かみさまみならい ヒミツのここたま

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かみさまみならい ヒミツのここたま - (2016/05/01 (日) 13:48:49) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/04/28 Thu 12:27:55
更新日:2024/04/13 Sat 14:10:00
所要時間:約 15 分で読めます





あのね、物にはみーんなたましいがあるって知ってる?
どんな物でも大切に使っていると、みならいかみさま『ここたま』が生まれるの!
これ、ヒミツだよ?




2015年10月より放送中のバンダイ発ドール玩具販促アニメ。


【概要】

人間とここたまの交流を描いた、ほんわかハチャメチャなストーリーを中心とした単発系アニメ。
表向きは女児向けアニメだが、子供と一緒に見る親のために何かと古いネタを入れてきたりと割と大人でも楽しめる。
ニコニコ動画でも視聴可能で、現在1話は無料公開となっている。
可愛らしい内容に癒されること間違い無しなので、ぜひとも一度は見て欲しい作品である。


【あらすじ】

小学5年生の四葉こころは不器用だけど優しい女の子。
ある日、大切に使っていた色鉛筆から「いろえんぴつのかみさま『ラキたま』」という、物の神様『ここたま』が誕生するという不思議な現象が起こった。
ここたまには「人間に絶対に見られてはいけない」という決まりがあったが、ラキたまは生まれて早々こころに見つかってしまう。
それをきっかけに2人は『ヒミツのけいやく』を結び、こころは不器用を治すため、ラキたまは一人前の神様になるためお互いに協力するのであった。


【みならいかみさま ここたま】

ここたまとは、人間に大切にされた物から誕生した神様のこと。
二足歩行のハムスターのような外見で、大きさも鶏卵ぐらいしかない。
タマゴを半分に割ったような形をしたパンツを履いており、縁の形によって性別を見わけられるようになっている。*1
ちなみにパンツは何でも収納できる四次元パンツ
さらには『かくれタマゴ』というタマゴ型の乗り物を所持し、その中に入って人目をやり過ごしたり高速移動もできる。

悩みを持った人間を助けることによって発生する『ハッピースター』を集め、一人前の神様になることが使命。
それぞれのここたまは生まれた物に関連した魔法*2を扱え、主にそれを駆使して人々の悩みを解決していくことになる。
また人間に絶対に見られてはならないという決まりがあり、もし破ってしまった場合は元の物に戻らなければならない。
ただし見られた人間と『ヒミツのけいやく』を結ぶことで消滅を防ぐことが出来る。


【ヒミツのけいやく】

ここたまと人間が結ぶことの出来る契約。
専用の契約書に名前と「お願いごと」を書き、ここたまがお尻のスタンプを押すことで契約成立となる。
制約内容は、
  • ここたまは人間の願いを叶えるお手伝いをしなくてはならない
  • 人間はここたまの存在を秘密にし、世話をしなければならない
  • 人間はここたまを見たその日の内に、ここたまの住む家を手作りで作らなければならない
というもの。
破るとここたまが消滅するどころか、ここたまと出会った記憶や思い出も全て消去されるという恐ろしい結末が待っている。
契約が可能なのは人間1人に対してここたま1人のみであり、(通常は)複数のここたまと契約することは不可能。
一応判別は出来るように、契約者にはここたまにしか見えないタマゴのマークが顔に付いている。
また契約者が他のここたまを見てもそのここたまは消滅しない。


【登場人物】

◆ヒミツのけいやくしゃ

四葉 こころ (よつば-)
CV:本渡楓
この物語の主人公。
小学5年生の女の子で四葉家の長女。不器用でピーマンが嫌い。
幼少期から祖母に物を大切にするよう教わられており、どんな物でも最後まで大切に使うという信念を持っている。
ひょんなことからラキたまとヒミツのけいやくを結び「不器用を治したい」というお願いをした。
本人は自分が不器用なことを気にしているようだが、一晩且つ手作りで『ここたまハウス』という立派な家を作り上げるほどの腕を持つ。
優しい心の持ち主であり、たとえここたま達が問題を起こしても怒るどころか心配してくれる聖人である。そのせいもあって苦労もあるが……詳しくは後述
このアニメは願いを叶えるために奮闘する彼女とここたま達の成長物語でもあるだろう。

◆ここたまハウスの住人達

ここたまハウスとは、こころが作ったここたま専用の家。
要らなくなった物を組み合わせて作った、もったいない精神の象徴ともいえる建築物。
ヒミツのけいやくを結んだここたま以外でも、こころが発案した『大家さんけいやく』を結ぶことでハウスの住人になれる。
話が進むに連れて増築されたり飾り物が増えたりと、販促のために進化していく家である。

