく食べてコメントを述べるコーナー。
他に負けた司会者とパネリストがスタジオ裏とおぼしき所で愚痴を言う場合があるなど終始哀愁が漂う。
余談だが負けた関口が清掃員の格好をし、モップで床を磨いていたことがあった。


他にも一時期、その料理の由来等を説明するコーナーなどがあった。


◆余談

「めちゃイケ」等の一部のバラエティ番組ではこれをパロディにした企画が放送された。

更に「名探偵コナン」でも「どっちの推理ショー」というエピソードがある。

番組も長期化により以前出た料理が別対決で出ることがある。
無敗のものもあれば、一度も勝利したことない料理もある。



2001年8月9日放送では前番組のプロ野球中継にて実況の日本テレビアナウンサー・小川光明氏が「(野球中継延長により)どっちの料理ショーは9時30分よりお送りします」と「(ジャイアンツ1点追加で)5対2になりました」がごっちゃになってしまい、

「どっちの料理ショーは5対2です」と言ってしまった。

そして本放送の結果は・・・・・・(三宅)5対2(関口)だった







関口「追記か!」

三宅「それとも修正か!」

関口&三宅「今夜の項目編集はどっち!?」




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