UNDERTALE

「UNDERTALE」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

UNDERTALE - (2020/03/26 (木) 19:38:14) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2016/07/03 Sun 23:22:00
更新日:2024/04/27 Sat 21:47:18
所要時間:約 15 分で読めます




UNDERTALEとは、Toby Fox氏を中心とするチームによって制作された、「誰も死ぬ必要のないRPG」 である。


【概要】

クラウドファンディングサイトKickstarterにて支援開始、2015/9/15にSteamと公式サイトにてリリースされた。
通常版と、サウンドトラック付きの物が両方販売されている。
当初は英語版のみで有志により日本語パッチ(非公式)が作られ公開されていた。公開の途中で無断転載が明らかになりその部分は修正された。
公式でも日本語版が2017年8月にPS4・PSVita版と共に発売された。移植・発売元はハチノヨン、CEROレーティングはB。
レトロゲー感を出すためなのか低年齢層を意識したのか、公式日本語版は非公式パッチより漢字が少なめ。
また、固有名詞の発音や訳のニュアンス等表現の違いがあちこちに見られる*1ため、比べてみると面白いだろう。
ただし、非公式パッチは公式日本語版の配信開始とともに公開終了となった。

海外で非常に高い評価を受けており、多くのファンアートやファンゲーム、BGMのリミックスが投稿されており、
日本語パッチが出回るようになってからは、日本でもその独特の世界観にのめり込む人が後を経たず、一部では「UNDERTALE沼」とも言われているとか。

また、本作の戦闘システムや世界観に関して、作者の Toby Fox氏は東方ProjectMOTHERシリーズに大きな影響を受けたと語っている。



【注意事項】

本作は 演出などの関係上、予備知識無しでプレイするのが一番楽しいゲームの一つである。
そのため、 ゲームを完全にクリアするまで検索や情報収集はおすすめできない。
本項目でも物語の重要な要素については基本的に白文字を用いるので、了承して頂きたい。


【システム】

戦闘に関しては従来のRPGと同じくコマンド式の戦闘に見えるが、
敵ターンでは用意された枠の中で敵の攻撃を自ら避ける、所謂弾幕シューティング要素があるのが最大の特徴。
被弾するとHPが減り、なくなるとゲームオーバー。

勿論腕さえあれば、全ての攻撃を上手く避けきり、ダメージを一切受けずにやり過ごすことも可能。
コマンドには動くバーをなるべくゲージ中央で止めて、敵にダメージを与えるFIGHTや道具を使うITEMの他に、
「話す」「撫でる」「ナンパする」「ハミングする」等それぞれの敵への特殊な行動ができるコマンドACTや、
慈悲を与え停戦を促す、あるいは戦闘から逃げるコマンドMERCYがあり、
「誰も死ぬ必要の無いRPG」のキャッチコピーの通り、ボスを含むあらゆるモンスターを生かしたままクリアすることも可能。
当然FIGHTで立ちはだかる敵を悉くSATSUGAIすることもできる。
ただし立ちはだかってこない敵までしらみ潰しにエンカウントして殺し続けると……

周回要素も存在し、二周目以降のプレイでは、以前の周回プレイで取った行動に応じて展開やエンディングが変わったりもする。
但し一周目に関しては、余程のことが無い限りは見られるエンディングは固定されているだろう。
より良い結末を迎える術を知りたいのなら、一周目のラスボスとは和解するべきかもしれない。


【ストーリー】

昔々、地球には人間とモンスター、ふたつの種族がいました。
ある時、ふたつの種族の間で戦争が起こり……長い戦いのあと、勝利したのは人間でした。
人間たちは魔法を使い、モンスターを地下深くへと封印しました。

201X年、「一度登ると帰っては来られない」と言い伝えられているEbott(イビト)山にて、 ひとりの人間の子が足を滑らせ、穴の中へと落ちてしまいます・・・。


【主要人物】※()内は公式日本語版での名称

★主人公

Ebott(イビト)山の穴から地下世界へと落ちてきた人間。
所謂選択肢で会話するしゃべらない系主人公。ユニセックスに描かれているので、少年か少女かはプレイヤーの解釈次第。
山の奥の地底に落ち、人間とモンスターの運命を変える出来事に巻き込まれる。
本名はFrisk(フリスク)だが、そのことが実際に明かされるのは、
2周目以降に敵モンスターを一人も殺さないことで突入することができるP( True Pacifist )ルートのエンディングである。この本名を最初の名前入力で入力すると……?



