Grand Theft Auto III

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Grand Theft Auto III - (2022/01/06 (木) 09:25:43) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/08/17 (曜日) 14:25:00
更新日:2024/04/30 Tue 17:34:47
所要時間:約 9 分で読めます




LIBERTY CITY

アメリカ最悪の街。

貴方は裏切られ、そして見込み無き者として見捨てられた。街の蠢きに飲み込まれる前に行動を起こさなくてはならない。
腐りきった権力者や街の悪党どもは貴方を利用したがってる。同時に奴等はお前の首に賞金を掛ける事もある。
この街で生き残るには、盗み、戦い続けるしかない…

ここでは何が起こっても不思議ではない。


Grand Theft Auto IIIはロックスター・ゲームスより2001年に北米PS2で発売されたクライムアクションゲーム。
その後、2003年に日本でもカプコンからPS2にて発売された。CEROのレーティングは18歳以上*1
後にPCやXboxにも移植されている。*2
さらに、2021年11月12日にはHD画質化+近年のシリーズの操作感覚でのプレイが可能になった決定版(THE DEFINITIVE EDITION)が発売された。決定版ではセリフ・字幕の訳が一部異なっている。

よく間違われるが、タイトルの意味は車輌窃盗罪であり、偉大なる車泥棒ではない。(Grand Theftが「重窃盗」という意味)

見下ろし視点だった2までとは異なり、シリーズ初の3Dオープンワールド式となり自由度が一気に高くなった。
もちろん駐停車している車を盗んだり通行人を攻撃したりすることも可能。


【システム】
○乗り物
シリーズ名物。乗用車やトラック、パトカー等の緊急車両など多種多様な車が登場する。
さすがに全部は書ききれないので割愛するが。
なお、本作では(大手自動車メーカーのマイバツが市に圧力をかけた事で)法律によって禁止されているためバイクが登場しないという設定。これは3年前の時系列にあたるLCSでバイクが登場した事による後付け。


○ミッション
メインミッションの他にも緊急車両やタクシーを使ったサイドミッション、指定された武器で規定数のギャングを殺す殺戮ミッションがある。

◇車輌ミッション
基本的にはミッション中の降車は即ミッション終了となる。

●タクシーミッション 対応車輌:タクシー系*3
その名の通り、タクシー運転手となって乗客を目的地まで送る。
目的地に到達する度に報酬が増えていく。この報酬は客を拾った地点から目的地までの距離で変動する、さらに拾ってから素早く送ることに成功するとスピードボーナスとしてさらに報酬が上乗せされる。
ただし、客を乗せている状態でタクシーがダメージを受けすぎると客が怖がって途中下車してしまう。そうなってしまうと塗装屋でタクシーを修理しなければ再度客を拾うことが出来なくなってしまう。
累計100人の送迎に成功すると赤い改造タクシー「ボーグナイン」が出現する

●救命ミッション 対応車輌:救急車
各地にいる患者を拾い、病院まで搬送する。
患者を拾うことでタイムエクステンドがかかるが、患者を乗せている状態で車をぶつけてしまうと制限時間が減ってしまう。速さに加えて慎重さも重要。
レベル制になっており、レベルが上がるごとに患者の数と獲得報酬が増えていく。
救急車は4ドア車扱いで、一度に乗せられるのは3人まで。患者がそれ以上いる場合は、乗せている患者を病院まで搬送してから再度患者の所へ行くこと。
通算で35人搬送すると隠れ家にヘルスマーカーが出現、70人搬送でアドレナリンが出現する。また、最後のレベル12をクリアすると息切れすることなくずっとダッシュができるようになる

●消化ミッション 対応車輌:消防車
消防車に搭載されているホースを使い路上で炎上している車を消火する。
本作では車のみが対象、次作以降のような乗員の消火は無い。
各島で20件ずつクリアすると隠れ家で火炎放射器を無限に入手できるようになる

●処刑ミッション 対応車輌:警察車輌*4
逃走する犯罪者を追跡して制限時間以内にSATSUGAIしていく。
このミッションのみ1分間だけ降車が許されており、その間に攻撃や車の交換が可能。
10件クリアするごとに隠れ家に指名手配度を下げるポリスバッジが追加される。
各島で2個ずつ追加でき、最終的には6個揃って完全に手配度を消すことも可能になる。

