しのぶフィギュア

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しのぶフィギュア - (2015/12/08 (火) 01:59:17) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/12/08(火) 01:57:09
更新日:2023/10/27 Fri 14:50:17
所要時間:約 3 分で読めます




忍野忍と言えば、僕にとって特別な存在である。
もはや肉体の一部のようなものだ。
心臓のようになくてはならない存在であることは断言できる。

しかし、いくら不可欠な存在だからと言って、増えていい存在だと言いたいわけではなかった


『しのぶフィギュア』は講談社BOXから刊行されている物語シリーズの外伝小説。
偽物語PremiumアイテムBOXに付属する短々編。扱いとしては偽物語に含まれている。

著者:西尾維新
イラスト:VOFAN

とある日、阿良々木暦がふと気付いたら金髪の幼女が二人に増えていた。
困惑する暦に対し、斧乃木余接は片方はグッドスマイルカンパニーさん制作のねんどろいどだと告げるのだが……。

■登場人物
「こんなグッズが市販されていたら購入せざるを得ないぜ……、僕はグッドスマイルでそう言った」
主人公。忍野忍のプロフェッショナルを自称するが、本物と見分けのつかないグッドスマイルカンパニーさん制作のねんどろいどの再現度に戦慄した。
短々編を二十作以上経験したことで、展開を先読みできるようになったと自称する。

「さすがにそろそろセールストークが行き過ぎてるかもしれないよ、鬼のお兄ちゃん」
当たり前のように暦の部屋にいた式神童女。
普段は不仲であるが、暦に悪戯する時だけは仲のいい忍野忍と組んでおり、本物の忍を選ぶように促した。

阿良々木暦と一心同体であり、表裏一体である金髪の幼女。
グッドスマイルカンパニーさん制作のねんどろいどのフリをしている為、言葉も表情もなく初期のキャラに近い雰囲気を出している。

以下ネタバレ























2人の忍の両方をグッドスマイルカンパニー制作のねんどろいどだと判断した暦は、
肌の質感までは再現できないはずと、ワンピースの中に手を突っ込み背中を揉むが、

「うひゃう!?」
「うひゃう!?」

二体の忍は悲鳴を挙げて吸血鬼ぱんちを暦の顎に食らわせた。

フィギュアって叫ぶのと混乱する暦が背骨の感触から自体に気付く頃、
悪戯の成功を喜ぶ3人は、両方とも吸血鬼パワーで増えた本物だと種明かしする。

自分も2人に増えれないかと考える暦と、「どんな地獄絵図だよ。死ね」と叱責する余接に対し、
底知れぬ不安を抱えたように、二人の忍は尋ねるのだった。

「これ、どうやったらひとりに戻れるのかの?」
「これ、どうやったらひとりに戻れるのかの?」

こうして、この日を境に忍野忍は二人に増えたのだった。


追記・修正はねんどろいどと本物を見分けれるようになってからお願いします。

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