Death&Taxes(MTG)

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Death&Taxes(MTG) - (2015/12/30 (水) 19:09:29) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2015/12/30 (水曜日) ??:??:??
更新日:2022/02/13 Sun 22:37:00
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死と税からは逃れられない










Death&TaxesとはトレーディングカードゲームMTGのフォーマットの一つであるレガシーに存在するデッキの一つ。
レガシーは古いカードが数多く使用可能な環境である。となれば過去に刷られてしまった各色のカード(特に青)を組み合わせるためにデッキが多色化するものだが、このデッキは単色のデッキである。
また、強力な非生物呪文の多いレガシーにおいて、部族を除いた中では珍しい生物中心のデッキでもある。


概要

基本は白単色のコントロール要素をもったウィニーデッキである。
スレイベンの守護者、サリアによるマナ拘束に加えて、リシャーダの港、不毛の大地がそれをサポートする。
そして自身は霊気の薬瓶の助けを得て、クリーチャーを展開していくのである。
名前の由来は、搭載されているコロンドールのマンガラとkarakasによる永久追放コンボから。
意味は英語の慣用句で逃れられぬもの。通称はデスタク。


主なカード


AEther Vial / 霊気の薬瓶 (1)
アーティファクト
あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、点数で見たマナ・コストが霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カードを1枚、戦場に出してもよい。


展開を補助するデスタクの加速装置。
インスタントタイミングでの生物の展開は、コントロール相手に召喚酔いで殴るペースが落ちるのを防ぐ(除去を受けても相手終了ステップに後続を展開できる)ほか、打消しを気にせずに動けること、土地を生物の展開以外にまわせること、cip能力のの相手ターン使用など幅広い用途に使える。


Thalia, Guardian of Thraben / スレイベンの守護者、サリア (1)(白)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 兵士(Soldier)
先制攻撃
クリーチャーでない呪文は、それを唱えるためのコストが(1)多くなる。
2/1


デスタクの流行の切っ掛けになったともいわれる、アメジストのとげ能力を内蔵したイニストラードの女兵士。通称サリアちゃん。
渦巻く知識がコストで2マナ、突然の衰微がコストで3マナ、ヴェールのリリアナはコストで4マナ、序盤トップクラスの妨害性能を誇る。
土地を切り詰めて青のドロースペルに頼ったデッキは何とかして除去したいカード。特にストーム系コンボ。
Force of Willや目くらましなどのピッチスペルのほか、生物以外を唱えるならばコストを増加させるため続唱にも効果がある。
伝説のクリーチャーなので複数並べられないが、karakasによるサポートを受けることが出来る。
2015年のマジック・オリジンで3マナ飛行の新アメジストのとげ内蔵非伝説生物であるヴリンの翼馬が追加され、放置するとさらにひどい状況に追い込まれる様になった。


Flickerwisp / ちらつき鬼火 (1)(白)(白)
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
飛行
ちらつき鬼火が戦場に出たとき、他のパーマネント1つを対象とし、それを追放する。次の終了ステップの開始時に、そのカードをオーナーのコントロール下で戦場に戻す。
3/1


霊気の薬瓶との組み合わせで輝くが、単体での活用も悪くない良カード。よくわからない生き物枠その1.
そのままで使用するならブロッカーの一時排除とクロックにしかならないが、他のカード例えば石鍛冶の神秘家や殴打頭蓋と組み合わせると言えばその強さが分かっていただけるだろう。
自身のタップした不毛の大地を使ってもよし、真髄の針を別の物に刺してもよし、カウンターやトークンの除去にも使える。
後述するマンガラコンボにおいて、karakasの代わりに使用することもできる(薬瓶との併用が絶対だが)。


Phyrexian Revoker / ファイレクシアの破棄者 (2)
アーティファクト クリーチャー — ホラー(Horror)
ファイレクシアの破棄者が戦場に出るに際し、土地でないカード名を1つ指定する。
選ばれた名前を持つ発生源の起動型能力は起動できない。
2/1


サリアではカバーできない戦場に出たカードを封じることのできる真髄の針に似た能力を持つ妨害カード。よくわからない生き物枠その2。
土地以外の起動型能力を封じる能力はマナ能力も封じることが出来る点で真髄の針と異なる。
そのため、エルフには少しだけ刺さったりする。
アーティファクト全般も起動型能力が多いため、対MUDに活躍するほか、このデッキ自身も起動型能力が多い(紹介し切れていないカードも)ので、同型対決でもこれを巡る攻防があるかもしれない。
場に出る際には注意が必要で、戦場に出たときにスタックを組まずにカード名を指定するため、指定するカード名を聞いてから打ち消すことは出来ない。
霊気の薬瓶からでるときはさらにややこしいので、丁寧に処理していくことが推奨される。


Stoneforge Mystic / 石鍛冶の神秘家 (1)(白)
クリーチャー — コー(Kor) 工匠(Artificer)
石鍛冶の神秘家が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから装備品(Equipment)カードを1枚探し、それを公開し、あなたの手札に加える。その後、あなたのライブラリーを切り直す」ことを選んでもよい。
(1)(白),(T):あなたは、あなたの手札にある装備品カード1枚を戦場に出してもよい。
1/2


説明不要。該当項目を参照。モダンでは禁止であるが、レガシーなら使用可能。
主に梅澤の十手火と氷の剣殴打頭蓋が併用される。
相手によって使い分けよう。


Swords to Plowshares / 剣を鍬に (白)
インスタント
クリーチャー1体を対象とし、それを追放する。それのコントローラーは、そのパワーに等しい点数のライフを得る。


説明不要。該当項目を参照。
霊気の薬瓶、装備品を除いて唯一メインから4枚積まれる非生物呪文。


Mangara of Corondor / コロンドールのマンガラ (1)(白)(白)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(T):パーマネント1つを対象とする。コロンドールのマンガラとそれを追放する。
1/1

Karakas
伝説の土地
(T):あなたのマナ・プールに(白)を加える。
(T):伝説のクリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。


デッキ名となったマンガラコンボの2枚。
コロンドールのマンガラの起動にkarakasを対象マンガラで起動するだけで、戦場のパーマネント1枚が追放される。これは、karakasによってコロンドールのマンガラが手札に戻ったのちに、マンガラの能力が解決されるからである。
2枚そのままだと少し遅いが、霊気の薬瓶のサポートを得ることで除去性能は格段に上がる。これによる盤面のコントロールが始まったら投了もありうる。

デッキ名の由来ともなったコンボであるが、速度の関係でマンガラを抜いた、非マンガラ型のデッキも増えたようである。
karakasはサリアのサポートのほか、相手の伝説のクリーチャーの除去にも使える点を買われて採用され続けている。伝説の土地でありながら2~3枚は入るのが一般的。


弱点

生物を並べるデッキなので全体除去には弱い。
特に、黒が入るデッキなら全体マイナス修正がサイドから入るため、展開には注意が必要。
また、サイドアウト、インするカードには気を付けた方が良い。
スレイベンの守護者、サリアによってコストが増加するのは相手だけではないからである。
また、青のドロー呪文が採用されていないので、手札にあるカードで戦うしかない。
よってプレイミスは後々大きく響くだろう。


余談

妙に女性の描かれたカードが多いことが特徴の一つでもある。
紹介されていないカードもそうだが、よくサイドに積まれているカード(項目が立てられた時期)も、女性が書かれているカードが多い。







追記と修正からは逃れられない


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