◇殺戮ミッション
フィールドの所々にあるドクロマークを取るとスタート。
先述の通り、指定された武器のみでギャングを殺していく。
しかし、ただ殺すだけでいいというわけではなく、主観攻撃可能な武器ならヘッドショットで、ドライブバイで殺せ等の条件付きのものもある。
中には「スコープのズーム拡縮が出来ないM16でヘッドショットしろ」とか「容赦なく反撃してくる連中を火炎放射器で倒せ」という鬼畜なミッションも…


○武器
武装したギャング相手に丸腰で挑むのは自殺行為。武器は必ず持っておきたい。
日本PS2版をベースに記述しています。

●バット
唯一の近接武器。隠れ家に必ず置いてある。当然ながら野球はできない。
大抵の相手は一発でダウンさせられるが、コイツで銃を持った相手に挑むのはやっぱり危険。
装備中はダッシュが出来ない。

●ピストル
M1911A1っぽく見えるハンドガン。違うかもしれないが。
威力は高くないが、それでも遠距離攻撃できる点は大きい。
走り撃ち可能。

●ウージー
サブマシンガン。
実際のUziサブマシンガンとは形状が違う。マイクロUzlの方が近い。
単発威力はそこまで高くないものの、走り撃ち可能なフルオート武器であるため、攻撃しながら逃げる際は有効。
また、本作で唯一ドライブバイ*5が可能な武器。

●ショットガン
モデルはレミントンM870らしい。当たれば一発で相手をダウンさせられる。
ポンプアクション式なので1射ごとに隙が生じるが、ロックオン中に射撃→ターゲット切り替え→射撃~と繰り返すことによってある程度隙を軽減できる。
装備中はダッシュが出来ない。

AK-47
ロシア製の傑作アサルトライフル。
攻撃中は足が止まるものの威力はなかなかで連射力もあり、かつ長射程と至れり尽くせり。
装備中はダッシュが出来ない。

●M16
背後に立たれることを嫌うスナイパーも愛用しているアサルトライフル。
しかし本作のコイツはアサルトライフルの皮を被ったガトリング砲。1発でも当たれば相手はまず即死。
その上主観撃ちが出来るため正面以外もカバー可能で連射力がおかしい。車輌に対しても防弾仕様でなければ一瞬にして爆☆発☆四☆散してしまうとんでもない武器。
さしずめラチェット&クランクシリーズでいうところのR.Y.N.O.系列にあたるポジションだろう。
入手する機会は多くないが超強力。
装備中はダッシュが出来ない。

●スナイパーライフル
モデルはレミントンM700らしい。
ボルトアクション式ライフル。主観撃ち専用であるがスコープのズームが可能。
これも1発当たれば大抵の相手は即死。発射間隔がショットガン並である点は注意。
装備中はダッシュが出来ない。

●ロケットランチャー
ロケット弾をブッ放す主観撃ち専用武器。本作のものはM72 LAWがモデルらしい。
言うまでもなく即死級の破壊力だが非常に高価で購入時の弾数も多くない。
これだけ装備中はダッシュだけでなくジャンプも出来ない。

●火炎放射器
汚物は消毒だ~!!
例によって攻撃中は足が止まるものの、炎は壁を貫通するため敵が身を隠していてもお構いなし。
装備中はダッシュが出来ない。

●モロトフ
火炎瓶。投擲武器。
着弾点に炎を撒き散らす。その場にいたら自分にも火が点いてしまう。
投擲時、たまにスッポ抜けて足元に着弾してしまうことがある。
人に対しては効果絶大だが車輌に対しては1発では効果が薄い。

●グレネード
手榴弾。投擲武器。
着弾してから数秒で爆発する。大抵の車は一撃で破壊してしまえる。
これもモロトフ同様スッポ抜けに注意。

○隠しアイテム
物陰やら建物の屋上等の若干分かりづらい箇所にヤクのパッケージみたいなアイテムがある。
これが隠しアイテムで、各島合わせて100個存在する。
中には普通に見える箇所にあったり、ジャンプ台でジャンプした先にあることも…
10個集める度に無限に回収できる武器・アイテムが配置される。


〇クレイジースタント/ユニークスタント
リバティーシティ各所に設置されているジャンプ台を使ってジャンプすると、ジャンプ時の高度・距離・回転等の判定によってボーナスの金がもらえる。
これがクレイジースタントで、着地に失敗して車体が裏返しになってしまってもボーナスはもらえる。
しかし、綺麗に着地できればパーフェクトクレイジースタントとなり、ボーナス額も増加。おまけに完璧な着地だ!

