がっこうぐらし!

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がっこうぐらし! - (2021/01/25 (月) 10:38:58) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/07/11 Sat 06:50:00
更新日:2024/04/17 Wed 13:03:44
所要時間:約 4 分で読めます


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さいきん、がっこうがすきだ


がっこうぐらし!とは、巡ヶ丘学院高校で楽しく寝泊まりして暮らす学園生活部の日常を描いたほのぼの日常系コメディである。
原作はまんがタイムきららフォワードで連載された。2019年に完結、全12巻。
1~5巻が高校編、6巻以降が大学編となっている。
さらに2020年8月号より後日談「がっこうぐらし! ~おたより~」の隔月連載が開始された。

原作者は「ギルティギア」、「式神の城」などのノベライズを手掛けた海法紀光、
作画は「アイドルマスター シンデレラガールズ あんさんぶる!」千葉サドル。


【登場人物】
  • ゆき
CV:水瀬いのり
本作の主人公。帽子が特徴的な天然でお気楽なピンク髪の少女。キャラデザではとてもそう見えないが高3である。
学園生活部の生活を心から楽しんでいる。

  • くるみ
CV:小澤亜李
ゆきの親友。キャラ付けの一環として常にシャベルを持っているが恥ずかしいと穴を掘って埋まったりはしない
こちらも高3だがサバサバした性格のため特に違和感はない。

  • りーさん
CV:M・A・O
みんなのまとめ役なしっかり者。普段はのんびりしているが怒らせると怖いオーラを発する。
本作におけるおっとり系美少女枠。高3。

  • みーくん
CV:高橋李依
部員の中で唯一の二年生、かつ中途参加なので生徒としても部員としても他の3人の後輩になる。
常識人なのでゆきの言動に振り回されたりツッコんだりしている。
原作では一人だけ加入するのが遅かったがアニメだと最初から部員の一人。

  • めぐねえ
CV:茅野愛衣
国語の先生で学園生活部の顧問。部員の4人の天然な言動を生温かく見守っている優しいお姉さん。
微妙に影が薄く、ゆき以外の3人からはスルーされる事が多い。

CV:加藤英美里
学園生活部で飼っているわんこ。ゆきにとてもなついており、手で教室のドアを開けるくらい器用な子。
原作ではゲストキャラだったが、名前が同じ別の犬としてアニメ化に際しまさかのレギュラー昇格。
声が声だけにいつ喋りだすか気が気じゃない

追記・修正は学校で一夜を過ごしたことがある人にお願いします。

















































※この先ネタバレ注意!










































一つ言い忘れていた事がある。
この作品の企画は「魔法少女まどか☆マギカ」「翠星のガルガンティア」等のニトロプラス
(海法氏はフリーだが、「夜刀史朗」名義でニトプラ作品に携わっている。またアニメ脚本の面々も一応フリーだが、ニトロの周辺人物で固められている)

ニトロプラスのきらら初参入作品という事で「何かある」と感じ取った方、それは正しい。








































本作の正体は「日常系の皮を被った学園ゾンビサバイバルホラー」である。

実際は校舎の外の世界そのものが「ゾンビが蔓延る世界」であり、様々な苦難の果てにゆきは精神を病んで壊れてしまった。
本編1話での明るい出来事である「日常」はゆきの妄想であり、「ゆきの視点から見た現実」。
居もしない同級生や先生と会話し、既に割れた窓を閉めようとしたりと、ゆきは最初から「狂っている」
そんな彼女を介護しつつ、スコップ等で迫りくるゾンビと戦っているのが学園生活部の真実であった。
設定だけでいえばさよ教にも並ぶ救いのなさ。

日常系アニメのヒット作であるアレにかけて「ぞんぞんびより」と呼ばれることも。
また、学園×高校生×ゾンビつながりで「学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD」とのリンクやら共通性を見る人もいる。

【真実のキャラ紹介(原作ネタバレ有)】

  • 丈槍 由紀 (たけや ゆき)
本作の主人公。ゾンビ騒動を機に幼児退行した後、めぐねえの死をきっかけに現状を認識できなくなったかのような言動を取るようになる。
校内における「学園生活部員」以外の人物は全て彼女の妄想の中にしか存在しない。
既に現実を理解できなくなっているが、その事はある程度自覚しており、せめて自分だけでも笑っていようと心掛けている。
作中では胡桃の感染と、その後の危機的状況の到来を経て、少しずつ現実を直視するようになり、最終的には「自らの手で感染者を殺した」事をきっかけに、現実逃避・幼児退行から回復。小学生のような子供っぽさは鳴りを潜め、それまでとは別の形で仲間達の精神的な支えになっていく。