テーマ曲:Your Best Friend/Your Best Nightmare

主人公が地底に来て最初に出会う、笑顔が愛らしい花のモンスター。
しかしその本性は 非常にドス黒く、殺すか殺されるか(kill or be killed)がモットーの、
他者を騙し、利用し、傷つけ、殺すことになんのためらいも持たない魔物である。そのため、プレイヤーからは クソ花呼ばわりされている。
序盤を過ぎると目立って登場しなくなるが……? どうやら 元々は花のモンスターでは無かったらしい。



テーマ曲:Fallen Down/Heartache

主人公が最初に訪れる遺跡、Ruins(いせき)の番人を勤める女性で、ヤギのような姿をしたモンスター。
心優しく母性に溢れ、地底に来たばかりの主人公をサポートしてくれる。かたつむりが好き。得意料理はバタースコッチシナモンパイ。



テーマ曲:sans./MEGALOVANIA

主人公が序盤に訪れる村、Snowdin(スノーフル)在住のスケルトン兄弟の兄。
英字でのダサいフォントの代名詞「Cosmic Sans」が名前の元で会話はセリフは全てCosmic Sansの小文字。
故に公式日本版では日本語版ダサいフォントの代名詞である「創英角ポップ体」…
と思いきや、クレジットによるとタイプラボが販売しているハッピールイカというフォントが当てられている。



ゲーム攻略中にとあることをし続けると、サンズは事実上のラスボスとして主人公の前に立ちはだかる事になる。その強さはゲーム内でも最強クラス(というか最強)で、これまでの戦闘が全て馬鹿馬鹿しく思えるほどの強さを誇る。
また、彼の戦闘曲であるMEGALOVANIAは屈指の人気を誇っている。

さらに彼は独自の研究により、主人公(プレイヤー)のSAVE、LOAD能力について何らかの知識があるよう。最初は怠惰なモンスターではあるが、このゲーム内でもかなり知識の多い、頭脳派のモンスターである。



テーマ曲:Nyeh Heh Heh!/Bonetrousle

スノーフル在住のスケルトン兄弟の弟。高貴な性格でたいへんな自信家だが、肝心なところで心を鬼に出来ない優しい性格。
得意料理はスパゲッティ。でも正直言って美味しくはない。
フォントの一種であるPapyrusが名前の由来であり、全てのセリフがPapyrusの大文字で描かれる。公式日本語版ではまさかの縦書き(フォントはたぬき油性マジック)。

人間を捕らえ、アズゴアの親衛隊にスカウトしてもらうため、主人公の前に立ちはだかる。「NYEH HEH HEH!!(ニェーヘッヘ!!)」という特徴的な笑い方が口癖。 (公式日本語版では「ニャハハハハ!」)
彼とのデートイベントは本作屈指の癒し要素である。
実はパラメーターをしらべるとかなりの実力者。



テーマ曲:NGAHHH!!/Spear of Justice/Battle Against a True Hero

アズゴアの親衛隊の隊長である鎧を纏った騎士。人間に対しては無慈悲だが、モンスター達からは憧れの的。人間の魂を集めるため、主人公の前に立ちはだかる。


★ Alphys(アルフィー)

テーマ曲:Alphys

爬虫類というか、 恐竜のような姿をした科学者。シャイな性格でどもった喋り方をする女ナード。

基本的には主人公に友好的で、家へ帰すためアズゴアのところまでの道中をサポートする。
お気に入りアニメは『Mew Mew Kissy Cutie(キスキスキューティーみゅうみゅう)』。但し続編の2は認めていないらしい。
実は同性愛者であり、親友のアンダインに特別な感情を寄せている。……地下世界では同性愛はあまり珍しくないのだろうか。
Pルートでは主人公が二人の恋の鞘当てを演じることになる。
かつてアズゴア王の指示でタマシイの原理について研究する中、人間から「determination(ケツイ)」と名付けた力の抽出に成功した。
その研究についてはPルートでのみ訪れることの出来るTrue Lab(しんじつのラボ)で詳しく知ることが出来るのだが、そこはNルート初周ラスボス、Gルートエンディングと同等にして最恐のトラウマスポットでもある。



テーマ曲:It's Showtime!/Metal Crusher/Death by GlamourPower of "NEO"