リバティーシティ内に点在する特定のジャンプ台では、ジャンプ時にスローモーションになる箇所があり、その地点で一定以上の距離を跳ぶことができればユニークスタントとなり、クレイジースタントよりも遥かに高額のボーナスをもらえる。




○指名手配度
通行人を殴ったり殺したりするところを警官に見られたり、警官を攻撃したりすると指名手配度の星が点灯する。
星が点灯している状態でさらに犯罪行為を重ねると星の数が増えていき、より強力な部隊に追われることとなる。
星は最大6個。ストーリーの進行によって手配度の上限が変わっていく。

●追ってくる部隊
★1・2:警官
★1なら殴ってくるだけ。★2から発砲してくるようになる。
こちらが車に乗っているとドアを開けて引きずり降ろそうとしてくる。通称勇者
なお、★1のみ警官を振りきれば自然に手配が消滅する。
参考までに…警官を轢殺すると一発で★1、警官を銃でロックオンすると問答無用で★2が付く。

★3:ヘリ
上空から撃ってくる。それだけ。
あまり当たることがないのでそこまで脅威ではない。
そして、このヘリは撃墜すると犯罪者ランクのポイント(達成率には関係しない)がかなり稼げるので、最高ランクのドンまで上げる際に重宝する。
地上部隊は相変わらずパトカーだが、乗車している警官数が増加している。

★4:SWAT
ここから脅威になってくる。けっこうヤバイ。
最強クラスの耐久力を持つSWATバンEnforcerで突っ込んでくる。

★5:FBI
超ヤバい。
AK-47を持った4人組がFBIカーで突っ込んでくる。
FBIカーは緊急車両でありながら唯一塗装屋で修理が可能なので、強奪に成功すれば処刑ミッションで重宝する。

★6:軍隊
超を通り越して極超ヤバい。
兵士の中にはM16を持ったヤツがいるので狙われたらジ・エンド。通常は軍用トラックのBarracks OLで乗り込んでくる。
それだけでなく突っ込んできた車を容赦なく爆☆発☆四☆散させる正真正銘の最強車輌である戦車Rhinoも繰り出してくる。


【リバティーシティ】
本作の舞台となる街。時代は2001年。
ポートランド、ストートン島、ショアサイド・ベイルの3つの地区で構成されている。

●ポートランド
工業地帯で、犬のクソより犯罪が多いエキサイティングな場所。
波止場、歓楽街、倉庫街、工場街、市場、ガレージなどがある。
工場や港湾施設で額に汗して働く皆さんと一緒に、立ちんぼやポン引きや政治家といったクズがガチャガチャと暮らしている。
昔からマフィアの縄張りだったが、最近トライアドが台頭してきたため勢力の均衡が崩れ、大規模な抗争が始まった。
今では毎日、議員の嘘みたいに銃弾が飛び交っている。

走っている車はトラック・バス等の商業車が多い。
出没するギャング:マフィア、ディアブロ、トライアド


●ストートン島(決定版では「ストーントン島」と訳されている)
リバティーシティの中枢に当たるオフィス街で、カネと権力にまみれた俗物の巣。
昼間はスーツを着込んだ紳士淑女が汚職や背任やインサイダー取引に精を出しているが、夜ともなれば人影もまばらな闇の世界になる。