ラキたま
CV:潘めぐみ
いろえんぴつのかみさま。もう1人の主人公。
本名は「ラキラキのたまころの助のみこと」。ラッキーなことが起こる魔法が使える。
こころが最初に出会ったここたまであると同時にヒミツのけいやくを結んだパートナー。
遊んでいたところをこころに見つかってしまったが、彼女の優しさのおかげで契約を結べた。
色んなものに興味を持ち、率先して行動を起こすリーダー的存在。
しかしドジで魔法も失敗しやすく、どちらかといえばトラブルメーカーであることが多い。

メロリー
CV:豊崎愛生
ピアノのかみさま。こころが2番目に出会ったここたま。
本名は「メロメロリン姫のみこと」。歌で色んな気分にさせる魔法が使える。
語尾に「なの~」を付けるのが特徴のほんわか天然娘。歌を作ったり歌うのが大好き。
ここたまの中でも特出した優しい心の持ち主で一番の良心でもある。
生まれた時点でこころと契約したがっていたが、すでにラキたまと契約していたためにショックを受ける。
大泣きして手が付けられなかったが、代わりに大家さんけいやくを結ぶことで事なきを得た。

おシャキ
CV:かかずゆみ
ほんのかみさま。こころが3番目に出会ったここたま。
本名は「大いなるシャキシャキしゃべり主のみこと」。人にひらめきを与える魔法が使える。
生まれた物が百科事典なだけにとにかく博識。こころ達に分からないことがあれば「おシャキ塾」を開いて自分の知識を披露する。
真面目な性格だがそれが災いして他のここたまから頼りにされがち。
でもその点は他のここたまからちゃんと尊敬されている。

ゲラチョ
CV:愛河里花子
テレビのかみさま。こころが4番目に出会ったここたま。
本名は「ゲラゲラのツッコミのみこと」。人を笑わせる魔法が使える。
とにかく明るいゲラチョ。ラキたまのライバル的な存在である。
ダジャレを言ったりボケをかまして他人を笑わせるのが好き。大抵スべるが
本人も気にしているのか「スべる」と言う言葉に敏感で、周りからもネタにされやすい。
自分自身はボケ派のようだがツッコミの方が冴えてたりする。

キラリス
CV:柚木涼香
リップのかみさま。こころが5番目に出会ったここたま。
本名は「キラキラのラブラブのリップスティックのみこと」。人の魅力を上げる魔法が使える。
女王気質のおばお姉さん。でも自称300歳。*3
ここたまの中では一番大人っぽく、恋に関しては一番詳しい。
口紅の所持者であるこころの母、みさとちゃんを心配し、進んで付いて行くなど優しい面もある。
一時期「恐ろしい子!」を連発してた時があった。どこぞの少女マンガだ

モグタン
CV:村瀬迪与
フォークのかみさま。メインとなる6人の中ではこころが最後に出会ったここたま。
本名は「モグモグのペコリータのみこと」。食べ物を呼び出す魔法が使える。
見た目も性格もふくよかで常にお腹をすかせている。食べることが大好き。
ぶっちゃけハウス1番の問題児。登場早々四葉家の食物を食い荒らすなど碌なことがなかった。
でも食べることだけでなく作ることも好きなようで、客人に料理を振舞うなど気が利くところがある。つまみ食いするだろとか言わない
好きな食べ物兼得意料理は『生マシュマロ』で、実際によく作っている。その際の「生マシュマロ作るぐぅ~」はある意味決め台詞と化している。

サリーヌ
CV:藤村歩
リンスインシャンプーの双子のかみさま。後述のパリーヌの姉。
本名は「さっぱりアワアワあらいのみこと」。弟と一緒に嫌なことを綺麗さっぱり忘れさせる魔法が使える。
2クール目以降から本編で初登場し、こころと大家さんけいやくを結んだここたま。
元気いっぱいスーパーポジティブ。引っ込み思案の弟を引っ張って行く立場である。
契約以前はお風呂場に住んでいたが、その頃も真面目に人の悩みを解決するなどここたまの使命はしっかり果たしていた。
ただ恐ろしいほどの綺麗好きで、姉弟共々体が汚れると暴走する。

