FAIRY TAIL ZERØ

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FAIRY TAIL ZERØ - (2016/03/15 (火) 22:11:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/03/13 (日曜日) 01:06:39
更新日:2023/01/23 Mon 17:31:39
所要時間:約 11 分で読めます




FAIRY TAIL ZERØとは月刊FAIRY TAILマガジンにて連載されたFAIRY TAILのスピンオフ漫画、およびそれを原作にしたテレビ東京系列アニメ。

初代マスター・メイビスが妖精の尻尾(フェアリーテイル)創設メンバーと出会いやギルドを創設するまでの経緯を描いた物語で、本編の前日譚やメイビスの過去編である。
特別雑誌でのスピンオフであったが、2016年1月9日にてアニメ化し放送される。


◆あらすじ

魔導士ギルド・妖精の尻尾(フェアリーテイル)創設秘話!!
初代マスター・メイビスの〝魔法と仲間が導く冒険〟―――。

天狼島に親友・ゼーラと二人で暮らしていたメイビス……
天真爛漫で読書好きな彼女の夢は「妖精に会う事」。
X686年、天狼島を訪れたトレジャー・ハンター達との出会いを機に、
メイビスの人生は思いがけない冒険へと羽ばたいてく!!
出会いと別れ、喜びと悲しみを心に刻み、彼女が辿り着いた〝答え〟とは!?
優しく温かい、真心を綴った物語―――。

(アニメ公式サイトより)


◆登場人物


  • メイビス・ヴァーミリオン

後に「妖精の尻尾」の初代マスターになる少女で、この物語の主人公。
X679年の6歳の時まで天狼島の魔導士ギルド「赤い蜥蜴(レッドリザード)」に所属し、両親の借金を返す形で働かされていた。ただし、ギルドの全員から嘲笑の的にされる、家畜小屋に住まわされるなど虐待同然に扱われており、召使というよりまるで奴隷のような待遇であった。
しかし家畜小屋にいたことが幸いして(アニメ版ではゼーラの学校へ届け物をした帰りに道草をしていて)、「青い髑髏(ブルースカル)」による「赤い蜥蜴」襲撃に巻き込まれずに済むが、
その一件によりギルドも村も壊滅し、生き残ったのは自身と助け出したゼーラのみになってしまう。

7年後のX686年まで親友になったゼーラと共に天狼島で暮らしていたが、そこにやってきたユーリ達との出会いにより島の宝である天狼玉が「青い骸骨」に盗まれていたことを知り、奪還のためゼーラや彼らと共に島の外に出ることを決意する。
当時から物腰が柔らかく知的で温和だが、好奇心や正義感により色々と首を突っ込み、結果周りを振り回すこともしばしば。 
また、7年間も島の図書館の本を読みながら育ったためか、優れた洞察力や魔法に関する豊富な知識とその他豆知識を身に付けており、他にも幻を作る魔法を使うことができ、一行の様々な窮地を救っている。
しかし「青い骸骨」マスターのジョフリーには敵わず、マグノリアから敗走を余儀なくされるが、逃げた森で出会ったゼレフから他のメンバー同様に戦うための魔法を教えてもらう。
そして天狼玉の奪還だけでなく、町を解放すべく義憤を持ち「青い骸骨」討伐の作戦を実行する。


  • ゼーラ

「赤い蜥蜴」マスターのジーゼルフの娘のツインテールの少女。
X679年当時は父親に溺愛されて育ったことや自身の頭の良さとギルドマスターの娘であることを鼻にかけた傲慢な性格で、
メイビスのことを見下し、アニメ版では学校のクラスメートたちからも畏怖されていた。
上述の「青い骸骨」の襲撃により、父親を殺され、自身も死にかけるが、メイビスに助けられ、その際に彼女の心の強さを見たことで今までの行いを恥じて改心。親友の一歩を踏み出したが、意識を失って倒れてしまう……

その後は回復し、メイビスと共に平穏な日々を過ごすが、過去の一件から内向的で人見知りするようになっている。
メイビスに同行して天狼島を出て以降もメイビスの心の支えとなっており、彼女自身もメイビスを守ると誓っており、己の身を危険に投げ出せるなど、名実共にメイビスのパートナーといえる。
ユーリ一行に対しては、彼らに親しくするメイビスとは逆に、トレジャーハンターということで警戒しているからか、彼らと会話することは少ない。というかメイビス以外の人間と会話することがない。
父親やギルドのみんなを殺されたこともあってか「青い骸骨」の蛮行には一番強い怒りを持っており、連中に支配されたマグノリアの惨状を見て「町のみんなを助けたい」と考えるようになり、メイビスもその考えに共感していく。
マグノリアでの敗走後、逃げた先の森でゼレフから魔法を襲わり、炎の魔法を使えるようになった。