走っている車は乗用車・スポーツカーが多い。
出没するギャング:ヤーディーズ、ヤクザ、コロンビアン・カルテル

●ショアサイド・ベイル
リバティーシティの郊外にある閑静な高級住宅街。
プールと庭園のついたバカでかい邸宅が立ち並んでいるが、平和なのは見た目だけ。
住人のほとんどは血みどろの手でカネを掴んでノシ上がったギャングのボスだから、強盗や鉄砲玉から命と財産を守るために備えはガチガチだ。
屋敷の周囲にはフェンスが張り巡らされ、あっちこっちに警報装置があり、警備員が巡回して、退屈した中流階級のガキどもが悪さをしないよう見張っている。
着飾った犬が散歩する緑の芝生の向こうでは、腐った暴力が渦巻いてるわけだ。

走っている車はSUV・乗用車等様々。
出没するギャング:コロンビアン・カルテル、フーズ


【ギャング】
リバティーシティの各所にいる集団。
基本的にはこちらから攻撃しない限り反撃は受けない。
ストーリーの進行によって敵対関係になることがあり、そうなった場合は何もしていない状態でも攻撃されるようになってしまう。
また、各ギャングは固有の車(ギャングカー)を持っている。

●マフィア
ポートランドのセントマークス地区を主な縄張りとしている。複数のファミリーに分かれており、ファミリー間の抗争も絶えない。
黒スーツにグラサンのSPみたいな恰好をした奴等。
武器はピストルが主だが、前半ラストでのサルバトーレ暗殺後はショットガンを持ったヤツも出現する。加えて、サルバトーレ暗殺後から敵対関係となるので危険度が跳ね上がる。
ギャングカーはセンチネルのカスタムバージョンであるマフィアセンチネル。

●ディアブロ
ポートランドのヘップバーンハイツを縄張りにしているヒスパニック系ギャング。
武器はバットのみ、ただのチンピラ。ただし、素手のヤツはこちらが高所にいるとピストルに持ち替えてくる。
ギャングカーはスタリオンのカスタムバージョンであるディアブロスタリオン。

●トライアド
ポートランドのチャイナタウン全域を縄張りにしているチャイニーズギャング。
青いつなぎと青いキャップがトレードマーク。
武器はバットとピストルが主。
ギャングカーは魚の絵が描かれたトラックのトライアドフィッシュバン。

●ヤクザ
みんな大好きYakuza。日本人。
ストートン島のトーリントン周辺を縄張りとしている。
武器はピストルやウージーが主。
最後まで敵対関係にならない。
ギャングカーはスティンガーのカスタムバージョンであるヤクザスティンガー。
そのためか、通常のスティンガーはカタギスティンガーと呼ばれることがある。

ゲーム中では、

ふざけんじゃねぇぞコノヤロウ!

魚の匂いすンぞコラ

俺の親父が怒ってるよ

…といった珍妙な日本語を発する。

●ヤーディーズ
ストートン島のニューポート周辺を縄張りにしているジャマイカ系ギャング。
武器はトライアドと同じくバットとピストルが主。
ギャングカーはローライダーのヤーディーズロボ。

●フーズ(決定版では「サウスサイド・フッズ」)
ショアサイド・ベイルのウィチタガーデン周辺で主に活動しているストリートギャング。
赤い服のレッドジャックスと紫の服のナインズがおり、対立している。
武器はトライアド、ヤーディーズ同様バットとピストルだが、ウージーを持ったヤツもいる。
ギャングカーはランポにアートを施したりタイヤを替えたりといったカスタムがされたフーズランポXL。
PS2版ではポーズメニューのニューゲームから新規に開始するとナインズが出現しなくなって電話ミッションが進行不可能になるバグがある

●コロンビアン・カルテル
かつてクロードも属していたコロンビア系ギャング。自分勝手で残酷。
ストートン島のフォートストートン周辺、ショアサイド・ベイルのシダーグローブ周辺を縄張りにしている。
武器はピストルやウージーが主。ミッションで敵として出現するヤツの中にはAK-47やM16を持っているヤツもいる。
ギャングカーはブルーの四駆車であるカルテルクルーザー。
コイツ等は最初から敵対関係にある。チートを使う等してスタート直後にストートン島へ渡ってみると分かる