  • 恵飛須沢 胡桃(えびすざわ くるみ)
かつては陸上部に所属しており、そこで培われた脚力や運動能力で由紀達を助ける。
学園生活部における肉体労働(ゾンビとの戦闘を含む)はほぼ全て彼女が一手に担っている。
一人で地下へ偵察に向かった際、ゾンビ化しためぐねえと遭遇。動揺して殺す事ができず、手傷を負わされてしまう。その後は美紀が確保したワクチンによって、辛うじてゾンビ化を免れた。しかし、身体能力の異常な向上・体温の低下・ゾンビに人間と認識されていない等、物語が進むごとにヤバいフラグが立ち始めている。

  • 若狭 悠里(わかさ ゆうり)
かつては屋上の菜園を管理する園芸部に所属しており、現在もその管理を行っている。
学園生活部設立後はそのリーダー・部長として、仲間のメンタルケアや逼迫した「家計」をやりくりしている。
実は由紀に次いでメンタル面が弱く、自分より弱い人間の面倒を見る事で、自身の精神を安定させている節がある。美紀が合流した際に「共依存ではないか」と指摘されたが、それは正に図星であった。由紀とは逆に、胡桃の感染やその後の危機的状況の到来等によって、少しずつ精神的に疲弊していき、崩壊前の街並みやめぐねぇの姿等の幻覚を見るようになっていく…。

  • 直樹 美紀(なおき みき)
友人の少女(圭)と一緒に帰宅途中に寄り道をしていたショッピングモールで被災する。
その後、ショッピングモールで生存者達をまとめていたリーダーが、ゾンビ化して他メンバーを襲った事でグループは崩壊。
圭と共に何とか生き残った彼女は、来るかどうか解らない救助を待ちながら鬱屈とした日々を過ごす。
やがて圭すらもそんな日常に耐えられなくなり出て行ってしまい、その後も一人で生活していた所を、学園生活部に救出される。
遊んでばかりの学園生活部の方針に打ち解けられず、軋轢が生じていたが、由紀の内心を聞いた事で和解。
正式に学園生活部の一員として「入部」する。

  • 佐倉 慈(さくら めぐみ)
教職員ただ一人の生き残り。災害発生以後、生き残った3人の生徒の教師として奮闘していたが、ゾンビに噛まれ傷を負って以後姿を消している。
学校に閉じ込められた3人を勇気付けるために、「私達は学校で楽しくお泊りしている」という名目の「学園生活部」を創設した。
だがそれは、精神的に限界を迎えていた由紀に現実逃避先を与え、彼女の幼児退行を加速させる要因となった。その結果他の二人が「由紀の世話をする」というただ一点だけで辛うじて団結するというかなり危うい状況をも作り出してしまっただが、その現実からは目を逸らしていた。
(彼女の残した「遺書」では「丈槍由紀の時間を止めたのは私だ」と懺悔している)

本編で由紀が見ている「めぐねえ」は由紀の妄想内の存在であり、実在しない。しばしば他の部員から無視されるのはその為である。
一説によると由紀の僅かに残る理性が作り出したイマジナリー・フレンドで、由紀を守るための別人格とも。
なお、美紀が合流したのは彼女が行方不明になる以前の話なので、美紀とは面識がない。
ゾンビに噛まれ感染するも、由紀の呼び掛けによって自我を失う直前に踏み止まり、害の及ばぬようにその状態で地下(避難用シェルター)へ向かい、そこで完全にゾンビ化。その後、唯一面識の無かった美紀によって永遠の安息を与えられた。生徒を想う教師の鑑であり、多くの読者に涙を流させた…。
ここで出番を終えたかと思われたが、高校編で最大の危機を迎えた際に、脱出する由紀達を導く形で再登場。この時は由紀だけでなく悠里にも視認されており、「本当に妄想だけの存在だったのか」と考えさせられる描写となっている。

学園内に迷い込んできた子犬。由紀によく懐いていたが、その首には…
原作では回想シーンに登場するゲストキャラだったが、アニメ版ではレギュラーに昇格。つまり太郎丸にとっては「生きている事自体が死亡フラグ」である。原作からかなり活躍が増やされ、その最期も感動的なものとなった。