パリーヌ
CV:白鳥由里
リンスインシャンプーの双子のかみさま。サリーヌの弟。
本名は「さっぱりツヤツヤあらいのみこと」。姉と一緒に嫌なことを綺麗さっぱり忘れさせる魔法が使える。
姉と違いスーパーネガティブ。悪い方向に妄想してしまう性格はどこぞのラッコに似ている。
双子なのでかくれタマゴは2人で共用。大体はんぶんこで使ったり、姉に全部持ってかれたりしている。
慎重派でなるべく人間には迷惑をかけたくないという想いが強く、こころから貰ったピザを食べた時も「贅沢に慣れていく自分が恐い」と言ってしまうほど謙虚。
視聴者からは暴走さえしなければここたま一の良心と言われている。

ミシル
CV:折笠富美子
ポストのかみさま。現時点で最後にこころと大家さんけいやくをしたここたま。
本名は「ミルミルのシルシルのスクープゲットのみこと」。隠し事を知りたい時に役立つ魔法が使える。
普段はぶりっ子ぶっている腹黒い女の子。問題児その2
初登場時はハウス住人の弱みを握り、私利私欲の限りを尽くしていた。
調査をする時は「コードネーム346」なるスパイにガバガバ変装し行動する。ラキたまだけは騙せる
他に「し」を「ち」と言ってしまう癖があるが、自分の名前ははっきり言える。あざとい

◆もう1人のけいやくしゃ

3クール目から本格的に登場した、ここたまとヒミツのけいやくを結んだもう1人の人間。
これまではこころ以外の契約者は全くと言っていいほど出ず、最後まで唯一の契約者になるのではないかと言われた矢先に登場した。

桜井 のぞみ (さくらい-)
CV:石原夏織
金髪ポニーテールのクール少女。
こころとは同級生。元々は別の小学校の生徒だったが同じ学校に転校してきた。
パートナーのビビットを早く一人前にするために1日1つ以上を目標にハッピースター集めをしている。
その際に自らを「ハッピーハンター」と名乗り、ネットを使って探偵も真っ青の調査活動を行う。
ここたまのヒミツはこころ以上に慎重に守っていて、そのことでこころと衝突したこともあった。
現時点ではヒミツのけいやくの願いの内容は不明。

ビビット
CV:矢作紗友里
ロケットペンダントのかみさま。のぞみちゃんの契約相手。
大切な何かを思い出させる魔法が使える。
ツンツンした感じの真面目女の子。事前準備がしっかりしているだけあってか魔法も有効に働くことが多い。
見つかって仕方なく結んだラキたまと違い、自分から進んで契約してもらうように頼んだらしい。
ハッピースターを集めることに熱心だが、のぞみの人付き合いを心配して任務の一時中断を提案するなど大のパートナー思い。
一度魔法が失敗してしまったことがあったがラキたま達に助けてもらい、それ以降他のここたまとも仲良くするようになった。

◆放浪中のここたま

3クール目より登場した放浪中の2人の野良ここたま。『テレポンショッピング』という移動式の店を切り盛りしている。
どうやら引っ越してしまった持ち主を探すために旅をしているということだが……

レンジ
CV:遠藤綾
えふでのかみさま。間違われやすいが電子レンジのかみさまではない。
家具のデザインが得意でアレンジを加えるのもお茶の子さいさい。
見た目は女の子っぽいが男の子。というか公式男の娘
女の子に間違えられるとキレる。その上言われていないことも付け加える被害妄想の激しい子。東方仗

ピンコ
CV:儀武ゆう子
おさいふのかみさま。泉ピン子では(ry
レンジとは夫婦漫才のようなコンビで、よくハリセンでツっこまれているボケ担当。
他のここたまや契約者を見つけては店を開き、ベッドや机などの家具を押し売り販売している。
その際『キラキラ』という、光物の粗品に独断で価値を付けたオリジナルの通貨で取引する。


◆ノラたまトリオ

古い公園に住む野良のここたま3人組。
人間が嫌いで、人と住んでいるラキたま達を敵対視している。

ユラノ
CV:豊口めぐみ
ブランコのかみさま。ノラたまトリオのリーダー。
人の気持ちを真逆のものに変えさせる魔法が使える。
野良としてのプライドが高く、とにかく喧嘩腰。ラキたま達を挑発しては何かと勝負を挑む。
しかし普段は義理堅い姉御肌の持ち主で、下っ端のとくまるからは「姐さん」呼びされ親しまれている。
魔法を使う際は葉っぱを対象に飛ばすのだが、ほぼ確実に別方向へと飛んでいく。
とくまる曰く方向音痴であるかららしいが、どちらかと言えばノーコンの方が正しいか。
ツンデレなりギャップ萌えと言われたりで顔を真っ赤にしてしまう可愛いらしい一面もある。