  • ユーリ・ドレアー

後に「妖精の尻尾」創設メンバーでマカロフの父となる青年。プレヒトとウォーロッドと同じギルドに所属するトレジャーハンター。
後のひ孫のラクサスと似た外見で、明るくハイテンションで、何かと面倒を起こすトラブルメーカーな一面もある。その関係でウォーロッドとはしばしば喧嘩になるようだが、互いに信頼し合っている間柄か仲直りするのも早い。
X686年にプレヒトとウォーロッドと共に天狼玉を手に入れるため天狼島に訪れた際にメイビス達と遭遇する。
その後、天狼玉が「青い骸骨」に奪われていたことを知り、同行を頼んだメイビス達と共にハルジオンへ向かうことに。(彼自身はあくまで天狼玉を手に入れるまでの共同戦線であり、その後はメイビスを出し抜いて天狼玉を手に入れるつもりであった)
マグノリアにて、「青い骸骨」の魔導士が老人を撃ち殺すという外道な行為を目にしたことでプレヒト、ウォーロッド共々怒りが爆発し実行犯の魔導士たちを叩きのめすが、増援による多勢に無勢で負傷しウォーロッドに担がれて敗走する。
その後、敗走先の森でメイビスが連れてきたゼレフにより他のメンバー同様魔法を習得する。(なお、他のメンバーが瞑想によって魔法に目覚める中、彼のみスクワットで体を動かすことで目覚めた。脳筋体育系すぎる)
習得した魔法はひ孫同様に雷の魔法であった。


  • プレヒト・ゲイボルグ

後に「妖精の尻尾」2代目マスター、闇ギルド「悪魔の心臓〈グリモアハート〉」マスターのハデスとなる男。
寡黙かつ不器用だが、真面目な人物。この真面目さは、後にハデスになっても変わらなかった。
X686年にユーリとウォーロッドと共に天狼玉を手に入れるため天狼島に訪れるが、天狼玉が「青い骸骨」に奪われていたことを知り、同行を頼んだメイビス達と共にハルジオンへ向かう。
その際に「青い骸骨」の一員を見つけギルドの情報を聞き出した手腕を見てメイビスを認めるようになる。
マグノリアでの戦闘にて右目を失い、敗走先の森でメイビスが連れてきたゼレフにより他のメンバー同様魔法を習得する。その際ゼレフに最も素質があると見出され、アニメ版ではユーリ達3人の中で最初に魔法に目覚める描写がされている。
先端に刃の付いた鎖を武器として袖の中に所持しているが、魔法に目覚めてからは魔力で作ったカギ爪付の鎖を使うようになっている。


  • ウォーロッド・シーケン

後に聖十大魔道序列4位となるがたいのいい男。当然まだ樹にはなっていない。
3人の中でも穏健派な立ち位置であり、同行するメイビス達にも気さくに接している。
ユーリの起こすトラブルに毎回悩まされているものの内心ではその行動力を羨んでもいる。
そのがたいの通り腕っぷしが強く、マグノリアでは魔導士を片っ端から殴り倒したり、負傷したユーリとプレヒトを担いで逃げるといったことをしている。
その後ゼレフにより魔法を教わり木の魔法を習得する。(アニメ版では2人と違い攻撃用の魔法を中々覚えられず悩んでいたところ、ゼレフからアドバイスをもらい、2人を守れるようになりたいという思いに反応するように木の魔法に目覚めた。)


  • ゼレフ
CV:石田彰

史上最悪の黒魔導士とされる青年。
とある森で水浴びをしていたところ、やってきたメイビスと出会う。
死の捕食に巻き込まないように自身から遠ざけるようにするが、メイビスにアンクセラムの黒魔術の呪いにかかっていることを見抜かれ、逆に幻でできた動物たちを触れ合わせる気遣いを受け一時の安らぎを得る。
その後メイビスからの頼みで彼女達に魔法を教えることになる。(元から魔法が使えるメイビスには本人の希望もあり戦うための魔法を教えた。)
後に本人はこの出来事を「自分にしてはとても奇妙な行動」と評しつつも「今でも自分の宝物になっている」と思っている。