戦車押してる時に撃ってくんじゃねーよ!」と叫んだプレイヤーも多いだろう。


【主な登場人物】
●クロード
主人公。喋らないドラクエ系。
コロンビアン・カルテルの幹部だったが、本作のプロローグでカタリーナの裏切りに遭い逮捕されてしまう。
その後、護送されていたところをカルテルメンバーの襲撃を受け、その混乱に乗じて逃走に成功した彼は自分を裏切ったカタリーナに復讐するためリバティーシティを駆け巡る。
本作では名前で呼ばれることがない。名前が発覚したのは次々回作のサンアンドレアスにて。
「クロード・スピード」と表記されることが多いが、これは前作GTA2の登場人物の名である。

●カタリーナ
クロードのかつての恋人。
プロローグで「裏切りに犠牲はつきものさ」とクロードを撃って逃走。
その後もクロードの後釜に就いたミゲールを裏切り、クロードを始末するための処刑部隊を送り込むも失敗。
最後にはマリアを拉致して身代金を要求した上でクロードを始末しようとしたがこれも失敗し、ヘリで逃走を図ろうとするもののクロード怒りのロケランを喰らってダムの藻屑と消える。
時系列上の9年前に相当する次々回作のサンアンドレアスではメインキャラの一人であるシーザー・ビアルパンドの従姉妹という事が判明し、彼からの紹介で同作の主人公であるCJと強盗のビジネスパートナーとして付き合うが、元来持つ感情の起伏の激しさが災いしてCJと度々口論になり程なくして破局。いつの間にか付き合っていた本作主人公のクロードと共にリバティーシティへ向かう。またCJと破局した後も嫌がらせの電話を度々かけてくる。
SAでのブッ飛んだ言動から「ツンキチ」とファンに渾名されている。

●マリア
サルバトーレの愛人。
サルバトーレが嫌いになりクロードに好意を抱くようになるが、それが原因でサルバトーレに命を狙われるようになる。
ある意味で全ての元凶。
次々作のサンアンドレアスではカリギュラスカジノの従業員として接待していた際にサルバトーレと出会い、本作の3年前に相当するLCSではサルバトーレのみならず彼の下で働くようになったトニーを引っ掻き回していた。

●エイトボール
⑧。
レオーネファミリーの一員である爆発物のスペシャリスト。ハゲ。
プロローグでクロードと共に護送されていたが、カルテルメンバーの護送車襲撃によってクロードと脱出に成功。しかし、その際に手を怪我してしまっている。
リバティーシティの各地に有料で車に爆弾をセットできるガレージを持っている。
エンジンをかけると爆発するセンサー式、リモコン起爆式、セット後時間経過で爆発する時限式がある。

●ミゲール
カルテルの幹部。
しかし、その地位にはクロードが逮捕されて空席になった所へ後釜として就いただけらしい。
クロードにケンジ殺しの罪を着せられた上にブツ奪還のためフォートストートンの建設現場に乗り込んだクロードに追い詰められ、共にいたカタリーナに裏切られ、後から乗り込んできたアスカに拷問されてカルテルの情報を何もかもぶちまけてしまった挙句にアスカ共々カタリーナに殺されてしまう。
敵なんだけど気の毒に思えてしまうほどに終盤の転落っぷりが凄まじい。
LCSでもあるミッションで登場し、行き違いの末にマフィアと銃撃戦になるも生き延びる。

◇ミッション依頼者
基本的には彼らの許へ直接出向いてミッションを受注することになる。
中には公衆電話からミッション依頼をしてくるヤツもいる。

◆ポートランド
●サルバトーレ・レオーネ
クロードが最初に付くことになるマフィア「レオーネファミリー」のドン。
裏切り者は全て始末する冷酷・疑心暗鬼な性格。
ファミリーの幹部や自分が与える仕事をこなしていくクロードを気に入り、ファミリーに入れようと考えていた。
…しかし、マリアに(クロードと)付き合っていると(嘘を)伝えられたことから罠にはめてクロードを始末しようとする。
その目論見は失敗し、アスカの依頼を受けたクロードによって逆に暗殺されてしまう。
次々作のサンアンドレアスではラスベンチュラスのカリギュラスカジノの権益を独占すべく来訪し、そこで息子と面識があると売り込んできたCJに仕事を依頼し、その働きぶりに信を置くようになるもトライアドと既に繋がりができていた彼にカジノを金庫破りされてしまう。
LCSではその立場上実質ヒロインと化しており、自身の縄張りにズカズカと干渉してくる本国マフィア相手にトニーと共に立ち回る姿が見られる。

