X4(バイク)

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X4(バイク) - (2016/06/21 (火) 21:09:55) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/08/09 (日) 10:40:41
更新日:2021/10/19 Tue 22:15:18
所要時間:約 3 分で読めます




X4とは技術のホンダが販売していたドラッガースタイルのバイク。現在では既に絶版となっている。

X4

1997年発売。その前に1995年のモーターショーでコンセプトモデルとして出品され、その迫力のフォルムは既に話題となっていた。
パワードカスタムをコンセプトとして力強いスタイルに恥じない、トルクフルな加速が魅力的なマシンである。
力強いスタイル、迫力のフォルム、加速が魅力的。加えてドラッガー……。はて?そういうバイクってあれがあるよね?とお気づきの方もいるであろう。
そう、芸術のヤマハのVMAXだ。X4には打倒VMAXという側面もあった。

「……VMAXを倒したい」
「気持ちは分かるがありゃ別次元の化け物だ。ほっとけよ」
「それでもエンジニアなのか?もう10年前の設計なんだぞ」
「!!……やろう。あっちがクルーザー寄りならこっちはネイキッドだ!名前は?」
「……ちょっと良いか?ずっと心に決めていた名前がある」
「ん?なんだよ」
X4。意味は、未知=Xの、4気筒=4だ

こうして出来上がったのが、X4。クルーザーの面影が強いVMAXと比較し、ネイキッドの面影が強く、その方面で力強さを強調している。
2台を見比べると、横から見ればV4エンジンのVMAXのほうが迫力がある。だが前から見るとX4のほうが幅が広く、後ろから見ても極太タイヤのおかげでX4に力強い印象が残る。

エンジンは1284ccで、排気量もこちらに軍配が上がる。最高馬力は100psで遅れを取っているが、トルクはほぼ互角。走行性能は直列とV型なのでまったく違うが、止まらないと有名なVMAXに比べてX4はブレーキも優秀だった。
意識したのかは不明だが、燃料タンクの容量が15L、それからくる短い航続距離、高速走行時の直進不安定……と奇妙な一致点もある。

そのX4であるが、なんと発売の初年度は国内登録台数累計で1位だったという。ホンダの新たな挑戦が認められた証であり、その優秀なエンジンはCB1300SFにも流用されることが決定したのである。

CB1300SFにも流用されることが決定した。※悲劇の始まり。

なぁーにが悲劇なんだ!ゴルァ!とお怒りのCB乗りの皆様、どうかお静まり下さいませ。だってその後のX4の扱いを見ると、そう言わざるを得ないんですもの……。
まずエンジンが流用ということもあり、X4のエンジンに魅力を感じていた人々の目がCBにも向けられた。CBはロングセラーの大人気モデル。しかも乗りやすいと評判で教習車にも使われる優れもの。(しかも後々には白バイにも採用されることになる)

その最新モデルで1000SFの後継という位置づけの1300SF。みんなそっちに流れていったのだ。大まかに言ってしまえば、X4とCB1300SFの走りの違いはスタイルのみだった。それに燃料タンクも1300SFは21LとX4より6Lも多かったのである。
ここからX4は販売台数が低下し始める。更に狙いであった打倒VMAXという面でも、走りにVMAXのような個性がないという点で北米でも奮わず。

それでも販売は続けられ、2000年には改良を加えたX4 Type LDとして再誕。シート高を低く、ハンドル位置を手前に。さりげなくキャブの設定も見直され、燃費も向上。

だがしかし。時既に遅く、販売台数低下に歯止めが利かずに2003年で製造販売終了。名車はひっそりと消えてしまったのだ……。






ところが10年以上経った2015年現在でも根強いファンは多く、自分なりにバリバリのカスタムをして乗っている人も多い。
ドラッグレースのベース車としても人気が高く、パーツ販売やそっちのカスタムをする店もたくさんある、愛されている1台と言える。
それにX4の魂はCBに受け継がれて今でも生きているのだ……。うーん、何かの間違いで今の1300SFのエンジン積んだX4出ないかなぁ。

〈余談〉
  • 仮面ライダーアギトに登場するG3-Xが乗っている「ガードチェイサー」のベース車両である。
  • 誕生年である1997年にロックマンXシリーズのロックマンX4が発売されている。


追記・修正よろしくお願いいたします。

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