  • ジョフリー

闇ギルド「青い髑髏」のマスター。
やけに青すぎる顔にゴーグルをかけた男。
ギルドマスターに就いているだけあって魔法に関する能力は高く、メイビスが召喚した大量の鎧兵を瞬時に幻だと見抜きかき消すほどであり、未熟だった当時とはいえメイビスに「どうやっても戦闘では勝てない」と言わしめるほどである。
マグノリアに天狼玉の奪還に来たメイビス達を返り討ちにしたが、新たに魔法を使えるようになった彼女たちの反撃により、山に狩りに出かけている間にマグノリアの街を火の海にされる。しかしこれはメイビスの見せている幻であり駆けつけた彼もそれに気づき幻を消し飛ばすが、幻そのものが囮であったことまでは気付かず、上から落とされた牢に閉じ込められてしまう。
「青い髑髏」の構成員もユーリとプレヒトにあらかた蹴散らされ、天狼玉もユーリに手に入れられるが・・・・・





以下ネタバレ






いかん! 絶対あれには触るな!


そうはいきません 元々あれは、私達の島の宝物なんです


そういう意味じゃない!! 物理的に触れることをやめろと言っている!!






実は天狼玉とはその昔、邪悪な力を吸収し過ぎて手に負えなくなったため天狼島に封印されたものであり、物理的に手にした人間はたちまちその力に取り込まれてしまうという魔石であった。
それを知らずに手にしたユーリは天狼玉に取り込まれ、大聖堂に飾られていた青い骨の竜の像と融合して暴走、マグノリアの街を破壊し始めてしまう。
メイビス達の声も届かずもはやユーリごと竜の像を倒すしかないと考えるプレヒトだったが、メイビスは街もユーリも救って見せると一人立ち向かっていく。
ゼーラからの応援も受け、至近距離による絶対審判魔法 ロウを発動させたことにより邪悪な力は滅せられ竜の像と天狼玉は砕け散り、ユーリも無事解放される。
しかしその代償は小さくはなく、メイビスは未完成のままロウを使ったことにより永遠に成長しない体、つまりは不老の存在になってしまったのだった。
そのことを知ったユーリはメイビスに謝罪し、命を救ってくれた恩義と不老にしてしまったことへの後悔や責任から、メイビスの夢を叶えるために生き、この先何があっても守りぬくことを誓う。
そうして本当の意味で仲間となったユーリとメイビスだったが彼の口から更なる事実が明かされる。






更なるネタバレ






言いだせなくて ごめんね





実はゼーラは7年前の天狼島の襲撃の時にすでに死んでおり、今ここにいるゼーラはその時にメイビスが類い稀な幻魔法を開花させ、無意識に生み出した幻であった。
無意識で生み出したからメイビス自身も幻と気付かず、術者が幻だと認識していないせいで他の人間からは見えてもいない。(上記のメイビス以外の人間と会話がないというのも伏線だった)
また、無意識によって生まれた存在だから意識してしまうと二度と呼び出すことはできない。
その事実をユーリとゼーラから知らされたメイビスだがそれを認めようとはせず悲しみで泣き崩れてしまう。
しかし、「メイビスには前を向いて進んでほしい」という彼らの思いと、「お別れじゃなくメイビスの中に帰る」というゼーラの言葉により、彼女は全てを受け入れる決意をする。
それにより消滅するゼーラであったが、その際にユーリだけでなくプレヒトとウォーロッドにも姿や声が認識できるようになり、彼らにメイビスを託していった。

その後、立ち直ったメイビスとユーリ達は「青い髑髏」から解放されて経済が混乱状態になったマグノリアを安定させるため、そして冒険からの帰る場所を作るため魔導士ギルドを立ち上げる。
そのギルドこそ後に様々な伝説を残すことになる妖精の尻尾(フェアリーテイル)であった。プレヒトブラザーズにならなくて本当によかった

そしてギルド完成の日、記念撮影も終わり初代マスターとなったメイビスは「和を重んじる家族のようなギルドにしたい」という抱負と「永遠の冒険での帰る場所にしていきたい」という思いを胸に仲間達と冒険へと向かう。

そして、その光景を見つめている者が2人いた。

1人は辛うじて檻から脱したジョフリー。彼は対「妖精の尻尾」用のギルド、「幽鬼の支配者(ファントムロード)」の設立を決意。子孫のジョゼ・ポーラの代まで、「幽鬼の支配者」は「妖精の尻尾」と対立し続けることになった。

もう1人はメイビスたちの大切な仲間のゼーラ。既にこの世の住人でなくても、ゼーラはメイビスたちを見守っていた。



追記・修正は冒険の旅に出てからお願いします。


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