すき焼き

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すき焼き - (2021/02/07 (日) 10:00:25) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/11/27(日) 19:32:05
更新日:2024/04/12 Fri 19:27:16
所要時間:約 4 分で読めます




すき焼きとは、日本を代表する牛肉料理である。

牛肉や野菜等に砂糖と醤油を主とした味付けを施し、溶き卵を絡めて食べる。

かつては魚肉や鶏肉等を農耕具の鋤で焼いた料理を指していた。

明治時代に牛肉食が導入された際、関東で牛鍋と呼称されていた料理に対し、
近畿ではほぼ同様の料理をすき焼きと呼んでいた。

現在は日本全国で「すき焼き」という呼称に統一されている。

調理方法は関東と近畿で異なる。
関東ではダシをベースとした割下を使い、近畿では割下を使わず、文字通り肉や野菜を焼いたものに、砂糖と醤油で直接味付けをする。

酒飲みは一杯やりながら。下戸の人間でも気楽にご飯を食べられる点も魅力である。

現在でも、手軽に作れてなおかつちょっと贅沢気分を味わえるすき焼きは、日本人庶民に欠かせない冬のご馳走である。


■主な具材

◆牛肉
すき焼きには欠かせない主役。安物でも美味しく仕上がり、高級品も贅沢に味わえる、すき焼きの代名詞。

◆鶏肉、豚肉
牛肉に主役は譲るが、これらでも美味しく頂ける。
牛肉と共に使えば材料費も節約出来る上、一食でバリエーション豊かな味わいを楽しめる。
ちなみに牛肉が都市部以外でも大衆化したのは高度経済成長期以降で、昭和初期以前は関西地方に限らず鶏を用いる例が多かった。
なお獣肉ではなく、魚介を用いてすき焼きと似た調理を行う料理も存在した(現代でも残ってる地域はある)。

◆しらたき
鍋の旨味を吸うので美味だが、肉の近くに置くと肉が固くなる為、置く場所を遠ざける等の工夫を。

白菜
野菜代表。
鍋全体の旨味を吸って、すき焼きの味を総合的に楽しめる。

長ネギ
野菜の副将。トロリとした甘味とシャキシャキ感が魅力。

◆春菊
最後に火を通す程度で。
爽やかな苦味が舌を清新にし、次の一口をより美味しく食べられる。


正月の余り等。
モチモチ食感に、鍋の旨味を吸ったトローリ感が泣ける。

豆腐
焼き豆腐が定番。
だしの染み込んだ豆腐は絶品の一言。

◆きのこ類
オーソドックスにしいたけ・えのき・しめじ、ちょっと癖が強いが肉との相性抜群なまいたけ
贅沢にまつたけ…どれもすき焼きに入れてはずれはない。

◆麩
最初から入れて、できるだけ鍋の中で育てよう。
具材のうまみが溶け込んだ割下をたっぷり吸いこんで、素晴らしい美味となる。
肉が少ない時のかさ増し要因としても有能。



また地域毎によって作り方や楽しみ方が違う。
以下はその一例である。

■関西風
肉をタレで焼き、その肉を食べたあとに、
割り下や酒を注ぎ、ザク(野菜)を煮込んで食べる。
焼肉と野菜鍋を同時に楽しめるスタイルである。

■関東風
これが一般的なすき焼きと言えるかもしれない。
肉を割下で煮込み、野菜を入れ、一煮立ちしたら頂く。
いわゆる普通の鍋に近い。

■米沢風
すき焼きと抜群の相性を誇る米沢牛のために生まれた至高の一品。
割り下を注いで野菜を煮込み、その上に一枚一枚お肉をのせる。
そしてしばらく蓋をし、蒸すようにしたら完成。
ミディアムレアな口当たりの柔らかいお肉は
肉汁があまり逃げない蒸し焼き状態なので
お肉の持つのうま味が存分に味わえるだろう。


■最後の〆

牛丼
鍋の残りを卵とじにして、ご飯にかける。
お腹が落ち着かない酒飲みの、パズルの最後の一ピースと言える。
鶏肉なら親子丼、豚肉なら豚丼となる。

うどん
こちらもおすすめ。
敢えてコシの無いうどんで、旨味を吸わせよう。
ちゅるちゅる、しこしこ……ごっくん……
うーん、後をひく。癖になる。もう一玉いこうか。

●「あれ
もちろんみんなが知っているすき焼きの〆に投入される例の「あれ」
見た目は黒くて丸いゼリー状。_どうみてもGANTZです。
天然物や養殖物があり、スーパーでも売っている。
食べ方はマスタード、等がある。因みに通は塩で食べる。
「あれ」は世にも奇妙な物語に出て来た食材(?)であり実際にはありません。スーパーで探してもないのでご注意。

原作ではダチョウの卵


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