とくまる
CV:寺崎裕香
シーソーのかみさま。ひねくれものでまぬけ(公式)
どちらの選択が得か分かる魔法が使える。
ユラノ姐さんに蹴られては喜ぶとんだM男これ一応女児向けアニメ……
文字通り彼女の踏み台と化しているが、彼女を想う気持ちは本物である。

ムキテツ
CV:坪井智浩
てつぼうのかみさま。とくまると同じくユラノ姐さんの下っ端。
ここたまなのに人間のこころを放り投げるほどの力持ち。動物の気持ちも分かるらしい。
ほとんど無口だが、話の締めとして何か喋ったりする。

◆四葉家

こころの家族。庭付き2階建てのなかなかな豪邸に住んでいる。
他にも実家暮らしのおばあちゃんが居る。

・四葉 まこと (よつば-)
CV:寺崎裕香
こころの弟。ゲーム好きのヤンチャ坊主。
こころとは全く正反対の性格で勉強も苦手だが、
お金持ちの同級生に好かれていたりとなかなか抜け目のない奴。

・四葉 幸一 (よつば こういち)
CV:坪井智浩
こころの父。建築家。
甘いものが好きなのもあって若干メタボ体質らしい。
普段は子供達のために遊び相手になったり奥さんとはラブラブだったりと、父親を全うしている。

・四葉 美里 (よつば みさと)
CV:折笠富美子
こころの母。みさとちゃん。
手芸屋で働いていて手先が器用。料理も得意で家族やモグタンからの評判も上々。
時には厳しくそれでいて優しく四葉家の良き母である。

アマンダ
CV:柚木涼香
四葉家の猫。こころを除く四葉家で唯一ここたまを認識している存在。*4
最初はラキたま達とは険悪な関係だったが、色々あって仲良くなった。
登場してもここたまの乗り物として扱われる事が殆どだが、本人は気にするどころか呼ばれるとすぐに駆けつけてくれるほど粋である。聖獣アマンダ
ただそのせいか、彼女の玩具は腹部に車輪の付いたネコバス車と化してしまった。

◆こころのクラスメイト

5年3組のクラスメイト。
教室には『たまごっち』のパロディが隠されてたりするので見つけて欲しい。

・大槻 あやか (おおつき-)
CV:芝崎典子
こころと仲良し3人組の1人。
年上の男子に果敢に立ち向かうなど強気なスポーツ少女。

・星野 ひな (ほしの-)
CV:三上遥香
こころと仲良し3人組の1人。
誕生日は3月3日ひな祭りと同じ日。ウサギの神様を信じたりと結構ファンタジーな女の子。

・仁科 清美 (にしな きよみ)
CV:村瀬迪与
新聞係を務めているスクープ少女。
ここたまの存在に遠回しに気づき、ヒミツに一番近づけたのも彼女である。

・長谷川 ケイト (はせがわ けいと)
CV:湯浅かえで
アイドルを夢見るハーフ?の金髪少女。
こころ達と協力してオーディションを受けたこともあり、事務所からお誘いが来るなどなかなかの実力者。

・一之瀬 清太郎 (いちのせ せいたろう)
CV:比留間俊哉
こころが好意を寄せている相手。クラスで1番イケメンのサッカー少年。
ここたまのせいでおばさん集団にお持ち帰りされたりなど碌な目に合ってなかったりする。

◆その他ここたま

・たませんにん
CV:坪井智浩
一人前になったここたまの1人。フンドシを履いた白ひげおっさん。
突然ラキたま達の前に現れては試練だとかで迷惑をかけたりする。
しかし本物の神様だけあってその力は計り知れない。


【余談】

主人公の四葉こころだが、初期はここたまの問題行動があまりにも酷過ぎたり、契約の制約に振り回されたりと碌な目にあってないことが多かった。
ここたまの存在を誤魔化す為に取る無理矢理な行動や言い訳のせいで、周りから変人と思われることもしばしば。
その苦労人っぷりからか、一部の視聴者から「心労ちゃん」という不名誉なあだ名まで付けられてしまった。
しかし話が進むに連れてここたま達も成長したのか苦労をかけることも少なくなり、こころもまたここたま達をしっかり叱れるようになった。
それでも苦労がかかることはあるが、着実に成長していく彼らを見られるアニメであることは間違いないであろう。


追記・修正は人間に見つからないようにお願いね!

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