アルフィーによって作られたロボット。
テレビスターであり視聴者達に応えるため、自身のショーに全力をかけている……のだが、対人間用プログラムが追加されており、
殺人クイズショー殺人クッキングショーで、主人公を行く先々で殺そうとする困ったちゃんでもある。
物語の終盤で、背中についているスイッチを入れ替えられることで、メタトンEXという姿に変形し、主人公に スリリングなTVショーを持ちかける。
完全な人型ロボットで、なんと蛇腹状の腕以外、変形前の面影を残すパーツがない。 さらには脚フェチにはたまらない美脚まで生えている。
それまでの無骨な箱型ボディとは異なり、人型となったことでより軽快な動きが可能となっている。
Gルートでは対人特化形体であるメタトンNEOに変形する。


★Muffet(マフェット)

テーマ曲:Spider Dance

Hotland(ホットランド)でベイクセールを営んでいるクモ型のモンスター。
中ボスの一人であり、クモのお菓子を買わなかった(だって9999Gだし……ちなみにすぐ近くに買ってしまって破産に追い込まれたモンスターがいる)だけでなく、
クモを虐待するのが大好きだという噂が流れている主人公を、お菓子の「材料」にしようと襲い掛かってくる。
タマシイの色を紫にして、紫色のクモ糸上しか動けない状態にしてからクモ、クロワッサン、「ペット」による変幻自在な弾幕で主人公を苦しめる。
一見守銭奴にも見えるが、お金を稼ぐ目的がいせきから出られない同胞のクモたちを脱出させるための資金繰りであるという事情があり、クモたちにはとても慕われている。
余談だが彼女はキックスターターでデザインを募集された3人のキャラクターの一人である。
他の2人が隠しモンスターであるのに対し、マフェットはタマシイの色変え、固有フィールドグラ、専用BGMまで与えられているという破格の扱いをされている。
なぜだ。やはりかわいいは正義なのか
さらに余談だが人外、多腕、複眼、小悪魔という属性てんこ盛りの容姿のせいか、TAIL方面での需要m(ここから先の内容はクモ糸に絡め取られました



テーマ曲:Bergentrückung/ASGORE

モンスターの王。地底と地上を隔てるバリアを無効化するため、7つの人間の魂を集めている。
前評判を見ると恐ろしい魔王に見えるが、地下世界の住民たちの話を聞く限り人望に厚く、優しい性格の気のいい人物のような印象も受ける。


★ Temmie(テミー)

ホィ! テミーはテミーだよ!
テミーはとある場所で出会えるレアな生き物だよ!!敵として戦えるしある場所にいっぱい住んでるよ!探すのは難しいけどきっとどこかでテミーと出会えるよ!!
このゲームでは基本的にアイテムを買うことは出来ても売ることが出来ないんだ!でも大丈夫!テミーは君が持ってるものがとても欲しくてたまらないからつい買っちゃうよ!!
お小遣いが稼げちゃうね!!ホィ!! …ただし値上げ交渉に応じるのは二回目までだ、いいか?

…あ、そうそう!もしお金が有り余っててなおかつテミーの助けになってくれるなら、公式チートとも言える最強防具を売ってあげるよ!!ホぉい!!

元ネタはこのゲームの開発メンバーの一人であり、キャラクターデザインを担当した女性アニメーターのTemmie Chang氏。
そういう事情もあってかゲーム中のテミーは女性である。


Chara(キャラ)

Gルートのエンディングにのみその姿を表す人間。正体に関しては3つ全てのルートできっちり情報を集めていれば察しがつくはず。
彼(彼女)とのやり取りは本作屈指のトラウマエンド。公式日本語版では他の登場人物より台詞の漢字が多い。


Gaster(ガスター)
{{ 本名「W.D.ガスター」。ごく低確率で発生するイベントでのみ直接的に存在を語られたり関連イベントが発生したりする、所謂隠しキャラクター。
アルフィーの前任者であったとされ、自身の開発品に落下した事で絶命しその肉体は今も時空をさまよっているという謎多き人物。
なお、ゲーム開始時に彼の名前を使用しようとすると{ゲームがリセットされオープニングデモに戻されてしまう。

また、彼(?)はサンズと何らかの関わりがあると考えられている。その根拠として、サンズが戦闘中に使ってくるレーザーを放つ武器の名前が「Gaster Bruster(ガスターブラスター)」であることが挙げられる。そのためか、サンズもSAVEなどについてある程度の知識を持っている。}}}



追記・修正が為される。そう思ったらケツイがみなぎった。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/