●ルイージ・ゴトレッリ
最初にミッションを受けることになるレオーネファミリーの幹部。
レッドライト地区で最初の隠れ家の近所にあるセックスクラブセブンを経営している。
縄張りが被っているディアブロと抗争している。
よくネタにされるが緑の人気者とは関係ないぞ。ルイージはイタリア圏にはよくある名前だからな!

●ジョーイ・レオーネ
レオーネファミリーのアンダーボス、姓で分かる通りサルバトーレの息子。
同じマフィアのファミリー「フォレッリファミリー」と抗争している。
普段はトレントンの自動車修理工場で働いているが、趣味は銀行強盗に現金輸送車強奪となかなか物騒なヤツ。
実はSAの主人公であるCJとも面識がある。*6
また自身が目の敵にしている「フォレッリファミリー」は次作バイスシティの主人公であるトミー・ベルセッティがかつて所属していた組織でもあり、以降の作品でも度々その名が挙がる。

●トニー・シプリアーニ
レオーネファミリーの幹部。
トライアドと縄張り争いをしている。
本作の3年前が舞台のリバティーシティストーリーズの主人公でもあるが、体型が当時よりもデブっている。
重度のマザコン。主人公を務めたLCS時代はその母にヒットマンを差し向けられたこともあったのに。

●エル・ブッロ
ディアブロのボス。
本編中に姿を現すことはなく、ディアブロの縄張りであるヘップバーン・ハイツの公衆電話からコンタクトを取ってくる。
本職はポルノ映画制作*7で、その仕事を邪魔する者達の始末を依頼してくる。

●マーティー・チョンクス
トレントンにあるドッグフード工場「ビッチ・ドッグフード」の経営者。(場所はジョーイのガレージの向かい側)
経営が苦しく、そのせいでカネのトラブルを抱えている。
工場の外にある公衆電話を通じてクロードに様々な人物を連れてくるように依頼してくる。
そして、連れてきた人物を殺し、クロードに証拠隠滅(…という名の車の処理)を任せてくる。*8
銀行の頭取、コソ泥コンビ、遂には自らの妻さえもその手にかけていった。
しかし、その妻と債権者の一人・カールがデキていて、「カネを返せ」と催促してくるカールをも「ドッグフードにしてやる」と企むが、逆にショットガンで撃たれて死亡。工場はカールに乗っ取られてしまう。


◆ストートン島
●アスカ・カサイ
ヤクザの組長。日本人です。
マリアの旧友で、ポートランドから逃げてきたクロードとマリアをストートン島へ匿った。
その後、依頼した仕事をこなしていくクロードを「立派な外国人」「便利屋さん」と気に入っていく。
後半でケンジが暗殺されたのをミゲールがやったと思い込み、フォートストートンの建設現場でミゲールを拷問しカルテルの情報を得たが、復讐を恐れるカタリーナにミゲール共々殺されてしまう。

海外ではAsuka Kasenと表記されていて、決定版でも字幕は「アスカ・カセン」とされている。

●ケンジ・カサイ
ヤクザの若頭でアスカの兄。
トーリントンでカジノを経営している。ヤーディーズやカルテルとは抗争関係にある。
礼儀を重んじており、仕事の依頼時は必ず礼に始まり礼に終わる。しかし、激昂するとその礼も忘れてしまうらしい。誰が言ったか「お☆仁☆義」
彼のミッションにはシリーズの名を冠する「Grand Theft Auto」というミッションがある。
後に会合中の所をドナルドの依頼によりカルテルの車で乗り込んできたクロードに殺されてしまう。
余談だが、暴動状態のチートを使用すると…なんと一緒にいた部下に始末されてしまうことがある。

