登録日:2016/08/18 Thu 22:57:35
更新日:2023/12/12 Tue 07:53:22
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よって次のターンのメインフェイズにエフェクト発動確定!
概要
《D-HERO ダイヤモンドガイ/Destiny HERO - Diamond Dude》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1600
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくり、
それが通常魔法カードだった場合、そのカードを墓地へ送る。
違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。
この効果で通常魔法カードを墓地へ送った場合、
次の自分ターンのメインフェイズに
墓地のその通常魔法カードの発動時の効果を発動できる。
D-HERO(デステニーヒーロー)ダイヤモンドガイは遊戯王デュエルモンスターズGXに登場する
D-HEROシリーズのモンスターカード。
遊戯王OCGでの初収録パックはENEMY OF JUSTICE。
1ターンに1度だけ、デッキの一番上のカードを確認して通常魔法なら墓地へ送り、それ以外ならデッキの一番下に戻す効果。
さらにこの効果で墓地へ送った通常魔法の効果を次のターンのメインフェイズに使用できる効果を持つ。
通常魔法を引ければ、1枚のデッキ圧縮+次のターンの発動が保証されるが、
デッキトップを操作するなどの準備をしなければ通常魔法が当たるとは限らない上に引いても使えるカードとは限らない。
つまり完全なギャンブルとなる。
その上、もし使いたい通常魔法を引けても効果を発動できるのは次のターン。
デュエルスピードが高速化している現在の環境では1ターン待つだけでも中々に辛い。
加えて、このカード自身のステータスはあまり高くない為、簡単に戦闘破壊されてしまう。
つまり1度効果を使用してから次のターンまでにいなくなっている可能性が高い為、効果を何度も使うのは容易ではない。総じて扱いにくいカードである。
なおこのカード、上で「ステータスはあまり高くない」と書いたが、
このカードの攻撃力1400は2016年8月6日発売の「ブースターSP-ウィング・レイダーズ-」で「D-HERO ドリルガイ」「D-HERO ディジションガイ」「D-HERO ディバインガイ」の3体(いずれもレベル4で攻撃力は1600)が出るまでは下級D-HEROの中では最高の数値であった。
(守備力に関しては既にいた「D-HERO ディフェンドガイ」の2700が最高値。)
追記、修正はデッキから通常魔法を引きながらお願いします。
* *
* + 本当です
n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`) E)
Y Y *
上で書いたことは全て本当の事である。
このカードのテキストをもう一度確認してみよう。
《D-HERO ダイヤモンドガイ/Destiny HERO - Diamond Dude》
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1400/守1600
(1):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくり、
それが通常魔法カードだった場合、そのカードを墓地へ送る。
違った場合、そのカードをデッキの一番下に戻す。
この効果で通常魔法カードを墓地へ送った場合、
次の自分ターンのメインフェイズに
墓地のその通常魔法カードの発動時の効果を発動できる。
ポイントはこの赤字の部分である。この部分がこのカードの最大の特徴であり、強みである。
ただ通常魔法を墓地で発動させるだけなら、恐らく上で書いた内容で十分だったかもしれない。
しかし、この赤字部分がダイヤモンドガイの恐ろしいところなのである。
少しでも遊戯王をやったことがある人なら分かるだろうが、カードの中には「手札を捨てる」「ライフを支払う」などのコストや、
「~の時、このカードを発動できる」といった発動条件、「このカードを発動したターン、自分は~できない」といった誓約などがあるカードがある。
当然通常魔法にもそういったコストや発動条件、そして誓約を持ったものが存在する。
この事を踏まえた上で赤字のテキストを確認していく。
「墓地のその通常魔法の『発動時の効果』を発動できる。」となっているが、「発動時の効果」を発動するため、
普通に通常魔法を出した時にする「~して発動する」というコストの処理の段階なしに、「発動時の効果」の発動に移っていく。
次にこのカード、「通常魔法そのもの」を発動しているのではなく、「通常魔法の効果」を発動をしている為、発動条件や発動後の誓約は関係なく使用できる。
お分かりいただけただろうか?