  • 祠堂 圭(しどう けい)
美紀の友人の少女。ショッピングモールで美紀と共に騒動に巻き込まれる。
元来笑顔の絶えない元気な少女であり、避難所生活ではリーダーを慕っていたが、グループ崩壊後は笑顔を失う。
その後の鬱屈とした生活にやがて耐え切れなくなった彼女は「ただ生きていればそれでいいの?」との言葉を残し、美紀の元を去った。
美紀が「卒業」する際には、圭の髪型とよく似たゾンビとすれ違った事に気付き、涙を拭っている。
また6巻の巻末資料にて、圭がショッピングモール脱出後、ある程度の逃避に成功していた事が示唆されている。
アニメ版では特に美紀との友情が強調され、いなくなる際にも必ず救助を呼んでくるから、と言い残している。美紀のポータブルCDプレイヤーも、去り際に彼女から渡されたもの。

  • かれら(ゾンビ)
学園を徘徊する化物。言うまでもなく他の生徒のなれの果てである。
なお作中では一切「ゾンビ」と呼ばれておらず、アニメ化に際して正式名称は「かれら」であると設定された。
イメージに反して主な活動時間は昼であり、朝に「登校」してきて学校内を徘徊する。
そして教室内で蠢いたり、校庭でサッカーらしき動きをしたりした後、夕方になると大半の個体が「家」に帰っていく。
この行動から、ある程度生前の記憶を持っているという説もあるが、真偽は不明である。

こういった特性のため、学園生活部は昼間にくるみが見回り(及びゾンビの駆除)を行い、ゾンビの減る夜間に活動領域を広げるための隠密行動(通称:肝試し)を行うという行動サイクルとなっている。

なお単行本には今のところ5巻を除き、書き下ろしの巻末資料が収録されている。
1巻:『私立巡りヶ丘学院高等学校■■■■年度学園案内』。文字通りの内容だが、学院のあるS県巡りヶ丘市の歴史にも触れられている。それによると、1968年に何かとんでもない事件が起き、市の人口が半減する事態が起きている(当時の地名男土市から、「男土の夜」と呼ばれている)。本編のゾンビ化ウィルスと関わりがあるのではないかと目される)
2巻:『遠足のしおり』。学園生活部手製の遠足のしおり。
3巻:『校外秘 職員用緊急避難マニュアル』。黒塗りで消されている部分も多いが、一連の事件における重大な情報が多数記載されている。
4巻:『部活動日誌』。記入者は佐倉慈。学園生活部結成、及び由紀の発狂に至るまでの経緯を「めぐねえの遺書」という形でまとめたもの
6巻:『電波受信日誌vol.29』。聖イシドロス大学の情報生化学部が事件後に記入を続けている受信したラジオの記録。この世界に未だそれなりに生存者がいる事が分かる。圭と思しき人物も、ショッピングモール脱出後に巡りヶ丘駅の駅長室から電波を発信している。




【きららファンタジア】

初期参戦作品のうちの一つ。
丈槍由紀、恵比寿沢胡桃、若狭悠里、直樹美紀、佐倉慈、祠堂圭が登場している。
設定に関しては基本的に原作のものを踏襲しており、描写からして概ね高校編の頃から召喚されたようだ。

コンテンツ施設は「学園生活部出張所」
学校を要塞化した施設で中は学園生活部の部室が再現されている。
さらにver.2.0.0より新要素としてクエストをこなすことで各施設ごとに原作に合わせた家具が配備されるようになった…のだが、
本施設においては原作を忠実に再現してしまった結果、クエストをこなせばこなすほど設備が荒れていくという意味不明なことに。
  • クエスト依頼文とその結果の一例
  「ここで生活しよう」→ 窓を割る
  「掃除しましょう」 → 床を割る
  「机と椅子が欲しい」→ 壊れた学校机入手(※壊れているので座れません

どうしてこうなった。
ちなみに家具配備の際にはNPCが「私の家具に不備の二文字はない」とドヤ顔で豪語する。不備しかないんですがそれは。


メインシナリオでは3章「さばくぐらし?」で登場。
本作のメインシナリオは「ある目的の元、禁呪によって各作品の世界から召喚された人物達が捕らえられる」というものであり、召喚された人物を元の世界に還すのが主人公一行の目的の一つである。*1
……さて、この設定からこう思った人も多いであろう。「彼女達は帰らない方がいいのでは?」と。

実際に劇中では美紀を捕らえた敵幹部カルダモンが「元の世界に戻って何になる?」と問いかけている。
とはいえ、この世界に残るということは一生を檻の中で過ごすも同然。
ショッピングモールに篭っていたころと似たような状況であることを思い起こし、葛藤の末に美紀が出した答えは――










楽しい日々はもうおしまい


名残惜しいけど仕方がない


思い出を力に変えて


気持ちを入れ替えて頑張ろう


今日から始まるのはーーーーー











追記・修正は校庭を理性を失くしてフラフラ彷徨いながらお願いします。

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