なお、妹のアスカより立場が下らしい。
また、LCSには彼等の兄であるカズキ・カサイ、その妻であるトシコ・カサイという人物も登場する。

●レイ・マショウスキー
汚職警官。
ヤクザのスパイとして雇われていた。しかしCIAに目をつけられたため、保身のための仕事をクロードに依頼することとなる。
…公園の公衆トイレで。アッー!
最終的には自身の手に負えない事態となり、クロードの手を借りて空港からマイアミへ逃亡することになる。しかし、その際に出国手続きで引っかかったりはしなかったのだろうか…?
レイのミッションをすべてクリアすると超レア車輌の防弾パトリオットが手に入る。
LCS当時はまだ汚職に染まりきっておらず、同僚の汚職警官であるレオン・マカフリーの行いに抗議する姿が見られた。そのマカフリーは本作でクロードに依頼する形で殺すのだが

●フィル・キャシディ
レイから受注するミッションでのみ登場するが一応ここに記載。
ニカラグアでレイと共に戦った戦友。左腕を失っており、Phil the One Armed Bandit(片腕の傭兵フィル)と呼ばれている。
ストートン島北部にあたるロックフォードの外れで軍用銃器を扱っている「Army Surplus」を営んでいる。
コイツと共にカルテルの襲撃を退けることになるのだが…なんとコイツは片腕だけでアサルトライフルをブッ放すという人間離れしたスキルを披露してくれる。
このミッションをクリアするとM16やロケットランチャー等の重火器を購入できるようになる

本作よりも前の時代であるバイスシティ、バイスシティストーリーズにも登場している。
この2作ではかなりブッ飛んだ性格をしている。まさに愛すべきバカ。
VCは1986年、VCSは1984年の話なので、少なくとも「ニカラグアで共に戦った」のはこの2作より前の頃になると思われる。

また、バイスシティでは隻腕になった原因が発覚する。その原因はホントにしょうもない事なんだけどね

LCSではストートンの中心街に店を構えており、後半のあるミッションでの協力者として姿を見せた際には3現在の土地に店を作りたいとトニーに告げていた。

●ドナルド・ラブ
複数のラジオ局を運営している企業「ラブ・メディア」の社長。教祖様ではないぞ。
レイの依頼で「個人的なトラブル」を解決してゴシップを防いでくれたクロードに感謝し、仕事の依頼をくれる。
ちなみに、その時のレイの依頼は「知人の大物のスキャンダル写真を奪って処分しろ(意訳)」というもの。
彼は、殺人以上の禁忌とされている「人肉食」を好んでおり、スキャンダル写真もその「パーティー」を収めたものである。確かにそんなもんが出回ったら社会的に抹殺されるだけでは済まないだろうな。この嗜好はLCSで判明し、同作では食事するデモシーンがある。
また、彼の最後のミッションをクリアしてからラブ・メディアのビルに行くと謎の失踪を遂げてしまっている。

VCとLCSにも登場しており、VCの頃は不動産王エイブリー・キャリントンの付き人をしていた(この時にエイブリーからギャング抗争を利用した地価の下げ方を教わっており、本作ではクロードにも教えている)。
LCSでエイブリーはドナルドの依頼を受けたトニーに殺され、その後ドナルドの「パーティー」に参加することになる…

●キング・コートニー
ヤーディーズのボス。
エル・ブッロ同様に本編中に姿を現すことはなくニューポートの公衆電話からコンタクトを取ってくる。
彼から受ける最後のミッションではカルテルと繋がりができている事が判明し、カタリーナの罠でヤク漬けの自爆ジャンキーを差し向けられる事になり、クリアするとヤーディーズと敵対関係になる。

◆ショアサイド・ベイル
●D-アイス
フーズ内の派閥であるレッドジャックスのリーダー。
例によって姿を現さずに電話でコンタクトを取ってくるが、コイツだけは「服役中だから」と理由がハッキリしている。
同じフーズ内のナインズに対してライバル意識を持っており、ミッションもナインズをブチのめすものばかり。
服役中であることが分かるのは最後のミッション依頼時。ここで「仮釈放の審査がある」と言っている。
しかし、録音はされるが電話OKといっても殺害依頼はマズいのではなかろうか…
ちなみに弟がいる。



追記・修正は手配度★6の状態で逃げながらお願いします。

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