そう、このカード、通常魔法を墓地に送ることが出来れば、その発動に必要なコストや発動条件、そして発動後に残る誓約等を全て無視できるのだ。
ピンとこない人もいるかもしれないので、具体例で考えてみよう。
例えばこのカードの効果で通常魔法である「おジャマ・デルタハリケーン!!」を引いたとする。
ここで「おジャマ・デルタハリケーン!!」のテキストを見てみよう。
《おジャマ・デルタハリケーン!!/Ojama Delta Hurricane!!》
通常魔法
自分フィールド上に「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」
「おジャマ・ブラック」が表側表示で存在する場合に発動する事ができる。
相手フィールド上に存在するカードを全て破壊する。
この場合、ダイヤモンドガイの効果で「発動時の効果」が適用されるので、
次のターンのメインフェイズに発動されるのは「相手フィールド上に存在するカードを全て破壊する。」という部分だけになる。
ダイヤモンドガイの効果の強力さがよく分かるだろう。
「おジャマ・デルタ・ハリケーン」は比較的発動条件としては緩めの部類に入るが、
通常魔法の中には「効果は強力だが、それに伴う制約が重い」カードもよくある為、こういったカードに対してダイヤモンドガイは非常に有効なのである。
このカードの効果でメインフェイズのいつ通常魔法を発動するかはプレイヤーの任意で、
発動前に処理をしたい場合はそちらを先に行っていくことが出来る。また、メインフェイズ2でも使用することは出来る。
上の様な内容がダイヤモンドガイの強みである一方で、注意点もある。
1つ目に通常魔法の効果発動時に、ダイヤモンドガイ自身がフィールドにいなくても効果は問題なく発動できるが、
通常魔法は「墓地で効果を発動」する為、効果発動時も墓地になければならない。
つまり墓地での効果を無効にしたり、そのカードを墓地から取り除くと効果を発動できなくなる。
アニメでエドが言っていたような「エフェクト発動確定!」となった訳では必ずしもないので注意がいる。
2つ目に発動できるのは「発動時に発動する効果」、つまり墓地に送って発動する効果や、フィールドに残り続けることで発動される効果は使えない。
例として「悪夢の鉄檻」は通常魔法だが、発動後場に残り続けて効果を発動する為、ダイヤモンドガイの効果では効果を発動できない。
3つ目に墓地に送るのは強制効果である為、墓地に送りたくない様な通常魔法でも墓地へ送らねばならない。
使いたくない場合でも次のターンの発動は任意の為、発動しないという選択もできる。
しかし使わずにメインフェイズを終了した場合、そのカードはそれ以降発動できない。
4つ目に、このカードが無視できるのは「コスト」「発動条件」「発動後の誓約」であり、
「効果の一部などのデメリット」などはこのカードでも無視することは出来ない。
ダイヤモンドガイの効果は言うなれば「通常魔法を1ターン待つ代わりにコストや発動条件などを無視して発動できるようになる」と考えればいい。
この性質を利用して作られたのが【ダイヤモンドガイ】デッキである。
どんなデッキかざっくり説明すると、
「ダイヤモンドガイの効果で強力な通常魔法をコストなどを無視して発動し、相手の場をボロボロにして自分のカードで悠々と制圧していく」というデッキテーマである。
デッキが重めのコストを要求する通常魔法が主体になる為、
事故の危険性がが常に付きまとう不安定さはあるが、決まれば強力な魔法効果が相手を襲い、そのまま自身のペースに持っていけるようになる。
墓地へ送った後はダイヤモンドガイを無理に維持する必要はない為、「マスク・チェンジ」をしたり他のモンスターの召喚の素材に使っていくことができる。
特に制約のない通常魔法が相手プレイヤーを襲う!
ここでダイヤモンドガイと相性のいいカードをいくつか挙げておく。
《天変地異》
デッキトップが通常魔法かそうでないかがすぐに分かる為、作業効率が良くなる。
ただしこのカード自身は永続魔法なので通常魔法主体のデッキで事故要員になる可能性も否定はできない。
《
ゾンビキャリア》
《エッジインプ・シザー》
どちらも手札で腐った通常魔法をデッキトップに置き、そのまま成功率100%で墓地へ送って、効果を決定させることが出来る。
《召喚僧サモンプリースト》
使用用途のない魔法を処理しつつレベル4であるダイヤモンドガイを呼び出すことが出来る。
《エクスチェンジ》
いらなくなった通常魔法が手札にある場合、ピーピングついでに相手にそれらのカードを押し付けることが出来る。
《終わりの始まり》
デステニー・ドローと並ぶ、このカードの効果を生かせるドローカード。
発動条件とコストの支払いどちらも無視できるため、なんとディスアドなしで三枚ドローできる。
上記のデッキトップ操作効果でぜひともこのカードの発動を確定させたいところ。
因みにこのカード、かつての裁定では制約を無視することは出来なかった為、
アニメ2期まではアニメでもコストなどを払っていたが、3期以降は全てノーコストで効果を発動している。
追記・修正はコストや誓約など無視しながらお願いします。